太陽の牙ダグラム

ページ名:太陽の牙ダグラム

テンプレート:統合文字テンプレート:ウィキプロジェクト アニメ『太陽の牙 ダグラム』(たいようのきば ダグラム)は、1981年(昭和56年)10月23日から1983年(昭和58年)3月25日までテレビ東京で全75話が放送された、日本サンライズ制作のSFアニメ(ロボットアニメ)。放送時間は19話までが毎週金曜日18:00 - 18:30、20話以降は毎週金曜日17:55 - 18:25。

目次

作品概要[]

高橋良輔監督初のロボットアニメ作品。同時期、若者の間で好評を博した『機動戦士ガンダム』や『伝説巨神イデオン』を意識し、子どもたちだけでなく、その父親層までも視聴者に取り込むことを目的とし[1]、単なる勧善懲悪ではなく実際にあり得るのと同じ独立戦争をテーマとし、その発端から終結までを描いている。登場人物たちはそれぞれの政治的使命や信念に基づいて行動し、単純な悪役が存在しないリアルなストーリーを追求している。そのため、少年向けアニメには珍しく複雑な社会構造を背景とした重厚な政治ドラマや戦略的駆け引きが展開される。

第一話の冒頭に朽ち果てたダグラムを登場させるショッキングな演出でも知られ、映画版のポスターやチラシも砂漠に放置されたダグラムの残骸のイラストが用いられた。

企画の経緯[]

本作の企画を立てたのはサンライズの山浦栄二とタカラの沼本清海である。両者はガンダムのブームに注目して、よりミリタリー色の強い企画を発案し、サンライズ企画室はタカラに叩き台の企画として「スペースバッファロー」を提出した。これは足軽の少年が大将に出世するSF戦国時代ものだった。この企画書に添えるロボットをデザインしたのは大河原邦男である。

大河原によると「顔は戦闘ヘリのキャノピー」のロボットで、ダグラムの原型となった。監督には高橋良輔が有力視された。高橋は「ロボットものはやらない」としていたが、ガンダムを見て考えを改め、この企画への参加を決断した。しかし高橋は自分のロボットアニメの経験不足を懸念しており、ロボットアニメの経験豊富な神田武幸との共同監督を提案し、サンライズの経営陣の了承を得た。

企画は戦国時代から植民惑星の独立ものに変わり、タイトルも『ザクティクス』などを経て『ダグラム』になった。吉川惣司がキャラクターの原案からクリーンナップを手掛け、サブキャラクターデザインと作画監督チーフは塩山紀生が担当した。作画はマジックバス、中村プロダクション、アニメアール、ネオメディアなどに発注された[2]

本作の作画スケジュールは逼迫した。プロデューサーの岩崎正美と制作デスクの山本之文すら作画に参加。二人の共同ペンネームとして「岩本正之」が使われた。さらに台湾のアニメ会社にも発注された。岩崎正美は本作の放映中は一年の半分を海外で過ごしたという。

ミリタリー色の強い本作の「華のなさ」を懸念した岩崎はアイキャッチでクリンとディジーが往き違うようにした。これは「君の名は」風の「戦場でのすれ違いラブロマンス」を演出する狙いだったという。視聴率と関連商品の売行きは好調で6クール放映になった[3]

『アニメック』誌による批判[]

「アニメック#その他」も参照

「ストーリー展開がわかりづらい」「主人公たちの行動が大局にほとんど影響していない」「ロボットアニメではなく政治アニメ」さらには「主人公、ダグラムがいなくても物語が成立している」など、アニメ雑誌アニメックからは批判的な声も挙がった。

アニメックはアニメ雑誌でありながらダグラムへの批判的記事が多く、1982年発行の27号に至っては「ガンバレ特集太陽の牙ダグラム」と称した悪口特集が掲載されている。28号では副編集長による

あの記事が掲載されてしまった裏には、担当記者が「副編集長に見せると没にされる」と恐れ勝手に入稿してしまい、こちらが気づいた時にはすでに校正段階-といった恥ずべき背景があるのですが、いずれにせよ弁解の余地はありません。

との謝罪文が掲載された。

映画版[]

テレビ版の他に、1983年7月9日にはテレビ版を編集して、谷口守泰作画による新作カット(デスタンによるラコック暗殺シーン)を加えた劇場版『ドキュメント 太陽の牙ダグラム』とコメディの『チョロQダグラム』が松竹の配給で公開されている。併映は富野由悠季総監督の『ザブングル グラフィティ』。VHDの特典映像である別設定の短編『火星の戦士ダグラム』も存在する。

あらすじ[]

世界観[]

テンプレート:ネタバレ地球は、メドール・マルドー・テシオ・マラン・コホード・ミンガス・ローディアの7つの自治州からなる連邦国家となっている。国家間の武力紛争は過去のものとなり、軍は連邦内の治安維持を主任務としているが、何故か私設の傭兵部隊もまた存在している。

