僕のメイドは絶対おかしい 作タラスク

ページ名:僕のメイドは絶対おかしい 作タラスク

僕の家は日本有数の金持ちだ、もちろん家にはメイドもいる。


10歳の誕生日に自分専用のメイドをもらったのだが


「ご主人様ー」


僕の専属メイド胡間シバリは絶対おかしい


「どうかしましたか?ご主人様?」


フリフリフリフリ


(尻尾が生えてるメイドは絶対おかしい!)


「近寄るな、バカ犬メイド」


パパも一体何を考えてるんだ、こんな尻尾が生えたメイドなんて化け物じゃないか


「あ、ご主人様ー 今日はシェフが風邪のため胡間が腕を振るいますからねー」


そう言えば、こいつは掃除や洗濯をしている姿は見たことがあるが料理の腕はどうなんだろ


ーーーーー晩飯時ーーーーー
「ご主人様、どうぞ召し上がってください! 胡間特製オムライスです!」
オムライス!僕の大好物だ!


いつものお皿じゃなくてお茶碗に入っているけど


「いただきまーす」


タマゴにケチャップでご主人様と書いてあるのを無視してスプーンで広げる


「あ、折角書いたのに・・・」


出来たてなのだろう、湯気が出ていて美味しそうだ


スプーンを入れてみると


「何でだよ!!!!」


下はお茶漬けだった


「お前はバカ犬だと思っていたけど本当にバカ犬なんだな! 何で下がお茶漬けなんだよ!!」


「ですが、お茶漬け美味しいですよ?胡間1番の得意料理なのです!えっへん!」


「それなら別にお茶漬けでいいだろ!オムライスだと期待させるないでよ!」


「あ、ご主人様どこに」


「部屋に帰るんだよ、ついてこないで!」


怒って僕は食堂を飛び出した


「全くオムライスお茶漬けなんて聞いたことがないよ」


そう言いながら台所の横を通り過ぎようとしたら


「なんだこれ?」


台所はすごい有様だった。たまごの殻は何個も割られており、失敗したのか床にまで落ちている。


テーブルの上には焦げたたまごが何枚も積まれてあった


「あいつ、こんなことしなくても、お茶漬けだけで充分だろ」


「ご主人様ーご主人様のお好きな料理ってなにですか?」
「オムライス!オムライスなのですね、教えてくださりありがとうございます!」


昨日の会話が急に思い出した


「あーもう」


台所を飛び出して食堂に向かった。


「あーあ、ご主人様怒ってたな・・・どうしよう」


あいつはオムライスお茶漬けの前でしょぼくれて座っている


「おい、お腹が空いた、それでいいから食べる」


「あ、ご主人様!」


1口食べてみる ケチャップとお茶の組み合わせはハッキリ言って美味しくない
だけど


「ご主人様!全部食べて下さりありがとうございます!胡間感激です!」


「今度からは普通のお茶漬けでいいよ、台所の掃除が大変だから」


「分かりました、ご主人様!」


フリフリフリフリ


全部食べたことがそんなに嬉しかったのかいつになく尻尾を振ってる


「おい、シバリそんなに尻尾を振るな、毛が飛び散る」


「あ、ご主人様!今初めてシバリと呼んでくださりましたね」


「言ってない!」


「えーほんとですか?」


そう言って顔を覗き込んでくる。思わぬ急接近にドキリとする


「あ、ご主人様顔が赤くなっていますよ!風邪ですか!?」


「うるさい!僕はもう寝る!」


やっぱり、僕のメイドは少し変だよ

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