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『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』(まそうきしん ザ・ロード・オブ・エレメンタル)とは、ゲームソフト『スーパーロボット大戦シリーズ』に登場するバンプレストオリジナルの架空のロボットアニメ。
一般に作品名として『魔装機神』と呼ぶ場合は本作を指しており、ロボットの種類や他の魔装機神と区別する場合は『魔装機神LOE』または『LOE』と呼ばれる。
本作のキャラクターは、1991年に発売された『スーパーロボット大戦シリーズ』の第2作である『第2次スーパーロボット大戦』において、架空のロボットアニメ作品として初めて登場した。ゲームオリジナルキャラクターでありながら、他の原作作品と並ぶ一作品として扱われ人気を博し、1994年発売の『スーパーロボット大戦EX』では主人公として活躍。1996年には『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』として単独ゲーム化されるまでに至った。
シリーズ当初は『魔装機神サイバスター』と呼称されていたが、テレビゲームでは商標の都合でこの名称が使用できないため[1]、単独ゲーム化の際に『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』のタイトルが生み出され、また後に設定が異なる作品が複数発表されたため、それらと区別するために現在の作品名で呼称されるようになった。
本作のシナリオはDC戦争シリーズと同じくウィンキーソフトの阪田雅彦が担当しており、『スーパーロボット大戦α』や『スーパーロボット大戦α外伝』では、原作者として阪田の名前がクレジットされている。設定や世界観は登場当初の『第2次スーパーロボット大戦』から『スーパーロボット大戦EX』にかけて詳細に練られているが、完全に独立した作品ではなく、DC戦争シリーズと世界を共有している。
『第2次スーパーロボット大戦』の開発時、開発陣は『聖戦士ダンバイン』を登場させたい意向であったが諸事情でNGとなっため、オリジナル作品を企画し代わりとさせることになった[2]。そこで候補としてバンプレストオリジナル企画の「魔装機神サイバスター」・「武装機甲士グランゾン」・「次元烈風狩狼哉(じげんれっぷう・しゅろうや)」の3作品が挙がり、「聖戦士ダンバイン」にイメージが近い「魔装機神サイバスター」が採用となった[3]。
「武装機甲士グランゾン」はさらに候補として挙がっていた「機甲魔界サイバスターvs魔装機甲士グラジオン」のグラジオンと設定を統合し、ライバルキャラクターに変更されサイバスターと同じ作品にまとめられた[3]。ファミコン版『第2次スーパーロボット大戦』の説明書で「魔装機神サイバスター」・「武装機甲士グランゾン」と別作品のように記載されているのはこの名残である。なお、「武装機甲士グランゾン」は主人公のシュウが異星人と戦うダークヒーロー的な作品で、グランゾンや南極事件の設定などが引き継がれた[3]。
「次元烈風狩狼哉」は「狩狼哉には次元を越える能力が有り、対立しているサイバスターとグランゾンの対決を止められるのは狩狼哉だけ」という作品だったが、その設定の複雑さやオリジナル作品が多くなることから、完全な没企画となった[3]。
その後、マサキ達オリジナルキャラクターを主人公にした『スーパーロボット大戦EX』を製作するに当たり、前述の『聖戦士ダンバイン』の登場が決まり、オカルト設定の強い『勇者ライディーン』が前作の『第3次スーパーロボット大戦』で登場済みであったため、地球空洞説を採用してラ・ギアスの世界観が構築され[2]その後単独ゲーム化された。
スーパーロボット大戦シリーズのセガサターン進出の際、『新スーパーロボット大戦』と共に『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』の続編も予定されていたが、『スーパーロボット大戦F』の開発期間増大の影響で続編は『新スーパーロボット大戦』共々お蔵入りとなった[4]。
1999年発売の『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』を最後に、それまでの製作ウィンキーソフト・販売元バンプレストという提携関係が解消されたため、現在ウィンキーソフトはシリーズ製作に関わっていない。魔装機神の展開については、バンプレストとウィンキーソフトがそれぞれ独自に関連作品を発表している。プロデューサーの寺田貴信は「続編を出したいが最初から作っている人物に作ってほしい」・「自分が作り直すとしても新作ではない」・「サイバスターがユーザーに忘れられないように各作品に登場させている」とコメントしている[4]。
バンプレスト側2010年発売の『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』は『スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』のリメイクということで、約11年振りにウィンキーソフトがシリーズ製作を手がけた。
本作のキャラクターは以下の作品に出演している。カッコ内はその略称。
スーパーロボット大戦シリーズテンプレート:ネタバレ
ここでの第1章及び第2章とは魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL『SFC版』『DS版』でのシナリオであり、地上での戦い『第2次』から『第4次』までのDC戦争シリーズ及び『OGs』『OG外伝』などのOGシリーズや、地上人召喚事件『EX』のシナリオと前後したストーリーとなっている。
