ニームオイルの使い方

ニームオイルは、天然の殺虫剤からフケの治療まで、さまざまな用途がある。純粋なニームオイルは、粗ニームオイルや生ニームオイルと呼ばれることもあり、そのままでは皮膚に炎症を起こすことがあります。しかし、水で薄めたり、オリーブオイルやココナッツオイルのようなキャリアオイルに混ぜたりすると安全で効果的である！

方法1

植物用ニームオイル昆虫スプレーの作り方

1. プラスチック製スプレーボトルに4カップ（0.95L）の水を入れる。ニームオイルを使って植物に虫を寄せ付けないようにしたい場合は、スプレーボトルの中で水で希釈する。こうすることで、ニーム混合液の散布をよりコントロールしやすくなり、本当に必要な場所に散布できるようになる。

   • シンプルなスプレーボトルは、お近くの食料品店やドルショップ、あるいは掃除用具を売っている場所で手に入れることができる。
   • たくさんの植物を処理する場合は、同じ割合で多めに作り、雑草駆除用のポンプ式噴霧器に入れる。園芸用品を売っているところなら、どこでも手に入る。
2. 乳化剤として、小さじ1/2杯（2.5 mL）の食器用液体石鹸を混ぜる。油と水は混ざらないので、石けんを加える必要がある。食器用せっけんは油を乳化させ、水全体に均等に混ざるようにします。乳化は、まず石鹸を水に入れてかき混ぜ、それからニームオイルを加えるとうまくいきます。

   • これは、酢がサラダドレッシングで油と水を混ぜるのを助けるのと似ている。
   • ボトルに入る細長い棒で水と石鹸をかき混ぜてもいいし、ボトルに蓋をして一緒に振ってもいい。
3. 小さじ1杯（4.9mL）のニームオイルを計量し、ゆっくりとボトルに加える。少しずつニームオイルを加え、加えるたびにかき混ぜたり振ったりする。こうすることで、ニームオイルが水中に均等に分散します。

   • 肌がとても敏感な方は、ニームオイルを扱う際に手袋をしたほうがよいでしょう。希釈していないニームオイルに直接触れると、肌荒れを起こす人もいる。
4. 植物とその根の周りの土にスプレーしてください。ニームオイルは多くの害虫に効果があり、殺菌剤としての効果も期待できる。スプレーボトルを使って、植物の葉、茎、土にニーム混合液を十分に染み込ませる。特に害虫が問題になっている場所に重点的に散布する。例えば、アブラムシがトマトの苗の葉を食べている場合は、葉をよく浸すようにする。

   • ニームオイルは土につけても安全である。ただし、ランのようにニームオイルに敏感な植物もある。これらの植物の花がしおれているのに気づいたら、庭には向かないかもしれない。
   • ニームオイルは、短期的に多くの虫を忌避するだけでなく、長期的な予防にも使える。ニームオイルは昆虫の繁殖能力を阻害するため、時間の経過とともに、被害を受けた昆虫の個体数全体が減少する。ただし、すべての虫がいなくなるまでには、数週間から数ヶ月かかることもある。
5. 一般的な防虫対策として、月に一度はニームオイルを塗り直してください。虫の大発生に対処している場合は、個体数が減り始めるまで、週に1回ほどオイルを塗る必要があるかもしれません。また、屋外に植物を植えている場合は、大雨の後にニームオイルが洗い流されてしまうので、再度散布する必要があるかもしれません。

   • 混ぜてから8時間以内に使用する。それ以降は、乳剤が分解し始める。

方法2

皮膚についた蚊を撃退する。

1. ココナッツオイル1/4カップ（59mL）を電子レンジで10～15秒溶かす。ココナッツオイルは室温では固形なので、ニームオイルと混ぜる前に溶かしておく必要がある。そのためには、ココナッツオイルを電子レンジ対応のボウルに計量し、溶けるまで電子レンジに短時間かける。こうすることで、オイルが焦げるのを防ぐことができる。加熱するたびにココナッツオイルをかき混ぜると、より均一に溶ける。

   • ニームオイルは肌に刺激を与えることがあるので、直接塗るのではなく、キャリアオイルに加えるのがベスト。ココナッツオイルは特にお肌に栄養を与えるので、ニームオイルのキャリアオイルとして最適です。
   • また、オリーブオイル、アーモンドオイル、キャノーラオイル、ホホバオイルなど、手持ちのオイルを使うこともできる。
2. 溶かしたココナッツオイルにニームオイルを10滴ほど混ぜる。ココナッツオイルが溶けたら、約10滴のニームオイルをボウルに加える。スプーンを使ってよくかき混ぜる。そうしないと、ココナッツオイルだけのポケットができてしまい、蚊を寄せ付けなくなる。

