登録日:2021/12/29 (水) 01:51:50
更新日:2024/06/17 Mon 13:14:42NEW!
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萩原研二とは、『名探偵コナン』の登場人物。
CV:三木眞一郎
この項目には『警察学校編』及び劇場版『ハロウィンの花嫁』のネタバレが含まれております。
原作や『警察学校編』未読、アニメ版や劇場版未視聴・未鑑賞の方は注意してください。
概要
故人。元警視庁警備部機動隊の爆発物処理班所属。階級は不明。
肩ほどまで伸ばした長髪とたれ目が特徴の優男。喫煙者。
一人称は「俺」。二人称は基本的に苗字や名前の呼び捨てで、目下の同性には「ボウズ」。ちなみに同性相手に「ちゃん」付けする場合もある。理由は作者いわく「チャラいので」とのこと。
特に松田陣平とは幼なじみ同士の親友にして同僚でもあり、長い付き合いゆえか互いを「陣平ちゃん」「萩」と気安く呼び合う*1仲だった。
初登場は原作エピソード『揺れる警視庁 1200万人の人質』。
だが、原作では目暮の台詞の中で苗字だけが言及される形で、その後アニメ版で容姿と下の名前が設定されるという、『コナン』の登場キャラの中でも非常に珍しい経緯を辿ったキャラとなっている*2。
名前の由来は『太陽にほえろ!』の「マカロニ」こと早見刑事役*3を演じた萩原健一氏だと作者が明言している。
加えて、同氏と「PYG」*4というグループでツインボーカルを務めるなどした沢田研二氏も由来だろうか。
人物
原作(アニメ版)では、萩原がどういった人物だったかはほとんど判らなかったが、『警察学校編 Wild Police Story CASE.松田陣平』で優れた洞察力とコミュニケーション能力を持っていることが判明。
また、降谷が「同期で一番モテたのは萩だったよな」と振り返っているプロモーションもあった。
……ただし、教官の鬼塚八蔵は萩原について「そのスキル(洞察力など)を女子学生の尻を追い回す事にしか使っていない」と評しており、おまけに他の4人も何らかの欠点があるため、先が思いやられると頭を抱えていた。
本編での活躍とその最期
本編開始の7年前。都内の高層マンション2ヵ所で発生した爆弾事件を担当し、萩原は松田と別々の場所にある爆弾の解体をそれぞれ行っていた。
松田が担当していた分はすぐに解体できたが、萩原が担当していた分はタイムリミットまでに解体が間に合わなかったため、警察は仕方なく爆弾犯の要求を呑み、爆弾のタイマーは停止した。
だが、爆弾犯の男の一人が逃走中にアクシデントにより事故死してしまい、これを警察のせいだと逆恨みした共犯者によってタイマーが再始動。
爆弾をじっくり解体していた(タイマーを停めた段階で防護服を脱ぎ、爆弾横に腰を掛け喫煙しながら通話していた)萩原はその場から退避しようとするも間に合わず殉職した。
享年22歳。
同期・親族
その後は登場していなかったため、1話限りのゲストキャラかと思われていた。
が、原作96巻収録『キッドvs高明 狙われた唇・遺品』において、アニメからの逆輸入の形で原作では初めて容姿が描写された。
同時に安室(降谷)、松田、伊達、景光と同期であることも判明した。
さらにその後、神奈川県警交通部所属の警部補で白バイ隊員である姉・千速も登場。
彼女は上述の事件の爆弾魔を捕まえ、弟の仇を討ってくれたコナンに感謝しており、『風の女神・萩原千速』ではその恩を返すべく共闘することになる。
スピンオフ作品『警察学校編 Wild Police Story』での活躍
