『機動警察パトレイバーの登場人物』(きどうけいさつパトレイバーのとうじょうじんぶつ)ではヘッドギアによるアニメ・漫画『機動警察パトレイバー』に登場する架空の人物について述べる。
テンプレート:ネタバレ
警察関係者[]
特車二課 第二小隊[]
泉 野明(いずみ のあ)声:冨永み~な警視庁警備部特科車両二課第二小隊員。一号機フォワード(操縦担当)。階級は巡査。本編の主人公。1978年12月17日生まれ。身長155cm。スリーサイズはB79 W58 H82。血液型はA型。好きな言葉は「勇気」。好きな色は青。北海道苫小牧市出身。実家は酒屋で、酒にやたらと強いが、一旦悪酔いするとタチが悪い。髪質はクセっ毛。高校1年の時に一度ストレートパーマをかけて女の子らしくイメチェンをはかったことがあるが(ひそかに一部の男子に好評だったにもかかわらず)ある一件からばっさり切ってしまい、それ以来現在の髪型となる。身体能力は高く、「究極超人ナントカ」に出てくる女の子に似ていると言われていた小学生時代は町内ソフトボールで強打者として恐れられ、中学時代はバスケットボール部に所属し、道大会優勝の原動力となる。しかし身長が伸びなかったため高校時代は卓球に転向しインターハイで3位になる。高校卒業後は北海道を離れ、東京の警察予備学校に入学する。そもそもレイバー好きが高じて警視庁に入り[1]、特車二課への配属を希望していた。第三管区警察学校[2]当時の成績は中程度であったが、レイバーの操縦に特筆すべきものがあり、さらに乗り物酔いとは無縁の体質であった為、警視庁警備部特車二課第二小隊配属後は本人の念願叶ってイングラム一号機フォワードを任せられる。警察学校在学中は民間の警備会社「忠国警備」にアルバイトで勤務していた[3]。レイバーの搭乗資格の他に普通免許も持っているが、普段は50ccのホンダ・スーパーカブC50(八王子工場出向時は自転車)を通勤の足に使っている。本質的には正義感の強い真っ直ぐな性格の女性で、物事の分別も真面目で模範的であるが、のびのびと育ってきた性格形成ゆえに思考基準は良くも悪くも単純で通俗的でもある。このため形式的な主義や堅苦しい了見を受け入れにくい面もあり、当時の現場での評価は極めて良好なるも、警備の方針を巡って上司と口論。訓戒処分三回の経験を持つ。他にも周囲との関係では南雲や熊耳のようなエリートタイプの女性にはやや気後れしやすかったり、自分のペットにずっと「アルフォンス」と名付けていたことから自分の搭乗機であるイングラム一号機にもその名を付けて可愛がっていたり(アニメ版)、機体に「2の2泉野明」と書いたり(漫画版)、機体の損傷を過度に恐れるなど、ミーハーな面も見られる。メカ好きだが技術的知識には疎い(特にソフトウェアに関しては無知・無関心)とされているが、具体的にその点が描かれているのは漫画版のみ。映像メディアではイングラムをはじめとするレイバーの初期設定から操作に至るまで難なくこなしている。漫画版ではミーハーな面から一皮剥けて、一人前のレイバー乗りとしても大きく成長。南雲が「自分の手足のようにイングラムを扱う」と感嘆するほどにイングラムを扱うようになる。終盤の対グリフォン戦では、性能面でイングラムを大きく上回るグリフォンを相手に善戦、最後はリミッター(Bシステム)をカットしたグリフォンをも見事撃破。戦いが終わった後のイングラムはボロボロであったが、グリフォンの攻撃をぎりぎりでかわし、致命傷を避けていた。後藤は決着後、その戦いを「泉の圧勝」と評した。レイバーの操縦も体感で会得するタイプで、イングラムのように、操縦者とレイバー相互の「経験値」の蓄積で成長するタイプとは相性がいいが、AVR-0のように、レイバーまたはHOS等のソフトウェアが自動で操縦へ介入してくる、いわゆる「オートマチック」的な機構とは相性が悪いらしく、AVR-0でグリフォンと戦った際は「気持ち悪い」「こんな機体」と、開発者の実山が現場に居合わせるのをよそに、彼を気落ちさせるのに十分な発言を連発していた。遊馬をもっとも理解出来る人間ともいえるがゆえ、遊馬のプライベートに立ち会うことが多く、小説版ではその役割が極度に高くなり、かつキーパーソンにもなることが多い。初期OVA版およびテレビシリーズでは遊馬のことで意味深な発言や、最終話で映画に誘ったり(原作ではかなり序盤の方で、野明が遊馬とデートで映画を見に行く話があり、その後、とある場所でバドと初対面するという、重要な話だった)と意味ありげな行動があった。ボーイッシュでかわいい顔をしているのだが、本人は、自分のルックスなどに関しては、全く何とも思っていないらしく、町でナンパされて断った後、待ち合わせていた遊馬に「世の中には物好きもいるんだからね」と、自分で言ってしまう(遊馬も「自分で言っちゃうかな・・・」と、少々呆れ気味だった)ほどである。劇場版1作目において、遊馬に拉致同然でデートに連れて行かれた時、その場に居合わせた整備班員たちが皆悔しがっていたことから、彼らの間でもかなり人気があったものと思われる。また漫画版においても風杜からデートに誘われている。二課在任中にはテレビ番組「衛星ドキュメント はたらくお嬢さん」やラジオ番組「特車二課24時」の取材を受けたことがあり、さらに彼女の職務中やプライベートの姿を追った「Live 泉野明写真集」も出版されている[4]。「WXIII 機動警察パトレイバー」の脚本準備稿では警官募集のポスターに起用されたこともあるとしている。およそ3年あまりの特車二課での職務を経て、映画、小説版では2001年秋の段階で本庁に新設された装備開発課に遊馬と共に転属となり、篠原重工八王子工場にテストパイロットとして出向する身である。遊馬とはプライベートにおいてある程度親密な付き合いをしているらしいことが小説版に書かれている。後藤と同じく『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』に高校時代の野明と思われる人物が登場している。篠原 遊馬(しのはら あすま)声:古川登志夫警視庁警備部特科車両二課第二小隊員。一号機バックアップ(指揮担当)。階級は巡査。群馬県前橋市出身。本作の主人公の一人[5]。泉野明のパートナーである。ひねくれ者で口は悪いが、野明には細やかな心遣いを見せることがある。普段は冷めた性格だが、その反面、繊細な面も持ち、きっかけ次第ではひとつの物事(特に篠原重工がらみの事柄)にとことん突っ走ってしまう部分もある。そういった性質を後藤に利用されてしまうこともしばしば。漫画版、TVシリーズでは野明のバックアップのみ担当であるが、初期OVAや劇場版では第二小隊全レイバー並び第二小隊の現場での作戦の指揮を担当している。しかし、太田や香貫花など暴走しやすいメンバーは、遊馬の指示に反した行動をとることもある。実はレイバー製造の最大手・篠原重工の御曹司で、そのためかレイバーシステムに関する知識は第二小隊随一のもので、コンピューターやソフトウェアにも詳しい。兄が自殺に近い事故で死亡したことをきっかけに、社長である父親と対立している。野明にはその事実を話している。また、過去に女性に関してちょっとした苦い経験をもつらしい。学生時代はラグビー部に所属していた。実家のことを話題にされるのを嫌う半面、御曹司の立場を利用して篠原重工側(主に実山親子)に無茶な要求をすることもある。初の対グリフォン戦では、この遊馬の行動が間接的な原因となって一号機の出動が遅れるという事態を招いている。旧OVA版では警察官採用試験を父親から強制で受験させられたため、答案を白紙で提出したが採用されたというエピソードがある。小説版では全く逆に、父親から独立して生活するために(寮生活を送ることができるからという消極的な動機であるが)自らの意思で警察官となっている。野明に対しては、非番の日にデートに誘って映画を見に行ったり、漫画版の最終話では「(グリフォン戦での頬の傷が残ってしまったので)嫁のもらい手がなくなるな。魔性の女にでもなるか」と笑う野明に「ま、そんときゃおれが・・・」と思わず口走るなど、好意を持っているらしい。篠原重工の賄賂事件で精神的に動揺していた時期には、野明に「何でもする」と励まされた際に「抱かせろと言ったら抱かせてくれるのか」と皮肉を言い、彼女を傷つけたこともあった。また、初期OVAでは香貫花に好意を寄せている描写も見られ、冗談をやって銃を向けられたこともある。太田とはとことんそりが合わず、それが太田でなければどうでも良いであろう些細なことでも噛み付く。これは、太田から遊馬も同様である。映画、小説版では野明と共に2001年秋の段階で本庁に新設された装備開発課に転属となり、会社の御曹司でありながら警察側の人間として篠原重工八王子工場に出向する少し複雑な身の上である。それでいて、社内の食堂における食券賭博行為を組織化し、ほとんど胴元として仕切るほどの存在でもあった。またこの頃、同時に自家用車としてフォルクスワーゲン・タイプ2を所有している。なお、野明とは「清い交際」をしていることが小説版で書かれている。後藤 喜一(ごとう きいち)声:大林隆介警視庁警備部特科車両二課第二小隊長。階級は警部補。東京都台東区下谷出身。普段は飄々としており昼行灯を装っているが、かつては「カミソリ後藤」と呼ばれた公安出身で本庁捜査一課の松井警部補によれば「本庁で有名な悪(ワル)」と言わしめる程の切れ者。