日本人、安藤正樹(マサキ・アンドー)は魔装機の操者として地底世界ラ・ギアスの神聖ラングラン王国に召喚された。当初は見知らぬ世界に戸惑うマサキだったが、ラ・ギアスのために力を貸してほしいと請われ、なりゆきや地上に家族がいないことからその世界に残り、魔装機操者となる。その後、マサキはサイバスター強奪事件がきっかけで風の魔装機神・サイバスターの操者として認められる。その功績からかつてのラングランの古の英雄であるランドールの名前を与えられたマサキは、師匠であり、初代ランドールの子孫である剣皇ゼオルートやその娘プレシアと家族になり、魔装機神操者としての自覚にも少しずつ目覚めていく。他の魔装機操者の仲間達やラ・ギアスの人々と交流を深め人間的にも成長し、ラ・ギアスに自分の居場所を見つけていく。
あるとき、サイバスターに単機で地上との往復ができる機能があることを知ったマサキは、故郷への僅かな未練から地上へと上がり、そこでシュウ・シラカワ(白河愁)とその乗機グランゾンと出会う。シュウに何か危険なもの感じつつも、確証が持てないままラングランへと帰還。その後もシュウとは遭遇することになる。
その後、以前に地上世界で出会ったクリストフことシュウ・シラカワによるラングランへの宣戦布告時に、ゼオルートが犠牲となる。仇を討つために飛び出したマサキはグランゾンとシュウの圧倒的な力に苦戦するも、魔装機神操者としての精神的な成長を見せたことにより、風の精霊「サイフィス」と同調し、奇跡的に憑依(ポゼッション)を発動させグランゾンを退ける。
その後、ラングラン王都はマサキ達がルオゾールの陽動作戦に引っ掛かり手薄になった隙に、ラセツ率いるシュテドニアス軍に襲撃され、ついに壊滅してしまう。またテュッティを庇い、大地の魔装機神ザムジード操者であるリカルドが死亡してしまう。マサキは先行し王都に駆けつけたものの一歩間に合わず、無残な姿となった王都を目の当たりにする。そこに現れたシュウは自分は犯人ではないと言いつつ意味ありげな言葉を残して、地上へと向かう。シュウが立ち去った後、マサキは重傷を負ったウェンディにシュウは全てが終わった後に王都に現れたことを聞かされる。さらに王都を守りきれず、仲間達とはぐれてしまったヤンロン、そしてリカルドを失ったテュッティと合流したマサキは、2人にラングランを任せ、地上世界へ向かったシュウを追って地上世界へ向かうことになる。
地上世界の南極に出たマサキは、そこで南極事件に遭遇する。その場にいたシュウに対して戦いを挑もうとするも、シュウには逃げられてしまう。去り際にシュウが残した「ビアン博士に会う」という言葉が気になったマサキは、以後DCを追うことになる。その後、マサキはDCと戦っていたある部隊[5]と共闘してDCの総帥ビアン・ゾルダークを倒すも、シュウを取り逃がしてしまう。この時共闘した部隊は以後もマサキが地上で行動する際は度々共闘する事になる。DC戦争でDCの総帥ビアンを討ったものの、シュウを逃がしてしまったマサキは再び彼を追い始めるが、地上世界ではDC残党や異星人との戦争が勃発したため、マサキはシュウ打倒の前にその混乱を収めるために奔走する。その過程でリューネと出会い、彼女と戦う。リューネはマサキに敗れはしたが、気に入ったの一言で味方になった。そして、異星人、DC残党などの全ての敵を撃墜した後に、一時的にマサキ達に協力していたシュウが突如裏切り、グランゾンをネオグランゾンに変化させ襲いかかってきたが、マサキはこれを見事に打ち砕くことに成功した。
シュウとの決着をつけたマサキはラ・ギアスに帰還するが、その頃ラングラン王国は王都壊滅後に侵攻してきたシュテドニアス軍に占領され、フェイルロード軍やカークス軍が各個でシュテドニアス軍と戦っている状況だった。また何故か地上世界からは大量の地上人が大量に召喚されてしまう。この中にはリューネを初めとするマサキの地上における仲間達も含まれていた。
マサキは召喚された地上の仲間達と共にフェイルロード軍に、リューネはヤンロンに助けられた縁で、同じく助けられた仲間達と共にカークス軍にそれぞれ参加する。彼らの活躍もありフェイルロード軍とカークス軍の連合軍はシュテドニアス軍を追い払うことに成功し、ラングラン王国はひとまず戦乱から解放された。しかしフェイルとカークスはそれぞれの思惑でラングラン全土征服を目論んだため、マサキや、リューネと共に行動していたヤンロンは魔装機神操者の義務に従い彼らを倒すことになる。
一方シュウはヴォルクルスの力を借りたルオゾールの手により蘇った。復活したシュウは記憶を失いながらもヴォルクルス復活のために暗躍するが、記憶を失ったことでヴォルクルスとの契約が解除されたシュウの真の目的は、復活以前の自分を操り利用していたヴォルクルスを復活させて倒すことにあり、サフィーネ、モニカ、テリウスらの数少ない仲間と共に、これを倒すことに成功する。
ラ・ギアスでは依然としてラングランとシュテドニアス、バゴニアとの緊張した状態が継続していた。戦力を増強している両国に対しラングランは、度重なる混乱により魔装機操者の多くが消息を絶っているかすでに死亡している状態にあり、戦力不足は否めない状態であった。そんなある日、王室アカデミーの未来見たちは、早くとも半年後にラ・ギアス全土を巻き込む脅威の存在とそれに立ち向かうサイバスターを予言した。
マサキ達は他の操者達と再会しながら、再び勃発したシュテドニアス、バゴニアとの争乱の果てに、影で暗躍するラセツ、ゼツらに立ち向かって行くことになる。
この章ではルート選択によって展開が大きく2つに分かれ、さらに各ルート内の分岐によって展開が細かく変化する。
