金が本物かどうかを見分ける方法

金が本物か、金メッキか、偽物かを見分ける方法は？ほとんどの国際基準では、金の含有率が41.7％または10カラット未満のものは偽物とみなされます。お手持ちのジュエリーや金メッキをテストするには、水、酢、磁石など、お手持ちのもので簡単にできるテストがいくつかあります。宝石商の資格を持っていなくても、お手持ちの金が本物かどうかを判断することができます。

方法1

家庭用品で金を調べる

1. 水を入れた水差しに金を落とし、沈むかどうかを確認します。水と金塊を入れるのに十分な大きさの容器を用意します。水の温度はあまり重要ではないので、ぬるま湯で十分です。本物の金は密度の高い金属なので、水差しの底に直接落ちます。イミテーション・ゴールドはもっと軽く、浮きます。

   • また、本物の金は水に濡れても錆びたり変色したりしません。
2. ゴールドに数滴垂らします。ジュエリーやゴールドピースを平らな場所に置きます。スポイトで酢を少し垂らし、15分ほど放置します。本物の金は変色しませんが、偽物の金は変色します。

   • また、酢を入れたガラス容器に金を15分間沈めることもできます。酢はゴールド・ジュエリーの半貴石を傷つける可能性があるため、この方法は少し危険です。
3. ゴールドが磨耗して変色している箇所を探します。ゴールドは金属としてはかなり柔らかいので、メッキされたゴールドは時間の経過とともに磨り減ってしまうことがよくあります。ジュエリーの縁やコインをチェックするのに最適な場所です。これらの場所は、一日中、肌や衣服とよくこすれあっています。ゴールドの下に違う金属が見えたら、それはメッキであり、本物のゴールドではありません。

   • 例えば、銀色は銀かチタン。赤色は銅か真鍮の可能性があります。
   専門家のアドバイス

   元国際宝石学会会長・大学院宝石鑑定士

   ジェリー・エーレンワルド（GG, ASA）はニューヨークの宝石鑑定士。国際宝石学会の前会長であり、DIN（ダイヤモンド識別番号）のようなユニークな指標をダイヤモンドにレーザー刻印する手段であるLaserscribe℠（米国特許取得）の発明者でもある。米国鑑定士協会（ASA）の上級会員であり、宝石業界で最も優れた200人限定の社交クラブ、ニューヨーク市トゥエンティフォー・カラット・クラブの会員でもある。

   
   国際宝石学会元会長、宝石鑑定士。

   専門家の意見その品物の縁に不審な跡や変色がある場合は、その品物が変色している証拠です。 しかし、その品物が純金とみなされる24金でない場合は、地金が酸素にさらされるため、時間の経過とともに変色する可能性があります。
4. そのゴールドを身につけたり、持ったりすることで肌に変色があれば注意してください。純金は汗や皮脂に反応しないので、もし黒や緑の跡があれば、それは他の金属によるものです。銀には黒い跡が残り、銅には緑の跡が残ります。もし肌にこのような跡が多く見られる場合は、金の純度が低い可能性があります。

   • ほとんどの金製品は、金と他の金属のブレンドであることを覚えておいてください。58.3％の14Kジュエリーでさえ、このような跡が残ることがあります。他のテストも行い、金が本物であることを確認しましょう。
5. 強力な磁石を当てて、金が磁石にくっつくかどうかを確認します。このテストには、金属のブレンドも引っ張ることができる強力な磁石が必要です。磁石を金の上で動かし、その反応を観察します。金は磁気を帯びていないので、くっつくものに騙されてはいけない。磁石が金を引き寄せるようなら、その品物は不純物か偽物です。

   • 普通の台所用磁石では十分強くないかもしれません。精度を上げるには、ホームセンターで強力なネオジム磁石を買ってください。
   • 偽造金はステンレスのような非磁性金属で作られていることがあるので、磁石テストは確実ではありません。また、本物の金製品の中には、鉄のような磁性を持つ金属で作られているものもあります。
6. 素焼きの陶器に金をこすりつけて、筋が残るかどうかを確認する。釉薬がかかっているものは検査結果に影響を与える可能性があるため、素焼きの陶磁器を使用していることを確認してください。金の破片が取れるのが見えるまで、皿の上を引きずります。黒い筋が見えたら、その金は本物ではありません。金色の筋は、通常本物の金であることを示します。

