ドレイク級宇宙護衛艦

ページ名:ドレイク級宇宙護衛艦

登録日:2023/02/24 Fri 21:18:21
更新日:2024/07/05 Fri 10:50:43NEW!
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seed_destiny ガンダム ガンダムseed ガンダム艦船項目 機動戦士ガンダムseed 機動戦士ガンダムseed destiny 地球連合軍 ヤラレ役 バーナード ロー チャーチル セレウコス アンティゴノス ベルグラーノ




ドレイク級宇宙護衛艦とは、『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する宇宙用戦闘船舶。






【諸元】

全長:130m
装甲:不明
武装:
75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン×3
小型ミサイル×48
有線式魚雷×6




【概要】

当初は『130m級護衛艦』と呼称されており、その名の通り比較的小型の地球連合軍の宇宙用艦船。
基本的に薄紫色で塗装されている。
ネームシップの名前の由来は、私掠船船長にしてアルマダの海戦でスペインの無敵艦隊を破った事で有名なフランシス・ドレイク提督と思われる。


ガンダムシリーズの宇宙艦艇としてはかなり小型であり、それ故に小回りが利くがMSの運動性には付いて行けないとされている。
比較的小型の護衛艦という事で地球連合軍にはかなりの数が配備されており、
アガメムノン級等を旗艦として大規模艦隊に多数が編成されていたり、
大規模基地にネルソン級と並んで多数の艦が並んでいる場面が何度かうかがえる。
公式サイトの説明文によれば多用途艦として運用されている模様。


船体中央部のX字状の推進器が特徴的で、これは前面はミサイルランチャー、後部は2発の推進器となっている。
ミサイルランチャーかつ推進器という被弾危険個所を船体から離した事は、
ダメコンと推力偏向を利かせやすいという2つの面で理に適った配置と言える。
後部の推進剤タンクも船体後部推進器の側面に剥き出しであるが、これも被弾時には分離させる事ができる。
劇中では船体後部に回り込んだイージスに攻撃され、推進剤タンクを切り離す場面が何度か描かれている。
地球軍艦艇の中では比較的生存性に重きを置いていると言える。


船体規模に違わず武装も控えめで、多数のミサイルランチャーこそ装備してはいるがビーム兵器は無く、機銃すら3基しか装備されていない。
複数艦を同時に運用する「護衛艦」の性質上、個々の火力の貧弱さを数で補う事を前提としたのであろうが*1
ガンダムシリーズの戦闘艦としては異例の軽装と言える。


小型艦故にMA搭載能力も無く、船体側面に直接係留する形式となっている。
ましてやMS搭載能力などあるはずも無く、『SEED』終盤の決戦では船首の平たい部分にストライクダガー数機を露天駐機している場面がまま見られた。
劇中描写からしてMS搭載数は5機と見られる。


『DESTINY』では他の多くの地球軍艦艇と同様に改修が施され、
左右のエンジンブロックの間に非接触型カタパルトが増設されたドレイク級MS搭載型となり、MS運用にいくらか対応している。
カタパルトが設置されただけに近いネルソン級に対して、こちらは船体側面にMS格納庫が増設されており、
前方に頭を向けて寝た姿勢のMSが格納庫から伸びるアームによりカタパルトレールに移され、そこから射出される。
その性質上、ストライカーパックを装備した機種の射出はできないか難しいと思われる。
やはりMSの搭載数は多くないため、改修後も主力艦の補助や偵察が主任務とされている。


結論から言えば、劇中に於ける活躍らしい活躍は皆無である。
適当にミサイルや対空機銃を撃ったと思えばジン数機やクルーゼ隊のGに一瞬で沈められ……推進剤タンクを破壊されては分離し……
鍔迫り合いするストライクとクルーゼ隊のGの背後で爆発し……シーン切り替えカット代わりの如く突然爆発するシーンだけ描かれ……
……を何度も繰り返すだけの存在、
『SEED』が21世紀の1stガンダムであるならばドレイク級は差し詰め21世紀のサラミス級といった所。
……否、ザクに乗っていてもジオン一般兵にとってはそれなり以上の脅威の火力・防空能力を持ち、
外伝では活躍の場面もままある分、サラミスより余程悲惨と言える。
あるいは、艦隊に随伴する、大型艦の護衛・駆逐艦という立ち位置なら、サラミスというよりパブリク突撃艇のリメイクといった方がいいかもしれない。究極のヤラレ役という意味でも。


とはいえドレイク級も何も良い所無しという事は無く、『DESTINY』終盤では陽電子リフレクター発生パドルを装備した艦が複数並び、
ザフトの攻撃からレクイエム中継ステーションを防衛する場面が描かれており、ようやっと「護衛艦」の名の通り高い拠点防御力を発揮した。
ガンダムシリーズでも珍しい「バリア発生装置を装備した艦」であり、
同時に「ガンダムの艦は何故簡単に沈められる割にバリアを積まないの?」という疑問に回答する艦となっている。