萩原が警察官を志した理由は(松田の影響もあるが)「警察なら絶対に潰れないから」だと明かされた。
なんでも、実家はかつて自動車修理工場を営んでおり、彼も機械いじりが好きなので家業を継ぐつもりだったが、事業を拡大しようとした矢先に倒産してしまい大変だった状況を見たためにこのような考えに至ったらしい。
生育環境ゆえか今でも車への興味・関心はやはり強いようで*5、教官が乗ってきた*6マツダ・RX-7に目を輝かせながら特徴を滔々と語っていた。
さらに運転も得意で、凄まじいドライビングテクニックも披露している*7。
松田とは幼なじみであることから、何かと周囲と衝突の絶えない彼の緩衝材としての役割を担ってもいた。
また、松田が操射訓練中に勝手に拳銃を分解していた時、何でもかんでも分解しないと気がすまない「分解魔」であることを降谷達に教えていた。
そのことを教えた直後、拳銃の銃弾が1発返却されていないことが判る。同時に、訓練場の屋根の補修工事をしていた作業員が落下し、鬼塚が作業員を救出するもその首に作業員がつけていた命綱が絡まり、宙吊り状態になる事故が発生。
萩原は伊達の指示を受け、銃弾を探している時に「弾が落ちていた」と嘘を言い、動揺している人物(全弾返却しなくてはならない銃弾を記念に持っていようとくすねていた学生)を特定することに貢献。
そしてそれを調子の悪い拳銃を分解修理し終えた松田に渡し、更に絡まった命綱を降谷がその銃で撃ち抜いて切断、かくして彼らは鬼塚を救い出すことに成功したのだった。
『警察学校編 Wild Police Story CASE.伊達航』では、他のメンバーと出会う前、伊達父子の確執が生まれるきっかけとなった事件を目撃しており*8、その数年後にコンビニに出かけた際のある出来事から、伊達父子の確執が解消されるきっかけを作る事になった。
他にも、自身が主役を務めたエピソード『警察学校編 Wild Police Story CASE.萩原研二』では、合コンにおいてやはりモテモテぶりを発揮していた。
一方、家業の件があって以来物事が順調だとその方向へ一歩踏み出すのを躊躇してしまうようにもなっており、そのことを「破滅への入口なんじゃないかっていうブレーキがかかっちまう」と表現している。
松田とともに機動隊の爆発物処理班へのスカウトを受けた際も「よろしくお願いしてやるぜ!」と意気込む彼*9とは対照的に、萩原は興味を抱いてはいたものの前述の考えから一旦は返事を保留にした。
それでもとある経緯から「たまにはアクセルを踏み込むのも悪くねえか」と思うようになるが、「アクセル」を踏み込んだ果てに萩原を待ち受けていた運命は……。
劇場版での活躍
陣平ちゃん、電話!
第25作『ハロウィンの花嫁』にて、回想シーンや写真に収まる形で劇場版初登場を果たすが、回想シーンの時点で既に故人。
ちなみに渋谷付近の月参寺に墓所があることが判明した。
本作の3年前の11月6日、降谷、伊達、景光、松田らは萩原の墓参りの帰りに通った渋谷で、正体不明の爆弾魔と遭遇・対峙。
松田は現場にあった爆弾解体、それ以外の3人は相手の追跡をそれぞれ担当。しかし犯人を撤退に追い込むも、一旦は解体に成功したかと思いきや、再び作動し始めたことで絶体絶命の危機に陥る。
だが松田は、萩原がかつてした「あること」をヒントに爆弾を今度こそ止め、降谷が負傷したものの全員生還できた。
また、江戸川コナンは降谷に同期と写った写真を示された際、初対面のはずの萩原に何故か既視感を覚えていたがその理由とは?