全てにおいて無気力、無関心そうでいて周囲への気配りはさりげなく行っており、また人的管理においては強制を好まず、各人の自主性を上手く引き出す方針が隊員たちにも伝わっているのか、人望はそれなりに厚い。同僚の南雲しのぶに対しては内心好意を持っているが、本人はそれを表には出さず、何となく同僚同士としての関係に留まっている。普段から現場指揮や小隊運営は香貫花(TV・初期OVA版)や熊耳といった巡査部長や遊馬らに任せているが、事件解決のためには上司である祖父江(初期OVA時)・福島(TV・漫画・後期OVA)特車二課長らを恫喝や命令無視することも厭わず、海法警備部長に至っては責任問題をチラつかせて黙認を取り付けるなど策士的な面もある。彼がどのような経緯で場末の特車二課に島流しになったのかは一作目の劇場版中で捜査課の松井警部補が「だからさ、切れすぎたんだよ…」と相棒に語る場面があるが明確ではなく、本庁内部にシンパともいえる人脈を持ち、時に警視総監ですら恫喝するなど、時に聡明な切れ者としての一面をのぞかせる[6]。全てに謎が多く、小説版ではなぜ独り者なのに独身寮でなく公団の2DKに住むことが出来るのかということで、野明と遊馬に探られたこともある[7]。初期OVA版では後藤真帆子(声:兵藤まこ)という姪がいる(TV版では姪自体いることはいるが名前は明らかになっていない)。柔道は黒帯の腕前。劇中でその技が披露されることは無かったが、威圧感だけで相手を怯ませるほどの凄みを持っているらしい。漫画版で、日本刀で斬りかかってきた幽霊に対し鉄パイプで応戦し、そのあと素振りをして誤魔化したことがあり、剣道の心得もある模様。また、TVアニメ版では背後からこっそりと近づいた香貫花の気配を察知し、貫手を繰り出した(当たる直前で気付いて止め、この時にも誤魔化していた)事もある。『機動警察パトレイバー 2 the Movie』ではエレベーター内で身柄を拘束し連行する屈強な警察官に対し、珍しくアクションシーンも見せた。ただし、基本的には「銃は持たない・銃を持った相手には逆らわない」が彼の鉄則である。そのポリシーを持つようになった理由もあるようだがやはり明かされていない。現場の足としてターボチャージャー装着などのチューンアップがなされた警察仕様のホンダ・トゥデイ(M-JW1型改)などのミニパトを使用する、なお自家用での愛車はホンダ・シビック(E-EF3型)3ドア Si。また、出動先ではフライドチキンなどのファストフードを好んで食べる。これは「現場で支給される弁当は概ね冷えていて不味いから」などの理由もあった。勤務中も出動時以外には素足にサンダル履きで過ごしているが、漫画版ではその理由として水虫持ちである事情があった。本作の後連載『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』に公安時代の後藤と思われる人物が何度か登場している。苗字は元官房長官の後藤田正晴から[8]、名前は宮沢喜一からとられたものである。声を担当した大林隆介は一時期「大林隆之介」の名義で活動していたが、数年ぶりに本格的な形の新作映像作品で後藤を演じた「WXIII 機動警察パトレイバー」、「ミニパト」公開時の際には、いくつかの関連資料には「大林隆之介(現・隆介)」の表記でクレジットされた。最初のアフレコに入る時点で大林に対しては直前に台本が渡されたのみであり、後藤の声の演技に関しては、原作のヘッドギア側からは特別な指示は言い渡されなかったらしく、アニメにおける後藤独特の口調は、初期の段階で大林の意向がかなり反映されているという[9]。太田 功(おおた いさお)声:池水通洋警視庁警備部特科車両二課第二小隊員。二号機フォワード(操縦担当)。階級は巡査。岩手県釜石市出身。よく言えば生真面目で正義感の強い熱血漢、裏を返せば、直情径行で猪突猛進なだけの熱血馬鹿。規律重視で融通が利かない性格ゆえに、自分よりも階級や実力が上な相手にはわりと素直に従う一方、同僚隊員(特に遊馬)と衝突することが多いが、危機には勇んで駆けつけようとする仲間思いな心根にはブレがない。さらに照れつつ一言アドバイスをするシャイな面も見せたり、拳銃を突きつけられた課長を見て降伏するなど、優しい(?)面や人間的(?)な面も見せる[10]。意外にも相当な達筆でもある。なお、初期稿ではより大柄で太った体格の外見であった。レイバーの操縦技術にも性格が反映され、精密な動作より力任せに突撃する主義。野明とは対照的に即断などの思い切りはいいが、戦術的柔軟性に不足する点がある。無闇にリボルバーカノン(レイバー用の拳銃)を撃ちたがり、バックアップの命令を無視して暴走することもしばしばで、機体の破損も絶えない(この点については上司の叱責や整備班からの苦情の種でもある)。そのため、香貫花・クランシー、熊耳武緒の両巡査部長の階級的及び実力的優位によって無差別な暴走を抑え込んでいる。本来レイバーの射撃に関しては見事な腕前の持ち主のはずなのだが、普段の現場では相手の致命的部位に「当たってしまう」ことすら稀れであり、的を外すことが大半である。稼動中の標的に対して本来の腕前が発揮できないとの説もあるが、実際は本人の極度の興奮や精神的高揚のあまり銃口の先が定まらないことが多いようである。ただし「コックピットに当てたことはないでしょ」との後藤隊長の発言のように興奮状態においてもある程度の制御はできていると思われ、中盤から終盤にかけてはごく稀れに冷静な判断力を見せることがある。『WXIII 機動警察パトレイバー』ではたった一発しかないウィルス弾頭の射撃を任され、見事な判断とタイミングで成功させたり[11]、グリフォンと戦う野明の一号機のピンチを救うなど、要所で確実に命中させた印象的なシーンも少ないながら存在する。新OVA版では銃器マニアを思わせる言動も見られた。第二小隊では数少ない「正規の」警察教育を受けた現職警察官(機動隊より異動)である。しかしその過激な行状ゆえ、後藤からは「問題警官」、香貫花・クランシーからは「彼が警官でいられることは日本警察の奇跡」「正義の狂戦士」「歩く火薬庫」「瞬間核融合炉」「マッドポリスマン」と評されている。漫画版では巡査になったばかりの年に飛び降り自殺の現場に遭遇して以来、なぜかむごい遺体には数多く対面。その結果「一生涯分もどしちまった結果、頭脳と胃袋を分離する術を覚えた」らしく、実際に死人に遭遇することの少ない第二小隊では珍しく遺体現場に対する抵抗力がある。旧OVA、TV版では意外にもアイドルファンとしての一面を見せている。国民的アイドル・松本可奈のファンクラブにも所属し、会員番号は「0001」であった。映画、小説版では2001年秋の段階で特車隊員養成学校に教官として勤務する。しかし、性格は相変わらずで劇場版第2作では、レイバーによる射撃が下手な生徒を叱責し、搭乗したレイバーで犯罪者の乗ったレイバーを制圧する際の見本(?)を見せる。FCS無しで移動する的を見事撃ち抜いて見せるが、「とどめを刺す事を忘れるな」という理由で、的が乗った機械まで警棒で破壊。進士に苦情を言われていた。小説版「TOKYO WAR」では決戦に向けて旧第二小隊メンバーが招集される最中、両親に宛てたものと共に香貫花に対しても遺書を書き綴っていた。実は香貫花とは密かに連絡を取り合っているらしく、彼女の誕生日に国際電話をかけて祝うなどしてそれなりに親密な関係らしい。進士 幹泰(しんし みきやす)声:二又一成警視庁警備部特科車両二課第二小隊員。二号機バックアップ(指揮担当)。階級は巡査。静岡県藤枝市出身。東京大学卒。第二小隊で唯一の妻帯者(夫人の名前は多美子)。公務員一家に生まれる。かつては、コンピュータ関連会社の優秀なサラリーマン[12]であったが、ふとした気の迷いから警察官に転職。後藤のスカウトで特車二課に配属された。気が弱いため、フォワードの太田の暴走を止められず、胃薬を常用している。後に二号機のバックアップを交替し、後方支援(輸送車)に回るが、劇場版シリーズなどで香貫花や熊耳が不在の場合は輸送車から二号機を指揮する姿も見られた。身体を張る職務は苦手だが、コンピューターの扱いに長け、冷静かつ奥深い洞察力には他の隊員も一目を置く。小説版「TOKYO WAR」では後藤を除く旧第二小隊メンバーのなかでいち早くベイブリッジ事件の背後に複雑に絡む警察上層部の思惑を察知し、その後に起きる状況を予感していた。普段は温厚だがキレると眼鏡を光らせ、太田以上に暴走するようになる。この状態は香貫花に逆噴射と評されている。酒癖もかなり悪く、酔った時にもよく似た状態となる。『機動警察パトレイバー 2 the Movie』では子供をもうけ、職場でも本庁総務部総務課長[13]に栄転したが、終盤では自らその椅子を蹴り、かつての第二小隊の仲間と共に最前線で戦うことを選んだ。愛妻家兼恐妻家でもある。妻・多美子(声:TARAKO、安達忍)は漫画版でこそ名前のみの登場となっているものの、映像作品では登場回数が少ないが、記憶に残る個性的キャラクターを演じている。また、精神的ストレスの影響がすぐに胃腸に出るタイプのようで、よく胃薬を飲んでいる(太田の行動が原因の一つでもあるが)。そのために太田からは「うまそうに胃薬を飲むなぁ!」と怒鳴りつけられたこともある。山崎 ひろみ(やまざき ひろみ)声:郷里大輔警視庁警備部特科車両二課第二小隊員。後方支援担当。階級は巡査。沖縄県石垣島出身。身長2メートルを超す強面の巨漢で、レイバー操縦技能は持つが、イングラムのコクピットの狭さから搭乗できず、後方支援に回る。なお警察に入った理由は実家が漁師であるが、本人はとても船に弱い体質であるからである。