パンチのかわし方

パンチをかわすスキルは、生まれつきの反射神経ではなく、主に練習によってもたらされる。このガイドを一度読んだからといって、あなたがマスターファイターになれるわけではないが、練習中に使うべき正しいフォームを学ぶことはできる。これらの動作を自然に身につけ、怪我を最小限に抑えるための重要なコツを覚えておこう。

知っておくべきこと

• 肘を胸の前に下ろし、拳を顔に向けて構える。胸が相手に向かないように、少し横を向く。
• その後、後ろに下がり、膝を曲げながら体重を後ろ足に移動させる。その動きで頭を後ろに引く。
• ヘッドパンチをかわすには、一歩前に出て15cmほど身をかがめる。ステップを踏んで近づき、カウンターパンチを決める。

その1

かわす準備

1. 拳を上げる。握った拳を顔の前に出し、顔を守る。できるだけ顔を守るため、頬の高さくらいに構える。

   • 親指が内側ではなく外側に来るように拳を握る。
2. 肘は脇につけておく。腕と肩は動きやすいようにリラックスさせ、肘は体幹を守るために下げておく。
3. あごを引く。あごを下げると、顔のターゲットが小さくなり、首を守ることができる。相手を見るのに苦労するほどあごを下げないこと。
4. ディフェンスのスタンスをとる。片足（右利きの場合、通常は右足）をもう片方の足よりも後ろに下げ、胴体が相手に向かないように、やや横向きになる。

   • 両足の幅は肩幅か少し広めにする。
   • 膝を曲げてバランスを保ち、動けるようにする。
   • あまり横を向かないように。相手と直角に立っていると、横に倒されることがある。
5. 警戒は怠らないが、一か所を凝視しないこと。目は正面からよりも横から見たほうが早く動きを察知するので、相手の手をじっと見つめるよりも、定まらない視線のほうがよい。

   • 手だけでなく、相手の肩や目、足の動きにも注意しましょう。相手がパンチを出す前に必ず一歩前に出るようなら、その情報を使ってより素早く反応することができる。
   • 練習すればするほど、あなたの動きはより速くなります。
   専門家のアドバイス

   セルフ・ディフェンス・トレーナー

   ロス・カシオはクラヴマガ・ワールドワイドの護身術、フィットネス、格闘のインストラクターである。カリフォルニア州ロサンゼルスにあるクラヴマガ・ワールドワイド本部トレーニングセンターで、15年以上にわたってクラヴマガの護身術、フィットネス、格闘クラスを指導している。クラヴマガ・ワールドワイドのトレーニングを通して、人々がより強く、より安全で、より健康になる手助けをしている。

   
   護身術トレーナー

   専門家の意見相手の手や足を見つめてはいけません。その代わり、相手の体の中心を見ることで、あらゆる方向から来るパンチをよりよく見ることができる。そして、頭を振って、頭の高さを変え、打ちにくいターゲットにする。パンチが来たら、腰ではなく足を曲げ、頭を下げてパンチが自分の上を通るようにする。

その2

後ろに下がってパンチをかわす

1. これらのステップを一つの動作にまとめる。この方法でうまくかわすことができれば、相手のパンチの外側に回り込み、さらに距離を取ったり、自分のパンチを遠投したりすることができる。

   • かわしている間、ガードを固めるために拳を上げ続けることを忘れないこと。
2. 後ろ足で回転する。腰と体を時計回りに回転させ（左足が前の場合）、体重を少し後ろ足に移動させる。

   • オプションとして、この動きの一環として、後ろ足を一歩後ろに引くこともできる。
3. 両足を同じ方向に振る。膝を曲げ、体幹を腰より上に保ち、最大限のバランスをとる。
4. 膝と腰の動きを利用して頭を後ろに引く。首も少し後ろに傾けてもいいが、主な動きは足と胴体の横回転にすること。

   • 腰を反らすとバランスを大きく崩してしまうので、腰を反らすのは最小限に。
5. 必要な分だけ動く。パンチを避けるために必要な距離は短い。小さな動きでバランスを保ち、次の動き（カウンターパンチであれ、相手を倒して走ることであれ）をする時間を増やす。
6. 顔面へのパンチを避けられない場合は、額で受ける。あごをさらに下に傾け、鼻やあごではなく頭蓋骨の硬い部分にパンチが当たるようにする。

   • 同時にパンチの進行方向と同じ方向に頭を下げるか回転させ、衝撃を最小限に抑える。

パート3

顔面へのパンチをかわすには

1. この方法でかわすのは、頭部へのパンチだけである。このかわし方の目的は、相手のパンチの内側（体の横）に回り込み、強烈なカウンターパンチに備えることです。相手がボディを狙ってきた場合、顔を右の拳に近づけてしまうかもしれない。

   • このかわし方は、右ストレートの強いジャブに対して最も効果的です。
   • パンチが大きければ大きいほど、相手がバランスを崩して立ち直るのに時間がかかるため、かわすのに適している。短いジャブやフェイントはブロックするか、近づくのではなく離れてかわすとよい。
2. 前方の足で回転する。腰と体を反時計回りに回転させ（左足が前の場合）、前足に体重をかける。

   • 主な動きは腰ではなくお尻から。
3. 後ろ足も同じ方向に回転させる。全身を腰と一直線に保つことで、バランスがとれ、動きやすくなる。
4. 膝と肩でダックダウン。頭をパンチの軌道から外すために、肩を胸から45度の角度で急速に下と内側に動かす。 膝もわずかに曲げる。

   • この動きはやりすぎないこと。ストレートのジャブをかわすには、頭を15cmほど動かすだけでよい。
   • 前傾姿勢になりすぎるとバランスが取りにくくなり、相手を見るのが難しくなるので注意。背中よりも膝と肩を使うべきだ。
   • 相手と同じかそれ以上の身長がある場合は、頭を上げてパンチをかわすことができる。
5. 後ろの手を少し上げる。もう片方の手からの追撃のパンチをブロックしたり、そらすのに使えるように準備する。
6. 一歩近づく（オプション）。必要であれば、前足を使って相手に向かって短いステップを踏む。これは次のパンチのために相手の動きを制限するのに有効ですが、主にカウンターパンチを仕掛けるのに有効です。
7. カウンターパンチ（オプション）。パンチをかわされたら、近い位置にいることを利用して、自分のパンチで反撃することができる。
8. Uの字に体を起こす。元の位置に戻りながら、パンチの周囲を「U」の字に縫う。そのまま上に戻ると、またパンチをもらう可能性がある。

その4

ボディへのパンチとローリング

1. 腹筋を締める。これは内臓を怪我から守るためです。
2. インパクトの直前に鼻から大きく息を吐く。短く、素早く息を吐き出すことで、自動的に腹筋が柔軟になり、さらに体を守ることができる。
3. パンチを手でブロックする。相手の腕を手で押しのけてパンチをそらすか、少なくとも胴体に直接パンチを当てるのではなく、拳で受けるようにする。
4. パンチに合わせて動く。ステップバックするか、体を打撃の方向に回転させる。インパクトのポイントがパンチと同じ方向に動けば、力は大幅に減少する。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開されている「 パンチのかわし方 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。