ロドニー・ジェスハとエリス・ラディウスがマサキ達と関わるルート(シュテドニアスルート)マサキらは、シュテドニアスを攻勢に傾けるラセツらと対決。さらにバゴニアでも、かつて人道を踏み外した研究で練金学協会から追放され、それを恨むゼツ等と対決。この対決を制し落ち着いたかに見えたが、ラングランにおいて謎の女テューディが新魔装機イスマイルを開発・暴走させる。このルートでは大きな分岐がありさらに2つの展開に別れる。ラセツがシュテドニアスを支配しラングランとの全面戦争になるルートイスマイルを修理させるためにシュテドニアスに逃げたテューディはラセツと同盟を組み、デュラクシールを再生させる。マサキ達はウェンディを取り戻し、ラセツを倒すためシュテドニアス国内に侵入する。ラセツが失脚もしくは国外追放されるルートラングラン国内に逃げてきたラセツとジョグにテューディが復元したデュラクシールを渡し魔装機神隊に戦いを挑む。いずれのルートも最終決戦はラセツとテューディの野望を阻止する展開となるが、最終ボスが異なる。ロドニー・ジェスハとエリス・ラディウスが自力逃亡するルート(バゴニアルート)反乱を起こしたラセツの手から逃れたロドニーはシュテドニアス本国に返り咲く。ウェンディの姉・テューディの造った17番目の魔装機イスマイルを強奪し起死回生を狙うラセツだがマサキ達に阻止され、ロドニーの策略によって失脚。このルートではテューディはイブンの手でウェンディと完全に分断され、本格的な登場はしない。さらに剣聖シュメルを取り込んだガッツォーを駆るバゴニアのゼツと対決し、ゼツの狂った野望も阻止する。平和が戻ったかに見えたが、海水浴に出向いたマサキたちの前にデモンゴーレムが大量発生する。そしてそこにはシュウの姿もあった。シュウはルオゾールが蘇ったこと、ヴォルクルスの力を得ていることをマサキたちに伝え、協力することになる。ヴォルクルスの力すら手に入れたルオゾールを止めるため、彼らは最後の戦いに赴く。上記の別ルートでもルオゾールは復活しており、デメクサを仲間にした際にそれが明かされたり、ヴォルクルスの分身がマサキ達の前に立ち塞がったりするが、マサキ達がヴォルクルスの分身と戦っている間にシュウがルオゾールを倒しており、多くは語られない。テンプレート:ネタバレ終了
(ラングラン語で「真の地球」もしくは「真の大地」という意味)
地球内部の4次元および5次元方向に歪曲した空間に存在する世界。通常次元ではごく小さな体積にとどまるが実質的な空間は広大で、そこには海もあれば陸もある。エオルド大陸とナザン大陸の2つの大陸と大小いくつかの島がある。
ラ・ギアスには我々の世界の様に地平線や水平線といったものは存在せず、太陽の位置も中天にあるだけで動かないが、地上とラ・ギアスとの接点であるチベットと同じ周期で一日一日を刻んでいる。そのため、昼と夜の区別は存在している。この世界では夕方になると太陽は徐々に光を弱め、天から姿が消えて月が少しずつ姿を現す神秘的な光景が常にある。
四季の変化は比較的少く、気候はやや温和。地上世界の各地には、ラ・ギアスとの接点となる地点が存在し、バミューダ海域や、カリフォルニア沖、小笠原沖、チベット上空、アルジェリア上空など北緯30度から40度緯度に約72度の角度で存在する。これらの地点には地上とラ・ギアスを繋ぐ回廊である、「ゲート(後述)」が開きやすく、ごくまれに遭難した航空機や船舶がラ・ギアスに漂着することがある。古代からラ・ギアスの人類はゲートを通じて地上を行き来し、また、交流を深めていた時期もあったため、地上世界にもラ・ギアスに関係する記録が残っているのもある。しかし、現在では一部の特例を除いて地上への干渉を禁じている。
また、さほど多くはないケースだが、同じ名前の同じような人物がラ・ギアスと地上の双方に同時に存在することがある。例えば、アルバート・アインシュタインは双方の世界に存在しているが、業績などが異なり、地上においては相対性理論の発見者として有名だが、ラ・ギアスでは仁徳の魔術師として名をはせている。風貌的にも能力的にも似ることが多いため、なんらかの力が働いていると思われるが、アストラル界がなんらかの影響を及ぼしているという推測以外ははっきりとしたことがわかっていない。
ラ・ギアスでは核兵器の使用は無意味となっている。マサキの語るところでは古代にかけられた魔術が全土を覆っており、核分裂が抑止され中性子の減速材の代わりになるものが存在するためであるという。
地上とラ・ギアスを結ぶ通り道であり、一種の次元トンネル。地上とラ・ギアスの接点の一つであるチベットに恒久的なゲートが存在し、これによりラ・ギアスの人々は地上のことを熟知していた。さらに不定期に開かれる地上との接点を研究し、人工的にゲートを開く技術が確立された。しかし、ゲートを開くのは困難であり、ごく限られた術者しか開くことは出来ない。また、魔装機神の一機、サイバスターは単独で任意の座標にゲートを開くことが出来るが、サイバスター単体しか通ることは出来ない。
ラ・ギアスでは人間の手によって創始された宗教はほぼ消滅しており、古代より伝わる精霊信仰が唯一広く行われている。精霊信仰は万物に生命が宿っていると考えるアニミズムに近く、これが自然との共存を望むラ・ギアスでは発展した。ラ・ギアスでの定説に従えば、精霊とは虚無と実体の中間的存在であり、それを信じるものの思惟の強さ、および量によってその存在が確定される不確かな存在であり、『LOE』の作中ではラ・ギアスの人々の心の現れであり、無意識の集合体と評されている。
ラ・ギアスの精霊は風、炎、水、大地の4つの種のいずれかに属しており、この4種は4大精霊と呼ばれている。また、精霊は長い年月を経る内に自我を持つものが現れるようになり、それらの精霊はいずれもラ・ギアスの神話の中に精霊王として登場しており、中でも風の精霊サイフィス、炎の精霊グランバ、水の精霊ガッド、大地の精霊ザムージュは最も有名で、それぞれ魔装機神4体の名前(守護名)の由来になっている。なお、前述の4種以外にも高位精霊は設定上存在する。
