服の重ね着の仕方

服を上手に重ね着することで、着る人にシックで洗練された印象を与える。さらに、レイヤリングは非常に実用的で、服を完全に着替えることなく、幅広い気温に対応することができる。レイヤリングを適切に行うのは、経験の浅い人にとっては大変な作業かもしれない。しかし、ちょっとした知識と練習があれば、プロのようなレイヤリングを身につけることができる。

パート1

レイヤリングの基本を理解する

1. 適切なインナーレイヤーを選ぶ。インナーレイヤーとは、肌に触れるもので、最終的な着こなしからは見えないものを指します。最低限、下着とブラジャー（着用する場合）が含まれます。インナーレイヤーには、アンダーシャツ、タンクトップ、キャミソール、長肌着なども含まれる。洗濯済みであれば、インナーの形は問わない。

   • 正しく重ね着して完全に隠せば、誰にも見えないはずだ。他の服と違って、汚れや穴があっても大丈夫。
   • 逆に、透け感のある服やきわどい服で、インナーを見せたい場合は、インナーが汚れていないか、他の服に合っているかを確認しましょう。
2. 簡単に着脱できるアウターレイヤーを着る。アウターレイヤーとは、ジャケット、コート、セーター、スカーフ、手袋など、天候に応じたものを指します。レイヤリングの実用的な側面は、気温が変化しても快適に過ごせるようにすることだ。理想的なレイヤリングは、人前でも恥ずかしくなく変更できる服装です。アウターレイヤーは最も頻繁に着替えるものなので、ゆったりとして着脱しやすいアイテムを着用すること。
3. 全体としても、アウター1～2枚を差し引いても使える服装を心がけましょう。特に涼しい気候では、厚手のアウターを着込んだり、着込んだりせずに過ごすことが多くなる。もし、あなたの服装がコートとまったく合っていない、あるいはコートが完全にぶつかっているようなら、レイヤーの選択を見直すことを検討しよう。
4. 適切な量と色の組み合わせを使いましょう。しかし、覚えておくべき簡単なルールがいくつかある。

   • 似たような明るさのニュートラルカラーを混ぜない。ファッションにおけるニュートラルカラーの基本は、黒、茶色、グレー、紺だ。ネイビーとライト・タン、ブラックとライト・グレーの組み合わせはうまくいくが、ネイビーとブラック、チョコレート・ブラウンとガンメタル・グレーの組み合わせは難しい。
   • 服の色のバランスを考えましょう。コーディネートを覚えたての頃は、1着につき2～3色でまとめるのがベスト。しかし、より複雑なレイヤードスタイルを組むようになったら、自分が引き出せる限り、何色でも自由に使ってください。多色使いの着こなしのコツは、1つの服の色と、他の服の同じ色合いを合わせること。例えば、鮮やかな色とりどりの花柄のドレスは、ある色に合わせたジャケット、別の色に合わせた靴、別の色に合わせたベルト、さらに別の色に合わせたレギンスでシンプルに仕上げる。
5. 複数の大胆な柄が重ならないようにする。一着の服の中に複数の大きな柄を着ることはできるが、それを分散させるのがベストだ。例えば、千鳥格子のジャケットを着る場合、その下に着るセーターは無地が理想的です。ただし、セーターの下に着るネクタイかシャツ（両方はダメ）は別の柄でもいい。

   • コントラストがあまりなく、非常に小さくて微妙な柄（ほとんどのヘリンボーンなど）は、このルールからほとんど除外されます。
6. 一枚ずつ合わせる。一番外側、または一番内側の見えるレイヤーから、それぞれの衣服を合わせます。平らな場所に並べ、選んだ配置でどのように見えるかを考えます。そして、次の可能性のあるアイテムに照らし合わせます。服が完成するまで続けます。

パート2

シルエットを保つ

1. 肌を包み込むインナーレイヤーとベースレイヤーを着用する。レイヤリングの難しさのひとつは、着膨れして見えないようにすることだ。最も簡単な方法は、かさばる服は外側に、薄くて軽い服は肌に近い部分に着ることだ。ミドルレイヤーを使う場合は、この厚さのグラデーションの中に入れるようにしよう。
2. 長さの違うアイテムを選ぶ。同じ丈の服ばかりだと、着膨れして見えがち。ジャケット、セーター、シャツの丈がすべて違うものを選べば、それを避けることができ、よりスリムなスタイルを作ることができる。

