ルー君とアキちゃん

ページ名:ルー君とアキちゃん

第三研究室

いつもなら室長やシャーリィがいるが
今日は居ない

そして男の子が一人いた

「ふぁあああああっ………もう夕方ですか……」

ルーク・S・サンチェス
10歳の秀才少年
カルフォルニア工科大学卒業のまっとうな研究者である。
ルー君と呼ばれることもある。

「シャーリィさんや室長は居ないですね………」

「ん?この笛は………」

シャーリィの机の上に木できた笛が合った

「忘れていったのかな…?」

とりあえず白衣のポケットの中に入れる

「………あっ!森で記録取るの忘れてた!」

急いで道具を持って森のほうに走り出す……

 

 

 

「ふぅ、危ない危ない……夜になっちゃうと記録できなくなるからね……」

「あれ?ここの道は……」

どうやら夢中になってたら迷ってしまった

「うーん……迷っちゃったのかな……」

時刻はもうそろそろで夕日が沈む頃だ
早く帰らないといけないが、道がわからない

「そうだ!この笛を吹いて誰かに助けてもらえばいいんだ!」

「せーのっ」

ピーッピーッ

 

 

「やっぱり駄目か……仕方ない、どこか野宿できるところで」

「おくれた!おくれた!遅刻じゃああああああああああ!」

「え?………うわああああああああっ!」

ドテッ

「痛てて…おや、ウチを呼んだ子は……」

「んんんん!」(たすけてください!)

「あら………」

 

「おーい坊主、大丈夫か?」

「な、なんとか………」

「あなたは?」

「主はアキアカネのアキちゃんじゃ!よろしくな、坊主」

「は、はあ……よろしく……」

「僕はルーク、よろしくおねがいします」

(僕と同じくらいの子……いやフレンズさん……かな?)

「ところでどうしたんじゃ、その様子じゃワシと遊ぶワケじゃなさそうじゃが…」

「いや、その……道に迷っちゃって……」

「ほう……子供らしいの………可愛いのう……」

「そういうは……僕は男なんです」

「おや、失礼じゃったな」

(そういうところも可愛いのじゃ………)

「あの……道は………」

「ワシが連れてってあげようか?」

「良いんですか?」

「ワシもこう見えて飛べるのじゃ!人一人くらいは抱えられるのじゃ」

「じゃあ……お願いします」

「OKなのじゃ」

 

「うわー!すごい!」

「いい眺めじゃろ?」

「でここらへんには………」

「……スースー」

「おや、寝てしまったか」

「お疲れ様じゃ………」

 

 

「ん?ここは……」

自分の住んでる部屋だ。

上には布団がかかっている

「……あれ、机の上に笛が………」

「手紙…?」

『坊主、お主の分の笛も用意したのじゃ!シャーリィにはきちんと返しておいたからのう……』

『この笛を吹いたらいつでもどこからともなくひとっ飛びじゃ!アキちゃんより』

「アキちゃん………」

(また、会えるのかな?)

夜の空を見ながらそう思うルークであった

END

作・キャラクター設定・・・ダイヤモンド


Tale

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