ホワイトバランスは、白色を白くするための設定項目で、これが正しく設定されていないと、写真が青っぽく冷たい感じになったり、逆に黄色っぽくなったりします。ライブ撮影では、被写体が人ですので、もろに肌の色が綺麗に見えるかどうかに直接かかわってきます。
また、ホワイトバランスは常に白を白く見えるように設定する必要はなく、あえて青みがかったクールな感じに写るように設定したり、逆に温かみを持たせるために設定することもできます。自分は暖色系の写真が好きなので、多くの場合は後者の設定にしています。
多くのカメラにおいて、ホワイトバランスの設定は、プリセット(太陽光、白熱電球等)から選ぶ方法と、色温度で設定する方法、それからカメラまかせのオート設定があります。最近のカメラの自動設定はとても優秀でそれほど外すことはありませんが、ここは写真の個性を出すのに重要な部分ですので、(個人的には)自分で設定する方が良いと思っています。
そして、プリセット設定か色温度での設定のどちらが良いかですが、自分の場合はとりあえず太陽光のプリセットから始めることが多いです。自分の使っているX-T3ではプリセットから選んだあとに、色味を微調整できるので、ファインダーを覗いてみて、あるいは1枚撮ってみて、赤すぎると思えば少し青い方に調整してみます。それでもうまく合わせられない場合は、色温度の設定にし、100Kずつ変化させながら、納得のいく設定を探したりしています。
太陽光 日陰
蛍光灯 白熱電球
ちなみに、ミラーレス機の良い点の1つは、ファインダーに見える画像がすでにホワイトバランスの設定が適用されていることですね。シャッターを切らずに出来上がりの様子が見れるので、カメラの設定操作がしっかり分かっていれば、ファインダーを覗きながら数秒でホワイトバランスを合わせられます。
なお、RAWで撮れば、現像するときにホワイトバランスを変更できるのでいくらでも取り返しがつきます。それに対し、JPEGで撮る場合は狭い範囲でしか補正できません。その分ホワイトバランスの設定はその日の撮影全部に係わりますので、慎重に行う必要もあります。RAWで撮るのがいいのか、JPEGで撮るのがいいのかは、これまた難しいとろがあるのでまたどこかで書けたらなと思います。
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