その体躯ゆえに重火器を任される場合が多い。しかしその外見に似ず器用で世話好きな心優しい男であり、涙もろく恐がりで争いを好まず、進士と並ぶ第二小隊の良識人。特車二課で最も動植物に関する理解が深く、課内で飼われているニワトリの世話や、畑での野菜栽培は彼が率先して行っている。後期OVA版では野明が拾った仔猫を離乳前と見定め、それに対応した世話も心得ているなど、獣医並みの博識を見せた。また料理も特車二課随一といわれている腕前。腕前は定かではないが、漫画版ではアコースティックギターを弾くときもある。性格的に控えめな分、口数が少ないというキャプションもあるが、映像メディアでは結構しゃべっている。酒は下戸で日本酒ならお猪口1杯で酔っぱらってしまう。劇中では二度に渡って彼にそっくりな怪物が登場している。小説版では故郷に許婚がいる。エキゾチック美人らしい。他のメンバーが異動した後もトマト畑や鶏舎の鶏を気にかけ二課に残る決断をした。先輩として後輩の世話をしているようである。なお、漫画版では畑や鶏舎の描写はなかった[14]。香貫花・クランシー(かぬか クランシー)声:井上瑤警視庁警備部特科車両二課第二小隊員。二号機バックアップ(指揮担当)。階級は巡査部長相当のSergeant。アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル出身。ニューヨーク市警察から半年間、研修の為特車二課に派遣されてきた日系3世の女性警察官。太田の暴走を抑えられない進士に代わって2号機のバックアップに就いた。臨時の場合などは自らレイバーの操縦を行うこともあり、こちらも高い技術を持っている。ニューヨークのポリスアカデミーを首席で卒業。特捜部に在任中はマサチューセッツ工科大学に聴講生として在籍。電子工学の修士課程を優秀なる成績で修了。柔道四段、合気道三段、茶道裏千家師範の資格を持ち、射撃や爆発物処理にも長けている。スポーツも万能。英語や日本語のほかに、独、仏、蘭、北京語も堪能である。また、趣味として乗馬と囲碁を嗜む。クールで現実主義者だが太田とは本質的には同じ性格の持ち主なので、わりとウマが合うらしい。実際は過激な破壊行動によって手に負えなくなった市警察が研修名目で送った、事実上の島流しともいえる。もっとも太田よりは精神年齢的に「大人」で、叱りつけることが殆んど。遊馬曰く「太田は香貫花の尻に敷かれている」。誕生日には太田と国際電話で話すなど親密な関係を保っているらしい。コルト・ガバメントM1911A1を愛用の拳銃とし、日本でも堂々とこれを持ち歩く。米軍横田基地経由で来日した為に持ち込めた代物だが、後藤いわく「言うまでもなく銃砲等不法所持」である。劇場版ではオートマグを使用した。描かれたエピソードは少ないが、第二小隊では野明に次ぐ酒豪。新OVA版では熊耳との口論に夢中になり野明をも酔い潰した。主にアニメ版で活躍するが、漫画版でも児童人身売買に関する捜査のためにニューヨーク市警から出張して来た刑事として登場している。また、幼少の頃に両親が強盗に殺害され、以後祖母に育てられたエピソードも数コマであるが掲載されている。アニメ版では祖父は朝鮮戦争で戦死、若かりし頃の祖母はクランシーに瓜二つだった。熊耳 武緒(くまがみ たけお)声:横沢啓子警視庁警備部特科車両二課第二小隊員。二号機バックアップ(指揮担当)。階級は巡査部長。兵庫県西宮市出身。通称お武さん(おたけさん)。漫画版では2巻で初登場、進士に代わって2号機バックアップを務めることになった(自身もレイバー操縦においては高い技術を持っている)。TV版では帰国した香貫花の後任として、第26話で初登場。ゆうきまさみによると本来第二小隊の重石になるはずだった香貫花の代わりに急遽用意したキャラで、詳しい設定が固まらないうちに登場することになったという。文武両道に秀でた才媛で、自分にも他人にも厳しく律する性格の持ち主。漫画版では太田が恐れる唯一の人物。他のシリーズでも、その面が強調されることが多い。後藤の期待を汲む形で自身を「学級委員」と位置付け、第二小隊の面々をまとめる副隊長的な存在。ただし、普段はわりと気さくに接しており、まとめ役としての気配りも行き届いている。中国返還前の香港警察への派遣時代、シャフトエンタープライズのリチャード・王(内海)とは、ただならぬ関係にあった。帰国後も王への特別な感情を引きずり続けているらしく、王のグレイトウォール号海外脱出計画前後の彼女の心理的葛藤は見所である。その時期の出来事に関しては、小説版『香港小夜曲』に詳しい。また、香港時代には「ジャックナイフ」と呼ばれていたと、後藤隊長は語っている。TV版などで前任者の香貫花との対面を果たす。ともに優秀、実力主義者でありながら、あくまでアメリカ人としての価値観を持つ香貫花と、日本的な熊耳とでは、最悪の相性だった。後に漫画版で香貫花が登場した際にも両者の相性は悪く描かれている。特車二課を離れたあとは(機動警察パトレイバー ~ゲームエディション~の後と思われる)、神奈川県警察交通機動隊のレイバー隊副隊長に抜擢された。父親は"桂花女子大"に勤める誠治、母親は専業主婦の瀧子。性格からは想像もできないが、心霊現象が好きな父親に脅かされて育ったため、怖い話や怖い物が気絶するほど苦手である。パニック状態になって怖がる様子を見た泉野明は「かわいい」と言った。空谷 みどり(そらたに みどり)声:鶴野恭子警視庁警備部特科車両二課第二小隊員。三号機バックアップ(指揮担当)。階級は巡査。プレイステーション版『機動警察パトレイバー 〜ゲームエディション〜』のみに登場するキャラクター。かなりの天然ボケであり、環境テロ組織「海の家」を知らず、シバが説明した際にも「海の家」を「地球に優しいテロリスト」と笑顔で評して、シバをズッコケさせた。野明にかわって、上海亭への出前の注文係を担当するようになる。プロレスが好きで、観戦中には我を忘れる。その際近くにいると、無意識に関節技を極められることになる。大怪我を負って道路に倒れこんでいた、クリシュナ・アマルナートを助けたことが、主人公と彼女にクリシュナと奇妙な縁が出来る。伯父は東京下町で病院を営んでいる。なお、クリシュナを逮捕した際手錠を掛ける前に、関節技をかけて謝らせた。他にもファンだった引退プロレスラーが酒によってレイバーを乗り回して暴れた際にはその本性にショックを受け、本気でキレていた。ゲーム中では空谷の相棒として三号機フォワードのメンバーが同時に配属されていたが、彼はゲームの主人公=プレイヤーの分身という配慮からか、劇中ではその容姿と氏名が明らかにならず、隊員からも「三号機」(空谷からは他にも「巡査」とも)としか呼ばれることが無かった。ゲーム完成前に「東京ゲームショウ99」で事前に発表された資料では「空谷みあ」の名称で、製品版とは印象が大きく異なる容姿のイラストが添えられていた。また、三号機フォワードに関してもこの段階では「森園健」の名称と全身イラストが添えられていた。共にデザインは高田明美の手によるもの。それぞれのイラストはスタジオぴえろHP内の高田のコラムの過去ログで今も参照できる。特車二課 第一小隊[]
南雲 しのぶ(なぐも しのぶ)声:榊原良子警視庁警備部特科車両二課第一小隊長。階級は警部補(後に警部に昇進)。東京都世田谷区成城出身。母親と二人暮らし。苗字の設定は旧日本海軍機動艦隊指令南雲忠一から。特車二課の実質的な責任者で、第二小隊の「活躍」ぶりに、いつも頭を痛めている。かつて自衛隊技術研究科と民間企業を中心に開かれた「多目的歩行機械運用研究準備会」(通称「柘植学校」)に本庁より出向し、警視庁のレイバー隊創設に関わった功労者である。そんな「警視庁きっての才媛」と呼ばれた人材ではあったが、さる不祥事により出世コースからは外れている。「機動警察パトレイバー 2 the Movie」では特車二課課長代理(警部)に昇進していた。現場では主に97式レイバー指揮車に搭乗するが、レイバー操縦の心得もあり、「機動警察パトレイバー 2 the Movie」においてイングラムに搭乗する姿がみられた。普段は自家用車としてフィアット・パンダ(新OVA)やユーノス(小説版、劇場版2[15])に乗る。劇場版等では拳銃SIG SAUER P210を使用するが、彼女は射撃訓練の成績も優秀で、この銃の名手であるらしい。ただし職務の上で実際に拳銃を携帯して出動した経験も人に向けて発砲したことも無い。この銃は小隊長用に支給されたものであるが、後藤は「撃ったことが無い」と話す。後藤とは数年に渡る同僚関係から、その様子はさながら年季の入った夫婦のような間柄となっており、南雲はそれなりに、後藤はかなりの満足感を抱いていた。ただしそれはあくまで擬似的なものに過ぎず、野明と遊馬の微妙な関係と同様に、あくまで職場の同僚という以上の進展は無いままの状態が続いていた[16]。『機動警察パトレイバー 2 the Movie』では、その状況にある種の結末が用意されている。五味丘 務(ごみおか つとむ)声:大塚明夫警視庁警備部特科車両二課第一小隊員。一号機フォワード(操縦担当)。階級は巡査部長。TV・新OVA版における、警視庁特車二課第一小隊1号機フォワード。性格は真面目で実直、遊馬曰く典型的な「優秀なおまわりさん」。パイソンで格上のヘラクレス21に勝った以外、イングラムより高性能なピースメーカーを以ってグリフォンに敗れるなど、物語の引き立て役にされてしまうことがほとんどだが、実際の警察業務においては規格外れの第二小隊の面々よりは、はるかに優秀かつ正常な警察官であることは間違いない。