染料を使わずに衣服を黒く染める方法

天然染料は、洋服に色を加える素敵な方法です。黒は、人工的な化学薬品や染料を使わずに染めるのが最も難しい色合いのひとつだが、少しの忍耐と実験があればまったく可能だ。裏庭のドングリを使うにせよ、菖蒲の根を使うにせよ、その秘訣はまず布地を自家製の定着剤に浸すことだ。さあ、古いTシャツを掘り出して染め始めよう！

方法1

鉄とドングリで染料を作る

1. 錆びたもの2つかみと酢1カップ（240ml）を瓶に入れる。釘、ネジ、スチールウール、ボルトなど、錆びやすい鉄のものを使う。サビが多いものほど、染料の効果が高くなる。

   • ガラス瓶がない場合は、蓋つきの大きめのガラス容器でもよい。
   • 錆びたものがない場合は、ネット通販で鉄粉を購入することもできる。鉄粉を酢に混ぜるだけだ。

   自分で錆びた釘を作る

   容器かボウルに釘を入れ、白酢に5分間浸す。酢を切り、過酸化水素を釘にかける。さらに錆びさせるには、海塩をふりかけてもよい。液から釘を取り出し、自然乾燥させる。すぐに錆び始めるのがわかるだろう！
2. 瓶の3/4まで水を入れ、密閉する。錆びたものが完全に覆われていることを確認し、きちんと浸かるようにする。液体が蒸発しないように、蓋をしっかりと締める。

   • 冷水、ぬるま湯、熱湯など、どんな温度の水でもよい。
3. 液体がオレンジ色になるまで、瓶を1～2週間日なたに置く。直射日光が当たり、とても暖かい場所が最適です。水と酢の混合液は、錆の鉄分と酢の反応によって銅色になるはずだ。

   • 瓶を置く場所としては、デッキ、車道、窓辺などがよい。
   • できたオレンジ色の液体は、鉄媒染剤として知られている。
4. ドングリを大きな鍋に入れ、水と混ぜ合わせる。1ポンド（0.45kg）の布地に対して5ポンド（2.3kg）のどんぐりを使います。例えば、生地が1/2ポンド（0.23kg）なら、どんぐりは2 1/2ポンド（1.1kg）必要です。どんぐりと布の両方が隠れるくらいの水を加える。

   • ドングリは、オークの木がある森林地帯で見つけるか、オンラインで注文しましょう。
   • フードスケールまたは普通のはかりを使ってどんぐりの重さを量る。
   • 鍋はステンレス製かガラス製のものを使いましょう。銅やアルミの鍋は染料と反応することがあります。
5. どんぐりを水の中で1～2時間煮ます。鍋を弱火から中火にかけ、時々どんぐりをかき混ぜる。この煮込み作業によって、木の実から自然の色が抽出される。

   • 煮る温度は195～211°F（91～99℃）で、沸騰させるよりも泡が小さく、ゆっくりと沸騰します。
6. 布地を濡らし、余分な水分を絞る。布地を水に浸すか、流しの下に流します。水滴が落ちない程度にしっかりと絞る。

   • 布地をあらかじめ濡らしておくことで、色むらを防ぎ、染料が布地全体に均一に行き渡るようになります。

   染める生地の選び方

   素材：ウール、シルク、モスリンなどの天然素材は染料を吸収しやすい。綿や合成繊維は染まりにくい。

   色: 染色には淡い色の生地が最適です。白、クリーム色、またはごく淡いパステルカラーのものを探しましょう。

   余分なもの刺繍や糸がポリエステルでない場合は、元の色を保つためにバティックワックスでカバーする必要があることを覚えておこう。
7. 生地をどんぐり桶に入れ、20分から45分加熱する。安定した沸騰状態を保つために、火を弱める必要があるかもしれません。時々鍋の中の布をかき混ぜて、均一にコーティングされていることを確認する。

   • ウールを染める場合は、かき混ぜすぎるとフェルトの原因になるので避ける。
8. 鉄溶液と水を別の鍋で混ぜ合わせる。これは染めた後に布を浸すものです。生地が完全に隠れるくらいの水を使う。

   • 布地を染料で煮ている間に行うことができます。
9. 染料から生地を取り出し、アイロンポットの中に10分間入れます。大きなスプーンで布地を優しく振り回し、均一に染まるようにする。鉄と染料が反応することで、色が濃くなり、定着する。

