プロフィール
- 17歳(一部作目)19歳(二部作目)
- 6月19日生まれ
- 174cm
- 60kg
- 好きなものー鶏肉、剣の修行、星を眺めること
- 嫌いなものー航海中の船の上、モロヘイヤ、頭を使うような話
人物
一度考えたことに突っ走り気味だが、レイと違って一歩引くことも出来る。基本的には陽気な性格だが何かと後ろ向きに考えがちで、レイに叱咤されるのもしばしば。自己犠牲精神が強めであり、仲間思い。
バルドル族であり、その事で差別も受けてきた。旅に出るときは決まって顔が隠れるくらい大きめのフードを被り、マントを羽織っている。しかしバルドル族にしては全く冷酷でも残忍でもないため、よく変質だと言われる。旅の中でレイと初めて出会ったときに、レイが自分を差別しないことに大変驚いた。そこで人間に対する価値観が変わっていく。
モロヘイヤが苦手。匂いが駄目らしく、インヒビションに使うためのモロヘイヤは泣きながら仕込んでいる。好物は鶏肉で、バジル焼きにして食べるのが大好き。泳ぐことが怖く、そのせいか船に乗ると必ず船酔いする。
元々グリムとケルスと旅をしていたが、自分のミスで2人が拉致されてしまったことを酷く後悔している。2人を取り戻すために必要なカーサの情報を得るための旅をしている。一部作目では二人が拉致された時の状況の記述はない。一人で2人を取り戻す時系列から始まる。
もう一つの人格(戦闘人格)が目覚めると、元の陽気な彼とは一変し破壊の限りを尽くさんと剣を振るう。人間を見下し、嘲笑う。そんな自分になることを恐れて仲間とは深入りしないと決めていたが、一部作目の物語の中で、レイによってその考えは間違いだと思い知らされる。また、一部作目ストーリー後半で人格を融合してからは、度々潜在意識内にて会話ができるようになっている。基本は穏やかな人格が体の所有権を有しているが、その人格が意識不明となった状態になると、戦闘人格に体の所有権が移る。
来歴
幼少期~一人旅に出るまで
詳しい記述はまだない。わかっていることは、両親の存在が示唆されていないこと。イーアルンウィーズの森に一人いたこと、そしてそこでのちに師匠となるマイアに救われたこと。救われた後、マイアがいる村でのんびり暮らしていた。優しく強く、戦闘以外にも生きるうえで必要なことを教えられた。マイアに助けられた日から、自分のことや世界のことを教えてもらった。戦闘技術や魔法も、全部師匠が教えてくれたものである。
エイリークが16歳の時、村が突然変異した魔物に襲われた。村にいた人間の中で戦えるのはマイアと、彼女から剣術と魔術を教わっていた自分くらいしかいなかった。まだまだ粗削りだった自分が敵うわけもなく、村人たちを守ろうとして、自分が魔物に襲われそうになっていた。不意の一撃で倒れそうになった時、マイアがエイリークを庇う。その結果、彼女を失うことになる。さらに魔物が村を襲った原因が、バルドル族の自分がいたからだと糾弾されてしまう。そこでの生活ができないと感じた彼は、逃げるように育った村を出る。そしてグリムと出会うまでは、一人旅を続けていた。
一人旅~グリムとケルスとの邂逅
旅の途中、エイリークはとある噂を聞く。それは一人の死神の噂。大釜を持っている黒髪の女が、周辺の町を破壊しているというもの。特段気にしていなかったエイリークだが、とある夜に人気のない村で野宿をしていたところにその死神と遭遇。問答無用で襲い掛かってくる死神に応戦し、これを撃破。倒れた死神は起き上がると、それまでとは打って変わって冷静に状況を判断することができるようになる。その死神こそが、グリムである。
自分を倒したのが人間ではなくバルドル族であるエイリークと知ると、グリムは武器を収める。踵を返そうとしたところをエイリークが呼び止め、彼女に共に旅に出ることを提案する。彼女は最初は訝しんだが、人間ではないことと正気に戻してくれたことに、一応は恩を感じていたのか、これを了承。ある意味突っ走るエイリークのストッパー役として、旅を共にする。