ワームホールの先にあるスタフェラス二重太陽系の第5惑星・デロイアは地球連邦の植民地であり、地球からの移民が始まって130年が経過している。移民の子孫(二世・三世)達は「デロイア人」と呼ばれ、地球人の中には二級市民として差別の対象とする者もいる。また、未だ自治権を与えられず、資源を搾取されている現実に不満を持つ人々が独立運動を繰り広げている。しかし、科学力では地球に比べ大きく立ち遅れているため、独立しても地球との星間断交は無理だった。一方、資源が枯渇し農産物や鉱産物の多くをデロイア星に依存する地球連邦内では、その星間断交を恐れていることもあってデロイア独立に否定的な意見が多い。

本作品では暦にSCの呼称が用いられており、物語はSC.152年から始まる。ラコックの台詞に、「200年前の将軍を気取る訳じゃないが『アイ・シャル・リターン』と言わせて貰おう」というものがあり、「アイ・シャル・リターン」という言葉は1942年、ダグラス・マッカーサーがフィリピンのコレヒドール島から脱出する際に残した言葉であるため、SC.元年は20世紀末から21世紀初頭までの間と推測される。

物語[]

デロイア星では地球に対する不満が高まり、独立運動が勢いを増していた。ある日、デロイア星の首都、カーディナル市で、地球連邦評議会議長のドナン・カシムら評議会の議員たちを、地球連邦軍第8軍大佐、フォン・シュタイン率いる部隊が監禁し、デロイアの独立を宣言するという事件が起こる。事件の報道を聞いたドナンの息子・クリン・カシムは地球連邦軍の救出部隊に志願し、人質の解放に尽力した。

しかし救出されたドナンは、フォン・シュタインを免罪し、デロイアを地球連邦の8番目の自治州に昇格させ、フォン・シュタインをその代表に任命した。一方、ドナンは事件の首謀者として、デロイア独立を支持した代議員を投獄し、フォン・シュタインに呼応して立ち上がった独立運動家たちを徹底的に弾圧する。すべては地球百億の民のためにあえてデロイアの民を泣かせる覚悟を決めたドナンが、デロイア独立運動の「ガス抜き」のため、フォン・シュタインと共に仕組んだ狂言に過ぎなかった。

事件の真相をジャーナリストのディック・ラルターフから聞かされたクリンは苦悩するが、ひょんなことからデロイアの完全独立を求める指導者デビッド・サマリン博士と出会う。サマリンはクリンをドナンの息子と知りながらあたたかく迎え、独立派が開発した最新鋭コンバット・アーマーダグラムのパイロットとして仲間に紹介する。だがクリンがサマリンと出会ったことで、サマリンの居場所が地球連邦軍に割れてしまい、サマリンとダグラムは地球連邦軍に奪われてしまう。

責任を感じたクリンは単身、地球連邦軍の基地に乗り込みダグラムを奪回、デロイア独立運動に身を投じることを決意する。地球時代の友人、ロッキー・アンドルらのグループ(後の太陽の牙)に合流したクリンは、ダグラムによって次々と地球連邦軍を蹴散らしていく。サマリンも独立派ゲリラの尽力によって救出され、デロイア独立の気運は、ドナンの思惑とは裏腹にますます高まっていく。

そのころ、野心はあれども理想はないドナンの補佐官、ヘルムート・J・ラコックは、ドナンを排し、自らがデロイアの支配者となるための私欲にまみれた策謀を密かに進めていた。

登場人物[]

詳細は太陽の牙ダグラムの登場人物を参照

登場メカ[]

荒地や砂漠の多いデロイアでは、不整地走破性の高い車両やヘリコプターが多用されている。CBアーマー、特に2足型は押しなべて行動時間が短いため、それらを戦場まで輸送する大型車両やヘリも劇中に登場する。

