世界の概要

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テルカリスは、遠い昔に人間、エルフ、ドワーフがそれぞれ独自の文明を築いて栄えた大きな大陸で、人間は交易と技術で都市を、エルフは魔法と自然で森を、ドワーフは機械と採掘で地下を支配していましたが、数千年前に北の山脈ヴェルモントで採れた鉱石から漏れ出した魔素(瘴気)という汚染物質が全てを壊してしまいました。この魔素は自然を汚染し、動物や植物を怪物(魔物)に変え、知性ある種族の一部を魔族という異形の存在に変質させ、大陸全体が混沌と争いの世界に変わりました。

今のテルカリスは、大きく3つのエリアに分かれています。中央にある人間領は、魔素に耐えるため教団Tが信仰で守り、冒険者たちが魔物と戦って生き延びる狭い平野で、北の裂谷Rから毎月押し寄せる魔物と、南の結晶森Fがじわじわ農地を奪う圧迫に苦しんでいます。南の結晶森Fでは、エルフが世界樹を使って魔素を浄化し、結晶化した森で魔法文明を続けていますが、人間を見下し交流はほとんどありません。北の山脈では、ドワーフが地下都市に隠れ、スチームパンク風の機械技術で暮らしているらしいですが、人間には「おとぎ話の山の隠者」としか知られていません。そして、魔素で変質した魔族は大陸のあちこちで勢力争いを繰り広げ、侵攻派は支配を、穏健派はひっそり生きる道を模索しています。

この大陸をさらに過酷にしているのが魔素で、空気が青く歪むほど濃い場所では魔物が生まれやすく、人間やエルフは耐えきれずに変質してしまいます。人間は教団の神への信仰でなんとか耐性を保ち、エルフは世界樹に頼り、ドワーフは自然な耐性があるとされますが、魔族は変質を受け入れた存在です。その上、テルカリスの上には上位次元の神々がいて、彼らはこの混乱を娯楽として見下ろし、「絶望」や「希望」といった強い感情や劇的な対立が起きると気まぐれに加護を与えます。例えば、裂谷の戦いで命を懸けた人間に奇跡的な力を与えたりしますが、それが新たな試練を呼ぶこともあります。

こうしてテルカリスは、かつての栄光が失われ、魔素と魔物に荒らされた過酷な土地となりながらも、人間、エルフ、ドワーフ、魔族がそれぞれの方法で生き延び、争い続ける舞台となっています。

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