山田伝蔵

ページ名:山田伝蔵

登録日:2023/04/23 Sun 15:00:00
更新日:2024/07/05 Fri 13:07:44NEW!
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忍術学園実技担当教師・山田伝蔵!

ヨッ、単身赴任!
中年忍者!
(ゲンコツの音×2)





山田やまだ 伝蔵でんぞうは、漫画『落第忍者乱太郎』およびTVアニメ『忍たま乱太郎』に登場するキャラクター。
声優大塚周夫(第23シリーズ21話まで)→大塚明夫(第23シリーズ26話から)、東地宏樹(40歳の頃)、実写映画版の俳優は寺島進(第1作)、螢雪次朗(第2作)。



●目次





【プロフィール】

  • 年齢:46歳
  • 星座:蟹座
  • 血液型:A型
  • 身長:166cm
  • 出身地:氷ノ山*1




【概要】

忍術学園一年は組の実技担当教師。


乱太郎ら教え子を厳しく指導するが、時に父のような優しさや大らかさも見せる。


忍者としても教師としても学園トップクラスのベテランであり厳格な印象を与えるが、変装の中でも女装に関しては人一倍のこだわりと自信を持っており、その女装姿によって周囲の人物を困惑させるという困った一面もある。





【人物】

若い頃は戦忍として活躍していた。実戦経験が豊富故に教師陣の中でも高い知識と実力を有する。火縄銃の扱いにも長け、火縄銃の名手・照星にもその実力を買われている。


学園に単身赴任して以来10年が経過しており、たまにしか帰省しない(詳細は後述)。


一人称が「私」(時々『わし』)で、女装時には「アタシ」になる。



外見

顔は面長で、濃いダリ髭とヴァン・ダイク風の伸ばした顎髭が特徴。鋭く尖ったように生えた顎髭は刺さるほどの剛毛。これらの髭は女装時には剃っておくのだが、元の服装に戻るとなぜか瞬時に生えていることがある。


いかにも年相応の中年男性といった強面で、後述する女装のクオリティにも大きく影響しているのだが、本人は絶対的な自信を持っている。



性格

怒ると非常に恐く、実技の授業で生徒達を厳しく鍛え上げている。特に授業そっちのけでギャグを連発したり、与えられた課題をデタラメな手段で解こうとする乱太郎、きり丸しんべヱについては、同じく一年は組で授業を受け持つ土井半助共々手を焼いている。


(時代の変化に伴いそのような描写はほとんど見られなくなったものの)あまりにしょうもないボケをかました生徒にはツッコミがてら鉄拳制裁も辞さない。特にきり丸は一言多い性格が仇となって悪態をついては彼のゲンコツを喰らうパターンが非常に多い。
問題児多き一年は組を確実に正す「愛の鞭」と言える行動ではあるものの、そんな山田も第一話で入学早々居眠りをしていたしんべヱに激怒し起こそうとゲンコツを与えた際には、そのおびただしい量の「液体」にドン引きし「そのまま寝てなさい」と言ってしまう(以降の回でも『居眠りしてもいいがアクビはするな』などとしんべヱに注意している)など、手に負えない部分もあるようだ。


ただ叱り飛ばすだけではなく、悩みを抱えた教え子には陰日向に手助けするなど常に生徒のことを思いやってもいる。


「(秘)」と書かれた秘密のノートには、乱太郎達が各自持っている「忍者を目指す上で大切な生徒の長所」を取りまとめており*2、生徒一人ひとりの個性に対する分析も欠かさぬ教師としての観察力の高さが窺える。


厳しく接する姿勢が愛情の裏返しであることは教え子たちにも十分に伝わっており、経験の豊富さから学園内での信頼も厚く、生徒はもちろん他の教職員から相談を持ちかけられることが多い。


一度、大川平次渦正が学園長を辞任すると言い出した時には、土井が「山田先生が学園長に就任することになる」という旨の発言をしていることから、学園内における立場はかなり高いと考えられる。


元戦忍の経験やノウハウを活かし、ドクタケ忍者隊をはじめ様々な城の戦に学園が巻き込まれた際には彼が中心となって作戦を立案する場面が多く見られる。


豆腐が好物でパセリが苦手。
劇場版第1作によれば『忍たま乱太郎』のアニメを録画しているらしい



女装

ベテラン忍者である彼の実力を語る上で、中でも得意とする忍術である「女装」は外せない。


変装をする際には決まって女装と決めており、乱太郎たちと行動する時は彼らの母親や姉になりきる。
女装時には「山田伝子」と名乗り、生徒や職員などには「山田先生」ではなく「伝子さん」と呼ばせようとする(呼ばないと返事をしてくれない)。ましてや「おばさん」呼ばわりなどしようものなら猛烈な怒りを買う羽目に。