旅の最中で、二人はアウスガールズを訪れる。平和そのものな国だったが、突如として魔物が襲来する。その魔物が自身が育った村を襲撃した魔物と知るや否や、魔物が向かっていった王宮へと向かう。村を襲撃した人物たちなのかどうか情報を得るために王宮に潜り込んだところで、一人逃げていたケルスと遭遇。助けを求める彼に応え、グリムとともに魔物を撃退。その時に、ケルスの両親の仇であるカーサのヴァダースと出会う。応戦するも圧倒的な力の前に撤退を余儀なくされるが、ケルスのことは守り抜くことに成功。
ケルスから、アウスガールズ本国で起こったことについてやカーサについての情報を知らされることになる。村を襲ったのはカーサなのではないかと感じたエイリークは、その組織に敵対することを決意。ケルスからカーサ撲滅のために協力を要請された彼とグリムは、彼の要望を容認する。情報を得るためにと、3人での旅が始まった。
仲間の拉致~レイとの邂逅
情報を得ながら旅をして一年間、カーサの不意の襲撃を受けるエイリークたち。応戦するもエイリークは攻撃のスキを突かれ、重傷を負う。体勢を整える前にヴァダースによってグリムとケルスは拉致されてしまう。一部作目はここからエイリークの物語が始まることとなる。
失意の中それでも二人をカーサから取り戻すべく旅を続けていた中で、レイと邂逅することとなる。
最初己に武器を向けてきたレイに対し、内心また差別するのかと思いつつも会話をしていく中で、彼がほかの人間とは違い自分がバルドル族だと知っても差別しないことに驚愕した。さらに自分のせいで泊まっていた宿を出ていくレイに申し訳なさも感じた。しかしそれ以上に自分のことを対等に接してくれるレイに対し、嬉しさも感じていた。彼とそのまま野宿することになったとき、自分についてこなくてもいいと忠告するもレイはこれを無視。「お前がバルドル族だからって俺に引け目を感じなくてもいいんだし、俺だって差別しない。そもそも人間の種族差別なんて俺は一番大っ嫌いなんだからな!?」というレイの言葉と気迫に押され、共に旅をすることになる。
野宿の翌日の朝、バルドル族の自分に対して、ここまで心を砕いてくれる人間なんて過去数える程しかいなかったこと、純粋に感謝していることに、その恩を仇で返したくないと感じるようになった。これ以上、自分にレイのことを大切だと思わせないでほしいという本音をしまい込んで、レイに対して己に付き合わなくてもいいと忠告する。それに対してレイから「バルドル族だろうが人間だろうが、小石が当たれば痛いし疑われたら嫌な気持ちにもなる。美味いものを食べれば嬉しくなるし眠たくなれば寝たくなる。……なぁ、俺とお前、種族とか一切無視してさ、そこに何か違いがある?」と問いかけられる。言葉に詰まったエイリークにレイから「俺はエイリークと旅がしたいって思ったし、いろいろ話もしたいと思った。だからこうやって一緒にいるし、こうやって話もしてる。それは俺が決めたことだし、他の誰にも邪魔されたくない。エイリークはどうなんだ?俺の身を案じたりとかする前に、何がしたいか決まってないのか?」と畳みかけられる。そこでようやくレイと共に旅がしたいと告げて、そこから二人旅が始まった。
レイとの二人旅~ミズガルーズ国家防衛軍に保護される
レイとの旅をしていたある日立ち寄った草木の村エルブ村にて、レイの予知夢を一瞬体験する。レイに尋ね、彼の旅の目的を知ることになり、彼に協力することを伝える。その翌日のこと、今度は川の村リヴィエール村で立ち寄った武具屋にて、店主から背負っていた大剣を見せてほしいと頼まれる。そこでその大剣には『強くあれ、欠けることなかれ、そして真っ直ぐとあれ』という祈りが込められていると告げられる。大剣は師匠マイアから手渡されたものであり、彼女が製作したものである。まさかそのように祈りが込められているとは知らなかった彼は、その夜少しセンチメンタルに。宿の屋上で一人黄昏ていたところにレイが来て、そこでようやくエイリークは自身の旅の目的をレイに伝える。危険が伴うことを忠告したが、それでもレイは共に旅をすると答えた。改めてよろしく、と再び互いに笑いあう。
そのまま二人旅を続けていたが、ある小さな村でいざこざに飛び込み、そこで自分がバルドル族であるために村人たちから石をか投げられる経験をする。エイリークにとってはいつものことだが、行動を共にしていたレイにとっては耐え難かったのか、その場に乱入。あわや一触即発、というところで世界巡礼中のミズガルーズ国家防衛軍に発見され、事なきを得る。