   • これは、非常に薄い素材を重ね着する場合や、より細い骨格にボリュームを加えたい場合にはあまり重要ではありません。
   • 伝統的な、あるいは保守的なスタイルのルールでは、最も短い裾を内側に、最も長い裾を外側に重ねるべきだとされている。例えば、短いシャツの上に中間の丈のセーターを重ね、その上に長いジャケットを羽織るような着こなしだ。
   • 他のファッションの専門家は、このアドバイスを避けます。その代わりに、長さのグラデーションにこだわらず、アイテム間のコントラストを強調することを勧めている。このタイプのレイヤリングの一例としては、長めのノータックのシャツの下に短めのセーターを重ね、さらに長めのコートを羽織る。 また、マキシ丈のドレスの上に短めのジャケットを羽織る。
3. ルーズなカットとバギーなカットのバランスをとる。ボリュームを使い分けるのも、厚手やルーズなアイテムを着用しながらも、着膨れを避ける方法だ。膨らみのあるブラウスはスキニージーンズの上に、タイトなトップスはフリルのついたスカートを引き立てる。同様に、タイトなジャケットはふわっとしたドレスの上に羽織るのが似合う。

パート3

涼しい天候でのレイヤリング

1. 保温性がありながら通気性のあるインナーを着る。保温性の高いレイヤリングの服は、どんなに寒くても汗をかくことがある。快適で清潔な状態を保つには、保温性があり、汗をかいても大丈夫なインナーが必要だ。シルクやウールのインナーなら、保温性を保ちながら汗を吸い取ってくれる。
2. その他の服装は、寒冷地用の素材を選びましょう。ウールのほか、フランネル、コーデュロイ、厚手のコットン、カシミアなど、保温性の高い素材を組み合わせてもよい。 レギンスを履く場合は、ナイロンよりもウールやレザーのほうが保温性が高い。
3. アクセサリーを合わせる他の気候以上に、アクセサリーは実用的なものでなければならない。手袋、スカーフ、帽子はすべて、暖かさを閉じ込めるのに役立ちます。実用的なアクセサリーも、他のレイヤードスタイルと同じルールを守りましょう。

   • スカーフを重ねるのもシックな防寒方法だ。1枚のスカーフを首元できつく結び、もう1枚のスカーフをルーズに垂らすのが人気の着こなし。
4. 他の人の着こなしも参考にしてみて。寒い季節の重ね着は、他の季節の重ね着よりもずっと複雑です。コツをつかむまでは、他の人に似合うものを参考にして着こなしを組み立ててみよう。

   • フェミニンな冬の定番スタイルは、ショートスカートの下に保温性の高いレギンスを履き、襟付きシャツの上にスクープネックのセーターを合わせる。その上に、スカートと同じ丈か、スカートより1～2センチ短いピーコートを羽織る。おそろいの手袋とスカーフを合わせれば、さらに防寒性が高まる。
   • セーターの上にシンプルなブレザーを羽織り、襟付きシャツを一枚羽織れば、寒さ対策は万全だ。 ダークスラックスを合わせれば、たいていのシチュエーションに対応できる。天候が求めるなら、お揃いのロング・オーバーコート、手袋、スカーフを着用しよう。

パート4

暖かい天候でのレイヤリング

1. 軽いアウターレイヤーを1枚持っておこう。カーディガン、薄手のスウェットシャツ、ウィンドブレーカーなど、暖かい気候でも違和感のないものを。気温が上がると、人々はそれを補うためにエアコンをつける。また、多くの地域では一晩で気温が急激に下がることもある。暑さ対策だけの服装で鳥肌が立つようなことは避けよう。
2. 防寒用の素材にこだわりましょう。寒冷地用の生地よりも軽量で保温性の低い生地です。リネン、ポプリン、薄手のコットンなどがよいでしょう。すべてのレイヤーが汗を吹き飛ばし、蒸発を促進するようにしたい。
3. アンダーレイヤーのラインが見えないようにすること。防寒着は冬物よりも軽くて薄いため、透けやすい傾向がある。

   • グレーのインナーレイヤーは、白よりも薄着の下で目立ちにくい。 インナーレイヤーを肌の色に合わせることも、目立ちを抑えるのに役立つ。
   • 透け感のあるアウターは、うまく着こなせばトレンドにもなる。透け感のあるアイテムは、下に見える服のメインカラーに合わせるのが鉄則。
4. シンプルに。一般的に、暖かい季節に重ね着をする理由は少なくなる。レイヤード・ルックはシックである一方、やりすぎるとかえって目立ってしまう。

   • Tシャツやタンクトップの上にボタンのないシャツを羽織るのは、従来のカジュアルなスタイルとして良い。必要であれば、薄手のアウターを手元に置いておくことを忘れずに。
   • 袖はできるだけ短く、かつその場にふさわしいものを。袖は服の保温性を劇的に高める。長袖のシャツの上にノースリーブのベストを羽織るのも、トレンディな重ね着のひとつだ。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開されている「 How to Layer Clothes 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。