その外見は、見た者の多くが驚愕するか逃げ出すほど不気味。息子の利吉にすら、女装した彼と一緒に仕事をするのを嫌がられるほどである。


お世辞にも美しい女装姿とは言えないのだが、当の本人は「読者/視聴者サービス」と称するほどの絶対的自信を持っている。そのため、相手が誰であろうと女装を馬鹿にされると激怒する。


…にもかかわらず女装自体がバレるケースは少なく、基本的には通用する。大半の場合、伝子に口づけを迫られるなどの状況下で相手が「女だ」と無理矢理認めさせられるという展開が多いのだが。
何よりも本人が完全に女性になりきっている点が女装に対し説得力を持たせており、同時に彼の持つ忍術における「変装」の本質を極めた高い技術力を裏付けているとも言える。


また、劇場版第2作では、女装だとバレなかった上に本気で男性から好意を寄せられてしまったことさえある。


そんな彼も原作第1巻で村娘に変装することになった際には「なんでこうなるんや!?」と腑に落ちないようなコメントをしていたが、後のエピソードでは、戦忍時代にとある城へ女装して潜入した際に、若武者に口説かれたことがあると語っており、今ではすっかり女装を気に入っている。


前述の通り一応髭は剃るものの、剃り跡がくっきり残っている他脛毛を剃り忘れることも多々ある(これが山田に変装した偽者を見破るための鍵となったことも)。


ドクタケ忍者隊首領の稗田八方斎と女装対決を繰り広げたこともあり、彼とは女装におけるライバル同士とされている。


ハンサムな…の段』では、乱太郎達の見た夢で明らかに別人レベルで本当に美しい伝子が登場したことがある。
この時は他にも現実では絶対にありえない事態*3ばかりが起こったため、「いつもの伝子」が現れた時には乱太郎達も夢から覚めたことに安堵していた。


アニメ版初代オープニングの巨大な山田の顔が回転し女装した顔に変わるシーンも有名。2代目OPではこのシーンがCGでリメイクされるなど、スタッフの間でも彼の女装は大変人気があるらしい(?)。


ちなみに女装を土井に咎められて1度だけ振売*4に扮したことがあるが、籠の中に物を入れ過ぎて滅茶苦茶重くなった棒を力一杯運んだ結果、1歩1歩歩くのがやっとの状態でまともに前を向くことが出来ず、数歩歩いただけで柱に激突し「やってられるか!」と激昂するというよく分からないボケをかましている。そんな有様に呆れる土井をよそに「やはり女装が良い」と言い出して結局そっちの道に進み、土井に嫌がられるのであった。というか女装を選ぶ言い訳に振売を選んだというのが正しいかもしれない。



【関連人物】

●山田利吉
声 - 結城比呂(第1期 - 第2期)→岡野浩介(第3期 - )、高城元気(12歳の頃)、桃森すもも(幼少期)
伝蔵の一人息子。
父親譲りの忍術の腕前(特に火縄銃や変装の技術)はかなり高く、18歳にしてフリーの売れっ子忍者として活躍している。ちなみに忍術学園出身ではない。


伝蔵のことは父として尊敬しているものの、さすがに「伝子さん」とだけは距離を置いている。だが女装自体は本人も得意としている辺りやはり親子である。


山奥で育ったことから田舎コンプレックスを感じているらしく、シティーボーイを気取ることもある。


学園での仕事にかまけて滅多に家へ帰らない伝蔵を見かね、度々忍術学園を訪れては彼を帰らせようとしている。しかし本人も「仕事をしていないと落ち着かない」と語るほどの仕事中毒である。


●妻
声 - 小林優子
本名不明。秘境とも呼ばれる氷ノ山の奥地に佇む山田家にて、女手ひとつで留守を預かっている。
誰もが見惚れるほどの美人だそうだが、作中でその素顔は明かされていない。元くの一で手裏剣の名手として名を馳せていた。


仕事ばかりで滅多に家に帰らない夫・伝蔵と息子・利吉にはおかんむりである。
そのことで学園を巻き込み壮大な夫婦喧嘩をすることもあり、伝蔵へ「単身赴任セット」と称して大量のカミソリを送りつけるなど嫌がらせを働いたこともある。それらはお互いの深い愛情を表してもおり、普段は夫婦円満そのものである。


