フィッツパトリック肌タイプの判定方法

誰もが、美しく健康的な肌を手に入れたいと願っている。そして、肌を守ることは、皮膚がんやその他の健康問題のリスクを下げることにつながる。しかし、すべての肌に同じタイプの保護が必要なわけではありません。1975年、ハーバード大学の皮膚科医によって開発されたフィッツパトリック・スキンタイプ・システムは、日焼けや皮膚がんのリスクを考え、適切な予防策を講じるのに役立ちます。 自宅で簡単なクイズに答えて自分のフィッツパトリック・スキンタイプを知るか、医療専門家に相談しましょう。

方法1

標準的なクイズに答える

1. 鏡で自分の目を見る。紙とペンまたは鉛筆を用意し、以下の質問に答えながら、ポイントを書き留めてください。まず、鏡を見て自分の目の色を見ます。このポイント・システムを使って、自分の目の色に合ったポイント数を自分に割り当ててください：

   • 薄い青、薄い緑、薄い灰色＝0点
   • ブルー、グレー、グリーン＝1ポイント
   • ヘーゼルまたはライトブラウン＝2ポイント
   • ダークブラウン = 3ポイント
   • ブラウンがかった黒 = 4ポイント
2. 髪の根元をチェック。カラーリングや染料を使っていない、自然な髪の色を考えましょう。髪を染めている場合は、根元、つまり前回のカラーリング以降に頭皮から伸びてきた髪を見てください。あなたの地毛の色について、以下のように点数をつけてください：

   • 明るいブロンドまたは赤＝0ポイント
   • ブロンド = 1ポイント
   • ダークブロンドまたはライトブラウン＝2ポイント
   • ダークブラウン = 3ポイント
   • ブラック = 4ポイント
3. あまり日に当たらない肌をチェックしてみましょう。あなたの肌の中で、日光に当たらない部分を探そう。普段は服や水着の下に隠れている肌、例えばお尻などを見てみましょう。日焼け前の自然な肌の色に点数をつける：

   • アイボリーホワイト＝0点
   • 色白または色白＝1ポイント
   • 金色を帯びたフェア～ベージュ = 2ポイント
   • ライトブラウンまたはオリーブ = 3ポイント
   • ダークブラウンまたはブラック = 4ポイント
4. そばかすを数えましょう。日光にあまり当たらない肌の同じ部分にそばかすがないか探してみましょう。文字通り数える必要はなく、ただ観察して、その部分にいくつそばかすがあるか見当をつけましょう。自分に適切な点数をつけましょう：

   • そばかすが多い（肌の大部分を覆っている） = 0点
   • そばかすがいくつかある（たくさんあるが、全体にはない） = 1ポイント
   • そばかすが少しある（あちこちに散らばっている）＝2点
   • 非常に少ないそばかす（広い範囲に1～3個程度）＝3点
   • なし＝4点
5. 日光浴の回数と日焼けの回数を比べてみましょう。太陽の下で過ごした時間を思い返してみてください。"太陽の下で過ごした時間のうち、どのくらいの頻度で日焼けをしたか？"と自問してみましょう。そうすることで、あなたの肌が太陽にどのように反応するかを知ることができる。自分の肌を最もよく表しているのはどれかを考えて、点数をつけましょう：

   • 「いつも焼け、水ぶくれができ、皮がむける」＝0点
   • 「よく焼ける、水ぶくれができる、皮がむける」＝1点
   • 「時々火傷する」＝2点
   • 「ほとんど焼けない」＝3点
   • 「まったく火傷をしない」＝4点
6. 日焼けをするかどうか考えてみてください。太陽の下で過ごすと肌が黒くなるかどうか。少し日焼けするか、とても日焼けするかは問題ではありません。あなた自身を最もよく表しているのはどの記述かによって点数をつけてください：

   • 「日焼けしない、いつも焼けている」＝0点
   • 「めったに日焼けしない」＝1点
   • 「時々日焼けする」＝2点
   • 「よく日焼けする」＝3点
   • 「いつも日焼けする」＝4点
7. どの程度深く日焼けするか次に、日焼けがどの程度深いか、つまり日焼けによって肌が少し黒くなるか、かなり黒くなるかについて考えてみましょう。どの文があなたを最もよく表しているかを判断し、適切な点数をつけましょう：

   • 「ほとんど日焼けしない」＝0点
   • 「軽く日焼けする」＝1点
   • 「ほどほどに日焼けする」＝2点
   • 「深く日焼けする」＝3点
   • 「生まれつき肌が黒い」＝4点
8. あなたの顔が日光に対してどの程度敏感かを点数化する。自分の顔が日光に敏感かどうか考えてみよう。"毎日顔に日焼け止めを塗らなければならないか"、"日光によって吹き出物ができたり、肌に変化が起きたりしないか "などの質問を自分に投げかけてみてください。あなたの顔が太陽に対してどの程度敏感か、自分に点数をつけてみましょう：

   • とても敏感 = 0ポイント
   • 敏感 = 1ポイント
   • 普通 = 2ポイント
   • 抵抗力がある＝3点
   • とても敏感、問題はない＝4点
9. 点数を合計し、あなたの肌タイプを判定します。上記の質問で得点したポイントをすべて集計してください。あなたの合計点数を、該当するフィッツパトリック肌タイプに当てはめてください：