コンバットアーマー

詳細はコンバットアーマーを参照

キュレイユ MP-2 デューイ連邦軍が多用する対地攻撃用戦闘ヘリ(画像)。胴体長11.5m, 乗員2名、最大速度430km/h, 標準武装は20mmガトリングガン×1, 80mmロケット弾ポッド×2, 対CBアーマーミサイル×4キュレイユ CH-24 グレイハウンド連邦軍が多用する汎用ヘリ。指揮管制タイプは機体下面にレドームを持つ。キュレイユ CH-35 パトリオット汎用中型ヘリ。主に兵員輸送用だが、外装式に懸下する形でCBアーマーの空輸も可能。非武装。イーストランド WE-211 マベリック2足型CBアーマー専用輸送ヘリ(画像)。横長の機体に、双ローターが左右に並び、中央部にCBアーマー1機を直立状態で懸架し、即時戦線に投入する事が可能。大きなペイロード(搭載量)を誇るものの、構造上CBアーマー以外の輸送には全く適さないが、コクピット下部に30mm機関砲二門を装備しており、単独飛行時にはそれで機銃掃射も行なったこともある。連邦軍がダグラムを奪取した時及びウルナ基地反乱後解放軍が強化されてからは、ダグラムの搬送にも使用されている。24部隊専用機のみ、コクピット周辺が青で塗装されている(通常はダークグリーン)。ヘルタット3 ボーンフィッシュ中型輸送ヘリ(画像)。細長い機体の下部に輸送コンテナを搭載するが、代わりに多脚型CBアーマーを懸架する事も可能。二脚型だが特異な形状のCBアーマー「ヘイスティ」の空輸でも多用された。外見はベトナム戦争時に活躍した米軍の重量物輸送ヘリ、スカイクレーンに酷似している。ズナーク Mir-770 ウェイル大型輸送ヘリ。連邦軍の所有する最大級の輸送ヘリコプター。その巨大な胴体内に複数のCBアーマーを積載する事ができる。ただし、あまりに巨大な機体のためにヘリボーン作戦には直接加わることはできない。基地間や前線後方の支援部隊への物資輸送を主任務とする。ブロムリー LTR-62 / LTR-63GB連邦軍の2足型CBアーマーの運搬用大型トレーラー。全長16.8m、最高速度80km/h(ソルティック積載時)。62は運転席の幅が広く、63GBは運転席脇に機銃座を持つという違いがある。第1話ではリニアガン射出機構を持つLTR-62が登場、またダグラム奪取時にも使用され、その後LTR-63GBがアイバン DT-2に更新されるまでの間「太陽の牙」に使用された。アイバン DT-2ダグラム専用に開発された、これもブロムリー社製の大型輸送トレーラー。荷台内部にターボザックを格納し、装備用のクレーンアームも備えている。ダグラムの援護のために装着用アームでターボザックを直立させ単体でリニアカノンを射撃する荒業もやってのけた。また極めて頑丈でオフロード走行性能も高く、T10Cに追われながら急な斜面を高速で下って逃れる描写もあった。ブロムリー A・R・M・C インステッド連邦軍が多用した8輪装甲車(画像)。砲塔を換装することで様々な用途に使用できる。通常型は105mmリニアガンを搭載した砲塔を持ち、この砲塔両側面にミサイルポッドを追加したものは重武装型と呼ばれる。これ以外の砲塔のバリエーションとして、15連装式の対空ロケット弾ランチャーを搭載したもの、左右に連装式の無反動砲を搭載したもの、左右に1発ずつ大型ミサイルを搭載したもの、連装式の対空機関砲を搭載したものなどがある。ブロムリー ST-48D連邦軍の8輪装甲兵員輸送車。ブロムリー J・R・S ネイティブダンサーJ・ロック隊が使用する戦闘用6輪バギー(画像)。通称、J・ロック・バギー。ミサイルや対アーマーライフルを装備。グランドサーチカルナック高原戦で太陽の牙に装備された偵察、奇襲用の小型ホバークラフト。防御力は低いものの機動性はかなりの物で、オープントップ(露天式)にパイロットとガンナーが前後に乗る複座式。機体中央に単架で備えられた旋回式対アーマーライフル(ビッグEガンや重機関銃にも換装可能)を持つ。劇中ではチコが本機に搭乗し24部隊を翻弄、撃破している。ウィリス HT-38D連邦軍の4輪小型トラック。第二次大戦当時のアメリカのダッジ3/4tトラックに良く似た外見である。ウィリス OR-39D連邦軍の標準型ジープ。対アーマーライフルを搭載した車輌もあった。第二次大戦当時のアメリカのウィリスMBに良く似た外見である。ガルシア隊の使うジープは別物で、アメリカ海兵隊のM422A1マイティ・マイトに似ている。小型旅客機民間の双発プロペラ輸送機。新婚夫婦を装ったロッキーとキャナリーが、ゲリラ側へ迎え入れたザルツェフ少佐を護送するために使われた。これ自体は何の変哲もない機体だが、デロイアでは固定翼機が使用されないとの設定(だから地上襲撃機がないと説明されていた)を覆して登場してしまったため、放映当時、かなり物議を醸したメカである。リニアガン(詳細はリンク先記事を参照)CBアーマーの主兵装(機種によっては装備していないものも)。装甲車の主砲なども概ねこれである。一般的なレールガン(電磁軌条砲)ではなく、正確にはプラズマ砲の一種。熱波弾形成のために発砲には大電力が必要で、大出力で大型の物を特にリニアキャノンと呼ぶ。車載用の小型のものを「対アーマーライフル」、歩兵用を「ビッグEガン」と呼び、威力が大きい反面、連続射撃には向かず、本体とは別にパワーユニットやカートリツジが必要などの欠点もある。特に「ビッグEガン」は携帯火器としては最強の威力を誇るが、重量も重く、射撃時の反動も非常に強烈で、常人にはとても扱えず、最大出力で撃てば怪力巨漢のチコでも立っていられないほどである。ライフル型の「Eガン」も存在するが、こちらは連射可能な分、威力は対人用程度に収まっている。だが、超高温のプラズマを浴びれば、劇中程度の銃傷ダメージでは済まない(人間なら燃え尽きる)筈なので、原理的に「Eガン」は単なるビーム銃である可能性がある。マグランチャー巨大な実体弾式のCBアーマー用手持ち火器。発砲に大電力が必要なリニアガンと違い、「機体側の出力を回す必要がないので運動性を保てる」「保守整備が楽」「システムが簡略化可能」等のメリットがあり、威力もリニアガンに匹敵したため、出力的に余裕のないH102や機動性重視のT10シリーズの主兵装として採用された。無限に撃てず、弾数が制限されるのがデメリット(予備マガジンが必要になる)。旧式リニアガンを威力的に上回ったためか、H8も中盤からH102用マグランチャーを流用する例が多く見られた。

