トリスタン・ヴァス・テイシェイラ

トリスタン・ヴァス・テイシェイラはポルトガルの航海者・探検家。エンリケ航海王子に仕える貴族。本来の名はトリスタン・ヴァスであり、この名は結婚後に妻の姓を加えたものである。マデイラ諸島を発見した人物の一人。「残忍な火刑をせし者（homem assar ardido）」という異名がある。

1395年　ポルトガル王国に生まれる。
1414年[18歳]　セウタ攻略戦に参加。
1419年[23歳]　南進するも暴風雨によってコースから外れ、西部に流れる。その際、ジョアン・ゴンサルヴェス・ザルコとともにポルト・サント島を発見。植民地化を行う。
1420年[24歳]　ジョアン・ゴンサルヴェス・ザルコやバルトロメウ・ペレストレロとともにマデイラ島を発見*1。この頃、貴族の娘ブランカ・テイシェイラと結婚した。男子5人女子7人から成る12人の子をなし、その子らも多くの子をなしたため、今日その子孫はマデイラ諸島全域に広がっている。
1437年[41歳]　タンジール戦に参加。
1440年[44歳]　5月11日にカピタニアという制度の下、マデイラ島内に自領マチコ(Machico)*2を得た。
1445年[49歳]　26隻のキャラベル船を指揮し、マデイラ島からカナリア諸島*3に向かった。
1447年[51歳]　二度目のアフリカ西海岸への遠征
1452年[56歳]　職権の濫用*4により一時的に領地から追放されたが、この年に赦免されて自領に戻った。
1480年[85歳]　シルヴェス(ポルトガル南部)*5で亡くなった。

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*1 7月1日にmachicoの砂浜に降り立った
*2 マデイラ島北東部。像もここにある
*3 ゴメイラ島とパルマ諸島に到達したものの、アルギム島とケープレスキュー島には行かず引き返した
*4 娘の一人と違法な関係を保っていたデグレダド貴族に対して残虐行為を行った
*5 シルヴェスに仕事があったからだとされる