精霊は4つの種のいずれかに属するが、その属性は個々によって様々であり、例えば風の属性の精霊にも色々と存在し、「春風」「台風」「砂嵐」「陽炎」などの精霊が存在し、それらの中には、長い年月のうちにその種としての純粋さを追求していき、風そのものの精霊になるものも現れるようになる。こうした精霊として在り方の純粋さが高ければ高いほど高位の精霊ということになる。
精霊達の住む精霊界(アストラル界)は、ラ・ギアスの諸現象と密接な関わりを持つものとして認知されており、その精霊を司る祭儀や魔術の研究を生業とする神官の職も確立されている。
精霊が集合することによってエーテルと干渉し、発光することがある。これを「フレアー現象」と呼び、魔装機神と操者が惹かれ合う場合にしばしばみられる。
以下は作中および設定に登場する精霊の一覧(括弧内はその精霊を守護精霊に持つ主な魔装機)
風系高位:「風」サイフィス(サイバスター)低位:「竜巻」ギオリック(ギオラスト)、「陽炎」ジャノク(ジャオーム)、「砂嵐」ソレイド(ソルガディ)、「かまいたち」(アゲイド)、「北風」(ダイオン)、「春風」(設定のみ)、「台風」(設定のみ)、「雲」(設定のみ)炎系高位:「炎」グランバ(グランヴェール)低位:「雷」ガルナンサ(ガルガード)、「電光」ディンハイム(ディンフォース)、「熱風」ジェイチ(ジェイファー)、「マグマ」(バフォーム)、「不知火」(リブナニッカ)、「煙」(設定のみ)水系高位:「水」ガッド(ガッデス)低位:「氷」フルイッシュ(ファルク)、「霧」ラシーム(ラストール)、「雪」ザナ(ザイン)、「泉」(ノルス)、「川」(ギルドーラ)、「湖」(ギンシャス)、「雨」(設定のみ)、その他水系低位(トゥルーク)大地系高位:「大地」ザムージュ(ザムジード)低位:「森」ディアノス(ディアブロ)、「岩」フェニール(フェンター)、「砂」ラ・ウェニール(ラ・ウェンター)、「鉄」(ゴリアテ)、「山」(ベンディッド)、「地震」(設定のみ)、「花」(設定のみ)、その他大地系低位(イスマイル、バイラヴァ、ガッツォー)聖位聖位:「空」(設定のみ)、「光」(設定のみ)、「刻」(設定のみ)、「闇」(設定のみ)なお、ゲーム中では精霊の位が高いほど有利なシステムになっていて、機体の強化改造によって便宜的に、低位精霊や高位精霊と契約している機体において高位や聖位と表示されるが、設定上は精霊が高位や聖位に変化しているわけではない。また、ゲームにおいて聖位は、「空」は風系、「光」は炎系、「刻」は水系、「闇」は大地系として扱われているが、設定上これらの聖位精霊はいずれの属性にも属していない[6]。聖位精霊は極めて不明瞭な存在であり、聖位精霊と契約に成功した魔装機は現時点では存在しない。
精霊レーダー[]ラ・ギアスにおける探知装置。精霊の数が多いほど正確性を増す。調和の結界が崩壊した以降は精霊界からの干渉が増大し、『EX』作中では敵に接近されるまで存在を探知できない事態が頻発した。また、抗魔術でもかく乱される。
ラ・ギアスでは練金学(アルケミア)と呼ばれる魔術の一種で錬金術に近い学問が発展している。地上世界では科学が発展しているようなものである。科学との違いは科学が科学技術によって発展するのに対して、練金学は研究者自身の精神的成長によって発展することである。彼らは研究成果は二の次と考えている。哲学の入った学問ともいえる。別名「良心ある科学」とも呼ばれており、練金学士は自ら発案した物に責任を持たなくてはならない。良心なく研究をすすめるものは練金学協会より追放されることもある。
練金学、および体系魔術の悪用を戒め、健全な技術の発展のための互助協力を目的としたラ・ギアス全土の練金学士を統轄する組織。ラングランの王室アカデミーが母体となって設立された。
状況次第では国家権力以上の権力を有し、独自の査問会とそれに応じた司法、処刑権があり、学問の悪用を行ったものに対しては独自の判断で処刑する権利を持つ。研究者の倫理的、人道的な成長を第一の目的としているため、新しく発見された定理、原理、法則、物質などは、その対抗手段が発見されない限り、公表されないこと原則としている(これが技術のブラックボックス化を促す原因となっている)。
これらの規則に違反した者は協会を追放、以後いかなる協力も受けられなくなるだけでなく、悪しければ処刑されることもある。作中ではゼツ・ラアス・ブラギオは30年ほど前に規則に違反し、協会を追放され、現在も指名手配されている。
また、正規の練金学協会とは別個に、私的に練金学を研究するグループや練金学士も存在するが、資金力、情報量、人材の絶対的不足のため、練金学協会と比較して微々たる力しか有していない。
プラーナの特殊な活用によって生じる、魔力と呼ばれる強い観測作用を利用した一種の超能力。一般的には意志魔法と影響魔法の2種類が存在する。
意志魔法は個人の魔力によって直接発動するため、咒文の詠唱を必要としないが、術者の魔力によって強弱に個人差があるため、完全に体系化されていない。イメージとしてはESP能力に近い。各自治体ごとに存在する共同修練場などで習うことが出来るため、現代の地上世界における武道的な側面が強い。
影響魔法は、言葉(咒文の詠唱)と「真の名前(トゥルーネーム)」による咒力的影響を相互増幅するもので、咒文の声による音波を利用することで、一種の共鳴現象を引き起こし、これに一定の韻を持たせることによって、共鳴現象を更に強化させていくというもので、これが魔法に咒文の詠唱が必要な理由になっている。当然ながら、影響魔法の方が効果が高いが、使用するには高度な知識を必要とする。
