構図

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大きいテーマですね。1ページに収めるのは無理があるので、後々分割していく予定ですが、とりあえず思いつくところから書いていきます。

そもそも構図ってなんだ? ってところから始めましょうか。では、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説を見てみると、次のようになってます。

絵画の最も基本的な要素の一つ。点,線,面の複合と,それらの全画面との関係から,リズム,プロポーション,バランス,ハーモニー,統一と変化,強調などの美的秩序に従って配慮されるが,作者の空間に対する感覚によって,(1) 画面を平面としてとらえ,その平面上に対象を配置しようとする平面的構図と,(2) 画面を奥行のある空間としてとらえ,立体的に対象を組合せようとする立体的構図とに大別しうる。

自分は美術をちゃんと勉強したこともなく、はっきり言ってわかるようでなわからない感じがします。バランスが良ければ、良い構図のような気はしますし、「統一と変化」と言われれば、なんとなく「それ大事だよな」と思うわけですが、ではライブ撮影での「バランス」ってなんだろ?ライブ撮影での「統一と変化」ってなんだ?って考えてもピンと来ないですよね?(自分だけではないと信じたいw)

カメラの入門書とかを見ると、3分割法とか黄金比がどうとかいろいろ書かれてて、それに沿って撮れば収まりが良くバランスが撮れた写真になるようですが、ことライブ写真においては「ほんとにそれがうなのかな?」と、思いますよね。自分も3分割を意識してトリミングすることがありますが、それでバランスが良くなることは少ないような気がします。左上の写真もある意味横方向に3分割されてますが、決してバランスは良くないですね。

「いい写真」をよく調べてみたら、黄金比が隠れてた。ということはあるのかもしれませんが、(ライブ撮影において)黄金比を意識して構図を作って撮ったからと言って、「いい写真」になるわけではないかなと思います。

ここからかなり個人的な考えに基づいた話になるですが、自分は「バランス」はひどく崩れてなければOKだと思っています。が、(しつこいようですが、個人的な考えで)気になって避けたい構図に関するポイントがいくつかあります。それらを避けて撮る、あるいはPCやスマホでトリミング(Crop)してこれらを解消すれば、自分的にOKな構図と思っています。

さて、避けたい構図を3つ挙げたいと思いますが、あくまで自分が「自分が好きな写真」を作るために避けているもの、ということですので、そうしてない写真がダメだなんて言いたいわけではないことをご理解いただいた上で読んでいただければと思います。

1.頭の上の無駄な空間

この写真はトリミング(Crop)して上の空間を消すことで、無意味なスクリーン部分がなくなり、整理された写真になるかと思います。

日の丸構図を否定する気はないです。しかし、縦位置の写真の場合まず上の方を見がちなのは事実です。人は、本能的に顔が重要なパーツであると考えているため、どうしても上の方にあるであろう顔を探そうとします。そこにちゃんと顔があるのか、それとも顔の上の何もない空間があるのかでは、すっとその写真に入り込めるかどうかが変わってきます。もちろん、写真の中で見せたいものが顔でないのであれば話は別ですし、何か意図があって上の空間を空ける、というのは大いにありな話なのですが、ライブ中のメンバー1人にフォーカスして見せたいのであれば、重要な点かなと思います。

特にこの写真の場合、後ろのスクリーンが白く綺麗な四角形として写っていますので、どうしてもそこに目が行ってしまいます。見てほしいのはスクリーンではないわけで、そこに目が奪われてしまう状況はさけたいところです。

 

2.背中側の無駄な空間

この写真は後ろのロゴが綺麗に入っているので、このままでも違和感は少ないかもしれませんが、そこは差し引いて考えてください。

自分がこの写真で気になるのは目線の先の空間が背中の空間より狭いことです。こと斜め上を見上げるシーンで見ているのは、遠くの景色や、もしかしたら大きな夢であったりするのかもしれません。実際にはその先には何もないわけですが、そこは少し想像が膨らむよう、目線の先を空けてあげると良いと思ってます。思い切って半分かそれ以上の空白を撮ってみても面白いのではないでしょうか。きっと狭いよりは良い写真になるのでは?

 

 

3.斜め写真

斜めの構図にいろいろな利点があることは承知しています。プロのカメラマンも斜めの構図で写真を撮ることがあることももちろん知っています。しかし、斜め構図は難しいです。何が難しいかというと、人が斜めに立っていると、それを見た人は不安になります。倒れそうな斜めの姿を見ると、本能的に「あぶない」と思うものです。多くの場合、斜め構図は「カッコイイ」を狙うものですが、その不安を上回る「カッコイイ」がないと、ただの不安定な見ていて落ち着かない写真になります。

そもそも題材がそもそもカッコイイ存在であるなら、カッコ良さの演出は不要であるはずで、「不安」を感じさせるリスクを負ってまで斜めにする必要はないのではないか、と思っています。

ですので、よほどの理由がなければ自分は必ずまっすぐ撮るようにしています。

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