   • 生地をかき混ぜるときは、ステンレス製のスプーンを使う。木製のスプーンだと染料で永久に汚れてしまいます。
10. 染料とアイロンに交互に生地を浸し、色を濃くしていく。最初の10分間が経過しても色に満足できない場合は、布地をどんぐり染料に5分間戻します。その後、再びアイロンに5分かける。

    • 色が十分に濃くなるまで、この作業を交互に続ける。
11. 染料を絞り、生地を1時間乾燥させてから洗濯する。外の日当たりの良い場所に干すか、ランドリー・ルームの物干しラックの上に置く。こうすることで、洗濯する前に染料が定着します。

    • 染料が乾いたら、古いシーツや水滴取り用の布を布の下に敷いてください。カーペットや近くの布地を汚してしまいます。
12. 余分な染料を落とすために、冷たい水と石鹸で生地を洗います。生地のお手入れ方法を確認してください。洗濯機で洗えるものであれば、刺激の少ない洗濯用石鹸と一緒に洗濯機に入れ、ダイヤルを冷水設定にします。そうでない場合は、手洗いしてください。

    • 手洗いの場合、水が透き通って色がなくなれば、染料がすべて落ちたことがわかります。
    • 洗濯機を使用する場合は、他の衣類を汚さないように、布地を別に洗ってください。

方法2

アイリスの根を使って布地を染める

1. 酢1：水4の割合で、生地と一緒に鍋に入れます。この混合液は、染料が布地に付着するのを助ける色の定着剤として働きます。布地が完全に隠れるくらいの水を使う。

   • 例えば、1カップ（240ml）の酢に対して、4カップ（950ml）の水が必要です。
   • 染色には白酢が最適です。
   • 淡いシルクや白いモスリンのような明るい色の天然素材は、染料を最もよく吸収します。濃い色や合成繊維の布地を染めるのは避けてください。
2. 時々かき混ぜながら1時間煮る。コンロを弱火にし、水と酢の溶液を軽く煮立たせる。スプーンを使って鍋の中で布を動かし、液が隅々まで染み込むようにする。

   • 酢は水よりも沸点がやや高いので、加熱に時間がかかる。
3. 鍋から生地を取り出し、水洗いする。1時間ほど煮たら、これで布を染める準備ができた。シンクの冷水で1～2分流し、酢を落とす。

   • 冷水を張った洗面器に布を浸してすすぐこともできる。
   • 強い酢の臭いは気にしないでください。染めた後に洗濯すれば、臭いは取れます。
4. 菖蒲の根1部と水2部を別の鍋で混ぜ合わせる。この場合も、生地が隠れるくらいの水を鍋に入れる。例えば、2カップ（470ml）の菖蒲の根を使うなら、4カップ（950ml）の水を注ぐ。

   • 染料には毒があるので、二度と料理に使わないような鉢を選ぶこと。
   • 菖蒲の根は、植物園やオンラインショップで購入する。
   • 根を丸ごと漬けてもよいし、鉢に入る大きさに刻んでもよい。
5. 濡らした布を染料に入れ、1時間煮る。弱火で沸騰直前まで煮詰める。布地が完全に浸かり、染料がまんべんなく染まることを確認しながら、時々布地をかき混ぜる。

   • 鍋の底が一番熱いので、そこで染料がより濃くなる。かき混ぜながら、布を裏返して、ある部分が他の部分より濃くならないようにする。
   • 染料に布を混ぜるのに手を使う場合は、ゴム手袋をして保護する。
6. 濃い色にしたい場合は、生地を一晩染料に浸しておく。染料風呂に布が長く浸かるほど、黒が濃くなります。染料を吸収しにくい合成繊維を使用する場合は、一晩浸す必要があります。

   • 生地が乾くと色が薄くなることを覚えておいてください。
   • 染料には毒がある場合があるので、一晩置く間は鍋に蓋をするか、子供やペットの手の届かない場所に置く。
7. 生地を冷水と洗剤で洗い、乾燥させる。衣類に付いているタグを見て、洗濯機で洗えるかタンブル乾燥が可能かを確認する。タグがない場合は、念のため、冷水と刺激の少ない石鹸を使って手洗いしてください。その後、乾燥機に入れるか、外に干してください。

   洗濯のコツ：新しく染めた布地を他の衣類と一緒に洗わないでください。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開されている " How to Dye Without Clothing Black " を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。