以下は作中に登場した主な魔法。
召喚術前述のゲートを開くことで文字通り遠隔地に存在する対象を呼び込むための魔術。『LOE』「第1章」では魔装機操者候補を、『EX』では地上やバイストンウェルから機動兵器とそのパイロットを召喚するために使用された。機械的にプログラム化されており、召喚する際に特定の条件を付随することはできるものの、「強い闘志が残留している機動兵器とそのパイロット(『EX』)」、「高いプラーナを持っている人間(『LOE』)」といった簡単な条件でしか指定出来ないため、最初の魔装機計画で地上から操者候補を召喚した際には、ルビッカのような殺人狂が召喚されてしまった。術自体はゲートを開くことと同義であるため、使用出来る術者は少なく、大規模な召喚が出来る術者となると数える程度しか存在しない。召喚と同時に翻訳の魔法がかけられるため、地上人とラ・ギアス人の間で意思疎通に支障をきたすことはない。ただしラ・ギアスの文字までは解読不可。蘇生術『EX』でルオゾールが使用。地上(宇宙)で死亡したシュウを蘇生したが、術が不完全だったため記憶障害を引き起こし、結果として、ヴォルクルスの支配を断ち斬る切っ掛けとなった。転移術『LOE』第1章の終盤のシュテドニアスによる大規模なテロの際、魔装機の大部隊を王都に送り込むのに使用された。強力な術者でなければ不可能といわれている。治癒術『LOE』第1章の終盤、ウェンディが自身の負った傷を治すのに使用した。プラーナの消費が激しいので本来は自分に掛けるのは不向き。死霊傀儡の外法デモンゴーレムや死霊装兵の召喚。前者は比較的ポピュラーな術だが、後者は主に邪信徒が使用している。ゲアス強制魔法と精霊の支配法の2種類が存在する。前者はマインドコントロールの一種で、対象の記憶の中に特定行動に対する規制を封じ込め、その行動を取れないようにしてしまう術。また後者は、各精霊の系統毎に対し、有利な力を系統の術によって、その精霊を意のままに操る方法で、『EX』でシュテドニアス軍が鹵獲したザムジードを起動されるために使われた術(この際には大地の精霊に対し有効な焔のゲアスが使用された)。支配された精霊に対しかなりの苦痛を与えるようで、ミオは「ザムジードが泣いてる」と評した。影縛り『EX』にて、カークス軍のレスリーがテリウスの動きを封じる際に仕様した術。テリウスは自力で束縛から抜け出したが、これはテリウスの並外れて高い素質があってこそであり、本来人間が自力で解くことは不可能。かくれみのその名の通り、気配を断ち精霊レーダーにすら反応しなくなる魔法。後述の「隠形の術」に比べると比較的よく知られる術で、マジックアイテム化されているのか、リューネ達地上人も奇襲の際に使用している。隠形の術主にルオゾールが使っていた術で、精霊レーダーにも反応しなくなる上に、広範囲に影響を及ぼせるため、大部隊を完全に隠すことも可能。範囲と時間を絞り込めば、前述の「かくれみの」のように完全に気配を断つこともできる。のちにウェンディによって咒素子にしたことによって、誰でも使用可能になった。マジックアイテム(名称不明)ショウ・ザマがシュテドニアス軍に捕らわれたリィナを助けるために敵の移動要塞に潜入する際にテュッティから渡されたマジックアイテムで、一種の催眠ガスのようなもの。「眠りよ」というキーワードを唱える事で、約10メートル四方の人間を眠らせることができる。ただし使い捨てのアイテムのため3回までしか使用出来ない。咒文記憶素子地上の技術を応用して作られた、シュウの自作のマジックアイテム。額に張り付けて使用することで、一定以上魔力の持ち主であれば、その知識に関係なく高度な咒文を唱えることができる。こちらも使い捨てで一回のみ使用可能。ラ・ギアスの街や主要な建物には、爆発物や大規模な破壊魔法などを中和する結界が張られている。しかしながら、この結界は一定以上の力を抑える効果はないため、テロリストは魔装機を使うことで建物を破壊するテロ行為を働いている。また都市には「保存」や「修復」の咒文もかけられており、ユニットが待機することによってHPやENが回復する説明づけがなされている。
これらの都市結界のほかに、ラ・ギアス全土にはヴォルクルスの復活を抑制している「調和の結界」が存在している。この結界はラングラン国王の魔力を供給源としており、イラ湾の海中などに存在する「調和の塔」と呼ばれる維持装置によって維持されている。結界への魔力供給はラングラン国王に課せられた責務であり、このことから王位継承権を得るためには魔力テストに合格しなければならない
しかし、『魔装機神』第1章の終盤にヴォルクルス信徒と結託したシュテドニアス軍の工作によって、当時の国王アルザールが死亡したため「調和の結界」は崩壊。『EX』においてヴォルクルスの復活を許している。『EX』終盤においてフェイルが、『魔装機神』第2章ではフェイル達兄弟のまたいとこにあたる人物がそれぞれ王位についているが、デメクサによれば「調和の結界」自体はまだ不完全とのこと。
生命が持っている生体エネルギーで、俗に言う「気」や「オーラ」のようなもの。常に人の表層を覆っており、感情の起伏によって増減する。魔術や結界等を発動させたりするための魔力とは別物[7]。魔装機の操縦にはこれが必要となる(当初は地上人を召喚する予定がなかったのに操縦にプラーナを要求する設計にしていたことや、ルジャノールなど魔装機でないただの機械の性能にもプラーナが影響することから、ラ・ギアス製の機械全般が稼動エネルギーをプラーナに頼っているのかもしれない)。