ピースメーカーによる模擬戦では、太田の乗るイングラムを、市街地への被害軽減を想定した繊細な戦い方で圧倒するが、グリフォン戦では、その生真面目さとニューロンネットワークが仇となった。結城(ゆうき)声:小形満、中嶋聡彦警視庁警備部特科車両二課第一小隊員。二号機フォワード(操縦担当)。階級は巡査。TV・新OVA版における、警視庁特車二課第一小隊二号機フォワード。フルネームは不詳。見た目には第二小隊の面子と大差ない若い隊員で、ゆうきまさみによく似た顔をしている。キャラクターデザインの高田明美の洒落、若しくは意趣返し(ゆうきが前作『究極超人あ~る』で高田明美をモデルとしたキャラを出しており、またTV版「地下迷宮物件」で登場した白ワニを『B-CLUB』に掲載された設定資料中に「アケミちゃん」との命名がなされており、そのお返しとも考えられる。詳しくはこちらを参照)といった説が有力。石和(いさわ)警視庁警備部特科車両二課第一小隊員。一号機フォワード(操縦担当)。階級は巡査部長。漫画版における、警視庁特車二課第一小隊一号機フォワード。フルネームは不詳。キャラクターデザインにおいては五味丘とよく似ている。性格も同じく真面目で実直。だが、旧型の96式改で怪物「廃棄物13号」と格闘を演じたり、AVS-98でグリフォンを一度はねじ伏せたり、古賀の搭乗するAVS-98を破壊したレイバー、ハヌマーン2機を相手に戦い、うち1機を完全に沈黙させるなどかなり見せ場があった。古賀(こが)警視庁警備部特科車両二課第一小隊員。二号機フォワード(操縦担当)。階級は巡査。漫画版における、警視庁特車二課第一小隊二号機フォワード。フルネームは不詳。五味丘と石和とは異なり、結城とはかなり印象が異なる。真面目で年長者のようだが、警察官というよりはサラリーマン風の風体。AVS-98でグリフォンと対峙するが、グリフォン側が奇襲だったため対応しきれず、リボルバー・カノンを奪われる。また内海の雇ったテロリストが二課棟を襲撃した際、ハヌマーンに対して真っ先にやられてしまった。等々、主に周囲の引き立て役的な脇役として扱われている。なお、初代OVA版、および各劇場版では、南雲以外の第一小隊隊員の個々人について触れられたことはない。浅野(あさの)警視庁警備部特科車両二課第一小隊員。二号機バックアップ(指揮担当)。小説版『TOKYO WAR』における警視庁特車二課第一小隊二号機バックアップ。フルネームと階級は不詳。2002年の段階では、第二小隊同様に第一小隊もほとんどの隊員が入れ替わり、古参のメンバーはこの浅野だけとなっていた。特車二課 整備班[]
榊 清太郎(さかき せいたろう)声:阪脩警視庁警備部特科車両二課整備班長(劇場版1作目では特科車両二課整備課長)。神奈川県平塚市出身。通称「おやっさん」。警視庁特車二課整備班長というよりは、「親分」。「レイバー隊の闇将軍」「整備の神様」といわれるほどの重鎮である。特車二課の独立愚連隊的気風の大元は、この人にあるといってよい。四角四面な立ち回りを好まない点では後藤とも馬が合う。長年技術畑で活躍してきた存在は方々で知られているようで、本庁に出向けば部長クラスの人間が直々に玄関まで迎えに行くなど彼の人脈と功績などははかりしれないものがある。ただしアニメ版ではコンピュータ関連には弱い(漫画版では「復活の呪文」なんて使うほど慣れている)。アニメ版終盤で、ピースメーカーに搭載されたニューロンネットワークシステムの構造が理解できないと野明に愚痴をこぼしていた。機動警察パトレイバー 2 the Movieの時には既に引退し隠居生活を営んでいたが、二課壊滅の報を聞き、新旧整備班員を集めて陣頭指揮を執った。愛車はシェルビー・コブラ427。口癖は、「もたもたしてると、全員海にたたっ込むぞー!」(機動警察パトレイバー the Movieでは「ぶちころすぞ!」と言っているふしもある)であり、整備班の若い隊員に恐れられている。一度説教が始まると最大半日続く。説教の語り癖は「俺たちの若けぇ頃はなぁ」である。シバ シゲオ声:千葉繁警視庁警備部特科車両二課整備班員。千葉県松戸市出身。通称「シゲさん」。警視庁特車二課整備班主任の「若頭」的存在で、班長である榊に対して崇拝といっていいほどの敬意を寄せている[17]。整備班員の実質的リーダーで、レイバー整備の現場を取り仕切っている。陽気な性格で、整備の知識、技術共に一級品。「機動警察パトレイバー 2 the Movie」の時には榊に代わり、整備班長に昇進していた。漫画版によれば、漢字では「斯波繁男」と表記する[18]。当初はアニメ版オリジナルのキャラクターであったが、やがて漫画版にも登場。その後もいくつかのゆうきまさみ作品にモブのような形で登場している。漫画版及び「機動警察パトレイバー the Movie」では生活雑貨「(有)久保商店」に下宿しており、二階に部屋がある。「劇場版1」では渡米しており、中盤でサングラスにアロハシャツという出で立ちで登場。イングラムのOSをHOSに書き換えたふりをしていた(従来のOSにHOSの起動画面のみを貼り付けた)等、一枚上手な行動で第二小隊を驚かせた。堀込(ほりごめ)警視庁警備部特科車両二課整備班員。漫画版で特車二課が襲撃された際、車載電話がついている愛車を破壊されて泣いていた男。ぶち山(ブチヤマ)声:立木文彦アニメ版ではロン毛に眼鏡の内気な青年、「機動警察パトレイバー 2 the Movie」ではバンカラな風体(コートを袖を通さず羽織り、雪が降っても高下駄を履いている)の強面の整備員で、ふてぶてしい笑を浮かべながら太田に軽口を叩くほどである。後輩から「ぶち山先輩」と恐れられており、シバシゲオからは「コンビニ『買占め』部隊の応援」として送られる等、ある程度の信頼を得ている模様。アニメ版と映画版で同一人物かは不明。その他の警察関係者[]
祖父江 守(そふえ まもる)声:増岡弘、村松康雄[19]警視庁警備部特科車両二課長。階級は警視正。初期OVA版の特車二課長。小太りで背は香貫花より低い。登場回数がほとんどないため性格や詳細は不明だが、第3話の南雲の口調からするといい加減な性格で現場への理解も希薄と推定され、榊・南雲・後藤で仕切る二課の下地になったと思われる。初期OVA版~小説の流れではOVA第5・6話での出来事がきっかけで左遷された(TV版で福島が“免職された”と漏らしていた)模様。一方、TV版では開始時にすでに福島に交替していたが、後藤の悪知恵に散々振り回された挙句に責任を全ておっ被せられて詰め腹を切る羽目になったらしく、そのことで相当恨んでおり復讐しようとした。(その一件では福島や海法に深く同情されていた。)息子に後藤を尾行させ、数々の嫌がらせや脅迫をしたものの、逆に自身の懲戒回避に利用されてしまう。そのことに怒った祖父江は、最後には手製レイバーで特車二課を襲撃するが自壊してしまい失敗する。免職後は自動車整備工場を営んでいた。福島 隆浩(ふくしま たかひろ)声:小川真司警視庁警備部特科車両二課長。階級は警視。「特車二課長」として一般的に知られている人物。祖父江とは逆に神経質で服装ひとつにまでいちいち指導を入れる。体面や上下関係を重んじる典型的な官僚型の警察官で、特車二課の体質とはそりが合わない。その為か本庁のオフィスにいることが多く、特車二課分署に来るのはたいてい後藤に説教しに来る時である。[20]。第一小隊の存在がせめてもの拠り所で、南雲とは反目する場合もあるがある程度の信頼を置いている。漫画版では、融通の利かない点も含めて「良識的警察官」としての役割を演じており、映像作品全般に見られる無能で保身的な警察官僚という画一的な描かれ方はされていない。特に「廃棄物13号」の時には何度か正義の執行人らしい姿を見せている。業務・人材に至るまで「規格外の組織」である特車二課と、本来の警察組織との間で苦労している中間管理職といった点が強調されている人物と言えるだろう[21]。元々は漫画版でゆうきが用意したキャラクターの1人だが、漫画版のほうが本来本流であるはずのOVA版より知名度が上がってしまった為、劇場版第1作からアニメにも登場するようになった。「WXIII」では会議室のモブシーンに登場したが、動きによる演技のみでセリフはなく、設定資料上は「幹部B」という名称が割り振られていた。2002年を描いた劇場版第2作目の時点では既に二課長の任を退いていた[22]。漫画版では、悪さをした課長の息子の慎一[23]の尻を野明がひっぱたいたことがあったり、東京ディズニーランドでの家族サービス中に非常呼集をかけられたり、TVドラマの撮影現場の警備に出動する後藤に、娘がファンの芸能人のサインをもらうよう指示したりと、子育てに苦労する家庭人としての側面も垣間見える。海法(かいほう)声:小島敏彦、西村知道警視庁警備部長。小さな目とタラコくちびるが特徴的。福島同様官僚の典型例だが腹黒く、自らの保身の為には祖父江や福島を平気で見殺しにする。後藤曰く「タヌキ親父」。特車二課を「金食い虫」(実績の割りに膨大な予算を要求する為)と名付けたのは彼らしい。劇場版2、WXIIIでは警視総監になっていた。山寺(やまでら)声:大森章督劇場版2、WXIIIにおける警視庁警備部長。それ以前のポストは不明。海法と同じく、典型的な警察官僚である(後藤から「タヌキ親父」呼ばわりされている点も同じ)。劇場版2では無断行動をした南雲を詰問するが、逆に南雲から政治的策謀を追及され憤慨した。