シンプルな着こなし

シンプルなスタイルとは、努力やストレスをあまり感じることなく、自分に自信と魅力を感じさせるものだ。シンプルなスタイルとは、努力やストレスを感じることなく、自信と魅力を感じられるスタイルのこと。ワードローブをシンプルにし、メイクを控えめにし、クラシックで簡単にできるヘアスタイルを選んでみましょう。

パート1

シンプルに着こなす

1. 定番のワードローブを作る。定番をいくつか持っていると、とても便利です。定番アイテム同士をミックスしたり、レイヤードしたりすることで、オールシーズンに対応できます。クラシックなアイテムを選べば、深く考える必要もなく、エレガントな装いになる。

   • ドレスアップしたイベントには、女性なら誰でも「リトルブラックドレス」が定番だと言うだろう。ドレッシーなパンプスをシンプルな黒のフラットシューズに履き替えれば、そのドレスを他の場面でも着ることができる。男性の場合は、クラシックなブラックスーツと上質なドレスシューズを所有することが重要だ。
   • 定番のトップスとしては、淡い色のニットセーターやカーディガン、スクープネックの白シャツ、白の長袖ボタンダウンシャツなどがある。
   • クラシックなボトムスには、黒のスラックスやパンツ、ダークウォッシュのデニムなどがある。
   専門家のアドバイス

   プロのスタイリスト

   ジョアン・グルーバーはカリフォルニア州ロサンゼルスを拠点とするプロフェッショナル・スタイリスト。ファッションとスタイルの業界で10年以上働き、ワードローブをリフレッシュするために既存の服を再利用する技術を人々に教えることを専門としている。2007年、ワードローブの編集と整理整頓を組み合わせたパーソナル・スタイル・サービス、The Closet Stylistをオープン。

   
   プロのスタイリスト

   ベーシックなアイテムは、まだまだ万能です。スタイリストでありワードローブ・オーガナイザーでもあるジョアン・グルーバーはこう言う。自分の体に似合うシルエットや、自分らしさに合うスタイルを理解しましょう。そして、カスタマイズできるベーシックなものを選びましょう。例えば、シルクのブラウスにレザーパンツとパンプスを合わせてナイトアウト、同じブラウスにスラックスとブレザーを合わせて仕事、というように。
2. 量より質を買う。シンプルなワードローブの場合、安売り品や安っぽい服よりも、上質な素材と考え抜かれたデザインのほうがずっと使い勝手がいい。体にフィットして長持ちする服なら、少ないアイテムで何着もの服を作ることができる。

   • 投資すると決めたクラシックな服は、時間をかけて探して購入するようにしましょう。
   • ドレスアップしたい場合は、ネックレスやイヤリングなどのジュエリーをつけると効果的です。
3. ジーンズはワードローブに1本は入れておこう。ジーンズは、シンプルなルックには欠かせない定番アイテム。無地の中間色で、ディテールや破れなどの装飾や縫い目があまりないジーンズを選ぶと、何にでも合う。

   • ダークウォッシュのジーンズは、どんなトップスも引き立て、着痩せして見えるので、ベストな選択肢だ。
   • 同じ理由で、ブラックデニムやヨガ、コットンパンツもワードローブの大定番だ。ダークパンツは他の色とも相性がよく、ドレスアップもダウンもできるので、トップスや靴の選択肢は無限大だ。
4. ダーク・パンツにはライトなトップスを合わせよう。シンプルに着こなすには、白かグレーのトップスを選ぶこと。大胆な柄のシャツや明るい色は避ける。

   • 明るめのジーンズやパンツなら、黒のトップスも素敵に見える。
   • コットン・ジャージーからシルクやサテンまで、素材の種類は問わない。
5. 実用的な靴を履く服をドレスアップする必要がある場合は、男性ならクラシックな無地のドレスシューズ、女性なら黒のパンプスやフラットシューズがおすすめ。天候によっては、クラシックなスニーカー（無地のテニスシューズなど）、フラットシューズ、サンダルを履くのもよい。履き心地がよく、派手でなく、流行に左右されず（less is more）、他の服装に合う靴を履きましょう。