原作者の尼子騒兵衛曰く、2人は合戦場で知り合ったと考えられている。


また、山田家にはペットとして凶暴な猫が飼われており、来客を玄関で出迎えては容赦なく引っ掻く。



【余談】

  • 山田伝蔵は原作者が一番好きだと語るキャラクターでもあり、初代声優の大塚周夫氏は、唯一作者直々の指名によってキャスティングされた。
  • 第23シリーズ(2015年)の途中エピソードまで約22年に渡り伝蔵を演じた周夫氏だったが、2015年1月15日に虚血性心不全のため帰らぬ人となった。その後、後任がなかなか決まらなかったことから今後の作中における伝蔵の扱いについても心配されていたものの、周夫氏没後3ヵ月後に彼の息子である大塚明夫氏が担当することが決定した。亡き父から役を引き継いだ明夫氏は「父を身近に感じられるという意味で、何よりも得難い形見となった」とコメントしている。
  • かつてNHK教育で2005年4月まで不定期放送されていた「忍たま乱太郎」の特別番組『忍たまがやってくる』では乱太郎・きり丸・しんべヱと共に着ぐるみの山田が出演しており(もう一人の担任である土井がいない理由は不明)、4人でコントや主題歌『勇気100%』などのダンスを踊るのが定番だった。




今日の授業は女装しながら追記・修正する方法を…
バッ!


教えるわよ~~~ん♡


追記・修正するのに女装の意味はないと思います、山田先生…


「伝子さん」とお呼びっ!



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  • 乱太郎たちに「単身赴任の中年忍者」と紹介されていたのが何故か忘れられない。 -- 名無しさん (2023-04-23 15:07:10)
  • 山田先生の妻が未だに顔が明かされていないのは何か理由があるのだろうか?美人設定らしいがそれが実質的に死に設定になっているのもあるし… -- 名無しさん (2023-04-23 15:15:19)
  • 作者の画力不足でしょうね -- 名無しさん (2023-04-23 15:21:05)
  • 原作では30年以上連載しているためか数人だけ女性と騙されて雇用する敵が現れたりもする -- 名無しさん (2023-04-23 15:22:22)
  • 今でこそ女装をノリノリでやるけど、最初期の頃はイヤイヤやってたんだよね… -- 名無しさん (2023-04-23 15:34:29)
  • 原作のほうでは(子供たちのあとをつける回で土井先生と女装をしている話)そんないやがってイメージない -- 名無しさん (2023-04-23 15:40:50)
  • 山田風太郎+服部半蔵なんかね? -- 名無しさん (2023-04-23 17:16:44)
  • 彼の女装はこち亀の両さんの女装よりはまだましかも。 -- 名無しさん (2023-04-23 18:29:52)
  • カステイラ職人のポッポに化けたこともある -- 名無しさん (2023-04-23 19:58:49)
  • 安藤先生は土井先生にしょっちゅうい組自慢をするのに、山田先生にい組自慢をしないのはなぜだろう?? -- 名無しさん (2023-04-23 21:01:06)
  • ↑忍者として格上の存在だと認めているからとか? -- 名無しさん (2023-04-23 22:17:14)
  • 本当の本当に1回目は自身の女装にツッコミを入れてたんだよね -- 名無しさん (2023-04-23 22:19:46)
  • 女装を土井先生に訝しめらる→仕方無いから普通の変装をと何故か振売に扮して重い籠を乗せた天秤棒を運ぶ→「うおー!重い!」と叫びながら頑張って数歩歩くも、前を向けず壁に激突→「やってられるか!」と激昂して天秤棒を投げ捨て、結局女装を選ぶ、という意味の分からない流れに笑ってたな。もはやどこの回の話か分からないけど。 -- 名無しさん (2023-04-23 23:16:41)
  • 周夫さんから明夫さんに変わった時は低い声の演技のイメージが強かったからさすがに声が違いすぎないか?って思ったけど、やっぱり親子なんだって事を再認識させられたし声優さんの凄さを知った。 -- 名無しさん (2023-04-24 00:05:38)
  • 久々知先輩のインパクトが強すぎて「豆腐が好物」が死に設定にならないか心配になる・・・ -- 名無しさん (2023-05-02 12:54:13)
  • 奥さんと忍び符牒で夫婦喧嘩する場面は面白かったw -- 名無しさん (2023-05-16 23:14:08)
  • 実写映画でも山田先生の女装は健在、寺島進氏が女物の着物を着て「山田伝子で~す」と言って走り去る姿は最高に面白かったと思う。 -- 名無しさん (2023-07-15 23:32:39)

#comment(striction)

*1 現在の兵庫県養父市と鳥取県八頭郡若桜町の県境に位置する高峰。
*2 乱太郎はお人好しな性格、きり丸は小銭が大好きでドケチな性格、しんべヱは大食いでどこでも寝られる性格。当初それを盗み見た乱太郎は「補習授業を行うために欠点をまとめている」と勘違いしていた。
*3 練り物が嫌いな土井が山盛りのちくわを食べる、食堂のおばちゃんがお残しを許すなど。
*4 天秤棒と呼ばれる横長の棒の両サイドに籠を引っ掛け、その籠の中に物を入れて物を売り歩く行商人のこと。

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