着圧ストッキングのはき方

着圧ストッキングは伸縮性のあるストッキングまたはホースで、脚のむくみ（浮腫）を軽減し、血液循環を改善し、脚のむくみを改善するために着用します。これらのストッキングは通常、段階的な圧縮を提供します。つまり、足と足首の部分が最もきつく、脚に行くにつれてわずかに緩くなります。着圧ストッキングは足にぴったりとフィットするように作られているため、履くのが難しい場合があります。ストッキングを履くタイミング、適切なフィット感、履き方を知ることで、日常生活に取り入れやすくなります。

知っておくべきこと

• ストッキングを履く前に、座ってラテックス手袋をはめる。
• つま先をストッキングの中に入れ、かかとの上に持ってきてから脚の上にずり上げる。
• 必要なストッキングの圧力等級と長さについては医師に相談し、医療器具店や薬局を訪ねてください。

パート1

圧迫ストッキングの着用

1. 朝一番に圧迫ストッキングを着用します。朝起きたとき、脚は少し上がっているか、少なくとも水平になっています。そのため、脚はその日のうちにむくんでしまうほどではありません。そのため、圧迫ストッキングをはきやすくなります。

   • 枕の上に足を置いて、寝ている間に足を高くしてみましょう。また、マットレスの端の下に2x4の木片を敷いて、マットレスの足を少し上に傾けることもできます。
2. 足にタルカムパウダーを振りかける。足に水分が残っていると、圧迫ストッキングを引き上げられないことがあります。足やふくらはぎにタルカムパウダーやコーンスターチを振りかけ、余分な水分を吸収させます。
3. ストッキングの中に手を入れ、つま先をつかみます。着圧ストッキングを履く最も簡単な方法の1つは、靴下の上部を裏返すことです。靴下のつま先の部分は裏返しのままにしておきます。ストッキングの中に手を入れ、つま先をつかみます。
4. ストッキングの上部を腕の周りに引き下げる。つま先をつまんで真横に保ちながら、ストッキングの上部を腕の上に引き下げる。こうすることで、ストッキングの上部が裏返しになります。
5. ストッキングを腕から引き抜きます。ストッキングを注意深く腕からずらし、つま先が足を入れる準備ができた状態で、上部が裏返しになるようにする。
6. 椅子やベッドの横に座る。着圧ストッキングを着用するのは、特に足が届きにくい場合は難しいかもしれません。かがんで足が届くように、椅子やベッドの横に座ってみましょう。
7. ラテックス製またはゴム製の手袋を着用する。手袋をすることで、ストッキングをつかみやすくなり、引き上げやすくなります。医療従事者が着用しているようなラテックス製の手袋か、それに近いタイプの手袋を選びましょう。食器洗い用の手袋でもよい。
8. つま先を靴下の中に入れる。つま先を靴下の端に滑り込ませ、靴下のつま先が平らにまっすぐになるように揃える。
9. 靴下をかかとにかけます。つま先で靴下の底を押さえながら、靴下の底をかかとの上に引っ張り、足全体が靴下の中に入るようにする。
10. ストッキングを脚の上に滑らせる。手のひらでストッキングをふくらはぎの上まで引き上げます。ストッキングの上部が裏返しになり、ふくらはぎが裏返しになります。手袋をはめた手は、素手よりもソックスをしっかりつかむことができます。

    • 靴下を足の上に上げようと靴下の上部を引っ張らないでください。靴下が破れてしまいます。
11. ソックスを上に引き上げながら調節する。ふくらはぎに靴下をかけるときは、靴下がまっすぐで滑らかな状態を保つようにしましょう。シワがあれば、その都度伸ばしてください。

    • ニーハイの着圧ストッキングを履いている場合は、膝から指幅2本分下の位置まで上げましょう。
    • 着圧ストッキングによっては太ももの上まであるものもあります。
12. もう片方の足も同様にします。医師から両足用の着圧ストッキングを処方されている場合は、以下の指示に従って、もう片方の足に靴下を履いてください。両足の同じ位置までストッキングが上がるようにしてください。

    • 処方によっては、片足にしか着圧ストッキングが必要ない場合もあります。
13. 圧迫ストッキングは毎日着用しましょう。血流改善のために圧迫ストッキングの着用を医師から勧められた場合は、毎日着用する必要があります。そうでなければ、足に履くことが難しくなります。

    • 毎晩寝るときには着圧ストッキングを脱ぎましょう。
14. 靴下補助具を使う。足が届かない、圧迫ストッキングを履くのが難しいという方は、靴下補助具を使用するとよいでしょう。これは、足の形に似た器具やフレームです。靴下を器具にかぶせ、足を器具の中に滑り込ませます。その後、器具を外すと、靴下が足に正しく装着されます。
15. 足を高くする。足がむくんで着圧ストッキングがはけない場合は、足を心臓より高く10分間上げてみましょう。ベッドに横になり、足を枕の上に置きます。