WXIIIでは海法と共に、怪物への対策会議に出席していた。イメージ的には海法の腰巾着である。松井 孝弘(まつい たかひろ)声:西村知道警視庁(水上署にいたことも)捜査課所属の刑事(OVA6話では、城東署捜査一課)。階級は警部補。初期OVA版第3話で初登場。その時の経緯から、海上保安庁に顔が利く。中年太りの外観は人の良さそうなおっさん刑事だが、実際はなかなか食えないベテラン刑事。正義感も強く、後藤とは結構ウマが合う。ただし、本人は後藤の悪巧みに辟易しており、早々に縁を切りたがっている。取調べの際は鋭く強か。漫画版では警視庁刑事部捜査一課警部補として「黒いレイバー」(グリフォン)の専従捜査員として充てられていた。息子がいる。片岡(かたおか)声:辻谷耕史、大塚明夫警視庁捜査課所属の刑事。劇場版第一作やTV版などで松井の部下として登場する若い刑事。フルネームは不詳。人の話から似顔絵を描く特技を持つ。小説版「TOKYO WAR」によれば2002年の段階でも松井とコンビを組んでいるようだが、松井の「前途ある若者をこんなヤバい話に巻き込むわけにはいかない」という配慮で、後藤から依頼されたベイブリッジ爆破事件の裏捜査からは外されていた。TV版では極端にセリフが少ないためか五味丘役などを務めた大塚明夫が声を当てている。漫画版では松井の台詞の中で名前だけ登場しており、松井達とは別班でグリフォンの捜査に当たっているらしい。風杜(かざもり)警視庁捜査課所属の刑事。漫画版において松井の部下として登場する若い刑事で、アニメ版の片岡におよそ相当する役割を担う。特車二課配属以前の野明と事件現場で偶然出会っており、その後再会した際に彼女にモーションをかける素振りを見せていた。しかしそれ以降とくに進展していない模様。松井に「彼女は今、仕事が面白い時期だから」と諭されている。目撃者の証言を元に人物画を書き上げる才能を持っており、熊耳の証言から内海の似顔絵を書いたときには、熊耳自身から「似てる」と言われ、その後の捜査に使われるモンタージュ写真の元ともなった。船山(ふなやま)警視庁外事課所属の刑事。漫画版においてパレット関連事件の重要参考人である朱永徳を追う。栗橋とコンビを組む。佐久間(さくま)特車隊員養成学校(通称「レイバーの穴」)の教官として第二小隊の6名を促成栽培した(漫画版では早稲田警察予備校の教官として初登場)。後藤とは旧知の仲である。のちに部下として転任してきた太田に手を焼きつつも、内心は共感を持っている。なお「レイバーの穴」は旧OVA版では富士、コミック版とTV版では奥多摩、小説版「TOKYO WAR」では青梅とそれぞれ所在地の設定が異なる。食堂は警視庁一不味いと評判らしい。長尾(ながお)警視庁科学捜査研究所(現;科学警察研究所)勤務。内海(リチャード・王)のCGによる手配書を作成する。相沢 義衛(あいざわ よしえ)階級は警部補。漫画版第11話「第三小隊の崩壊」のゲストキャラクター。警視庁警備部特科車両二課課長付。設立を予定していた第三小隊の隊長予定者として配属された東京大学卒の警察キャリアで「二課設立以来の俊才」。特車二課へは本人たっての希望らしく、曰く行政官僚で特車二課を熟知している者がいないとのこと。徹夜には強いが虚弱体質。後藤の親心(策略?)により米国大統領の警護任務で第二小隊長代行を任され出動するが、テロリスト出現後の対処がうまく指揮できず大失態を演じる。これがきっかけとなり第三小隊は設立自体が白紙となり、本人も丸の内署へ転属されてしまった。しかし、そのおかげで第一小隊は配備予定だったAVS-98を導入することができた。とことん良いところ無く出番を終えてしまった悲運のキャラクターであるが、漫画版の終盤で丸の内署で職務をこなす姿が確認できる。久住 武史(くすみ たけし)声:綿引勝彦警視庁城南署所属の刑事。劇場版「WXIII」に登場する警視庁城南署の刑事。後藤とは旧知の仲である。本編では足が不自由な状態で登場するが、数ヶ月前に骨折して治療中という設定である。妻と子供に逃げられてしまい、ひとりやもめの生活を送っている。皮肉屋で一見して無愛想な気難しい中年男に見えるが、心の奥底には熱い正義感と気概を持っている男である。趣味は音楽鑑賞。秦 真一郎(はた しんいちろう)声:平田広明警視庁城南署所属の刑事。久住とコンビを組む若手の刑事。いかにも刑事らしい久住とは対照的に、一見してサラリーマンのような雰囲気を漂わせている。少しミーハーで「ごく平凡な若者」然とした青年。若さゆえに甘く未熟な部分も目立ったが、「廃棄物13号」を巡る事件と好意を抱いていた女性の死を経て成長する。城南署の職員で結成された草野球チーム「ジョーナンズ」に所属し、ポジションはピッチャーでサウスポー。日常生活でも左利きである。楠本(くすもと)声:野村信次初期OVA第7話「特車隊、北へ!」に登場した群馬県警察本部長。ブロッケンごと盗まれたトレーラーを群馬県内で取り押さえるべく陣頭指揮を取っていた。後藤曰く「石橋を叩いて人に渡らせる」ほどの慎重な性格。自衛隊関係者[]
不破 環生(ふわ たまき)声:勝生真沙子陸上自衛隊レイバー部隊所属。階級は二尉。漫画版・テレビアニメ版に登場。搭乗する機体は97式改(漫画版のみ)、99式ヘルダイバー。既婚者。南雲とは学生時代からの友人。アニメ版では野明の技量を見込んで自衛隊にスカウトしようとした。愛車は2代目トヨタ・ソアラ甲斐 冽輝(かい きよてる)声:筈見純初期OVA第5話「二課の一番長い日(前編)」および、第6話「二課の一番長い日(後編)」に登場。学生時代に後藤と交流があり、同志でもあった[24]。自衛隊によるクーデターの思想的指導者(階級及び所属は不明)で、核弾頭搭載の巡航ミサイルを在日米軍より盗み出し、それを切り札に日本政府を脅迫する。シージャックした2隻のフェリーに偽装したランチャーを取り付け、乗員を人質とするが、山崎が搭乗した篠原重工製試作空挺レイバーによる奇襲でランチャーを破壊され決起は失敗に終わる。クーデターの計画は20年を掛けたものであったが、逮捕される直前に「生きていれば、もう一回くらいやれるさ」とも漏らす。柘植 行人(つげ ゆきひと)声:根津甚八劇場版第2作に登場。名は「告げゆく人」の意。陸上自衛隊においてレイバーの有用性にいち早く着目し、レイバー研究会(通称「柘植学校」)を創設する。1999年、東南アジア某国でのPKO活動に隊長としてレイバー隊を率いて参加するが、ゲリラ隊と遭遇した際に発砲許可を得られないまま隊は全滅。ただ一人の生存者として帰国後は行方をくらまし、2002年、東京に「戦争状態」をつくり出したテロリストとなって再び姿を現すことになる。柘植学校時代は、そのメンバーの一人として警視庁から派遣された南雲と、公私にわたる深いパートナー関係にあり、警視庁きっての才媛と謳われた南雲が、特車二課に島流しになった原因となっている。荒川と共に劇場版二作目におけるキーマンであり、なおかつ監督の押井守の描いた「モニター越しの戦争」を表す上での重要なファクターである。荒川 茂樹(あらかわ しげき)声:竹中直人劇場版第二作目および小説版「TOKYO WAR」、そして「ミニパト」に登場。横浜ベイブリッジ爆撃事件に関する捜査の協力を後藤に依頼してきた陸上自衛隊幕僚調査部第二課別室の者と名乗る男。モデルは大学時代に押井守が主宰した「映像芸術研究会」に所属していた一橋大学の学生。「一度会ったら忘れられない顔」を持ち、公務員としても聊か常軌を逸した人物であるが、本人にはその自覚がないらしい。小説版では自らコーヒー党だと語るが、その味覚は後藤に言わせれば始めから存在しないのではないかと言わしめるほどの味音痴であり、後藤の飲みかけのコーヒーも遠慮なく自分のカップに注ぐといった厚顔無恥さものぞかせる。歯に衣着せぬ言動には含蓄がある反面、とにかく他人の感情を斟酌しないことが災いし、相手の気分を害してしまうといった場面も多い。部下の面倒見は意外と良いらしく、自腹を切って昼食を奢っていた[25]。実は横浜ベイブリッジ爆撃事件とその後の「戦争」状態を演出した柘植行人の同志。柘植の思想そのものには賛同するも、柘植が本気で「戦争」を起こそうとしていることに驚愕し、更に自身の本性が自衛隊内部に露見することを恐れて後藤に捜査協力を依頼してきた。しかし、後藤に依頼したのが災いして本性を全て暴かれ、最後は松井によって破壊活動防止法違反の容疑で逮捕された。劇場版では上記の風貌と声優を務めた竹中直人の秀逸な演技と相まって、後藤以上の存在感を見せた。石原 悟郎(いしはら ごろう)声:森田順平「WXIII」に登場。怪物事件の収拾をはかるため、陸上および海上自衛隊と警察の共同作戦に陸自側の人間として関与する。階級は一佐。だが、実際はそればかりでなく、東都生物医学研究所とアメリカ軍研究機関による「廃棄物シリーズ」のプロジェクトに何らかのかたちで関与していた人物である。彼の存在は自衛隊としてのプロジェクトへの直接的関与があったことを推測させるが、あくまで秘密裏によるものなので詳細は明らかとなっていない。東都研に製造させたウィルス弾頭を自衛隊で製造したものとして警察側(特車二課)に提供した。作戦中は現場の陣頭指揮をとっているが、公に彼はその場に存在しないことになっている。予想外の事態にも冷静に対処する有能な指揮官である。一方で、13号をおびき寄せる音波の発生装置を搭載した囮の有人潜水艇「りゅうじん」がトラブルで音波が切れず身動きが取れなくなった際には、潜水艇を攻撃させる等、目的の為には手段を選ばない冷酷な面も持ち合わせている。シャフト・エンタープライズ[]