軍人たちに、村から少し離れた場所に設置していた駐屯地まで連行される。そこでヤクとスグリに出会う。事情を説明したことで、村でのいざこざに関しては無罪放免となる。その後、自分がカーサについて情報を集めていることやその内情を伝えると、ヤクとスグリは目の色を変える。国家防衛軍内でも注視していたカーサと関わりがあるということで、彼はレイとともに軍に保護されることになる。カーサについての情報を与えられるということで、エイリークは頭が下がる思いに。
さらに、ヤクから自分の兄弟子だったことを伝えられる。さらに彼から、古代文字で「我が最後のいとし子に 女神の加護があらんことを」と書かれてあるアンクレットを渡される。そこからマイアの魔力を感じ、不思議に思ったエイリークはヤクに尋ねる。そのアンクレットはマイアが生前ヤクに預けていたものであり、マイアの一件以降行方不明になってしまったので、渡すのが遅くなってしまったと答えられる。そのアンクレットはエイリークの左足首に装着されている。ヤクの答えを聞いた彼は、それまで抑えていた感情をあふれさせた。さらに、気がかりだったマイアの墓についてもヤクから伝えられる。
保護後~世界巡礼中期
その後ミズガルーズ国家防衛軍の世界巡礼を共にすることになったエイリーク。港町ノーアトゥンへのカーサによる襲撃後、その町からさして離れていない場所にある古城の調査に、本来ならば軍の人員だけで向かうところを、スグリ自ら頼んで特例で、同行することになった。そこにカーサらしき人物がいると報告があったためだ。しかしその時、抑制剤であるインヒビジョンを切らしており、人格を抑制すると力が弱まっていた。そのため、内部でカーサとの交戦時に人格交代が起こる。バルドル族本来の戦闘人格が表面化して、暴走する。その場はスグリの機転により事なきを得た。気を失っている間に、自らの戦闘人格やインヒビジョンを切らしていたことを知られ、黙っていたことに対してレイから叱責を受ける。さらにソワンから自分の正体が知られることに恐怖して何も言わないなんて、レイが報われないと重ねて叱責を受ける。その言葉に自分の中で臆病になって仲間のことを信頼していない、と気付かされる。周囲から冷たい態度をされても自分に味方してくれたレイに、それ以上恩知らずでいたくないと感じ、彼に謝罪。その後仲直りをして、再び絆を確かめることになる。
港町ノーアトゥンから離れた小島にてカーサと戦闘。カーサ四天王の一人であるカサドルを窮地まで追い詰めたが、ヴァダースの乱入により状況が一変。敗退を余儀なくされる。その後も何度かカーサとの戦闘が起こり、機械都市マシーネの近くの古城での戦闘にて、レイが戦線離脱。精神汚染の呪いを受けて意識不明となった状態の彼を救うため、ノルズリ地方の氷の都ニーズヘールのさらに奥にある、ニーブルヘイムにあるフヴェルゲルミルの泉まで連れていくことになった。
世界巡礼後期~カーサとの決戦前
フヴェルゲルミルの泉を管理している村である、ニーブルヘイムにあるヘルヘームという小さな村へ向かう道中、ソワンから彼とレイの過去を聞く。彼のレイに対する思いを聞き、共感。協力する旨を伝えた。その後辿り着いたヘルヘームにてその村の村長の孫娘であり巫女ヴォルヴァでもあるスクーズから、その村の凄惨な現状を聞き、唖然とする。畳みかけるように村人たちによるレイの拉致などを目の当たりにし、彼らを糾弾。カーサの乱入などで混戦状態となったが、どうにかレイの奪還に成功。その後意識を取り戻し、女神の巫女ヴォルヴァとして覚醒したレイとの衝突もあったが、巫女としての覚悟やそのことに対する感情をレイ本人から直接聞くことにより和解。共にヤクやスグリと合流する。
アウスガールズにてカーサのヴァダースに敗北。絶体絶命の危機に、カーサの地下牢にて捕らわれの身であったはずのグリムが乱入。思いがけない助けにその場の全員が驚愕することに。彼女はエイリークの心配をよそに、彼に逃げる準備をするよう指示する。そのことに反論するも自身はボロボロ、レイ、ヤク、スグリの三人は意識不明の重症であること、その状態で目の前のヴァダースたちがエイリークたちを見逃すはずがないと論破。言葉に詰まるしかないまま、彼女の指示通りに渡された回復薬を使用し、グリムの空間転移の術によりその場から脱出。その時に彼女から「待っているぞ」という言葉を聞き、改めて彼女たちをカーサから救出することを決意する。