スタッフ[]

  • 原案:矢立肇
  • 原作:高橋良輔/星山博之
  • キャラクター・デザイン:吉川惣司/塩山紀生
  • メカニカル・デザイン:大河原邦男
  • 作画監督チーフ:塩山紀生
  • 美術監督:中村光毅
  • 音楽:冬木透
  • 音響監督:浦上靖夫
  • 監督:神田武幸/高橋良輔
  • プロデューサー:岩崎正美
  • 企画/制作:日本サンライズ

主題歌[]

  • オープニング・テーマ:『さらばやさしき日々よ』(作詞:高橋良輔 作曲:冬木透 編曲:武市昌久 歌:麻田マモル)
  • エンディング・テーマ:『風の行方』(作詞:高橋良輔 作曲:冬木透 編曲:武市昌久 歌:麻田マモル)

上記2曲を収録したレコードは、キングレコードから発売された。

  • 挿入歌 :『EXODUS(エキソダス)』(作詞:高橋良輔 作曲:冬木透 編曲:武市昌久 歌:麻田マモル)
  • 挿入歌 :『父よ』(歌:麻田マモル)

放送リスト[]

番組開始当初はストーリー上、ダグラムが活躍する展開がないことから、冒頭のイメージシーン的な「朽ち果てたダグラム」や、本来なら後に入るエピソードをパイロット版的に第1話として放送した。結局そのエピソードは本編に対し時系列的に矛盾のあるものとなった。この回では『デロイア7』と呼ばれるゲリラグループの指揮系統や、デイジーとラルターフの出会いなどが該当する。