   • 0～6点 = I型
   • 7-12点 = II型
   • 13-18点 = III型
   • 19-24点IV型
   • 25～30点タイプV
   • 31点以上タイプVI

方法2

専門家の指導を受ける

1. 自分の肌タイプを知るために、医師の診断を受けましょう。フィッツパトリック・クイズは役立ちますが、主観的なものであり、専門家のアドバイスの代わりにはなりません。 医療機関に予約を取り、フィッツパトリック・スキンタイプの判定を手伝ってもらいましょう。医療機関の方が、あなたよりも詳しいかもしれません。
2. 皮膚科医を紹介してもらいましょう。かかりつけの医師がフィッツパトリック・スキンタイプの判定方法を知らない場合は、皮膚科医を紹介してもらいましょう。皮膚科医は皮膚の専門医です。皮膚科医は、スキンケアについ てのアドバイスや、あらゆる問題の診断・治療 をしてくれる最適の医師です。
3. ほくろに変化があれば、すぐに検査を受けましょう。皮膚に新しいできものができたり、皮膚に変化が現れたりしたら、すぐに医師の診察を受けましょう。皮膚がんは死に至る可能性があり、ほくろの変化はしばしばメラノーマの最初の兆候です。かゆみ、出血、痂皮（かさぶた）化、成長、その他の変化が始まったほくろがある場合は、医師の診察を受けましょう。 毎月皮膚を検査し、これらの変化に気づいたら医師に報告しましょう：

   • 左右非対称：ほくろは比較的左右対称であるべきです。
   • 境界線：正常なほくろは通常丸く、境界線がはっきりしています。
   • 色：色むらがある、しみのようなものは異常のサインかもしれません。
   • 直径：ほくろの大きさを測り、鉛筆の消しゴムと同じ直径である6mm（1/4インチ）以上のものは医師の診断を受けましょう。
   • 進化：大きさ、形、隆起など、何か変化があれば、医師の診察を受けるべきである。

方法3

肌タイプに合った保護具を使用する

1. 肌タイプIまたはIIの人は、十分な予防を。I型とII型の人は、ほとんど日焼けをしないか、まったくしない。そのため、ガンやメラノーマなどの皮膚ガンにかかりやすい。以下のガイドラインに従って、自分の身を守りましょう：

   • SPF30以上の日焼け止めを毎日肌に塗る。
   • UPF30以上の衣服を着用する。
   • 可能な限り日陰にいる。
   • 肌の変化や成長を毎月チェックする。
   • 年に一度、医療機関で専門家による肌診断を受けましょう。
2. スキンタイプIIIまたはIVの人は、ほどほどに注意すること。III型の人は、日に焼けることがあり、日焼けすることもある。IV型の人は日焼けしやすく、火傷はしにくいが、皮膚癌になりやすい。日光の下で安全に過ごすために、以下の注意事項を守りましょう：

   • SPF15以上の日焼け止めを毎日、露出部分に塗る。
   • 日差しの強い午前10時から午後4時までは日陰に入る。
   • 毎月、肌の変化や成長をチェックする。
   • 年に一度、医療専門家による肌診断を受けましょう。
3. V型またはVI型の人は、日焼けしていない部分を注意深くチェックする。V型とVI型の人は、ほとんど火傷をしないが、皮膚癌になる可能性がある。SPF15以上の日焼け止めを塗り、午前10時から午後4時までは日陰で過ごす。さらに、黒子型黒色腫と呼ばれる危険なタイプの皮膚がんになる可能性が高い。これは通常、日光に当たらない部分に発生する。以下の注意事項に従って、安全な生活を心がけましょう：

   • 毎月、皮膚に変化や増殖がないかチェックし、年に一度は専門家による検診を受けましょう。
   • 手のひら、足の裏、唇などの粘膜の疑わしい変化には特に注意しましょう。
4. IV型～VI型の方は、皮膚の処置に注意してください。IV型、V型、VI型は、色素沈着（皮膚の斑点が濃くなる）や色素沈着低下（皮膚の斑点が薄くなる）のリスクが高い。これは、日光や、病気や医療処置による炎症によって引き起こされる可能性があります。このような肌質の方は、以下のようなことをする前に、色素変化のリスクについて皮膚科医に相談しましょう：

   • ケミカルピーリングを受ける
   • トレチノイン（レチノイン酸）を使用する。
   • ハイドロキノンによる美白治療
   • レーザーまたはIPL（強力パルス光）治療を受ける。
5. IV～VI型の場合は、治りかけの傷口を湿らせておくこと。IV型、V型、VI型の方は、瘢痕がケロイド状になったり、瘢痕が盛り上がったりするリスクが高くなります。乾燥は瘢痕形成のリスクを高めます。ネオスポリンやワセリンなどの抗生物質軟膏を患部に塗ってください。

   • IV～VI型ほどではないが、III型も色素変化や瘢痕化のリスクが若干高い。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開された「 How to Determine Fitzpatrick Skin Type 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。