ウィッグの買い方

ウィッグは単に美容に役立つというだけではありません。自尊心を高めたり、信仰に従ったり、がん治療を受ける際に快適さを感じたりすることができます。ウィッグの潜在的な用途は非常に広いのですが、ご自分のライフスタイルやニーズに最適なウィッグを購入するために、いくつかの一般的な手順があることがお分かりになるでしょう。

パート1

ウィッグを選ぶ

1. 合成ウィッグと人毛ウィッグのどちらを選ぶかを決めましょう。ほとんどのウィッグは、合成繊維でできているか、本物の人毛でできているか、またはその2つの組み合わせでできています。

   • 合成繊維のウィッグは、特にショートヘアのボリュームを出すのに適しています。
   • 合成繊維のウィッグは、手に取り、装着するときに振るだけなので、よく「シェイク・アンド・ゴー」ウィッグと呼ばれます。
   • 人毛のウィッグは、ポニーテール、お団子、カール、ビーチウェーブなど様々なスタイリングが可能です。
   • 人毛ウィッグは一般的に合成ウィッグよりも長く良好な状態を保ちますが、メンテナンスの手間もかかります。
   • 多くのがん患者が合成ウィッグを好むのは、より手頃な価格で一時的に使用できるからです。
   • 合成ウィッグは50～500ドル、人毛ウィッグは600～4,000ドル（超ロングウィッグが最も高価）です。
   • また、レース・フロント・キャップのウィッグを探すこともできます。
   • レースフロントは、顔周りの髪を自然な形に整えるのに役立ちます（頭髪にきつい継ぎ目ができるのを避けるため）。
2. ライフスタイルを考えてみましょう。ヘアケアにどのようなニーズがありますか？最小限のスタイリングとケアで装着できるウィッグがいいのか、それとも手の込んだスタイリングができるものがいいのか。

   • また、運動するときに快適に着用できるウィッグが必要かどうかも考える必要があります。
   • ウィッグの長さを決めたいなら、自分のライフスタイルを見てください。
   • 自分が心地よいと感じる長さを見てください。
   • ウィッグの長さを測るには、ウィッグの上から始めます。テープを上から持ち、一番長い毛束まで引き下げます。
3. 顔の形に合ったウィッグを探しましょう。ウィッグは、顔の形を引き立てるものを選ぶと、最もきれいに仕上がります。以下は一般的なガイドラインです：

   • 丸顔。一般的に、丸顔さんには、短くてスパイキーなピクシーウィッグや、鎖骨にかかるようなヘアスタイル、または顎のラインにかかるような長めのレイヤー（ただし、顎より上にはかからないように）が似合います。
   • ハート型の顔。質感のある毛束感のあるピクシーショートカットや、前髪をサイドに流したショルダーレングスのウィッグ、前髪のあるロングレイヤーを検討してみてください。
   • 卵型の顔。ショートヘアならシャギーボブ（またはロブロングボブ）。ロングヘアの場合は、レイヤーの入ったカールやウェーブをキープするウィッグを探しましょう。ボリュームが出るウィッグを選ぶと、顔がふっくら見えます。
   • 四角い顔。長めの角度のあるボブ、ソフトなレイヤーの入ったショルダーレングスのスタイル、オフセンターパートのウィッグなど、あごのラインを柔らかくするウィッグを選びましょう。
4. 肌の色に合ったウィッグを選びましょう。ウィッグを買いに行く前に、どの色がいいか大体の見当をつけておくべきです。お店に行ってから、まったく違う色を試してみたくなるかもしれませんが、自分に合うとわかっている色にこだわるのが一番です。肌の色は一般的に、暖色系、寒色系、中間色の3種類に分けられます。

   • まだご存じない方は、ご自分の肌色を確認してください。
   • 温かみのある肌色は、ブラウン、ヘーゼル、グリーンの瞳を持つ傾向があります。日焼けしやすい人は、暖かい肌色である可能性が高い。
   • 日焼けしやすく、肌に赤みがある場合は、クールな肌色です。
   • 中性的な肌色は、黄色でもピンクでもない、はっきりとした肌色を持たないことが多いので、ほとんどのヘアカラーと相性がよいでしょう。
   • 暖色系の肌色は、一般的にハニー・ブロンド、チェスナット・ブラウン、エボニー・ブラウン・ブラック・シェード、コッパー・カラー・レッドなどの色が似合います。
   • クールな肌色は、一般的にプラチナ・ブロンド、アッシュ・ブラウン、オーバーン・レッド、漆黒のレイブン・ブラックなどが似合います。
   • ウィッグを買いに行く前に、ヘアスタイリストにウィッグに求める理想的なカットや色について相談してみましょう。

パート2

ウィッグを頭にフィットさせる

1. かつら店に行きましょう。購入したいウィッグが決まったら、最寄りのウィッグショップで実際にウィッグを購入しましょう。合成ウィッグか人毛ウィッグか、好みに合わせて探してください。ウィッグの値段は50ドルから数百ドルまで幅があります。自分のニーズと予算に合ったウィッグを見つけましょう。

   • かつらはオンラインかつらブティックで購入することもできます。
   • ただし、オンラインでかつらを購入する場合は、自分のニーズに合うように、探しているかつらのカット、色、スタイルをよく把握しておく必要があります。
   • 自分の頭のサイズに合ったウィッグを購入しましょう。
   • がん患者さんが化学療法の一環としてウィッグを購入する場合、保険会社がウィッグの費用の一部または全額を負担してくれる場合があります。
   • また、乳がん協会のようにウィッグを無料で配布している団体もあります。
   • 自分の加入している保険について調べたり、地域のがん支援プログラムに問い合わせて、無料のウィッグやウィッグの割引を受ける資格があるかどうかを確認しましょう。
2. 頭囲を測りましょう。ウィッグを直接購入する場合でも、オンラインで購入する場合でも、自分の頭のサイズを知っておく必要があります。

