『projectUF』
テルカリスはかつて三つの歌で響き合った。人間が都市国家を築き交易を灯し、エルフが世界樹の下で魔法を紡ぎ、ドワーフが北の山脈に蒸気と鉄を刻んだ。繁栄は星のように輝いたが、光が目を覚ましたとき、すべてが砕けた。ドワーフの掘削が解き放った青い魔素――神々が退屈を紛らわす試練として埋めた瘴気は、森を歪め、獣を魔物に変え、知性ある者を魔族へと堕とした。
大崩壊の後、人間は中央で信仰と剣を盾に生き、神の加護で魔素を抑える。エルフは結晶の森で世界樹にすがり、魔法を秘匿し、ドワーフは耐性と共に山に籠る。魔族は荒野で生まれ、覇権を求める。満月に裂谷が唸り、魔物が溢れ、神の気まぐれな視線が光と混沌を投げる。
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