セルリアン管理番号: CEL-1-299/MR
種別名: Magniflores Reptilis
世代区分: 第1世代
脅威レベル: 4(危急避難)
駆除状況: 未駆除
通称: ホシクイソウ
大きさ: 全高8m(本体部分)
規定対応手順: CEL-1-299/MRの身体は球根により制御されている為、一定以上の戦闘能力を持つアニマルガールを7名にて攻撃し、セルリアンの全身を引きずり出させてから球根を破壊してください。 また除草剤もCEL-1-299/MRに対し行動速度の低下、再生能力の低下などある程度の効果が認められている為、駆除の際は散布または直接投与してください。
説明: CEL-1-299/MR 通称"ホシクイソウ"は封鎖区域"花畑"でのみ存在が確認されているパーク内部事件B-057CL"女王セルリアンによるパークセントラル襲撃事件"以降に出現が認められた第1世代区分の内、大型セルリアンとして知られる個体です。
個体数は指で数えられる程しか確認されておらず、封鎖区域"花畑"に潜伏しているものとされ、早急な駆除が計画されています。
ホシクイソウはサンドスターなど自身の栄養となる物を取り込む頭の様な役割を果たす花弁・それを支える茎・それら全ての元、中枢となる赤色の球根と分けられ、この内攻撃が有効な部位は球根のみで、他の部位は破壊されたとしても時間があれば再生してしまう事が分かっています。体色は花弁がザクロの様な赤色、茎やツタの部分が緑色をなしており、突起や先端部分が虹色に光っています。
花弁の外見・形状は通常、巨大な花の蕾そのものの姿をしており、見た目以上に肉厚です。分厚い花を支えるにあたって茎に相当する部位は太く進化しているのが見受けられ、一見すれば茎というよりは木のようにも感じられるような形状をしています。ホシクイソウの花弁は開くことが無く、蕾の様に閉じられたままです。
球根の下部から生える根っこに相当する部分(以下単純にツタと呼称)は様々な役割が有り任意で動かすことが出来る様で、頭足類の触手の様に扱う姿が報告されています。
普段は一般的な植物の様に本体下部を地面に埋めていますが、有事の際には埋没している部分も地中から露出し、ツタを用いての移動を成しえる運動性も有しています。しかし同時に自身の中枢たる球根を地上へ露出させる行為である事に他ならず、一部のツタが球根に絡み、包み込んで防壁になるとはいえ球根に有効打を与えられる状態に成る為歩く様になったホシクイソウは例外なく凶暴な性質に変化します。
ホシクイソウは基本的にテリトリーとしている封鎖区域"花畑"から出る事はなく、空気中に漂うサンドスターを吸収して過ごしていることが大半です。 しかし時折外敵が花畑を荒らした場合は積極的に排除に向かう縄張り意識の強さを有しています。
自身の周囲には吸収したサンドスターで構築されるスミレやバラに似た物が花畑の花に混じって点在していますが、現在のところ詳細な役目やホシクイソウとの関係性などは判明しておらず、調査が必要な事項として記録されています。
サイズ故に基本的に動きなどはのっそりとした物が多く、ツタを使った移動でも然程速度は出ません。その代わりに強度の高いツタに込められる力は強く、外敵に対しての強力な打撃や拘束などに効果を発揮し、駆除作戦においてもツタによる攻撃が作戦中止の要因の一つとして挙げられています。
また、時折花弁の先端部分にある丸い隙間から睡眠効果のある花粉の様な物を噴射する事があり、これも一種の攻撃手段とされ警戒が必要です。
事案記録CEL-1-299/MR-1 20██/██/██
第1世代型セルリアンの一種、CEL-1-299/MR "ホシクイソウ"と赤兎馬のアニマルガールが交戦している記録です。同行していた秘匿行使部の服部 文により撮影、記録されました。
発生場所: 封鎖区域"花畑"
対象1: 赤兎馬(以下、赤兎馬と表記) 対象2: CEL-1-299/MR "ホシクイソウ" (以下、ホシクイソウと表記) 対象3: CDC隠蔽・秘匿行使部 服部 文 (以下、服部と表記)
<00:09:23 再生開始>
赤兎馬: ふん!そんな程度か、そんな程度か花のバケモノよ!!
ホシクイソウ: ███───!! [無数のツタが地面から飛び出し赤兎馬に襲いかかっていく]
赤兎馬: フンッ! [群がるツタを青龍偃月刀で薙ぎ払う]
服部: 相変わらず赤兎馬殿は凄い動きを為さる…!