グリムの転送術によって飛ばされた場所はガッセ村近くの竹林だった。スグリの祖父であるヤナギたちによってガッセ村の屋敷に案内され、体力精神ともに回復することになる。数日後、屋敷内にある道場にてスグリとヤナギの打ち合いを見て圧倒されたのち、強くなりたいと思うようになる。「今のままではヴァダースに敵わない、守りたいものを守れるようになりたい」と志願。老婆心に思うところがあったヤナギの指導により、自身の身体強化を見直す修業を始める。その修行の結果、ヤクがカーサに拉致された後に掴んだ情報で洞窟に潜入したとき、大剣が体にさらに馴染んでより身軽に動けるようになる。
潜入した洞窟にて、メヒャーニクで出会っていたカウトと再会。しかし彼はカーサの制服を身に纏っていた。ヴァラスキャルヴ国の第一王子であり同盟国であるアウスガールズのケルスの許婚だったカウトから、ケルスを救うためにカーサに協力していると告げられる。そんな彼に「ケルスは、そんなこと望んでない!カーサに協力した引き換えに助け出されたって、ケルスは喜ばない!!」ろ真っ向から対立。カウトもそんなエイリークに、彼のせいでケルスの身が危険に晒されていると反論。一触即発の状態だったが、カウトの離脱によりそれを回避。しかしいつしか決着をつけなければならない、と強く感じた。
カーサとの決戦~ケルスによる救出
ヴェストリ地方の玄関口であるアルヴ。その奥にある荒廃の街ボースハイトにて、そこに天高く聳え立つ黒い塔があるとの報告がヤクとスグリに届く。その黒い塔から送られてきた、ミズガルーズ国家防衛軍の先遣隊員の遺体に括り付けられてあったボイスレコーダーにヴァダースの声が録音されていたことで、軍はその黒い塔にカーサがいると判断。エイリークはレイ、ヤク、スグリと共にその塔に特攻を仕掛ける。
塔に潜入後、ヴァダースの罠によりスグリと共にレイ、ヤクと分断される。地下に控えていたカウトと相対すると、彼の案内で地下空間にあるダンスホールへと案内された。その場でカウトから、エイリークを殺せばケルスを解放できると言い渡されても、ケルスのためにならないと反論。問答をそこそこに、剣を交える。その戦闘中、カウトの展開した術により瀕死の重傷を負うことになった。
意識を取り戻した場所は戦闘人格である、もう一人の人格が作り上げた疑似的な潜在意識の空間内。そこで表のエイリークは、カウトの攻撃を直撃して死にかけていると戦闘人格から説明を受ける。このままでは無駄死にになるということで、戦闘人格から協力を持ち掛けられた表人格。戦闘人格の力で人格、魂を融合することによって蘇生が可能だと説明を受ける。ただしその場合二心一体から一心一体の状態に変化していくこと、それにより戦闘人格が表人格を侵食していくこと、これら二つの危険が伴う。危険な賭けではあったものの、表人格はこれを了承。融合による蘇生を果たす。復活直後にカウトを撃破し、ヴァダースの元へと急いだ。この時表に出ていたのは戦闘人格のほうである。
その後ヴァダースがいたダンスフロアへ急襲。ヴァダースに切りかかり、ケルスとグリムの居場所を問いただす。(融合したばかりだからか人格交代が曖昧であるような描写となっている)仲間たちによって既に脱出していると答えを聞くと、ヴァダースに挑む。しかし今までの戦い以上の力を出したヴァダースにおされ窮地に立たされる。そんな危機をケルスによって救われることになる。ケルスが目の前に現れたことで、一時的に人格が表人格に変わる。不意を突いてヴァダースに一撃を与え、ケルスの元へ駆け寄ったエイリークは彼に、何があっても動かないようにと釘を刺す。再び相対したヴァダースから、人格融合だけではバルドル族本来の力が戻るわけではない、よって戦闘人格の枷が全て外れていないと指摘される。再び戦闘人格に人格交代したエイリークはその程度とあしらうも、ヴァダースの策略により身動きの取れない状態に。絶体絶命の危機、首を切り落とされる直面でケルスがエイリークを庇い、瀕死の重傷を負う。衝撃的な光景に表人格のエイリークは絶叫し、戦闘人格を裏へと追いやった。