企画7課[]
内海(うつみ)声:鈴置洋孝「シャフト・エンタープライズ・ジャパン」企画7課課長。自称「黒の騎士」。左耳の裏にほくろがある。切れ者であるが、基本的に享楽主義的で、自分の欲求のみに忠実な人物であり、「手段のためなら目的を選ばない」危険な男。しかし外見はへらへらした能天気感覚満載の子供のような男で、別名「悪の植木等」。非合法な活動を行う部署と思われる企画7課を率いて黒いレイバー「グリフォン」設計・建造のリーダーシップをとり、特車二課に度々戦いを挑む。ただし、血や死体を見ることを好まぬ性分でもあることから、殺人や暴力を無差別に行うタイプではなく、直接的な実行は殆ど黒崎ら部下達に任せている。後藤とは敵同士ながらウマが合うらしく、丁々発止のやり取りを繰り広げる。後藤は内海の子供っぽい性格を、内海は後藤が自分と同種の悪党であるとお互いを見抜きあっている。シャフト・エンタープライズ・ジャパンの社員であるが、漫画版ではイングラムとグリフォンの戦いにおいて、海に脱出したバドの回収や、特殊なレイバーの使用、二課棟への突入部隊の人員手配などに於いて、シャフト・エンタープライズ・チャイナ、コリア等のジャパン社を含む「シャフト」のアジア太平洋地域を統括する「極東マネージャー」の力を借りることが多いことから、内海は元々「極東マネージャー」配下のエージェントとして非合法的な活動を行っていたのではないかと考えられる。香港支社時代は、リチャード・王(ウォン)と名乗っていたらしいが詳細は不明。そもそも日本人なのかどうかもはっきりしない。なお、後期OVAシリーズではシャフトから逃亡しているが、漫画版では海外逃亡の直前に元シャフト・セキュリティー・システム(通称SSS、シャフト・エンタープライズグループの私兵的警備会社)の男(ジェイク)に刺された。直接的な描写こそないものの、刺された直後でありながら大量の出血をしていたこと、松井が指紋からの身元判明を話していること、熊耳が休職するほどのショックを受けていたことなどから死亡と推測される。作品外ではラジオ「ゆうきまさみ文化学院」のラジオドラマ内で、千川つとむとの会話中「実はさー僕もう死…」と言いかけ、黒崎が大声で誤魔化すシーンがあった。香港時代の熊耳とはただならぬ関係にあったらしい。漫画版の数コマや小説版で描かれているが、全貌は明らかになっていない。熊耳は「利用されたと確信しているが精神的に断ち切れない」一方、内海は「利用するつもりで近づいたが完全に熱を上げてしまった」ようだ。部下は後述の黒崎の他、青砥、赤石(あかし)、白井、緑川、村崎(紫)とおり、全てに色の名前が付けられているのが特徴。また緑川、青砥、赤石、白井はアニメ版にも登場する。黒崎(くろさき)声:土師孝也内海の懐刀。内海に関わる汚れ仕事を一手に引き受けており、目的のためには手段を選ばぬ現実主義的で冷徹な男である。(心情的には不本意ながら)内海すら裏切ったこともある。漫画版でのSSSエージェントとの会話から、黒崎自身が以前はSSSに所属していたものと推察できる。コミックス13巻25ページの1コマめの着替えのシーンを見ると、肩に2~3箇所の傷痕が見受けられるため、かなりの武闘派と見受けられる。内海が不在の間は東京湾に沈んだグリフォンの専用OS「ASURA」回収の陣頭指揮を執り、「廃棄物13号」事件の裏で暗躍。同じく不在であったバドに代わってグリフォンの操縦まで行っていた。上司である内海に対しては絶対の忠誠を尽くしているが、時にそれ以上の感情を抱いているようなフシもあり、漫画版終盤では拉致した熊耳武緒に対して仕事上の論理を超えた(嫉妬にも近い)嫌悪感をむき出しにしていた。TV版では第10、11話および第20、21話で「ファントム」にまつわる事件の黒幕として内海に先がけ登場。当初は黒崎のみが漫画版からのゲスト出演になる予定だったが、TVシリーズの延長が決定したことから、その後のストーリーは漫画版をベースとした「グリフォン」編に突入。黒崎も内海らと共に再登場を果たす。バドリナート・ハルチャンド(バド)声:合野琢真内海が建造したレイバー「グリフォン」のパイロットの少年で、なぜか下手な関西弁で喋る。内海にオモチャ(グリフォン)を与えられ、ゲーム感覚で特車二課に戦いを挑む。漫画版では人身売買のシンジケート(パレットの裏名簿)から内海が購入したとの疑いが持たれた。漫画版では内海と別れた後、アメリカでブレディ警部に引き取られ養子となったが、後期OVAシリーズではインドへ強制送還されている。またレイバー操縦用の子供として、内海の注文で性格を形成されたことが明らかになっている。土浦研究所[]
磯口 豊 (いそぐち ゆたか)漫画版で登場。アニメでは「伊豆内」。シャフト・エンタープライズ・ジャパン土浦研究所開発主任。 昭和63年度の城南工大古柳研究室員で帆場、森川らとは同期。内海の依頼でグリフォンを開発した。内海が上層部と決裂した後もメンテナンスのため最後まで森川と共に企画7課に同行した。モデルはメカデザイナーの出渕裕。森川 政治 (もりかわ せいじ)漫画版で登場。アニメでは「河野森」。シャフト・エンタープライズ・ジャパン土浦研究所所属の技術者。かつて古柳研究室で開発していたASURAが日の目を見なかったことに鬱屈しており、グリフォンでその優秀性を証明しようとしている。そのためかイングラムとの決着にこだわって感情的になる面も見せた。モデルはメカデザイナーの河森正治。役員[]
徳永(とくなが)声:立木文彦シャフト・エンタープライズ・ジャパン専務。内海の上司。漫画版で、内海は徳永の別荘にグリフォンを隠していて直後爆破、その件で警察で参考人として事情聴取を受けるが、その際誘導尋問に引っかかり、本来一般市民が知りえるはずの無いグリフォンの名前を出し、失脚に追い込まれることとなる。その後のはっきりした経緯は不明だが、一連のグリフォン事件の主謀者として立件されることが最終回で描写されている。会社を喰い物にして現在の地位を確立し、内海ですらかつてはその悪党ぶりを認めていたほどだが、昇進するにつれ保身にやっきになるなど悪党としては精彩を欠きつつあった。結局内海に散々に振り回され、最後は破滅の道を辿ることとなった。ある意味では内海の被害者である。平光(ひらこう)シャフト・エンタープライズ・ジャパン取締役。徳永とは親友。御子神を使って企画7課の資金の不正運用を調べ上げ、黒崎に敗北宣言を出させ、一度は追い詰めている。後に反撃され逃げられるが、原因は徳永の自滅である。徳永同様中々の悪党だったようで、企画7課の資金の不正運用を調べる際に「年季の違いを見せてやる」と発言している。篠原重工と同社の新OSであるHOSの業務提携を行う。シャフト・セキュリティー・システム[]
部長徳永より内海の身柄とグリフォンの確保を命じられた指揮官。スキンヘッドで大柄の男。最終的にはグリフォンの確保には失敗し、社長自らの命令から手を引く。しかし、撤収直後に乗車する車輌に内海が爆弾を仕掛け起爆させる。以後、作中には登場していない。アニメ版では爆破そのものが発生しないが、エピソード「グリフォン墜つ」以降SSS自体がアニメ版に絡まない為登場しない。「大佐」と呼ばれていた。ジェイク(サメジマ)一連のグリフォン奪還の、現場指揮を任された男。アニメ版では東京湾でのグリフォン事件までの登場であるが、漫画版では以降も内海をSSSの部下と共に密かに追い続け、海外逃亡直前のところをナイフで不意打ちに刺す。直後、黒崎に顔面を撃たれる。口数は少ない方で直接的には表さないが、内海や黒崎を少なからず知っており、また非常に嫌悪している様子が言葉の端々から伺わせる。このため内海を刺したのも社命ではなく、個人的な復讐であった[26]。査察部[]
御子神(みこがみ)シャフト・エンタープライズ・ジャパン査察部長。“蛇みたいな女”と呼ばれる。篠原重工[]
篠原 一馬(しのはら かずま)篠原重工社長。遊馬の父だが、遊馬とは犬猿の仲。漫画版では篠原製作所時代から大量の政治献金を行っていた疑いがもたれている。イングラムの警察導入時にも政治家に対し、贈賄を行った疑いがもたれている。小説版では、38歳で篠原重工の社長に就任し、多くの企業買収でレイバー産業に参入したと説明されている。名前の由来は当時ワーナーパイオニアに在籍し、OVA版究極超人あ~るや笠原弘子のアルバム等を担当した音楽プロデューサーの篠原一雄氏から取ったものであると思われる。篠原 一驥(しのはら かずき)小説版にて説明。篠原一馬の長男にして遊馬の兄。篠原重工中央研究所に勤務。1995年11月、25歳にして交通事故で死亡[27]。稲田 さおり(いなだ さおり)小説版にて登場。一驥の許婚で、赤城銀行の副頭取の娘。一驥との婚約は篠原一馬による政略的なものとされている。篠原 雄高(しのはら ゆたか)小説版にて説明。遊馬の祖父。1945年に「篠原重工」の起源である「篠原鉄工所」を設立する。その後、1957年に「篠原自動車部品」に改称、60年代前半に工場を三つにして「篠原製作所」に改称。1980年、息子である一馬が社長に就任すると同時に「篠原重工」となると、会長として第一線から身を引く。息子の一馬と孫一驥とは確執があり、遊馬を溺愛する。実山 剛(じつやま つよし)声:辻村真人篠原重工常務、八王子工場長。遊馬を育てた人物。そのため遊馬は「じっちゃん」と呼んでおり、実の親子のように打ち解けた間柄。