赤兎馬: 服部よ。援軍は何時に来るのだ?
服部: 現在16:24 あと9分弱で到着します!
赤兎馬: 十分よ。それまで余が花の相手を引き受けよう! [大声で叫んだ後突撃、ホシクイソウに斬りかかる]
ホシクイソウ: ───! [赤兎馬の青龍偃月刀に巻き付き、斬撃を受け止める]
赤兎馬: むう…!
ホシクイソウ: [大気中のサンドスターを吸収、その後赤兎馬の怪力により切断されたツタが再生し始める]
服部: マズい、再生が始まっています!
赤兎馬: やはりタダではやられてくれぬか。クク、致し方あるまいな!
ホシクイソウ: ~~~~…! [鳴き声を上げたのち、蕾の隙間から花粉が噴射される]
赤兎馬: ぬおっ! [一気にホシクイソウの懐に潜り、花粉を回避する]
服部: くっ、無事ですか!?
ホシクイソウ: ~! [ツタが赤兎馬の足を掴み、離れた場所に放り投げる]
赤兎馬: ぐおっ……! [地面に青龍偃月刀を突き刺し、それを軸に回転しながら着地する]
赤兎馬: っち、ああ。 こんなヤツの球根を引きずり出さねばならぬとは…確かに、一人ではキツいものがあるのう!
服部: あと7分です。それまで何とか…! ッ!?
ホシクイソウ: ![ツタが画面側に向けて伸ばされ、下側に消える。 その直後カメラの画面が持ち上げられた]
服部: ぁが…!くっ…!
赤兎馬: 服部!
服部: っぁ…!! [鈍い締めるような音が記録された後、カメラが地面に落下する]
ホシクイソウ: ~~~… [ツタが服部の身体に巻き付き持ち上げられている様子が映っている]
赤兎馬: ええい、解放せぬか! [声が記録された直後、赤兎馬にカメラが蹴り飛ばされ機能停止、記録が終了される]
<00:12:05 再生終了>
事後報告: 記録終了から7分後、増援のアニマルガール7名が到着。赤兎馬の奮戦もありホシクイソウの球根を露出。破壊に成功。 服部 文はホシクイソウからの攻撃を受けたものの、軽症に留まり無事に帰還しました。
補遺: 映像外での当該セルリアンに対する除草剤の有効性を確認。持ち込まれた除草剤の注入により戦闘能力の低下が報告され、近く規定対応手順にも適用される予定です。
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20██/██/██に行われた第█次駆除作戦において、ホシクイソウの花弁が「展開」 外敵に対する明確な迎撃の為の形態、ないしは捕食形態に移行した事が確認されました。展開後、花弁の中央部分から口が形成された"頭部"にあたると考えられる部位が計3つ出現し、同行していたアニマルガールが一名頭部から吐き出された毒液に直撃、その後捕食され輝きを奪われてしまう事態が発生。作戦は続行されるものの出現した頭部により状況は悪化、ホシクイソウから捕食されたアニマルガール一名を救出し作戦は中止されました。
現在第█次駆除作戦の準備が急がれています。
捕食形態詳細: 捕食形態に移行した際、前述の様に展開された花弁の中央から頭部を3つ展開させ、咬合や毒液を用いてアニマルガールなどを直接捕食する事が分かっています。
頭部の形状は長い茎に繋がったチューリップの蕾の様な形をしており、口は上下に大きく開き、ジグザグの牙を硬質な唇の縁自体が成しています。真ん中の頭部には青色の目が形成されて居ますが、左右の頭部には青色の発光体が、簡略化された睨む様な目の形に光っているだけであり、完全な頭の役目を担っているのは真ん中の頭部と想定されています。
また頭部は白色ですが、花弁のそれより若干青白く感じる様な色味であることが報告により判明しています。
頭部の口から吹き出される毒は紫色のネバネバした蜜の様な実体で、付着した時点で身体に浸透し急激に頭痛や眩暈、麻痺、疲労感を齎らす効果が有り、重症の場合は意識を失ってしまう事すらあります。この毒液が即座に命に関わるほどの効果を持たない理由としては、飽く迄もホシクイソウにとっては獲物を弱らせ、安全に捕食する為の道具に過ぎない事の証左とされています。
この形態に移行した際は本能的に捕食欲求が強くなり、積極的に外敵を捕らえ丸呑みを試みるようになる為、捕食形態に対する警戒、備えを厳としてください。
画像提供:来園者のいどらさんより許可を頂いて使用しています。尚当該セルリアンに関する記憶は記憶処理薬にて隠蔽しました
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