ニンウルタ(ニヌルタ) - 古代メソポタミアと周辺の神々、神話生物について
1.「大地の主」 ニンウルタ、ニヌルタ(※ニンウルタは「大地の主」の意で、ニヌルタは、ニンウルタが縮められた呼び名)は、シュメルの神で英雄神、戦闘神。またほかの神性として植物神・豊穣神(農耕に関連)、雨神・洪水神(これは治水に関係するものとしてか?)でもあり、『ギルガメシュ叙事詩
1.「大地の主」 ニンウルタ、ニヌルタ(※ニンウルタは「大地の主」の意で、ニヌルタは、ニンウルタが縮められた呼び名)は、シュメルの神で英雄神、戦闘神。またほかの神性として植物神・豊穣神(農耕に関連)、雨神・洪水神(これは治水に関係するものとしてか?)でもあり、『ギルガメシュ叙事詩
1.「ギルスの主」 ※「ニンギルス」については、「ニンウルタ」とは別の神格として扱っているが、両者は同一視が著しいため、必要に応じて「ニンウルタ」を参照していただきたい。 ニンギルスはシュメルの神で、ラガシュ市の主神(ニンギルスは「ギルスの主」の意、ギルスはラガシュ市の一市区)。
1.エンキ神のシンボル 亀は、知恵の大神エンキのシンボルとして神話に登場することがある。 神話『ニンウルタと神』において、エンキは傲慢不遜なニンウルタ神に対し亀を創り出す。ニンウルタが反撃すると、エンキは亀に穴を掘らせニンウルタを穴の中で殺そうとした。 また、カッシート朝時代のク
1.ニヌルタの母神? 神話『ニンウルタ神と亀』における、ニンウルタ(ニヌルタ)の母神。エンキ神に息子の助命を求め、結果的に息子を助けた。 ニヌルタの母神は、物語によって名前を変えるため、ニンフルサグ女神の別名かもしれない。(出典神話等) 『ニンウルタ神と亀』(参考文献) 「シュメ
関係性が感じられる(詳しくはエンリルの項目を参照のこと)。 また『ルガル神話』においても、ニンマフ女神はエンリル神の妻であり、同神話では特にニンウルタ神の母という関係性が強調されている。ニンウルタ神は悪霊アサグを破り、治水に成功するが、その働きに母神ニンマフは当惑してしまう。一方
ドゥ神』 『ドゥムジ神とゲシュティンアンナ女神』 『ナンナ・スエン神のニップル詣で』 『ニンイシンナ女神のニップル詣で』 『ニンウルタ神と亀(『ニンウルタ神の傲慢と処罰』)』 『ニヌルタ神のエリドゥ詣で』 『パピルサグ神のニップル詣で』 『羊と麦』
1.ニンウルタの武器 神格化されたニンウルタ神の武器。シャルウルはシュメル語で「すべてのものを破壊するもの」の意味。神話では、武器ながら意思を持った存在として描かれており、『ズーの神話』では主を助ける信頼厚い使者となっている。 シャルウルは "棍棒" と考えられており、神話以外の
1.ニンウルタの武器 シャルウルと並ぶ、ニンウルタ(ニヌルタ)神の武器。 シャルガズはメイスのことだと考えられている。2.星座 さそり座の尾に見える二重星が、シャルガズとシャルウルと呼ばれていたという説がある。(参考文献) 「星座神話の起源」
ビ神話』、『ハンムラビ法典』、『ギルガメシュとエンキドゥと冥界』、 『エンキ神の定めた世界秩序』、『羊と麦』、『イナンナ女神とエンキ神』、『ニンウルタ神のエリドゥ詣で』、 『シュルギ王とニンリル女神の聖船』、『エンメルカルとアラッタの君主』、『ルガルバンダ叙事詩』、 『ギルガメシ
ニナッタ ニニザザ ニラフ ニンアガル ニンアジムア ニンアシュテ ニンアズ ニンアハクッドゥ ニンイギナガルギド ニンイシン ニンウル ニンウルタ(ニヌルタ) ニンエガラ ニンカシ ニンガル ニンカルラク ニンキ ニンギクガ ニンギシュ ニンギシュジダ ニンキリウトゥ ニンギ
リシュ』に基づく)。 神話『エヌマ・エリシュ』で、ティアマト女神が生み出す怪物の一つ。『ルガル神話』でも登場しており、7つの頭の蛇を退治するニンウルタ神の図像が円筒印章に残されている。(出典神話等) 『エヌマ・エリシュ』、『ルガル神話』
鬼。『ルガル神話』(『ルガル・エ』)においては山に棲み、天地の交合によって生まれた石の怪物を率いて都市を襲う。物語の敵役だが、最終的に英雄神ニンウルタによって征伐される。なお、神話『イナンナとエベフ』においても制圧される悪役として登場し、同様の役割を担う。 アンソニー・グリーン「
文献) 「メソポタミアの神々と空想動物」、「古代メソポタミアの神々」(出典神話等) 『エンキとニンフルサグ』、『イナンナ女神とエンキ神』、『ニンウルタ神と亀』
『ギルガメシュとエンキドゥと冥界』、『ギルガメシュ叙事詩』、『エンメルカルとアラッタの君主』、 『ルガルバンダ叙事詩』、『ルガル神話』、『ニンウルタ神と亀』、『アンギン神話』(参考) 「古代メソポタミアの神々」、「古代オリエント事典」、「シュメル神話の世界」
ていたからだと思われる。なお『ギルガメシュとフワワ』では、ウトゥ神はギルガメシュに合成獣と思しき道案内を与えている。一説によれば、ウトゥ神はニンウルタ神以前において、合成獣を統べる神であったとも考えられている。 またウトゥはしばしば、ノコギリを持って山から出てくる図像で描かれる(