篠原の創業メンバーの一人と思われる。真面目で会社を大切にする昔気質の技術者であると同時に情にも篤い好人物。そのためか、実家の不正を追及しようとする遊馬との間で苦しんでいることもある。作者のゆうきのコメントでは、大坂志郎をモデルにしているとのこと。実山 高志(じつやま たかし)篠原重工の社員(主任)。「じっちゃん」こと実山剛の息子で、「高志さん」の愛称で遊馬に呼ばれている。大学時代は落研に入っていた。漫画版では、開発した廉価版(エコノミー)やAVRをグリフォンに倒されている。父と同じくエンジニアとしての気概は強く、一方で新システムHOSを熱心に売り込む宇垣専務との関係はあまり良くなさそう。帆場 暎一(ほば えいいち)篠原重工のプログラマー。同社の社運を賭けた新システムHOSの開発者。劇場版1ではHOSにコンピュータウィルスを仕掛けた後、方舟より投身自殺した。映像中では敢えて帆場の容姿をはっきりとは描かず、ほとんど後姿と口元しか画面に映らないが、実はちゃんとした設定画が存在する。漫画版ではソフトウェア部門の部長。シンテックにも出向しているものと思われる。古柳教室の異端児と呼ばれ、ソフトウェアの力でハードウェアの力を最大限に引き出す、ということをモットーに研究していたらしい。こちらは事件とは無関係で2000年以降も存命。精力的に開発に従事しており、全身が描かれている。名前は「E.HOBA」=「エホバ」から。もともとエホバは間違った呼び方で、本来はヤハウェと呼ぶのが正しいということが作中で後藤の口から語られている。宇垣(うがき)漫画版に登場。自社のM&Aを主導し篠原重工への売却と同時に同社の取締役に就任している。売却した会社は、SHNTECとしてHOSの開発を行っており、今も実権を握っているようだ。職人気質の実山高志が辟易するほどの商魂たくましさで、シャフトの劉極東マネージャーに新システムHOSを売り込み、シャフト・エンタープライズ・ジャパンの平光専務と事業提携を推進した。かなりのやり手である。四菱グループ[]
藤倉 征四郎(ふじくら せいしろう)四菱グループ会長。漫画版に登場。自ら「人種差別主義者」と呼ぶほど、外国人労働者を嫌っている労働鎖国主義者。合理化主義を推し進め、現場や下請けを圧迫している。非常に感情的な人物であり、労働者を説得する時に逆に悪口雑言を投げつけたり、いずも2号を盗んだ犯人の寒川に暴力をふるったりしている。後藤曰く「根がものすごく正直な人」。「いずも計画」を推進する「レイバー産業振興協会」の会長も勤めていたが、いずも2号の盗難事件を受け、協会会長を引責辞任した。その後会長職を引き継いだのは篠原一馬である。また、「週間パトス」の記者の梶川に、これ以上篠原重工と政界との癒着疑惑の深追いをしないように忠告もしており、この忠告の後、梶川は疑惑追及をやめている。モハメッド・アドルース漫画版に登場。四菱グループの留学生で優秀な技術者。「いずも計画」にも参画するほどの有能な技術者で、日本語も流暢に話す。しかし藤倉会長の意向の元、しばらく「いずも計画」から外れ、工事現場での整備責任者をしていた。いずも2号の盗難事件で藤倉の偏見により犯人と疑われるが、事件後はいずも計画の設計室に復帰した。寒川(さむかわ)漫画版に登場。モハメッドの元同僚。「いずも計画」で設計を担当している。実家は四菱グループの下請けで部品製造工場を営んでいたが、藤倉会長の超合理化方針の影響で倒産している。その復讐のために新型レイバーの「いずも2号」を盗み出し、それをネタに藤倉会長を脅迫した。東都生物工学研究所[]
栗栖敏郎(くりす としろう)声:穂積隆信東都生物工学研究所(劇場版では東都生物医学研究所)所長。漫画版および劇場版「WXIII」に登場。廃棄物13号の開発を進める中心人物。漫画版では、西脇主任の暴走を知り心労で倒れてしまった。一方で、劇場版では自衛隊の石原一佐より引退を宣告された。西脇冴子(にしわき さえこ)声:田中敦子東都生物工学研究所主任研究員。ニシワキ・セルを発見した西脇順一博士の娘。漫画版および劇場版「WXIII」に登場。劇場版では、同じ研究室の岬晃一と結婚しており、名前は岬冴子となっている。廃棄物シリーズの研究の功績が、元々は父・順一のものであることから、生き延びた廃棄物13号に強いこだわりを持ち、その命を助けようと奮闘するが、漫画版ではケガが原因で記憶喪失となり、しばらく後に失踪。[28]映画版では廃棄物13号が退治される際に投身自殺をする。宮ノ森静夫(みやのもり しずお)声:拡森信吾東都生物工学研究所研究員。漫画版および劇場版「WXIII」に登場。漫画版では、特車二課に匿名で忠告の電話をかけるなど、比較的協力的な姿勢を見せる。西脇順一(にしわき じゅんいち)元東都生物工学研究所第一研究室室長。冴子の父。廃棄物シリーズの基礎となるニシワキ・セルを発見する。漫画版および劇場版「WXIII」において言及される。漫画版では癌による病死、劇場版では事故死をしたとされている。報道関係者[]
桜山 桃子(さくらやま ももこ)声:林原めぐみ他TV版、新OVA版に登場。TV局の突撃レポーター。どんな困難でも物ともせず、自分のレポートを貫くが、周りの状況はあまりよく考えないで行動する。TV版第6話のゲストキャラとして初登場して以降、34話、40話、43話と度々登場し、その個性的な活躍がクローズアップされるエピソードが数多く制作されたアニメ版オリジナルの名物キャラ。また、声優は異なるがTV版15話、「WXIII」にもワンカット登場している。林原めぐみは劇場版第一作目でも「お天気お姉さん」を演じていた。のちに林原が1990年代中期の第3次声優ブームで大ブレイクする以前の端役としての参加であったが、1998年の音声リニューアル版再録音時でも変更されることなく林原が担当している。梶川 誠(かじかわ まこと)漫画版に登場。週刊パトスの記者。篠原重工社長篠原一馬と武石元通産大臣の繋がりを洗い出す。音喜多 弘市(おときた こういち)漫画版に登場。TTV"ニュースチェイス"担当ディレクター。内海により情報を得、グリフォンに関する取材を開始する。グリフォンによる特車二課襲撃を生中継する。ろくちゃんテレビカメラマン。名前は明らかにされていないが、漫画や劇場版などあらゆるところに顔を出している。音喜多とも行動を共にする。イングラム1号機とグリフォンの初対戦の際に太田に取り押さえられている。
芸能関係者[]
松本 加奈(まつもと かな)声:かないみかTV版に登場。国民的なアイドルで警察のキャンペーンの為に特車二課に一時入隊し、レイバーの操縦の講習を受けることになる。自分をボクと呼ぶ所謂僕っ娘で天真爛漫かつ無邪気な性格だが、初搭乗した一号機をいきなり転倒させる[29]など周囲をヒヤヒヤさせる行為も多く、特に彼女の世話役になった野明は前述の転倒のこともあり[30]迷惑がっていた。しかし操縦のセンス自体は決して悪くなく、一号機転倒の時もとっさに防御行動に移るなど香貫花にはそのセンスを認められており、自分と間違えられて誘拐された野明を救出する際には、一号機を操って主犯を捕まえている。太田が大ファンのアイドルでもあり、彼女が特車二課に来た時には太田は花束とハチマキを巻いて出迎えていた。伏木 渡(ふせぎ わたる)漫画版に登場。野明がファンのロックシンガー。部屋にもポスターを貼っている。「TOKYOシティコップ」2時間スペシャルにゲスト遠山次郎役で出演している。その撮影現場で、警備に来ていた野明に一声かけ、野明を喜ばせた。成瀬 了(なるせ りょう)漫画版に登場。モデル上がりの俳優で人気ドラマ「TOKYOシティコップ」の主演を務める。我侭でかつ、常に一言多く、周りを不機嫌にさせることも多い。俳優としては監督からも匙を投げられるほどの大根だが、世間の人気は高く福島課長の2人の娘も彼のファンである。ドラマの撮影のためにレイバーの免許を取得するが、彼に恨みを持っていた仁藤の策略でドラマの撮影現場で乗っていたレイバーが暴走し、特車二課に助けられる。東京の出身と偽っているが、実は山形の出身で、子供の頃はかなりのいじめっ子だった。矢作 誠吾(やはぎ せいご)漫画版に登場。俳優。「TOKYOシティコップ」の長部茂(通称シゲさん)役。熊耳武緒は彼のファンであり、また太田は「シゲさん」を警官の鑑として尊敬している。私生活では、逃げられた奥さんが最近戻ってきたらしい。高辺 正典(たかなべ まさのり)漫画版に登場。俳優。あだ名は「ポチ」。「TOKYOシティコップ」の久保田進役。野明にとって、ドラマの中では一番のお気に入りの俳優。森村 聡子(もりむら さとこ)漫画版に登場。俳優。「TOKYOシティコップ」の浅井弘絵役。遊馬のごひいきである。黒沢 要次郎(くろさわ ようじろう)漫画版に登場。俳優。「TOKYOシティコップ」の大賀係長役。野明からは後藤と比べて階級が同じ位なのに貫禄がありすぎると言われている。仁藤(にとう)漫画版に登場。「TOKYOシティコップ」のセカンド助監督。同業者には「カズ」と呼ばれている。成瀬とは同郷で、幼少の頃に成瀬にいじめられていたことに対する復讐のために、レイバーを暴走させるOSを手に入れる。蒲原 渉平(かんばら しゅうへい)漫画版に登場。黒沢プロ所属のプロデューサーで「TOKYOシティコップ」担当。冗談を言うも、後藤に思いっきり受け流される。アメリカ合衆国[]