放送日話数サブタイトル脚本ストーリーボード演出作画監督
1981/10/231光りの戦士高橋良輔横山裕一朗泉口薫
1981/10/302始まりの銃声星山博之高橋良輔関田修福田皖
1981/11/63デロイアの動乱横山裕一朗三浦将則岩本正之
1981/11/134実戦のコクピット渡辺由自棚橋一徳谷口守泰
1981/11/205戦時特例法205号鈴木良武滝沢敏文谷田部勝義加藤茂
1981/11/276暁の救出作戦星山博之宇木静美三浦将則塩山紀生
1981/12/47ゲリラ狩り渡辺由自康村正一石崎すすむ福田皖
1981/12/118裏切りのデロイア鈴木良武福島一三横山裕一朗塩山紀生
1981/12/189ダグラム奪回星山博之野寺三郎谷田部勝義谷口守泰
1981/12/2510ガルシア隊参戦渡辺由自高橋良輔三浦将則西城明
1981/12/2911遠すぎた父鈴木良武滝沢敏文安濃高志上村栄司
1982/1/812ためらいの照準富田祐弘康村正一谷田部勝義新田敏夫
谷沢豊
1982/1/1513敵補給隊から奪え星山博之松野達也石崎すすむ西城明
1982/1/2214やっかいな捕虜渡辺由自横山裕一朗三浦将則塩山紀生
1982/1/2915ダグラム砂に沈む富田祐弘滝沢敏文はしもとなおと福田皖
1982/2/516砂漠に熱く燃えて星山博之京春香石崎すすむ谷口守泰
1982/2/1217死に神の執念高橋良輔谷田部勝義神宮慧
1982/2/1918蜃気楼の街渡辺由自菊池一仁三浦将則新田敏夫
谷沢豊
1982/2/2619包囲網を破れ星山博之康村正一はしもとなおと西城明
1982/3/520偽りのグランプリ兜史郎塩山紀生
1982/3/1221計算された奇襲富田祐弘滝沢敏文谷田部勝義神宮慧
1982/3/1922襲撃作戦一石二鳥渡辺由自石崎すすむ谷口守泰
1982/3/2623狙われたゲリラ会議三浦将則福田皖
1982/4/224サマリン救出作戦星山博之横山裕一朗はしもとなおと塩山紀生
1982/4/925潜入バラフ軍刑務所谷田部勝義新田敏夫
谷沢豊
1982/4/1626振りむけば遠く…星山博之
渡辺由自
鈴木良武
高橋良輔塩山紀生
1982/4/2327戦場に来たデイジー富田祐弘兜史郎西城明
1982/4/3028戦火の陰の打算渡辺由自石崎すすむ神宮慧
1982/5/729ラコックの策謀富田祐弘松野達也三浦将則塩山紀生
1982/5/1430パルミナへ渡る日星山博之旗一兵桐野克己谷口守泰
1982/5/2131パルミナの熱い風富田祐弘やすむらまさかず西城明
1982/5/2832血気はやる進軍渡辺由自高橋良輔谷田部勝義福田皖
1982/6/433戦火は村々に星山博之兜史郎神宮慧
1982/6/1134武器は誰がために石崎すすむ三浦将則新田敏夫
谷沢豊
1982/6/1835再会の野戦病院富田祐弘京春香寺田憲史塩山紀生
1982/6/2536塞がれた行く手渡辺由自桐野克己谷口守泰
1982/7/237選択の渡河作戦星山博之谷田部勝義西城明
1982/7/938アンディ鉱山封鎖富田祐弘高橋資祐三浦将則福田皖
1982/7/1639封鎖山脈を越えろ星山博之高橋良輔
やすむらまさかず
桐野克己新田敏夫
谷沢豊
1982/7/2340戦士の休息前編渡辺由自
高橋良輔
高橋良輔兜史郎塩山紀生
1982/7/3041戦士の休息後編桐野克己
知吹愛弓
谷口守泰
1982/8/642動乱の航跡星山博之
渡辺由自
鈴木良武
高橋良輔塩山紀生
1982/8/1343仕組まれた背信渡辺由自横山裕一朗谷田部勝義神宮慧
1982/8/2044疑惑の二重スパイ富田祐弘高橋資祐三浦将則西城明
1982/8/2745夢散らす銃声星山博之高橋良輔桐野克己福田皖
1982/9/346術策と機略渡辺由自兜史郎塩山紀生
1982/9/1047悲しみの爆走富田祐弘谷田部勝義西城明
1982/9/1748その名は解放軍遊撃隊星山博之今川泰宏三浦将則谷口守泰
1982/9/2449共同作戦の軋み渡辺由自横山裕一朗山口秀憲神宮慧
1982/10/150戦う者の掟富田祐弘石崎すすむ兜史郎新田敏夫
谷沢豊
1982/10/851見えはじめた亀裂星山博之松野達也谷田部勝義西城明
1982/10/1552アンディ鉱山攻撃命令富田祐弘石崎すすむ三浦将則塩山紀生
1982/10/2253反撃の導火線渡辺由自今川泰宏知吹愛弓谷口守泰
1982/10/2954再びドガへ向けて星山博之横山裕一朗兜史郎福田皖
1982/11/555戦略台地を奪取せよ富田祐弘谷田部勝義神宮慧
1982/11/1256スタンレー高原の攻防星山博之三浦将則加藤茂
1982/11/1957ひるがえる解放旗菊池一仁知吹愛弓新田敏夫
谷沢豊
1982/11/2658解き放たれた野心高橋良輔兜史郎西城明
1982/12/359威信かける海戦渡辺由自横山裕一朗谷田部勝義塩山紀生
1982/12/1060デロイアの光と影富田祐弘やすむらまさかず三浦将則谷口守泰
1982/12/1761北極ポートに向けて星山博之木村圭一郎知吹愛弓福田皖
1982/12/2462きざまれた光る道星山博之
富田祐弘
渡辺由自
高橋良輔塩山紀生
1982/12/3163落とされた黒い滴渡辺由自滝沢敏文兜史郎西城明
1983/1/764濁流の罠富田祐弘谷田部勝義神宮慧
1983/1/1465攻略・白銀の要塞渡辺由自高橋資祐三浦将則新田敏夫
谷沢豊
1983/1/2166激戦・カルナック越え星山博之やすむらまさかず知吹愛弓上村栄司
1983/1/2867北極に散った決断富田祐弘横山裕一朗川端蓮司谷口守泰
1983/2/468テーブルについた者達渡辺由自八起繁谷田部勝義西城明
1983/2/1169ドナン・カシム死す星山博之高橋良輔三浦将則福田皖
1983/2/1870武装解除滝沢敏文知吹愛弓新田敏夫
谷沢豊
1983/2/2571粉飾の凱旋パレード富田祐弘兜史郎神宮慧
1983/3/472英雄奪回渡辺由自八起繁川端蓮司上村栄司
1983/3/1173沈黙する指導者星山博之加瀬充子谷田部勝義西城明
1983/3/1874大いなる説得横山裕一朗三浦将則福田皖
1983/3/2575燃えつきたあとに高橋良輔知吹愛弓神宮慧