……ちなみにパブリクは多くの犠牲を出しながらもビーム攪乱膜の展開で艦隊とソーラシステムを要塞砲から守ったことがあるため、
「陽電子リフレクターを展開してレクイエム中継ステーションを防衛する」という活躍はますますパブリクっぽいかも知れない……。



劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』にも引き続き登場。
アガメムノン級やネルソン級と同様にマイナーチェンジが施された。
こちらは主にレーダーセンサー類が最新型になり、武装が大きく変更されている。




【武装】

  • 75mm対空自動バルカン砲塔システム イーゲルシュテルン×3

お馴染み地球連合軍のCIWS。
船体中央上面・船首部分下面に1基ずつ、船底部分に1基の計3基。
活躍云々よりもジンがすれ違い様に真上から機銃を撃ち込まれて破壊されている様子が繰り返し描かれた事の方が印象に残っているだろう。


『FREEDOM』ではリニア砲に換装されている為、装備されていない。



  • 小型ミサイル

船体中央部にX字状に配置された推進器の前面に配されたミサイルハッチ。
一基当たり12本、4基合わせて48発のミサイルを装備している。
時々一斉発射している様子が描かれているが命中した様子はほぼ無い。
通常弾頭のみならずアンチビーム爆雷も発射可能である。


『FREEDOM』では改修されて8連装となった代わりにやや大型になっている様子。


  • 有線式魚雷

船体前方に側面3基、左右で6基装備されている。
劇中では使用されていない。


『FREEDOM』に登場したものは発射菅からボックスタイプのランチャーに改められている。


  • 陽電子リフレクター発生パドル

『DESTINY』に登場した一部の艦が装備。
対ビームコーティングされた物体以外のあらゆるものを防ぐバリア発生装置。
船体下部に装着するため、船首部分のイーゲルシュテルンを撤去する必要がある。


  • リニア砲

『FREEDOM』登場艦が装備。
イーゲルシュテルンから置き換わる形で装備された。


  • 対空機銃

『FREEDOM』登場艦が装備。
艦橋後部に1基だけ設けられている。




【同型艦】

地球連合軍艦艇という事で、やはり命名則は「軍人・政治家」である。


  • バーナード
  • ロー

地球連合軍第8艦隊所属。
先遣隊としてアークエンジェルとの合流を目指すもクルーゼ隊の乱入を受け、イージスにより沈められる。


先遣隊旗艦モントゴメリィに合わせてか、どちらも名前の由来は第一次大戦・第二次大戦を通して活躍したイギリス軍の陸軍軍人、バーナード・ロー・モントゴメリーと思われる。


  • (カサンドロス)

地球連合軍第8艦隊所属。
低軌道会戦*2にて轟沈。
アニメではネルソン級だったが、小説版ではドレイク級となっていた。


  • セレウコス
  • アンティゴノス
  • ベルグラーノ

地球連合軍第8艦隊所属。
いずれもやはり低軌道会戦にて轟沈。


セレウコスはイージスに艦橋を破壊された事で行動不能となり、離脱しようとしていた所をヴェサリウスの砲撃で沈められた。
アンティゴノスはバスターに撃沈された。


セレウコス・アンティゴノスの由来はアレクサンドロス3世の部下にして、セレウコス朝及びアンティゴノス朝を開いた人物、
ベルグラーノの名前の由来はアルゼンチン独立運動の指導者の一人、マヌエル・ベルグラーノと思われる。


  • チャーチル

『SEED』48話にて登場。
ドミニオンに救援を要請するも、今すぐにでもジェネシスに再攻撃したいアズラエルと、補給と部隊の再編制を優先したいナタルが口論している間に爆散してしまった。


名前の由来はイギリスの第61・63代首相、ウィンストン・チャーチル、
もしくは第二次世界大戦で弓矢で戦果を挙げた狂人軍人ジャック・チャーチルと思われる。


  • (コーネル座乗艦)

名称不明。
『SEED ASTRAY』に登場。
レッドフレームの150ガーベラを前に串刺しにされ撤退した。







追記修正はドレイク級で二度の大戦を生き延びてからお願いします。



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  • 多分英語だとフリゲートなのではなかろうか。フリゲートの中国語訳だと護衛艦になる。なぜか日本語にはフリゲートの訳語が無い。 -- 名無しさん (2023-02-25 22:24:35)
  • 宇宙世紀で一番近いのはレパント級フリゲートじゃないかな。ほとんど設定上の存在だけど・・・。 -- 名無しさん (2023-02-25 22:28:29)

#comment(striction)

*1 実際ドレイク級の登場場面は常に「群れ」であり、アガメムノン級・ネルソン級は単独で行動している場面も散見されるのに対して、ドレイク級は常に戦艦1隻を取り囲む、もしくはドレイク級同士で固まって2~4隻が同時に行動している。
*2 AAが地上に降下しようとした際に追撃して来たクルーゼ隊との間で発生した戦闘。

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コメント

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