パート2

着圧ストッキングを脱ぐ

1. 夜、着圧ストッキングを脱ぎます。寝る前に、着圧ストッキングを脱ぎましょう。こうすることで足を休めることができ、ストッキングを洗濯する機会にもなります。
2. 靴下の上部を引き下げます。靴下の上部を両手でゆっくりと引き下げます。そうすることで、靴下がふくらはぎから下に引っ張られ、靴下が再び裏返しになります。ストッキングを足から外します。
3. 医療用ドレッシング・スティックを使ってストッキングを外します。足首や足からストッキングを外すのが難しい場合、特に足がよく届かない場合は、医療用ドレッシング・スティックを使って圧迫靴下をつかみ、足から押し出してみてください。これには腕の力が必要なので、人によっては難しいかもしれません。
4. 圧迫ストッキングは、使用するたびに洗濯しましょう。洗濯用石鹸とぬるま湯でストッキングを手洗いします。ストッキングをタオルで巻いて余分な水分を絞ります。吊るして乾かします。

   • 着圧ストッキングを少なくとも2足用意し、1足を洗濯している間にもう1足を履くようにしましょう。

パート3

着圧ストッキングを着用するタイミング

1. 脚の痛みや腫れがある場合は、医師に相談しましょう。脚の痛みや腫れを我慢していると、不快な思いをすることがあります。 着圧ストッキングを着用することで、不快感が軽減されるかどうか、医師に相談してみましょう。

   • 脚の血流が悪い場合は、圧迫ストッキングは適切な選択ではありません。
2. 脚の血流が悪い場合は、圧迫ストッキングを着用しましょう。医師は、静脈瘤、静脈性下腿潰瘍、深部静脈血栓症（深部静脈の血栓）、リンパ浮腫（）があるかどうかを確認します。これらの症状がある場合は、医師が圧迫ストッキングを処方することがあります。

   • 最長で2年間、毎日圧迫ストッキングを着用する必要があるかもしれません。
3. 妊娠中に静脈瘤を発症した場合は、圧迫ストッキングを着用しましょう。妊娠中の女性のほぼ3分の1が静脈瘤を発症するといわれています。静脈瘤とは、通常、足や脚にある静脈が、静脈内の圧力が高まるために拡大したものです。 着圧ストッキングを着用することで、脚をより快適にし、血液循環を促進することができます。

   • 圧迫ストッキングがあなたの症状を改善するかどうか、医師に尋ねてみましょう。
4. 手術後の圧迫ストッキングの着用静脈血栓塞栓症（VTE）、すなわち静脈内に血栓が形成されるリスクを軽減するために、手術後の患者さんに圧迫ストッキングが処方される場合もあります。術後の回復によって移動が制限されたり、長期のベッド上安静が必要になったりする場合は、医師が圧迫ストッキングを処方することもあります。
5. 運動後に圧迫ストッキングを試してみましょう。運動中に着圧ストッキングを着用することの健康上の利点に関する研究はさまざまですが、血流が改善されるため、運動後の回復時間が短縮されます。 現在、多くのランナーやその他のスポーツ選手が、運動中または運動後に着圧ストッキングを着用しています。履き心地が良いかどうかはあなた次第です。

   • 通常、コンプレッションソックスとして販売されており、スポーツ用品店やその他のスポーツ用品店で購入することができる。

パート4

着圧ストッキングの選び方

1. 必要なストッキングの圧力グレードを決めます。ストッキングの圧迫力は水銀柱ミリメートル(mmHg)で測定されます。 適切な治療が受けられるよう、医師が適切な圧力グレードのストッキングを処方します。
2. ストッキングの長さを決める着圧ストッキングには、膝丈や太ももの上まであるものなど、さまざまな長さのものがあります。必要な長さを医師に尋ねましょう。
3. 足のサイズを測ります。適切な圧迫ストッキングのサイズを知るために、足のサイズを測る必要があります。医師が足を測ってくれる場合もありますが、そうでない場合は、医療器具店の店員が手伝ってくれるはずです。
4. 医療器具店や薬局に行く。最寄りの医療機器販売店を探し、圧迫ストッキングを取り扱っているかどうかを確認します。

   • 圧迫ストッキングは、オンラインショップでも購入できます。専門家に適切な圧迫ストッキングのフィッティングを依頼するのが望ましいですが、それが難しい場合は、オンラインでストッキングを購入してみましょう。
5. 健康保険を確認する。健康保険によっては、着圧ストッキングがカバーされるものもあります。 カバーされるためには、医師の処方箋が必要です。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開された「 How to Put on Compression Stockings 」を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。