   • ネットやホームセンターで、素焼きのセラミックタイルや皿を手に入れてみてください。
   • このテストでは、金地金に少し傷がつきますが、通常、目立った傷は残りません。傷や酸を使う他のテストよりもずっと安全です。
   • もうひとつの方法は、化粧用ファンデーションを肌に塗り、乾いた後にその上を金地金を引っ張る方法です。偽の金は通常ファンデーションと反応し、緑や黒の筋が残る。

方法2

製造者のマークを確認する

1. 金地金に正式な製造番号の刻印があるかどうかを確認します。このマーク（ホールマーク）により、商品に含まれる金の割合がわかります。ホールマークは、ジュエリーの留め具や指輪の内側に印刷されていることがよくあります。ホールマークは通常、コインや地金の表面で見ることができます。刻印は、どのようなグレーディングシステムが使用されたかによって、1～999、または0K～24Kの数字です。

   • ホールマークを見分けるには、拡大鏡を使いましょう。特に指輪のような小さな金地金の場合、目で確認するのは難しいかもしれません。
   • 古いジュエリーにはホールマークがない場合もあります。時間の経過とともにホールマークが磨り減ってしまうこともありますし、刻印が押されていない場合もあります。ホールマークは1950年代に一般的になった地域もありますが、例えばインドでは2000年になってようやく義務化されました。
2. 金地金の含有量を知るには、刻印の数字を参考にしてください。ほとんどのコインやジュエリーは純金ではないので、他の金属が混ざっています。ホールマークには2種類の表示方法があります。ヨーロッパでは1から999まであり、999は純金を意味します。米国では0から24Kまでのスケールを使用し、24Kは純金を意味します。

   • カラット表示よりも数字表示の方が読みやすい。例えば、375という数値は、37.5％の金を含んでいることを意味します。
   • どの数字が金を意味するかは国によって異なります。例えばアメリカでは、9Kのブレスレットが37.5％の金で構成されていても、9K以下のものは金とはみなされません。
   • 偽造品には、本物に見えるようなマークが付いていることがあるので、自分がゴールドを持っていると確信が持てない限り、ホールマークだけを頼りにしないこと。
3. 純金でないことを示す文字マークがあるかどうかを確認してください。よく見かける文字には、GP、GF、GEPなどがあります。これらの文字は、あなたの金製品がメッキされていることを示します。つまり、製造者が銅や銀などの他の金属の上に金の薄い層をかぶせたことを意味します。つまり、銅や銀などの金属の上に薄い金の層をかぶせたということです。

   • GPはGold Plated、GFはGold Filled、GEPはGold Electroplateを意味します。
   • マークは産地によって多少異なります。例えば、インド産の金には、格付けシステムを担当する政府評議会を示す小さな三角形のシンボルが入っています。そして、格付けの数字と、宝飾店を示すKのような文字コードがあります。

方法3

密度テストを行う

1. はかりで金の重さを量ります。キッチン用のはかりがあれば、その上に金地金を載せます。そうでない場合は、宝石店や鑑定士が無料で行ってくれることが多いです。様々な宝石店や鑑定店に電話をして、どの店がこのサービスを提供しているかを確認しましょう。重さはオンスではなくグラムで測ってください。

   • グラム単位の重さは、後で計算に使うために必要です。重さがオンスの場合、正確な結果が得られません。
2. メスシリンダーに半分まで水を入れる。金塊を入れるのに十分な大きさの円筒を選ぶ。ミリリットル(mL)または立方センチメートル(cc)の目盛りが必要です。普通のメスシリンダーがない場合は、台所用の計量カップを使ってみてもよい。

   • 側面にミリメートル表示が頻繁にあるバイアルは、試験中により正確に測定するのに便利です。
   • 使用する水の量は、金塊を入れるスペースを十分に残しておけば、それほど問題にはなりません。小瓶の上まで水を入れてしまうと、金を落としたときに水がこぼれてしまいます。
3. シリンダー内の開始水位を読みます。ボンベのマークを見て、水位を記録する。この測定は試験にとって非常に重要なので、書き留めておくこと。できるだけ正確な測定値を得るために、バイアルを平らで水平な場所に置いてください。

   • バイアル瓶の単位がミリリットルでも立方センチメートルでも同じであることに留意してください。どちらも同じ測定単位なので、どちらの単位でもテストに使用できます。
4. 金塊をバイアルに落とし、新しい水位を記録する。水がなくならないように、金塊を静かにシリンダー内に下ろします。水しぶきがかかったり、指が濡れたりしないように、水の真上で金を放します。次に、もう一度印を読み、2回目の測定値を得ます。

