【RP】ヒーロー参上! 番外編「カフェ」

ページ名:RPHeroesCafe

 

 

※このロールはダークネス(パークの負の遺産)関連ロールです。苦手な方は通常ロールプレイ一覧までお戻りください。

 

登場人物


 


A.D.L.B医療班"フリード"


ミンククジラ

 

前書き


実施日時: 2017年10月31日

通常ロールプレイ一覧に「ヒーロー参上!」としてまとめてある一連のロールの番外編です。

内容上このロールだけダークネスに分類しています。
(もともと「ヒーロー参上!」自体もダークネスRP用のチャンネルで行われていましたが、内容にその要素が薄かったため参加者の方等の許可を得て通常RP一覧のほうに所収してあります)

本文


[ホートクエリア山岳地帯"ヤクカフェ" 17:00] 
[その名の通りヤクのアニマルガールが切り盛りするヤクカフェは切り立った山道に存在する。整備されたとはいえ目的地までは危険がいっぱいだ。暗くなってからの客はほとんどいない。だがその日は珍しく夕方に客が訪れるのだった]


ミンククジラ
ん、お客さんか。いらっしゃ……[目を丸くして]


フリード
[白い白衣のようなコートを纏った男性が入店してくる]
やあ。
山道に喫茶店があると聞いて来てみれば、お洒落なカフェじゃないか。


ミンククジラ
……よく来たね。正式なルートを通ってきたのかい?


フリード
整備された山道をね。
カウンターでいいかな?


ミンククジラ
あぁ、自由に座るといいさ……いいよねヤクさん?[店員だとは思えない寛ぎ方をしつつ、カウンター奥にいる店長に声をかける。店長は頷いた]


フリード
よいしょ…
[カウンター前の、もっと言えばミンクの前のカウンター席に腰掛ける]
この時間帯は流石にお客さんが少ないね。
少ないと言うか私だけだね。


ミンククジラ
流石にこの時間になると、夜目が利く子しかこないよ。普段はね……


フリード
昼間に来ようとも思ったのだけど騒がしいのはあまり好きではないのでね。
ゆっくりできそうなこの時間を選んだんだ。


ミンククジラ
そうか……そうだね。あまり騒がしいの好きではなさそうだしね。……ところで注文は……っと、水も出さないのは失礼だったね[水の入ったコップを手渡し]


フリード
ありがとう。
[水を受け取り一口飲む]
さて…
[メニューを見る]
こういう店に一人で来ることはあまりなくてね。
とりあえずブレンドコーヒーと…
何かオススメはあるかな?


ミンククジラ
んー、オムライスかな。旗も付いてて楽しいよ?


フリード
懐かしい気分になれるかもね。それにするよ。


ミンククジラ
了解。ちょっと待っててね……[調理場へ向かおうとするが店長に止められ、何か話し合いをした後に戻ってくる]……せっかくだから話してていいですよ、だとさ。ヤクさんには頭が上がらないね……


フリード
ありがたい配慮だね。
ホートクにしょっちゅう出張するから常連になりそうだ。


ミンククジラ
……?そういうことになってるのかい?[小声]


フリード
そういうことにしないとここにくる理由がね[小声]
まぁ短期出張だよ君。[視線を逸らす]


ミンククジラ
ふふ……出張ご苦労様。


フリード
ありがとう。
タズミの子たちも元気そうで良かったよ。


ミンククジラ
それはよかった。あそこの子たちはなかなか個性的で好きさ……うん、元気そうならよかった……[小声で]


フリード
シンノウの誰かさんには負けるがね。
[言い終わる前にフッと笑う]


ミンククジラ
シンノウの誰かさん……?誰かな?アーちゃんかな……[素で悩み]


フリード
毎度私の検診を巧い事回避するすごい子だよ。


ミンククジラ
……あ、私か![納得したようで]……うーん、そこまで個性的かな……?


フリード
個性的もそうだけど元気な方に掛けてるよ。


ミンククジラ
あー、まぁ、元気じゃないと趣味のお手伝いもできないからね[頭をかき]


フリード
元気そうで見ていて安心するよ。


ミンククジラ
ちょっと照れるね。……ところで、あー、その……ひとつ聞いてもいいかな?


フリード
なにかな。
[微笑みながら聞きの体勢になる]


ミンククジラ
……その、傷についてなんだけれど……やはり聞くべきことではないね。ごめん。聞かなかったことに……


フリード
傷?あぁコレ。[額の傷を触る]
[フッと笑いながら続ける]
気になるんだね?いいとも。


ミンククジラ
本当に、いいのかい?


フリード
赤の他人にベラベラ話すことではないが、君は赤の他人じゃないからね。
どこから聞きたいかね?


ミンククジラ
……傷を負った時期のことから、かな


フリード
時期か。
私が海外で傭兵をしていた時の事になるよ。
その時の戦闘かな、身体中の傷は。
[そう言いながら襟を少し引っ張ると銃創跡が見える]


ミンククジラ
……[少し悲しそうな顔をし]……ヒト同士の戦いがどういうものなのか、教えてくれないかい?


フリード
[顎に手を当てて真面目な表情を作る]
人同士の戦い、か。
どういうものなにかというと?


ミンククジラ
目的がよくわからなくてね……


フリード
目的ね。
私の場合はお金だったけども…
私が戦った連中の目的は土地の石油パイプラインの奪取。
簡単に言えば国家総出の"強盗"だよ。


ミンククジラ
……


フリード
連中は金は無いが力は有り余っていた。
対して私の依頼主は金はあるが連中を追い返すほどの力は無かった。
だから私たちのような傭兵を雇うんだ。


ミンククジラ
……そんなヒトの代わりに戦ってたのかい?