プラーナが高ければ高いほど魔装機の性能を引き出すことができるが、プラーナが低いとまともに動かすこともできない。一般に激しい感情を持つものほどプラーナが高く、精神的に成熟して(感情の起伏に乏しい)いるラ・ギアス人より地上人のほうがプラーナが高い傾向がある(ファングなどの例外はいる)。そのため、魔装機を開発はしたものの操者がほとんど見つからなかったラングランは、魔装機操者を集めるために地上人の召喚を行うことになった。『LOE』ではゲーム中でもプラーナの値はそのまま機体性能にプラスされるため、プラーナが高いほうが魔装機操縦に有利という設定が生かされている。前述の通り、感情の起伏の激しい者ほど高いプラーナを持つ傾向にあるが、マサキのように表面的に感情の起伏が激しい者もいれば、テュッティやミオのように内面的な感情の起伏の激しい者と二種類存在する。
また、マサキは憑依(ポゼッション)を起こした際大量にプラーナを消費し、極度に疲弊したことがあることから、プラーナは人間の生気ともいえ多量に消費すると命を落としかねない。そういった危険な状態に陥ったときの応急手段として対象者に口移しでプラーナを補給することが一般的な処置法として知られているが、あくまで応急処置でしかないため、その後しかるべき処置を執る必要がある。当然口移しを行ったものはプラーナを消費することになる。なお、軽度の消費であれば自然回復が可能となっている。
「ファミリア」とも呼ばれる。魔装機神操者が自身の無意識の一部を切り取って実体化させた存在で、機体との精神的なリンクや操縦時のサポート等の様々なアシスト、主人の護衛、魔装機神各機に搭載された遠隔攻撃兵器ファミリア(ハイファミリア)に憑依して敵機を攻撃するなどの役目を持っている。人間並みの知能を持ち人語を解するため、作戦の提言や機体のメカニックの管理や修繕を行うこともある。
主人の無意識から作られるが、「ペルソナ」が反映されるため、主人と似た性格になるとは限らない。基本的には主人には忠実(マサキのファミリアのクロとシロのように主人と同レベルの口喧嘩をするもの希にいるが)。普通に飲み食いするが、基本的には食事は必要なく一か月程度なら飲まず食わずでも支障はない。また、無意識を実体化しているので主人の影の中に入ることも出来るため、普段は影の中で待機していることが多く、マサキのように常時、実体化している者は少ない。
使い魔の数は魔装機神の資質や操縦者との相性などの条件により自動的に決定される。通常、なんらかの動物の姿をとることが多いが、どんな姿(動物)にするかは主人の自由に決められる。魔装機神操者は全員、ソラティス神殿のイブン大神官に使い魔を作ってもらっている。
一般的には、高い魔力を持った魔術師が自身のサポートのために生み出す疑似生命であるため、魔装機神操者以外でも連れていることがあるが、魔装機神操者クラスの高いプラーナを持たないかぎり生み出されない。作中に登場した魔装機神操者以外の使い魔はシュウのチカだけである。
正しくは、破壊神サーヴァ=ヴォルクルスであり、創造神ギゾース=グラギオス、調和神ルザムノ=ラスフィトートと並ぶ3柱神の一角である。ラ・ギアスにおいて、精霊信仰が主流になる前に信じられていたとされる信仰の神。現在でも少数ながら信仰しているグループが存在し、シュウが把握しているだけで500万人ほどの信者がおり、また教団最高位の役職である大司教もルオゾールを除いても9人いる。およそ2億年から7千万年前にかけ、ラ・ギアスで繁栄していたが大異変により滅びた巨人族の残留思念の集合体だと考えられている。シュウによればシヴァ神と同質の存在とのこと。神話伝承等にしか情報が存在していなかったため、他の2神共々近年ではその存在が疑問視されていたが、『EX』ではヴォルクルスの分身が復活している。なお、ラ・ギアスにおける神の定義は、「実在する、超常的な力を持った存在」である。破壊神というその本質故か、信仰対象としている以外の人間から、邪神として忌避されている。
精霊との契約と神との契約の2種類が存在する。
前者は、精霊の人格を魔装機に宿らせること指し、大多数の魔装機は何らかの精霊と契約を結んでいるが、契約した精霊の人格や特性は魔装機の性能に大きく影響を及ぼすことになる。
後者は、一般的にヴォルクルスとの契約が主流で、ヴォルクルスに忠誠を誓うことでその魔力を借り入れることが出来るといわれている。形式的には、自分の血など身体の一部を捧げる簡易的なものや、全てを捧げる正式なものなどがいくつか種類が存在する。契約とは多分に暗示的なものだが、契約したという記憶が一種の強迫観念となって契約者を縛り、強く暗示をかければ自殺などを強制させることも可能といわれている。
魔装機神の守護精霊が操者の意思を認めて一体化すること。マサキが1度だけこの現象を引き起こした。この状態になったサイバスターはシュウ曰く「無敵」でグランゾンを一蹴するほどの強さを誇る(ゲーム的に言えば、『魔装機神』では他のスパロボと違い気力が-50から+50の間を行き来するが、この状態のマサキの気力は大幅に限界を振り切って+200である)。ただし、プラーナの消耗が激しいため、操者が死んでしまう可能性もある。なお、神話伝承等を除けば、実際にポゼッションが行ったのはLOE作中のマサキだけという事になっている。
ラ・ギアスの大国ラングランで建造された機動兵器の動力機関であり、精霊とエーテルを利用して無から有を生み出す事が可能。従来のオルフィレウス式永久機関にを基に練金学士のフルカネルリ[8]が考案した為に、こう呼ばれる。オルフィレウス式に比べ、数十倍のエネルギーを取り出すことが可能だが、製造に際し特殊な契約を必要とし、大量生産はされていない。エネルギー変換効率を高めるために生体エネルギーであるプラーナを必要としており、理論上はプラーナが続く限り永久に稼動する。しかし稼動させるためには高いプラーナが必要となり、特に魔装機神と呼ばれる4体の機体は事実上、地上人にしか扱えない。なお、同永久機関にとってプラーナはあくまで効率的にエネルギー変換を行うための要因であって、プラーナがなくても起動自体は可能となっている。また、理論自体はフルカネルリが100年ほど前に完成させていたが、実現されたのは最近になってから。