黒い塔脱出~レイとの別れ
ケルスが庇ったことにヴァダースも動揺する。レイたちの爆破作戦が実行に移されていたことでダンスフロアにも炎が広がり、脱出困難な状態に陥る。ヴァダースは彼を迎えに来たリエレンと共にとの場から離脱。それを気にも留められなく、意気消沈なままケルスを抱えていた表人格に、戦闘人格は体の所有権を全権渡すように提案する。その提案に表人格のエイリークは逡巡し、いつまでも弱く仲間に守られっぱなしの『エイリーク・フランメ』はいらないのでは、と考えるようになる。タイムリミットを日付変更までに指定した戦闘人格は、潜在意識の裏側へと引き下がる。その後グリムの術により黒い塔から無事脱出できたエイリークは、仲間に連れられ大陸を渡った先のアウスガールズの港街エルツティーンまでケルスを運ぶ。(ヴェストリ地方に医者の類がいないため)
港街エルツティーンにて敏腕医師であるリゲルから、処置を受けたケルスは一命はとりとめるも危険な状態だと宣告される。意気消沈としたままのエイリークだったが、同行していたレイとソワンからケルスのことを頼まれる。そのまま集中治療室で時間を貪り、タイムリミットが近付くと消滅しようと心の中で整理をつけ始める。しかし整理をつけたことにより新たな恐怖が生まれ、一人涙を流していたところにグリムが彼を訪問する。
グリムは、エイリークが自身の人格を消滅させようとしていることを勘付いていた。それを止めるため、表人格のエイリークにケルスが何故彼を庇ったのか、ケルスが望んでいることを告げる。『……リョースのが守りたかったのは"エイリーク・フランメ"ではない。"貴様"を守りたかったのだ』『捕らえられていた間も、リョースのは貴様の身を案じていた。そして、貴様を信じていた。いつか必ず、また会えると。何より"貴様"がそのままで在り続けることを、あやつは望んでいた』そして、人格消滅で逃げることに叱責する。逃げるな、向き合えとグリムに指摘され、なおかつケルスの望みを聞いたことにより、表人格のエイリークは人格消滅と体の所有権譲渡の拒否を戦闘人格に伝える。『確かに今の俺は弱い。バルドル族の力も十二分に使えないし、仲間に守られてばかりだ。でもだからって、そこから逃げたら俺は本当に、成長しない』『きっとこれからも、後悔も反省も沢山すると思う。でも俺はもう、逃げたくない。"俺"がなりたい俺になる。そう、決めたんだ』と決意を聞いた戦闘人格は、茶化しながらも契約破棄を了承。『いいぜ、今回は契約破棄してやる。だが気を付けとけよ?俺様はいつだって、この身体を乗っ取れる力がある。気を抜いてたら掻っ攫っちまうからな』と警告だけ残し、再び潜在意識の裏側へと下がった。
その翌日、ケルスは無事に意識を取り戻し回復。回復したケルスが己やグリムと会話することで、ようやくカーサから仲間たちを取り戻せたことを実感する。その後ミズガルーズへと訪問し宿の部屋内にて、今後も三人で共に旅を続けていくと結論付ける。しかしそのせいで、レイとはミズガルーズにて別れることに。そのことをレイに謝罪するも、エイリーク達らしいと笑われ、応援していると激励を受ける。ミズガルーズに到着して数日後、エイリークはレイに手紙を書くと約束して、新たな旅時に出た。
レイとの別れ~
人格融合したことにより、外見が大きく変化する。まず、髪の毛先が血のように赤く染まってしまう。染色しようがそれは変わらず、まるで抑制剤の薬を飲まなかった時に出る、禁断症状のような外見となっている。戦闘人格が言うには、その姿こそが本来のバルドル族の容姿であると。さらに目つきも若干鋭くなり、村や町に出る際はフードを深めに被って出歩くようになる。
ケルスとグリムを旅を続け、二年の歳月が流れた頃。一年前からレイの手紙がど解かなくなる事態に心配する。何かあったのではないかと、状況に困惑するところから二部作目が始まる。
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