   • スマートなスタイルを心がけましょう。例えば、雨の多い地域に住んでいる場合は、レインブーツを合わせる必要があるでしょう。
   • シンプルにするために、夏はサンダル、秋はフラットシューズ、冬はアンクルブーツというように、季節ごとにシンプルなウォーキングシューズを1足ずつ用意するのもいいだろう。
6. アクセントになるアイテムを1つ取り入れて、自分らしさをアピールしましょう。着こなしが心地よいほどシンプルなので、タトゥーや大きな髪、主張のあるネックレスなど、他の何かが主役になれる。あなたらしいものがあれば、それを主役にしましょう。

   • タトゥーが露出する服を着て、それをアピールする。
   • 鮮やかな色のスカーフなどは、対照的な白のトップスと合わせることで、そのアイテムに焦点を当てることができる。
   専門家のアドバイス

   "素敵なアクセサリーひとつで、あなたの服装を平凡なものからユニークなものへと変身させることができる"

   スーザン・キム

   プロフェッショナル・スタイリスト

   スーザン・キムは、シアトルを拠点に革新的で親しみやすいファッションに焦点を当てたパーソナル・スタイリング会社、Sum+Style Co.のオーナーである。ファッション業界で5年以上の経験を持ち、Fashion Institute of Design & MerchandisingでAAを取得。

   スーザン・キム
   プロフェッショナル・スタイリスト

パート2

フレッシュな顔を作る

1. 洗顔と保湿フレッシュでクリーンなスタートを切るために、冷水で顔をすすぎます。乾燥肌の人は保湿剤を塗る。化粧をしない場合は、このステップだけでいい人もいる。

   • オイリー肌でも乾燥肌でも中和してくれるからだ。
   • 保湿剤としてココナッツオイルは、シンプルなメイクをする前の晩に使うと効果的。日中つけておくとオイリーだが、一晩で肌にしみ込む。
2. 化粧をする場合は化粧水を使う。水で洗顔するよりも毛穴の奥の汚れまで落とすことができ、毛穴を小さくして肌をなめらかに見せる効果もある。コットンに数滴たらし、目の周りに注意しながら顔全体になじませる。

   • 男性にも化粧水はおすすめだ。爽やかな香りで、ヒゲ剃りによるニキビやぶつぶつを防ぐことができる。ただ、ヒゲを剃った後に直接化粧水を使わないように注意。
3. 眉毛を整える。眉毛の形を整えれば、何もしなくてもすっきりと魅力的に見える。アイブロウペンシルを使えば、まばらな部分を埋めてくっきりとさせることもできる。眉の形を整えるには

   • 鏡を見ながら、鼻の角からまっすぐ眉毛に届くまでの線をイメージします。
   • 鼻の角から瞳孔を通り、角度のついた架空の線を描いて、アーチのピークを確認します。
   • 鼻の角から角度をつけて目尻に線を引き、眉が止まる位置を確認する。
   • 特定した部分からはみ出た毛を抜く。
4. ファンデーションとコンシーラーの使用を検討する。シンプルにしながら肌色をさらになめらかにするには、ファンデーションとコンシーラーを使うのがいいかもしれない。大げさにならずにシミをカバーするには良い方法だ。

   • ファンデーションは、指かブラシで顔全体にまんべんなく塗る。 顔の周りに点々とつけてからなじませると、ムラになりにくい。
   • コンシーラーを使ってシミやニキビ、特に目の下のクマを隠す。
   • コンシーラーを使った後、パウダーを顔にのせると、なめらかな肌に見え、メイクが「定着」する。
   • さらに一歩踏み込みたいなら、軽くチークを入れる。微笑んで、頬の盛り上がった部分にブラシでチークをのせる。ストロークは中心から外側へ。
5. アイメイクはニュートラルなものを選ぶ。ブラウン、ピンク、ブロンズなど、自分の肌の色に合ったパレットを探そう。メイクブラシを使って、眉毛からまぶたのキワまで軽いシャドウをなじませる。