   • 布製のメジャーを手に取り、頭に巻きつけます。
   • テープは額の真ん中から始め、ウィッグの終点である頭蓋骨の付け根まで下ろし、額のテープの始点まで巻き戻します。
   • テープを頭に巻きつける際、テープが耳の上にくるようにします。
   • 頭囲の平均サイズは22インチです。
3. かつらを試着し、快適であることを確認します。かつらのフィット感を試すことは、購入プロセスで最も重要な要素です。ウィッグのキャップが頭皮を刺激することなく、頭にぴったりフィットすることを確認したいものです。

   • 多くのウィッグのキャップには、頭皮のサイズに合わせて調節できるタブが付いています。
   • 調整可能なタブが付いている場合でも、頭囲の寸法に最も近いウィッグを見つけることを目標にしてください。
   • また、かつらを固定するための両面テープがついているものもあります。
   • ハゲの方は、ウィッグが肌を刺激しないように、キャップの内側にスカルキャップのピースをつけるとよいでしょう。
   • 地毛の上にかつらをかぶる場合は、ヘアピンやクシでしっかりと固定できるものもあります。
   • 特にオンラインで購入する場合は、ウィッグにきちんとした返品規定があることを確認してください。
   • ウィッグが頭皮を刺激する場合は、返品する必要があるかもしれません。
4. ウィッグがしっかりと固定されるように、調節可能なバンドを使いましょう。ウィッグを着用する際、ウィッグがきちんと固定されているか心配になるかもしれませんが、ウィッグには調整可能なバンドが付いている場合があり、頭にフィットさせることでウィッグがしっかりと固定されます。

   • また、ウィッグの下に装着するジェル入りのヘッドバンド、クッションバンドを購入することもできます。
   • クッションバンドはかつらをより快適にし、かつらの装着による圧迫感を和らげます。
   • また、ウィッグ・グリッパーを使用することもできます。ウィッグ・グリッパーは、生え際に摩擦を与える布でできた調節可能なヘッドバンドです。この摩擦によって、ウィッグがしっかりと固定されます。
   • また、自分の髪とかつらをクリップで挟んでかつらを固定するトゥーピークリップを使う人もいます。

パート3

ウィッグのお手入れ

1. ウィッグを熱から守ります。オーブンのドアを開けたり、ストーブの火を止めたりすると、ほとんどのかつらは熱で傷んでしまいます。料理中やお菓子作り中にウィッグを着用したい場合は、ターバンを巻いたり、帽子の下に挟んだりしてウィッグを保護してください。

   • ドライヤーやカールアイロンなどの乾燥補助器具をかつらに使用しないでください。
2. 人毛ウィッグは刺激の少ないシャンプーとコンディショナーで洗ってください。合成毛や人毛のウィッグは、6～8回着用するごとに洗う必要があります。特に、着用するたびに長時間ウィッグをつけたままにする場合は注意が必要です。洗髪の前に必ずウィッグブラシでやさしくブラッシングし、もつれを取り除いてください。ウィッグがカールしている場合は、洗う前にウィッグに指を軽く通してもつれを取ってください。

   • ウィッグを洗うには、ウィッグを裏返しにして、冷たい水と少量の中性シャンプーを入れたボウルに浸します。
   • 水の中でウィッグを軽く振り、約5分間浸します。
   • シャンプーがすべて落ちるまで、1～2回かつらをすすぐ。
   • その後、コンディショナーをウィッグにつけ、髪に浸透するように2分間放置します。
   • 冷水でコンディショナーがすべて落ちるまでかつらをすすぎます。
   • コンディショナーが落ちたら、乾いたタオルでかつらを包み、軽くたたきます。
   • 最後のオプションとして、コンディショニングスプレーをウィッグから10～12センチ離してごく軽く吹きかけることができます。
   • ウィッグをウィッグスタンドで乾かしてから、ウィッグブラシでブラッシングするか、コーミングします。
   • かつらを直射日光に当てたり、濡れたままブラッシングしたりしないでください。
3. 合成かつら用シャンプーとコンディショナーを使って合成かつらを洗います。洗う前に必ずかつら用ブラシでブラッシングしてください。合成かつら用シャンプーとかつら用コンディショナーは、お近くの毛髪用品店でお求めいただけます。

   • キャップ2杯の合成ウィッグ用シャンプーを、洗面器かシンクに入れた冷水に注ぎます。
   • 次に、かつらを裏返しにして水に浸します。
   • かつらを水の中で軽く振り、約5分間浸します。
   • シャンプーがなくなるまで、冷水でかつらをすすぎます。
   • キャップ1杯から2杯のウィッグ用コンディショナーをウィッグにかけます。
   • 約2分間放置し、繊維にコンディショナーを吸収させます。
   • 冷水でウィッグからコンディショナーをやさしく取り除きます。
   • 乾いたタオルでウィッグを包み、余分な水分を拭き取ります。濡れたウィッグを決してこすらないでください。
   • ウィッグにリバイタライジング・コンディショナーをスプレーし、ウィッグの繊維を整えます。ウィッグスタンドで完全に乾かします。ウィッグが乾いてからブラシをかけます。
4. ウィッグを装着する前にブラッシングします。ウィッグの繊維が引っ張られたり傷んだりしないようにするためです。普通のヘアブラシや櫛では、繊維が伸びてストレスになります。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開されている「 ウィッグの買い方 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。