予知能力に付随する曖昧さを可能な限り排除するために導きだされた変換理論で、考案者の名を取ってこう呼ばれている。国政にも用いられており、この理論のためラ・ギアスでは予言の信憑性・社会的信頼性が高く、オカルトの域を出ない地上の予言とは一線を画している。
正式名称はラプラスデモンタイプ・コンピューターであり、サイバスターほか、各魔装機に搭載されている。ラ・ギアスでは比較的普及しているラプラスの悪魔の名を冠するコンピューターであり、ラプラス変換理論が応用されている。機体や兵器の制御のみならず、使う者の魔力次第で因果律を計算し尽くし、ある程度の未来予測を行うことも可能となっているが、搭乗者であるマサキの能力が未熟なため、その力を完全に発揮させることはできない。『第2次』では脱出ルートを調べるのに使用し、『第3次』では敵のエネルギープラントを探知したりと、なにかを探索することが多い。『α』では、その機能に目を付けたユーゼスに機体ごと狙われた。
ラングランのトロイア州近辺でのみ産出される希少金属。地上ではほとんど存在しない。モース硬度12.5という強度を誇り、高い剛性や弾性、対魔術防御力を持つことから魔装機の装甲にも使用されている。精神感応金属でもあり、離れていても心を伝えることができるとされているため、この結晶体で作られた装飾品を恋人に贈ると大変喜ばれ、一部ではプロポーズの証としてプレゼントされているらしい。マサキはそれを知らずに(ベッキーの差し金で)ウェンディにオリハルコニウムでできたペンダントを贈ったことがあり、それが物語終盤に重要な役割を果たすこととなる。
なお、オリハルコニウムは地上の機動兵器パーソナルトルーパーであるRシリーズの装甲や武器の材料として使われている。地上では産出されないとされるオリハルコニウムが地上に存在するのかは『スーパーロボット大戦α』ではシュウが地上に持ち込んで提供したという設定があるが、シュウがRシリーズ開発に協力していない『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』では謎である。この点は『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』でも語られていない。なお、地上では産出されないという点はRシリーズのネックとなっており、Rシリーズの合体形態であるSRXの合体制限の理由にも挙げられる。
質量を持たず絶対空間に偏在している物質、あるいはエネルギー。重力波や精神波の媒介物質にとなるため、エーテル通信機の通信媒体に使われる他、サイバスターは推進にも利用している。地上にもラ・ギアスにも存在するが、地上では探知に成功した例は無い。なお、古典物理学における光の媒介物質であるエーテルとは別物。
エーテル通信機[]エーテルを媒体に精神波を利用した通信機。精神波は時間的にも空間的にも偏在であるため、距離に関係なく同時通信間が可能であり、地上とラ・ギアス間であっても通信が可能となる。そのため、『EX』のEDでマサキは地上で何かあった時に駆けつけるためにと、甲児にエーテル通信機を渡している。しかし、『F』で甲児が語ったところでは、呼びかけても何の反応もなかったらしい(ただし、マサキはそれに応じて地上に来ている)。
地底世界ラ・ギアスの中で最も古い国家。その歴史は約5万年と言われる。エオルド大陸東部からナザン大陸北西部に位置し、32の自治州からなる連邦制の国家である。人口は約2億2000万人。元々は共和制だったが現在の政治体制は立憲君主制を採用している。議会は元老院と庶民院の2つからなる両院制。元老院は世襲制、庶民院は4年ごとに各州から人口比に応じた人数を選出するが、その方法は選挙、推薦など州によって違う。また、庶民院の定員は人口によって変動するが、およそ650名で、元老院は特に決まっておらず、現在は855名となっている。政策の施行は行政院により行われる。
行政機構は総督府、内務府、外務府の3つに大きく分けられ、内閣の長たる首相は任期が4年で3選までとなっている。官僚は国王が指名し、権利と義務は表裏一体という考えのもと、多くの権利を有する者は多くの義務を果たさなければならないという階級民主主義を採用している。階級民主主義とは、精霊信仰に基づいた考えであり、全ての物質には役割があり、その能力に応じた役割分担という考えから発生した制度である。階級(と職分)は15歳になると王族を除いて自分で選ぶことができ、ミドルネームという形で名前に入れられ、王族、貴族、戦士階級は配偶者を複数持つことが許されている。階級は固定されたものではなく、自分の能力に応じて転職することも可能となっているが、現在では転職はおろか、階級選択の自由を行使するものはほとんど無く、親と同じ職業に就くものがほとんどである。なお、各階級間で貴賤の差別は一切存在しないことになっている。また、法の適用範囲も階級ごとによって異なる場合があり、階級毎にさらに細分化された階級が存在する。
生活様式は18 - 19世紀のヨーロッパに近く、建物の建築様式は一見してアール・ヌーヴォー風である。第1章終盤のシュテドニアス軍による大規模なテロにより、国王アルザールは死去。以降は王位継承権を持つ者たちが揃って不在のため、政情不安定の状態にある(『LOE』第2章の序盤で、フェイルロード兄弟らのはとこが王に即位したとセニアが語っている)。『LOE』第1章の8年前に予言された「魔神の脅威」に対抗するため、魔装機計画を進めていた。