話数・視聴率[]

総話数75話は、サンライズ製作の完全オリジナル作品としては最長である。ただし1990年代からはより長期間の放送作品[4]が登場し、現在はサンライズ全体で見れば特別目立つ記録ではなくなっている。

本作は飛び抜けて良い視聴率を残した訳ではなかった。キー局での裏番組は女性ファン中心に人気のあった『六神合体ゴッドマーズ』で、当時はまだ家庭用ビデオ機の普及率が低く、アニメファンは『ダグラム』視聴派と『ゴッドマーズ』視聴派に分かれていた。しかし本放送時の視聴率そのものは、サンライズのオリジナル作品としては『無敵ロボ トライダーG7』に次ぐ歴代2位を記録している。

阪神圏では当初サンテレビが木曜日に放送していたが、テレビ大阪開局に伴い、同局に移行された。そのため、第19話をサンテレビが放送した翌日、金曜日に第20話が開局直後のテレビ大阪で続けて放送されるという奇妙な現象が起こった。

ネット局・放送時間[]

1982年5月時点の情報による。

  • テレビ東京(キー局) 毎週金曜日17:55-18:25
  • 北海道放送 毎週土曜日17:00-17:30
  • 仙台放送 毎週月曜日19:00-19:30
  • 山形テレビ 毎週水曜日17:30-18:00
  • 福島中央テレビ 毎週火曜日17:45-18:15
  • テレビ新潟放送網 毎週木曜日17:45-18:15
  • 石川テレビ放送 毎週土曜日17:00-17:30
  • 東海テレビ放送 毎週金曜日18:30-19:00
  • テレビ大阪 毎週金曜日17:55-18:25(※開局は放送途中でサンテレビからの引き継ぎ)
  • テレビ新広島 毎週木曜日16:30-17:00
  • 南海放送 毎週木曜日17:25-17:55
  • RKB毎日放送 毎週土曜日17:30-18:00
  • テレビ熊本 毎週木曜日17:00-17:30
  • 沖縄テレビ放送 毎週木曜日17:30-18:00

玩具など[]

  • ガンプラに始まる当時のアニメプラモデルブームを受け、タカラ(現タカラトミー)がプラモデルを中心とした商品展開を行っている。主力商品となったのは高価格帯の1/48スケールと低価格帯の1/72スケール、2系統のプラモデルでSAK(スケールアニメキット)というシリーズ名が冠されていた。その他、価格が300円で箱の大きさが統一され、機体のスケールは不統一なコレクションシリーズも展開されている。なお玩具メーカーであるタカラは、スケールモデルの金型制作技術や下請け金型屋のつてを持たなかったため、模型メーカーであるニットー(日東科学教材)の協力のもと、シリーズを展開していた。
  • 1/48スケールではデロイア7(太陽の牙)のキャラクターフィギュアやJロックバギー(商品名)も模型化。1/72スケールではアニメに登場する全CBアーマーが模型化という快挙を成し遂げた他、1/72ではブロムリーやアイバンといった補助車輌、デューイやマベリックといったCBアーマーと組み合わせられるサブメカも数多くキット化された。これにより、複数のキットを組み合わせて遊んだり情景模型を作ったりするなどのプレイバリューを広げた。
  • これらの展開とPRには、タカラが丸善と組んで発行した模型雑誌「デュアルマガジン」が大いに活用されていた。更に専用の塗料として「ダグラムカラー」も発売された。これは当時タカラから発売されていたプラモデル用油性アクリル塗料・レベルカラーを調色したもので、当時の商品パンフレット等では「日本サンライズのカラーチャートを忠実に再現したスケールアニメキット専用カラー」と謳われている。なおダグラム終了後には商品名が「タカラアニメカラー」に変更され、『装甲騎兵ボトムズ』や『機甲界ガリアン』のSAK専用カラーとして販売された。
  • 玩具の頑丈さと模型の精密さを併せ持つデュアルモデルも展開された。“デュアル”の名称は、装甲と本体が金属とプラスチックで作られ、一部の装甲を外すと設定上の内部構造が再現されているという“二重構造”に由来している。その他の意味として、一部雑誌媒体などでは『アニメに設定されたデータを完全に再現しており、まるでアニメから飛び出してきたかのような、そっくり双子のダグラム』としてその意味が紹介されていた。
  • また、半完成品フィギュアである1/144コレクションシリーズも発売された。これは腕部を前後に振る程度の可動部分しかないが、材質はプラスチックとダイキャストの組み合わせで塗装済、付属のステッカーを貼ってマーキングするものだった。実際は多少の追加塗装をしないと、設定書のとおりに完成とは言えない。過去の各社のダイキャスト製ロボットトイに比べ造形はリアルになっており、価格は一機あたり1000円前後とサイズの割りに少々高めだった。SAKほどの人気商品ではなかったが、これも劇中登場メカの殆んどが商品化されている。
  • 更に、当時カバヤ食品から発売されていたビッグワンガムの系列商品として「ダグラムガム」も発売された。ガムのオマケとして軟質プラスチック(ポリ系)製CBアーマーの組み立て模型が同梱されていた。現在のものほど精密な出来ではなく、材質の特性上塗装や接着剤での補強は不可能である。なお、実際は玩具を菓子コーナーに置くための商品で、ガムの方がオマケといえる。
  • これらの商品のヒットは、特にプラモデルジャンルでライバル企業であるバンダイの後塵を拝していたタカラを大いに勢い付ける事となった。本作が放送延長となったのも、模型等の売り上げが良かったためである。そして本作で追求された“玩具でのミリタリズム表現”というテーマは、『装甲騎兵ボトムズ』にて一つの頂点を迎える事となる。