そしてクライマックスでは、松田も思い出した前述の「あること」を真似て……結末は劇場版を参照。
ある意味、萩原は本作最大の功労者かもしれない。
余談
- 初登場から実に20年あまりを経てコミックス第101巻の裏表紙イラスト(通称「鍵穴」)を飾っており、これをもって警察学校組が全員裏表紙に登場を果たした。
更に千速も第102巻の裏表紙に登場しており、このように肉親同士が続けて裏表紙を飾ったケースは第2・3巻の毛利父娘以来となる。 - アニメ版『揺れる警視庁~』から再登場までかなりの年月が経過しているが、劇場版10作目である『探偵たちの鎮魂歌』はお祭り作品の為か、劇場パンフレットの裏表紙には集合写真のように様々なキャラが登場しており、アニメではわずか1回の登場ながら松田と一緒に裏表紙に登場している*10。
- 降谷は萩原のドライビングテクニックに触発されて運転が上達したという。
- 第57代目のエンディングテーマ『さだめ』では、機動隊服を着てライオットシールドを構えた姿を見ることができる。
- 『ハロウィンの花嫁』脚本担当の大倉氏がTwitterに投稿したところによれば、当時7才の息子さんは本作を鑑賞して「『一番強いのは萩原だよね』とご機嫌だった」とのこと(笑)。
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- 警察学校編で降谷が松田や伊達と仲良くなる際に必ずいい感じの潤滑剤になってるので、もしコナン本編まで生きてたらきっと作中殆どのキャラクターから好感を持たれる人物になっていただろうな。 -- 名無しさん (2021-12-30 07:54:07)
- ほぼアニオリのキャラではあるけど、あの時点でよく良いキャラデザと声に出来たよなぁ。 -- 名無しさん (2021-12-30 18:11:33)
- 実は車やバイク好き。声優さんのプライベート(業界を代表するカーマニア)が反映されてる!? -- 名無しさん (2022-04-24 18:56:58)
- 「テメェの女、泣かしてんじゃねえよ!」→泣いてるのはスクリーンの前の観客なんだよなあ。 -- 名無しさん (2022-05-03 00:07:17)
- 警察学校組は萩ちゃんが一番好き。次点に伊達さん。 -- 名無しさん (2022-09-19 17:34:20)
- こいつがいなかったら渋谷は今頃… -- 名無しさん (2023-04-11 11:24:19)
- 車好きなのは三木さん本人の趣味、運転が上手いのは三木さんがずっと演じた拓海からとってんのかね。コナンキャラで名前以外で中の人の趣味や演じたキャラの設定が反映されるの珍しい気がする。 -- 名無しさん (2023-09-25 19:53:39)
- アニメにもお姉さんが出たが萩原に似た面影の整った顔立ちの美人。 -- 名無しさん (2023-09-25 20:10:28)
- 声帯が田中さんと三木さんという豪華仕様な姉弟 -- 名無しさん (2023-09-25 20:24:06)
- 千速さん、弟の方の横溝警部と絡むから攻殻機動隊ネタしたかったのかな -- 名無しさん (2023-09-27 19:44:33)
- ↑言われてみれば中の人いっしょ! -- 名無しさん (2023-09-27 20:26:24)
- 萩、ありがとう -- 名無しさん (2023-11-07 00:17:51)
- 萩ちゃん横溝警部(弟)と面識あるのかしら。 -- 名無しさん (2024-04-30 02:20:01)
#comment
*2 高木渉や千葉和伸などのアニメオリジナルキャラクター出身キャラ、白鳥任三郎や栗山緑などの劇場版出身キャラが原作に登場した例はいくつかあった。
*3 「マカロニ」が殉職した後任として登場するのが、松田陣平の由来となった「ジーパン」こと柴田刑事(演:松田優作)である。
*4 『太陽にほえろ!』や『コナン』のテーマ曲を作曲した大野克夫氏も所属しており、その縁で萩原健一氏から『太陽にほえろ!』制作に推薦され、沢田研二氏のバックや楽曲制作も担当している。
*5 担当声優の三木氏も車に造詣が深いことで知られる。
*6 厳密にはその教官の車ではなく、彼にとっての先輩に当たる殉職した刑事の娘が「将来刑事になる」と宣言したのでそれまで預かっているものだというが。
*7 しかし、警察学校入校中の車の運転は本来禁止事項のひとつである。
*8 アニメ版では千速と一緒にコンビニに出かけており、台詞は無かったものの彼女がアニメに初登場したエピソードとなった。
*9 この様子を見た萩原は内心で「お願いしてる態度じゃねえな…」と苦笑いしていた。
*10 松田と萩原の頭上には天使の輪がついている。
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