   • 上まぶたや下まぶたに黒のアイライナーを引くと、よりはっきりとした目元になる。まつ毛をカールさせ、マスカラを塗る。
   • ベーシックなウィング・ルックには、アイラインを目の上部に引き、目尻は軽く短くカーブさせる。
   • アイラインのもうひとつのシンプルなオプションは、目頭から目尻に向かってラインを引くこと。この場合も、太くしたり目立たせたりするのではなく、目元に注意を向ける程度にする。
   • リキッドアイライナーよりもペンシルアイライナーを使うと、より自然でなじんだ印象になる。

パート3

シンプルヘアのスタイリング

1. 分け目を決める。男性も女性も、髪の分け目を変えると簡単に新しいスタイルができます。真ん中分け、サイド分け、ジグザグ分けもあります。

   • 四角い顔の人はサイドパート、丸顔の人はセンターパートがおすすめ。
2. ティース・スタイルにするボリュームを出したいなら、髪の一部をまとめて、コームで頭皮から1センチほど離して根元に向かって軽くとかします。髪が頭に密着せず、乱れたお団子やポニーテールにしたいときに役立ちます。

   • 男性の方にもおすすめです。髪の長さが十分ある場合は、部分的に髪をいじって質感を出すこともできます。全体にやるのは避け、特に側頭部や耳の上など顔の近くはやらないこと。その代わり、こめかみの上の部分と、さらに後ろの部分だけにしましょう。
3. 理容師にサイドを短くカットするよう伝えましょう。男性は、サイドの髪をカットし、トップの髪を長くすることで、クラシカルな雰囲気を演出することができます。これはフェード・ヘアカットと呼ばれます。朝スタイリングする場合は、ジェルを使ってその部分をブラシでとかすか、指でジェルをとかす。

   • 全体的にこのヘアスタイルは手入れが簡単で、長さや先細りのバリエーションも多いので、あなたやあなたの理容師が試してみることができる。
4. クラシックなクルーカット。バズカットにしない限り、これほどシンプルな髪型はない。手入れはほとんどいらないし、髪にスタイルを奪われることもない。上手な手入れときれいなカットラインが、このスタイルを次のレベルに引き上げてくれる。
5. 髪をポニーテールにする。髪が十分に長ければ、最も基本的でシンプルなヘアスタイルのひとつがポニーテールだ。後頭部の高い3分の1あたりで髪を結ぶ。小さめのポニーテールが似合うボブなら、それも有効だ。
6. それをメッシーバンにする。もうひとつの簡単なヘアスタイルはお団子。ポニーテールをねじり、結び目を別のヘアタイで固定するか、髪が滑り落ちたらボビーピンを使う。

   • スタイリッシュなヘアスタイルにしたいなら、男性は髪を後ろでまとめてマンバンにし、アンダー・シェービング・カットでさらに一歩前進させることができる。
   • こめかみの上あたりから髪を2～3本ゆるめると、よりリラックスした印象に。
7. 髪の半分を後ろでまとめる。耳の上から頭皮の真ん中あたりまで髪をまとめ、ヘアタイかクリップで留める。顔から少し離れた位置で髪をまとめ、後ろで留めてもよい。ヘッドバンドを使えば、髪を後ろでまとめずに、顔に髪がかからないようにすることもできます。
8. 髪を三つ編みにする。シンプルで魅力的なデザインにするには、シンプルな三つ編みを後ろでひとつ編みにするのが効果的。フレンチ・ブレードはさらに魅力的で、2つにすることでまったく違った印象になります。また、こめかみの両脇に小さな三つ編みを2つ作り、後ろで結んでも素敵なスタイルになります。

   • フィッシュテールの三つ編みも美しく、ユーチューブのビデオを見たり、やり方を知っている友人に聞いたりして簡単に習得できる。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開されている「 How to Dress and Look Simple 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。