その他[]

  • 本編で「フォンシュタイン謀殺時、ラコックは機関銃を手にしていたが、直後に、銃を捨てるなどの手放す描写無しに両手で髪を整え、その場から立ち去る際には銃を投げ捨てている」という矛盾したカットがある。髪を整える場面は両手がガラ空きの状態なので、その前に手放す描写が無ければつじつまが合わない。これについては高橋監督も認め、「あのラコックの一連の動きというものは、キャラクターをものすごくよく捉えていて、ミスであることをわかっていながら、手を入れることができなかったんです。それは作画の力だと思いますね」と述べている[5]
  • この番組のメインキャラデザインを担当した吉川惣司によると、キャラデザインが望月三起也の絵のようだと評されたことがあったという。望月の絵を意識していたわけではなかったが、もともと手塚治虫のルーツのアメリカン・コミック系の絵を目指していた吉川は、同じくアメリカン・コミックに傾倒していた望月の絵に似ていると言われ、嬉しかったと後に述べている[6]

漫画版[]

森藤よしひろ版

『コミックボンボン』(講談社刊)にて、1981年11月号から1983年4月号まで連載。原作のストーリーをなぞらえながら、コンバットアーマーとのバトルを中心に描かれた。デイジーとラルターフは登場しない。単行本はボンボンKC版、大都社版、コンビニコミック版とそれぞれ刊行していたが、いずれも絶版となっている。

岡崎優版

『冒険王』(秋田書店刊)にて、1981年11月号から1983年4月号まで連載。原作における複雑なストーリーのポイントを的確に抑えた内容になっており、コンバットアーマーとのバトルは簡略されている。ジョルジュは登場しない(最終話で背景にまぎれて登場している)。長らく単行本化されていなかったが、2011年3月より、マンガショップにて「サンライズロボット漫画コレクションVoi.2 「太陽の牙ダグラム」&「装甲騎兵ボトムズ」」が発売された。これにより、TVアニメマガジン版「ボトムズ」共々、初の単行本となった。

ゲーム[]

  • サンライズ英雄譚シリーズ(サンライズインタラクティブ
    • 『サンライズ英雄譚』ドリームキャスト(1999年12月2日)
    • 『サンライズ英雄譚R』 プレイステーション2(2000年11月22日)
    • 『サンライズ英雄譚2』プレイステーション2(2002年7月21日)
    • 『SUNRISE WORLD WAR Fromサンライズ英雄譚』プレイステーション2(2003年9月25日)
ボードゲーム
  • 3Dシミュレーションゲーム( タカラ 製)
    • 『NO.1太陽の牙ダグラムスタンレー高原の攻防』
    • 『NO.2太陽の牙ダグラム激戦、カルナック山脈』
トレーディングカードゲーム
  • 『ブレイブサーガ』(タカラ、1999年4月)
上述のゲームのカードゲーム版。

脚注[]

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. タキコーポレーションより1998年に発売されたLD-BOXの付録冊子PART1に採録された企画書より
  2. 『サンライズエイジ』 Vol.1、芸文社、2003年、92-99頁。
  3. 『サンライズエイジ』 Vol.1、芸文社、2003年、92-99頁。
  4. なお、サンライズ製作の(原作ものの)非オリジナル作品として総話数が最長なのは2004年4月から2011年4月まで放送された『ケロロ軍曹』の全358話(「ケロロ軍曹乙」を含む)である。
  5. タキコーポレーションより1998年に発売されたLD-BOXの付録冊子PART1に収録された高橋のインタビューより
  6. タキコーポレーションより1998年に発売されたLD-BOXの付録冊子PART2に収録された吉川のインタビューより

