登録日:2010/08/29(日) 07:30:30
更新日:2023/08/07 Mon 15:24:10NEW!
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刀語 遠藤綾 微刀・釵 江戸 不要湖 機械人形 キラーマシン からくり からくり剣士 人形対無刀 なんでもありか 日和号
「人間・認識」
びよりごう
声:遠藤綾
テーマ曲『からくり眠り談』
刀語第八話『微刀・釵』の登場する人形にして四季崎記紀が作りし完成形変体刀十二本の一本、微刀『釵』の所有者、もとい微刀・釵そのものである。
若い女性を摸して造られた等身大のからくり人形。
着物こそ着ているが、全身は金属でできており、腕が左右に二本、脚も左右二本ずつ存在する。
太陽、雲、雨、風といった空模様がモチーフで、着物や4本の刀にそれらの紋様がある。
年齢不詳、身長六尺八寸、体重十七貫三斤、趣味無趣味。
四季崎記紀が変体刀として世に送り込んだ戦国時代から今に至るまで数百年に渡って稼動し続けている。
というのも守るべきもののために動き続けているそうだが……
【江戸・不要湖】
不要湖は怪力で知られる凍空こなゆきら凍空一族が暮らしていた絶対凍土の蝦夷・踊山、真庭忍軍十二頭領が一人真庭川獺の祖先がいたとされ、鑢七花の姉の鑢七実が壊滅させた神衛隊がいた死霊山と並ぶ幕府認定の壱級災害指定地域である。
今ではただガラクタがあるだけの土地であるが、かつては湖があったとされている。
他の二つの地域と決定的に違うのは誰一人として人が住んでいないことである。
宇練銀閣ただ一人が住んでいた因幡砂漠に近いだろう。
否定姫曰く、この土地には四季崎記紀が使用していたとされる工房が存在するらしいが……
ちなみにアニメでは徳川の埋蔵金?らしきものがあった。
まあ、とがめの判断で捨ててしまうのだが。
【本編での日和号】
葉月某日。
尾張に今まで集めた刀を届けた後、とがめと七花は否定姫から得た情報を元に彼女の腹心である左右田右衛門左衛門の同行の下、江戸・不要湖を目指していた。
一行が不要湖に到着後、左右田は尾張へと帰っていった。
帰る途中、左右田は真庭海亀を始末することになる。
左右田と別れたとがめ達はガラクタで溢れる平原にて日和号と出会う。
そして七花は日和号に対して変体刀独自の共感覚を憶えたのであった。
戦闘を避け、とがめ達は一旦日和号から離れ、近場の宿場の旅籠に逗留し、奇策を練ることにした。
とがめは日和号の徘徊する道筋並びに日和号がある地点を中心に、回転していることを特定する。
更に、刀そのものを傷付けることなく七花の戦闘が優位に立つ奇策を打ち出した。
まず、曇りの日に勝負を決行することにした。
次に、足場の不利をカバーするため七花の履物を草鞋から下駄に交換するのであった。
そして、日和号に対してひたすら虚刀流の打撃系の技を浴びせ続けたのである。
ただし、日和号の頭部や胴部には当てはせず、ひたすら腕と脚で防御できるような攻撃を繰り出した。
これは日和号に攻撃させないよう意図的に防御に専念させるためである。
長時間七花が打撃を続けた後、日和号は突然外装を取っ払って飛行し出す。
外装を外し、飛行をすると見立てていたとがめの読みは見事に的中し、最終的に燃料切れにより、日和号は稼動ストップするのであった。
ちなみにアニメでは飛行する時間がそれなりに長く、とがめに襲い掛かろうとする描写が存在した。
【日和号の仕組みと解説】
軽く解説していく。
日和号はある程度の距離を保っていれば、人間の存在を認識しない。
また、目以外の何らかの感覚器により、周囲の様子を感知するようになってあり、射程に入ってきた人間を攻撃するようにプログラムされている。
また首は180度回転するようにできているため、後ろからの攻撃にも対応可能である。
戦闘においては、攻撃した相手の牽制は無視するようになっている。
動力についてだが、日和号は太陽光により稼動している。
故に曇りの日か夜は動力の補給ができないため燃料切れを起こすようになっているのだ。
最も夜では七花の目が見えないことから、とがめはあえて曇りの日に対決するようセッティングしたのである。
軽く補足していく。
日和号もとい微刀・釵は左右田曰く、王女の刀とされ
釵=女性の暗喩
微刀=美刀→恥ずかしい
という意味が込められている。
更に、四季崎記紀が生前に最も愛した女性からきていたりするとか。
【使用技】
- 竜巻
←(溜)→斬
四本の腕による四方からの同時の斬り付け。
- 旋風
↓右下→斬
竜巻から派生した刃を揃えての攻撃。
三千世界に近い
- 春一番
←(溜)→蹴
前脚二本を絡めるような跳び蹴り。
跳んでないのに跳ぶという表現的には矛盾した技。
- 突風
←(溜)→突
口から舌のように槍のような刀を飛び出させる技。
七花は空中で無理矢理姿勢を変えて回避した。
- 嵐
↑右上→斬
- 砂嵐
↑右上→斬+突
- 台風
←左上↑右上→
本編では残念ながら描写がない。
一応、アニメではちらっと描写された。
- 鎌鼬
↓(溜)↑突
意思も意図もない命令通りの攻撃。
七花は捌きながらかつての自分を振り返った。
- 微風刀風
↑(溜)↓斬+突+蹴
四本の脚を何回も回転させ、竹蜻蛉のように飛行する技
その回転翼は敵を切り裂く刃となる。
この技を繰り出して燃料切れを起こした。
人形でありながら日本刀───日和号。
七花はかつて一本の刀として父六枝から『気持ちを持つな』と言われて育ってきた自分と日和号を重ね合わせた回であった。
本多忠勝(戦国BASARA)のように機械音で済ます…と思いきや、まさかの遠藤綾が声を担当した。驚きである。
自分が単なる刀ではなく人間であると再認識する七花であった。
東風吹かば匂ひおこせよ梅の花───主なしとて春を忘るな───
拾遺和歌集
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- 人間認識 即刻斬殺 -- 名無しさん (2014-01-20 13:46:58)
- 太陽光パネル+AIが未来の技術だな -- 名無しさん (2014-03-21 08:50:14)
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