   • 2回目の測定値を紙に書く。これは最初の測定値ではなく、2回目の測定値であることに注意してください。
5. 測定値から水位の差を求めます。金がどれだけの水を排出したかを知るには、最終測定値から最初の測定値 （小さい方の数字）を引く。これで、ミリリットルか立方センチメートルで答えが得られます。

   • 例えば、17mL（0.57オンス）の水から始めて18mL（0.61オンス）に上昇した場合、1mL（0.034オンス）の差が残ります。
6. 金貨の重さを水位の差で割ります。金の質量は、金の質量を体積で割ったものに等しい。密度を計算したら、金の標準密度19.3g/mLと比較します。もしその数値が大きくずれていたら、偽物の可能性があります。しかし、偽物の金の中には、本物の金と同じような密度を持つ金属の組み合わせもあることを覚えておいてください。

   • 例えば、重さ38g（1.3オンス）で2mL（0.068オンス）の水を溶かす金製品があるとします。38を2で割ると19g/mLとなり、これは金の密度に非常に近い。
   • 標準的な密度は、金の種類によって少し異なります。14Kイエローゴールドの場合、約12.9～13.6g/mLです。14Kホワイトゴールドは14g/mLです。
   • 18Kイエローゴールドの平均密度は15.2～15.9g/mLです。18Kホワイトゴールドの密度は14.7から16.9g/mLです。
   • 22Kホワイトゴールドの密度は17.7～17.8g/mLです。

方法4

硝酸テストを使う

1. 金地金検査キットを購入して、検査に必要な酸を入手します。検査キットには、金の種類に応じた様々な硝酸のボトルが含まれています。また、タッチストーンと呼ばれる平らな石が付属しているものもあります。また、イエローゴールドやホワイトゴールドのサンプル入りの針もあります。

   • 検査キットはオンラインで購入できます。また、お近くの宝飾店にも問い合わせてみてください。ほとんどの宝飾店は、その正確さのためにこのテストを使っています。
2. 鋭利な道具でゴールドに小さな傷をつけます。クラスプやインナーバンドの下など、ジュエリーの目立たない場所を選んで傷をつけます。次に、ジュエリー彫刻刀のような鋭利な道具を使い、ゴールドを掘り下げます。ゴールドの表層の下に入るまで傷をつけます。その下に金や他の金属の新しい層を露出させます。

   • 硝酸検査では、金地金に傷をつける必要があります。金地金に個人的な価値があったり、保管する予定がある場合は、自分で検査するのではなく、専門の宝石店に持ち込んでください。
3. 傷に硝酸を一滴垂らします。危険な酸による問題を避けるため、ラテックス製の手袋をはめ、換気の良い部屋で作業する。準備ができたら、18金用と書かれた酸のボトルを探す。ステンレスの容器に金をセットした後、付けた傷に直接酸を一滴垂らし、緑色に変わるのを待つ。緑色に変色したら、その金は偽物です。

   • 普通の金は酸に反応しないので、あなたの商品は金メッキか純度の低い混合金属かもしれません。
   • 乳白色の反応は通常、金メッキのスターリングシルバーを示します。酸が金色に変色した場合は、真鍮に金メッキが施されています。
4. 試金石で金をひっかいて純度を調べます。本物の金かもしれないと思ったら、試金石に沿ってこすり、金の薄片の筋を作る。12K、14K、18K、22Kの硝酸を一滴ずつ、筋の部分に垂らします。20秒から40秒後に確認する。酸が金を溶かさない場所を見つけ、その品物が何カラットであるかを調べます。

   • 酸はどれも強さが増すので、22Kに使われる酸は12Kのものより強い。18Kの酸が金を溶かし、14Kの酸が金を溶かさない場合、その商品はおそらく14Kであることがわかります。
   専門家のアドバイス

   国際宝石学協会元会長＆大学院宝石鑑定士

   ジェリー・エーレンワルド（GG, ASA）はニューヨークの宝石鑑定士。国際宝石学会の前会長であり、DIN（ダイヤモンド識別番号）のようなユニークな指標をダイヤモンドにレーザー刻印する手段であるLaserscribe℠（米国特許取得）の発明者でもある。米国鑑定士協会（ASA）の上級会員であり、宝石業界で最も優れた200人限定の社交クラブ、ニューヨーク市トゥエンティフォー・カラット・クラブの会員でもある。

   
   国際宝石学会元会長・宝石鑑定士

   安心のために、お手持ちの金製品は信頼できる業界の専門家にその真贋を判断してもらいましょう。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開された「 How to Tell if Gold Is Real 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。