外部リンク[]

  • サンライズ公式Web

en:Fang of the Sun Dougramzh:太陽之牙



特に記載のない限り、コミュニティのコンテンツはCC BY-SAライセンスの下で利用可能です。

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。


最近更新されたページ

左メニュー

左メニューサンプル左メニューはヘッダーメニューの【編集】>【左メニューを編集する】をクリックすると編集できます。ご自由に編集してください。掲示板雑談・質問・相談掲示板更新履歴最近のコメントカウン...

魔装機神サイバスター_(テレビアニメ)

魔装機神サイバスタージャンルロボットアニメアニメ原作松伝馬監督うえだひでひとシリーズ構成酒井あきよしキャラクターデザイン伊藤岳史メカニックデザイン伊藤浩二、森木靖泰音楽信田かずお、須藤賢一アニメーショ...

魔装機神サイバスター

『魔装機神サイバスター』(まそうきしんさいばすたー)は、バンプレストオリジナルのスーパーロボット作品である。『第2次スーパーロボット大戦』に登場して以来、数多くの作品に登場している。作品一覧[]魔装機...

魔装機神_THE_LORD_OF_ELEMENTAL

『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』(まそうきしん ザ・ロード・オブ・エレメンタル)とは、ゲームソフト『スーパーロボット大戦シリーズ』に登場するバンプレストオリジナルの架空のロボッ...

魔神英雄伝ワタル外伝

テンプレート:コンピュータゲーム『魔神英雄伝ワタル外伝』(ましんえいゆうでんワタルがいでん)は、1990年3月23日にハドソンより発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト。TVアニメ『魔神英雄伝...

魔法の少尉ブラスターマリ

テンプレート:漫画『魔法の少尉ブラスターマリ』(まほうのしょういブラスターマリ)は池田恵の漫画作品。サイバーコミックスにて8号から17号にかけて連載。9・13号は休載で全8話。コミックスは1990年に...

鬼兵隊

銀魂 > 銀魂の登場人物一覧 > 鬼兵隊鬼兵隊(きへいたい)は、空知英秋作の少年漫画『銀魂』に登場する架空の武装集団。目次1 概要2 隊士2.1 高杉晋助2.1.1 金魂2.1.2 3年Z組銀八先生2...

高機動型ザクII

高機動型ザクII(こうきどうがたザクツー、High Mobility Type ZAKU II あるいは High Maneuver Model ZAKU II)は、アニメ作品のガンダムシリーズのうち...

高松信司

高松 信司(たかまつ しんじ、1961年12月3日 - )は、日本の男性アニメーション演出家、アニメーション監督。目次1 概要・人物2 経歴3 作品4 脚注5 参考資料6 関連項目概要・人物[]演出家...

風のごとく

テンプレート:Infobox Single「風のごとく」(かぜ-)は、2010年8月4日に発売された井上ジョーの5枚目のシングル。解説[]前作『GO★』から1年1ヶ月ぶりのリリースとなる。初回仕様限定...

雪のツバサ

テンプレート:Infobox Single「雪のツバサ」(ゆきのツバサ)は、音楽バンドredballoonのデビューシングル。目次1 解説2 収録曲3 収録アルバム4 関連項目解説[]初回仕様には、『...

陽電子リフレクター

陽電子リフレクター(ようでんしリフレクター、Positron Deflector)は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の防御兵器。本項目ではビームシールドの概要も記述す...

陸戦型ジム

機動戦士ガンダム 第08MS小隊 > 陸戦型ジム陸戦型ジム(りくせんがたジム)は、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』、『機動戦士ガンダム MS IGLOO 2 重力戦線』に登場する架空の兵器。...

陸戦型ザクII

陸戦型ザクII(りくせんがたザクツー)は、ガンダムシリーズのうち、宇宙世紀を舞台とするアニメなどに登場する架空の兵器。ジオン公国軍の陸戦用量産型モビルスーツ (MS)。地上用とも呼ばれるほか、型式番号...

陸戦型ガンダム

陸戦型ガンダム(りくせんがたガンダム)は、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する架空の兵器。地球連邦軍の人型機動兵器「モビルスーツ (MS)」の機種の1つ。本項目では、セガサターン用ゲー...

阿修羅姫

テンプレート:Infobox Single「阿修羅姫」(あしゅらひめ)は、ALI PROJECTの14作目のシングル。2005年6月8日にMellowHeadから発売された。概要[]表題曲「阿修羅姫」...