マイヤー漫画版でのアメリカ合衆国大統領。通称「外圧魔王」。訪日し、第二小隊も警護にあたったが、実は影武者だった。訪日した際の会談相手は山田首相であった。バッケンジー漫画版の"廃棄物13号編"に登場するアメリカ軍人。階級は大佐。劇場版「WXIII」にもこのキャラクターを基にした「大佐」なる人物が登場するが、片目を覆ったアイパッチ仕様の眼鏡をかけ、漫画版よりも幾分初老の姿で、セリフは無く冷酷で無慈悲な存在として描かれている。これと比べて漫画版の大佐は「単刀直入」を「短刀を直輸入」と間違えて話すなど、どこか愛嬌のある人物として描かれている。マーク・フォレスト漫画版に登場。アメリカ軍人で階級は軍曹。陸上自衛隊との極秘演習中にEX-13(2号機)を操縦していたがグリフォンによって倒される。トム漫画版に登場。アメリカ軍人。極秘演習中にEX-13(1号機)に搭乗していたが、マークとともにグリフォンによって倒される。ブレディ警部漫画版に登場。香貫花・クランシーと共に来日したニューヨーク市警のベテラン刑事。子沢山らしく、香貫花が帰国後に特車二課に送った手紙の中には、彼がバドを養子にして育てると書かれていた。テロリスト[]
伊藤 イネ(いとう-)声:太田淑子初期OVA第2話「ロングショット」に登場。「仕掛けのイネ」の異名を持つ72歳の老婆。爆発物取締法違反等で国際手配中。前科22犯。ニューヨーク市長来日を狙い、東京都庁前の中央公園に警視庁の移動指揮車に偽造した時限式ランチャーを設置する。篠原が一度顔を合わせているが、手配書に目を通していなかったばかりに見逃してしまう。森友(もりとも)声:千葉繁初期OVA第7話「特車隊、北へ!」に登場。環境テロ組織「海の家シンパ地球防衛隊独立愚連隊」の構成員で、コードネームは「南海の怒り」。SEEが密輸したTYPE-7を奪取し、第3国へ送ろうとした。浅沼(あさぬま)声:辻谷耕史初期OVA第7話「特車隊、北へ!」に登場。タイプ7を乗せたトレーラーの運転手。ガソリンスタンドに寄った際に、楠本にトレーラーを奪われる。直後、警察官に見つかり、逃走しようとしたところを捕まる。その他[]
平田(ひらた)声:小川真司初期OVA第3話「4億5千万年の罠」に登場。平田生物工学研究所所長で、右目に眼帯をしているマッドサイエンティスト。パンスペルミア説に着目し、大好きなしめサバ定食を我慢し、婚期を逸しつつ研究に没頭する。10年の歳月をかけた研究の結果、4億5千万年前の地層で発見された炭素質コンドライトの中に生きた有機物を発見、最終的にその説を実証する。しかし、隕石に付着した有機物を進化させ続けて結果、進化することを学習してしまったそれに恐怖を抱き、東京湾に捨ててしまう。右目に眼帯をしているが、有機物を顕微鏡で観察する際に眼帯を外すシーンがあり、そのシーンをコマ送りすると右目が開いているのが分かる。容姿やマッドサイエンティストという設定など、「ゴジラ」など怪獣映画のオマージュが色濃く反映されたキャラクター。後藤 真帆子(ごとう まほこ)声:兵藤まこ初期OVA第4話「Lの悲劇」および、小説版に登場。後藤の姪で、養成学校での幽霊騒ぎに協力し、死亡した少女を演じる。オッチャン(姓名設定なし)声:吉村よう初期OVA第7話「特車隊、北へ!」に登場。季節労働者。新潟に向かうため、森友・浅沼の乗るトレーラーを盗み出す。脚注[]
テンプレート:脚注ヘルプ
- ↑ 漫画版では、正確な志望動機は「いずれ作者が書く」と後藤が言及したが書かれず、依然として謎のまま
- ↑ 漫画版では正規の警察学校ではなく、早稲田にある警視庁予備校に通っている(遊馬も同様別の警視庁予備校に通っている)、その後、後藤の「名刺の裏」計画で特機研修校へ転校となるので、彼女は正規の警察官教育を受けていないことになる。
- ↑ この頃から既に後藤にはその才を見込まれていた。このため自分に「働きどころを与えた」後藤を尊敬する人物のひとりに挙げている。
- ↑ 実際、このような設定に基づく全編描き下しのセルイラスト集とイメージCDアルバムが発売された。
- ↑ 野明が主人公の作品が多いが、初期OVAのほとんどや機動警察パトレイバー the Movieのキャスト紹介では遊馬が最初にクレジットされている。
- ↑ 後藤のキャラクターデザインの経緯については、ゆうきまさみの公式ホームページにおいて語られている。それによると、本作の企画段階で、隊長の初期キャラクターデザインを監督の押井守と脚本の伊藤和典にダメ出しされた時に、最初に浮かんだイメージが岡本喜八の映画『殺人狂時代』の主人公「桔梗信治」(「表向きはだらしなくとぼけている」+「実は不気味かっこいい」という雰囲気のキャラクター)だったという。さらに、後藤が警察官ということで、黒澤明の『天国と地獄』に登場した戸倉警部の風貌に先述の「桔梗信治」の性格を乗せた感じの絵を描いてみたところ、OKが出たという。つまり、後藤のキャラクターは、戸倉警部の風貌+だらしなさそうで不気味にかっこいい「桔梗信治」の性格というイメージを合成したもので、つまり後藤のモデルは、その両者を演じた仲代達矢である。初期の名台詞「みんなでしあわせになろうよ」は、映画版『熱海殺人事件』で仲代が演じた役の台詞。水虫持ちである設定は前述の「桔梗信治」と共通している。また、呆とした雰囲気には、ゆうきの作品『究極超人あ~る』のR・田中一郎の要素が加わっている(Rが隊長と間違えて登場するひとコマが漫画版にある)。ただし、押井守が監督を務めイニシアティブをとった劇場版等の諸作品に関しては、ゆうきらの込めた思惑やニュアンスとは別に、押井自らの姿を投影した代弁者ともいうべき要素が大きく、押井自身もそれを認めている。そのエッセンスはのちに執筆された『BLOOD THE LAST VAMPIRE~獣たちの夜~』に登場する自称刑事の「後藤田」なるキャラクターへと連なる。
- ↑ 小説版では後藤は妻と死別している。
- ↑ なおOVA版6話で松井刑事に連絡を取る際に後藤田の偽名を使用していた
- ↑ 一方で、シリーズを録り進めて行く過程で作画や演出上の後藤の演技から大林が学ぶことも多く、相互に影響を与えつつアニメの後藤像が形作られていったという。ゆうきまさみ曰く、「あこがれのオジさんを描くスタンス」で描かれた(ゆうきまさみのはしたないものがたり完結編より)
- ↑ ゆうきまさみによると最もマンガ的に描けるキャラだったので終始動かすのは楽だったとコメントしている。
- ↑ 漫画版では、弾頭は2発存在、成功させたのは主人公の泉野明であり、太田の弾丸は勢い余って弾丸が貫通し失敗している。
- ↑ 小説版『TOKYO WAR』では地元で役所勤め。また、小説版『ブラック・ジャック(前編)』では総合商社に勤務。
- ↑ ただし、この出世には謎が多い。PS用ゲーム「機動警察パトレイバー」によると西暦2000年頃に総務課に出向しているが、劇場版2はPS版の2年後という設定であり、僅か2年で出向先の課長になるという異例中の異例の大抜擢が行われたことになる。更に進士の年齢に鑑みると年功序列制度もすっ飛ばした可能性が高い。いわゆるキャリア組なら有り得る人事だが、進士はノンキャリアである。
- ↑ 連載終了後のゆうきのコメントでは進士と同じくもっと出番を増やしてあげればよかったと述べている
- ↑ 但し車種は架空であり、実際の世界では、その後、ブランド名は消滅している。
- ↑ これに関しては南雲役を演じた榊原良子は「なぜ後藤は南雲を好きなのかを考えて役作りをした」とコメントしている
- ↑ 機動警察パトレイバー 2 the Movieでは一時的に戦線復帰した榊に班長帽を譲渡している
- ↑ なお、この漢字表記は、PSP版『かむばっくミニパト』にも表記されている
- ↑ 初期OVAとTVの両方に登場する特車二課関係者のうち、唯一両者間の声優が異なる。
- ↑ 漫画版では毎週決まった曜日に顔を出しているが、第二小隊員からの印象は極めて薄い。
- ↑ 連載終了後のゆうきのコメントでは「描くたびにに好きになっていった」と語っている
- ↑ 小説版によると、どうやら更迭されたらしい。
- ↑ 一男二女の3人姉弟の末っ子
- ↑ 映画『天国と地獄』にちなんで、後藤が仲代達矢をモデルにしたのに対し、甲斐は山崎努をモデルにしている
- ↑ もっとも奢ったのは立ち食いソバで、しかも狭い店にぎゅうぎゅう詰めだったので「小学生の歓心を買うことすら難しい」と後藤に評された(小説版)。
- ↑ 連載終了後のゆうきのコメントでは「内海に散々コケにされて、黙ってはいられなかった」と動機が述べられている。
- ↑ 自殺とも言われている
- ↑ 彼女の口から生物兵器計画についての情報が漏れることを危惧した米軍当局によって消されたものと推測される。
- ↑ ただし、「機械誘導を使用しないでレイバーをキャリアに乗せる」と言う、ベテラン操縦者でもかなり困難とされる行為の結果である。
- ↑ ただし野明も、これについてはTV版第3話で何とか成功させるもののかなり危なっかしい状態だった。ちなみに太田は難なくこなしている。
関連項目[]
機動警察パトレイバー |
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| 劇場版 | | | ゲーム | | | 作中項目 | | | 関係人物 | 押井守 - 伊藤和典 - 高田明美 - 出渕裕 - ゆうきまさみ | | 関連項目 | |
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