   • 市販の虫除けほど不快ではないかもしれないが、ニームオイルはニンニクの香りが強い。これを打ち消すには、ラベンダーやローズウォーターなど、好みのエッセンシャルオイルを2～3滴加える。ただし、肌につけても安全なものを使うこと。
3. 室温まで冷ます。溶けたココナッツオイルを肌に塗ると火傷する恐れがあります。また、液体のココナッツオイルは、固体の状態よりも作業がしやすい。これを避けるには、使う前に少なくとも10～15分は冷ましておくこと。塗る準備ができたときにまだ温かい場合は、触り心地が良いことを確認してください。

   • ココナッツオイルが固まり始めても心配しないでください。固まった状態でも肌に伸ばすことはできます。
4. 混ぜ合わせたものを肌にのばすと、蚊を12時間撃退することができる。ニームオイルを指につけ、屋外に出るときに露出する肌に薄く塗る。ニームオイルの香りが蚊を寄せ付けず、安全で快適に過ごせる。ニームオイルは約12時間虫を寄せ付けないが、水に濡れたり泳いだりした場合は、もっと早く塗り直す必要があるかもしれない。

   • また、ココナッツオイルは肌に潤いを与え、ニームオイルは湿疹などの肌荒れを和らげる効果もある。
   • 切り傷や擦り傷には、ニームオイルや殺虫剤を使用しないでください。
   • この混合液は約1年間有効である。

   ヒント：ニームオイルは、刺激の強い化学物質を避けたい人には、市販の殺虫剤DEETの代わりになる。ただし、DEETほどの効果は期待できないかもしれない。マラリアが心配される地域に旅行する場合は、安全側に立って、この危険な病気から身を守るために市販の殺虫剤を使うのがベストだ。

方法3

ニームオイルを髪に使う

1. 1/4カップ（59mL）のニームオイルを2 1/2カップ（590mL）のベースオイルで希釈する。ニームオイルはフケやシラミの治療薬としてよく使われ、髪の成長を早める効果もあります。しかし、そのままの形で使うと肌に刺激を与えることがあります。これを避けるには、純粋なニームオイル1/4カップ（59 mL）をボウルに入れ、オリーブオイル、アボカドオイル、セサミオイル、ホホバオイルなどのオイル2 1/2カップ（590 mL）と混ぜる。

   • どのオイルを選んでもよいが、アボカドオイルやホホバオイルのような栄養価の高いものを選ぶと、髪のコンディショニング効果がさらに高まる。
   • オイルはボウルで混ぜてもいいし、スクイズボトルに入れても塗りやすい。
   • この調合液を多めにも少なめにもしたい場合は、ベースオイル80～90％に対してニームオイルを10～20％程度に希釈することを目安にしてください。
   • ニームオイルは抗酸化物質が非常に豊富なので、髪と頭皮に栄養を与え、コンディションを整えてくれる。
2. お好きなエッセンシャルオイルを4～5滴混ぜて、匂いをマスキングしてください。ニームオイルはニンニクに似た強い匂いがある。これを避けるには、ラベンダー、サンダルウッド、ローズマリーなどの好きなエッセンシャルオイルを4～5滴ほど加える。

   • 柑橘系のオイルは、日光に当たると頭皮に刺激を与えることがあるので、髪につけるのは避けましょう。

   ヒント：香りが良いだけでなく、これらのエッセンシャルオイルは髪を健康にするのに役立つかもしれません。例えば、ローズマリーオイルは髪の成長と血行を良くし、サンダルウッドオイルは枝毛を防ぐ効果があります。ラベンダーオイルは髪のコンディションを整え、ツヤを保つ。
3. この混合液を髪に塗布し、1時間放置する。頭皮と髪の根元を中心に、ニームオイルを髪にたっぷりなじませる。髪の根元が混合液で完全に満たされたら、髪が長い場合はピンでとめ、約1時間待ってから洗い流す。

   • さらに効果を高めるには、ニームオイルを一晩頭皮につけておくとよい。
   • また、この混合液をペットに塗って、ノミの駆除と予防に役立てることもできる。
4. トリートメント後はいつも通り髪を洗う。約1時間後、ぬるま湯でいつものシャンプーで髪を洗い、十分にすすぎます。1回目の洗髪後、まだ髪にオイルが残っていると感じられる場合は、2回目のシャンプーでオイルがすべてなくなったことを確認してください。

   • 洗髪後は、いつも使っているコンディショナーをつける。
   • このプロセスを週に1回程度、またはフケ対策や一般的なコンディショニングのために必要な頻度で繰り返します。シラミを治療する場合は、シラミがいなくなるまで1日1回ニームオイルを使うことができる。
   • 混合液は、スクイズボトルか密閉容器に入れて保管する。無期限で保存できます。また使いたいときは、容器をよく振ってください。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開された " How to Use Neem Oil " を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。