かつてはラ・ギアス全土の約8割を領土に持つ超大国だったが、約150年前にはバゴニアが独立し、近年ではナザン大陸側の東部6州がシュテドニアス連合に譲渡され、弱体化の一途を辿っている。それでも近隣諸国への影響は計り知れない。独自の度量衡も存在し、1 ゴーツ = 約1.78 m、1 マク = 約67.5 kgにそれぞれ相当する。これはラングラン建国の祖に由来するとされている。
階級[]王族 グラン(男性) グラニア(女性)6つの階級の内、唯一選択権のない階級。地上世界の王族と同様に完全に血統に支配されているが、極希に高い魔力を持った人間が新たに王族に組み入れられることもある。しかし、その人物の代では王位継承権が発生しない。有する権利は、納税の免除と元老院への参加。2人以上の配偶者を持つことが許され、また15歳の成人の儀において魔力テストに合格すれば王位継承権を認められるが、失格した場合は認められない。立憲君主制故に国王に認められる権限は決して大きなものではないが、祭儀を執り行い魔法結界へ魔力を供給し続けなくてはならない義務があり、またラングラン国民の範として恥ずかしくない行動が求められる。戦士 ザン(男性) ザニア(女性)職務上命を落とす危険性が高い階級であり、軍人以外にも警察官や消防士など死と隣り合わせにある職業が含まれる。警察権、防衛権はこの階級が担当する。一定割合以下ではあるが、国政に参加でき、職務を忌避することができないという義務が発生する。さらには死と隣り合わせの階級であるため、子孫を残すために2人の配偶者を持つことができる権利を持つ。セニアによると近年では少ない事例であるとのことだが、法律自体は現在も機能している。練金学士 ラアス(男性) ラスム(女性)練金学の探求(自分自身の昇華と練金技術の奥義を極めること)を目的とした階級。地上における錬金術師のように俗世間と関わりを断つ者も少なくない。一定割合以下だが国政に参加する権利を持ち、職務上知り得た情報の秘匿義務と(その技術や物質、法則などに対抗手段がある場合に限り)公開義務が存在する。神官 ゼオ(男性) ゼオラ(女性)精霊との対話により自然界との調和を図ることを目的とした階級であり、練金学的な知識を持つ者も多い。行政権を持つ者はこの階級から選出される。行政の主要部分を担当する権利を有するが、一定以上の私有財産を持つことが出来ないという義務を持つ。貴族 ゾラン(男性) ゾラム(女性)一種の監察官的役割を持った階級。この階級に属する者が司法権をもち、裁判を開く権利を有する。王族や戦士階級同様、配偶者を複数持つことができる。平民 クオ(男性) クオラ(女性)もっとも一般的な階級だが、情報権を握っている階級でもある。唯一、この階級のみ特になんの権利も義務も有していない。ラングラン32州[]ラングランの地方区分は、州、市、町の形で区分けされている。このうちナザン大陸に位置するディムール、コォード、キナ、カラタミーフィ、ドレント、ガルデシアの6州は、後にシュテドニアス側の領土に加えられている。
ナザン大陸の大部分を占める連合国で、構成国の中には神聖ラングラン王国と同じほどの歴史のある国家も存在する。バゴニア軍のジノなどからは、ラングランのライバル的国家として認識されていた。大統領制でラングランと同じく二院制で議会は上院と下院に別れている。現大統領はレスデン共和国の与党党首グレイブ・ゾラウシャルド。ヌエット海を挟んでラングランと対峙しており、強力な魔装機を開発するラングランを脅威に感じていたため、政情不安定な状態を狙いラセツ・ノバステ率いる特殊工作隊を派兵し反政府テロ「ラングラン解放戦線」を支援し戦争工作を行い、本格的な武力による侵攻を始めた。地上人召喚事件後には暫定和平会談によりラングランのナザン大陸側の東部6州を領土に加えている。その後、『LOE』第2章の際に再びラングランに侵攻することになるが、戦争を推進していたゾラウシャルドの失脚あるいは死亡、ラセツの戦死に伴い、抗戦派が国内から一掃されたことで再びラングランとは和平を結ぶ。また、ルートによってはロドニーが政界に進出し大統領選に出馬することもある。
エオルド大陸の北西部に位置する。約150年前に神聖ラングラン王国から独立した新しい国であり、神聖ラングラン王国、シュテドニアス連合に並ぶラ・ギアスの3大大国である。地上人召喚事件の際には、数多くの地上人を傭兵として雇っていたようで、その名残として元DC軍のトーマス・プラットが帰還せずにバゴニアに残っている。さらに練金学協会から追放された問題人物であるゼツを国防責任者として起用するなど、ラングラン、シュテドニアスに並ぶ国力を手に入れようと形振り構わず軍事方面に力を入れているようである。地上人召喚事件当時はラングランとシュテドニアスの戦争を静観し、国境付近を威力偵察する程度に留まっていたが、『LOE』第2章の際には、ゼツに議会が扇動される形でラングランに宣戦布告するも、ゼツの戦死により和平を結んでいる。元々、ゼツの存在や議会の方針に不満を抱く将兵も多く、彼らは命令ゆえに仕方なく(あるいはゼツに洗脳されて)ラングランに攻撃を仕掛けていたが、マサキ達、魔装機神操者の「平和を乱すゼツを討つために戦うだけで、バゴニアに侵攻するつもりはない」という言葉を信じて国境を越えようとする彼らを黙認した者もいる。
エクシール共和国、ラーダット王国、ストロハイム人民共和国、メディーナ国、エリアル王国、サザ公国、フィラデルフィア民主共和国といった国家が存在する。これらの国家は名称が判明しているのみで位置などは不明。
詳細は魔装機神 THE LORD OF ELEMENTALの登場人物、魔装機神 THE LORD OF ELEMENTALの登場兵器をそれぞれ参照
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