フリード
力なき人の為に血を流した…
…と言いたいところだが、
お金が無いと生活できないからね。
戦争をする連中というのは割と本当にそういうどうしようもない連中なんだ。
まぁそれに首を突っ込んでいく傭兵が一番どうしようもないかもしれないけどね。
[自嘲気味に笑う]


ミンククジラ
その額の傷も……首を突っ込んだ結果?


フリード
どちらかというと、"首を抜こうとした代償"かな。クズのままでいることに我慢できなかったんだ。私も私の仲間も。
まあそのおかげで君と"今の私"がいるんだよ。
頭に"ゴッタルドトンネル"を掘られた甲斐があったというものだね。[笑う]


ミンククジラ
……アルが生きててよかったよ。


フリード
本当に、生きていればいい事もあるものだ。
[「2人きりにして正解だったのだろうか…」調理場でヤクは一人自問する。楽しい話をするのかと思い2人きりにしたらちょっと離れてる隙に石油パイプラインの強奪の話をしているではないか。だが着々とイイカンジの雰囲気になっているぞ。頑張れおじさん…!応援するヤクの料理の手は完全に止まっている。オムライスは果たして来るのだろうか。
次回 「オムライス来ず」お楽しみに!]

[つづく]


 



[前回までのあらすじ]
[オムライスが来ない]


フリード

本当に、生きていればいい事もあるものだ。


ミンククジラ
こうしておいしいものを食べに来ることができるからね……ついでに、私にも会える[ドヤ顔で]


フリード
[含み笑いを浮かべつつ手のひらを二回叩く]
違いない!
おいしいもので思い出したがオムライスはおろかコーヒーもまだかかるみたいだね。
せっかくだしもう一杯頼んでもいいかな?


ミンククジラ
あぁ……はい、どうぞ[また水の入ったコップを手渡し]……ヤクさん大丈夫かな……?


フリード
あぁすまない。お水も頂くけども
君も分の飲み物も、と。


ミンククジラ
……ん、私のぶん?いいのかい?


フリード
せっかくだからね。
頼むものはコーヒーでなくともいいから。
[メニューをミンクに向けて広げる]


ミンククジラ
じゃあお言葉に甘えて。……[メニューを見]……ミルクティーにしようかな。コーヒーは……うん、またの機会に[目を逸らし]


フリード
じゃあそれで。
コーヒーはまだ苦いか。
[フッと鼻で笑う]


ミンククジラ
……ここに初めて来た時、キミの仲間の子と一緒に飲んでね。……苦手な味だ[やや恥ずかしそうに]


フリード
最初はダメかもしれないが、徐々に好きになってくるものだよ。牛乳を入れてみるといい。
それに私も君くらいの時は苦手だった。
[おかしそうに笑う]


ミンククジラ
これでも、シンノウの中では古参なんだけれどもね……[頰を膨らませ]……あ、ミルクティーを頼むにしても店員は私だったね。ついでにヤクさんの様子も見てくるよ……[調理場へと消える]


フリード
うん。頼むよ。


ミンククジラ
[しばらくした後に、コーヒーとミルクティーをトレーの上に載せて戻ってくる]……ヤクさん、ぼーっとしてたみたい。ちょっと疲れてるのかもね……許してあげてよ?[コーヒーカップを渡し]


フリード
具合でも悪いのかな。少し心配だねえ。
[何か思い出したように鞄から小瓶を二つ取り出しカウンターに並べる]
アニマルガール用に調整された栄養ドリンクだよ。連日の営業で君もヤクくんも疲れているだろうから、よかったら飲んでみてね。


ミンククジラ
アニマルガール用の栄養ドリンクなんてあるんだね……[手のひらの上で転がし]……ありがたく受け取らせていただくよ。ありがとう。


フリード
試供品としてもらってね。
テレビにもたまに出てるオネエの人なんだけれども。
製薬系の社長さんらしくてねえ。
ところでどうだい"あっちの"景気は。
私はぼちぼちだが。


ミンククジラ
……私もぼちぼち、かな。平和なのはいいことだよ。たぶん


フリード
まちがいないよ。
平和だからこそ私は君とのんびり会って話していられるわけだからね。
…いや、有事の際にも会ってるか…。
[考え込むように呟く]


ミンククジラ
どちらにせよ、顔を合わせるのは平和な時がいいかな……[苦笑し]


フリード
そうだね。争い事はパークには似合わない。
いつか私たちがずっとのんびりお喋りしていられるくらいに、平和になればいいね。


ミンククジラ
……きっと、そういう日がくるさ。


フリード
必ずね。[コーヒーを一口飲む]
その日まで無茶だけはしないようにね。
助勢が必要な時はいつでも君の呼び声に応え参上しよう。[頬杖をつき微笑む]


ミンククジラ
もう無茶はしないさ。ひとりじゃできないことはいっぱいあるからね……[微笑み返し]


フリード
私も同じだ。
劣勢の際には迷いなく呼ばせてもらうからね。
オムライス来ないなあ…


ミンククジラ
……ちょっと見てくるよ[また調理場へと向かう……途中で、調理場から出てきた店長とぶつかりそうになり]おっと、来たみたいだよ


フリード
ありがとう。[周囲を見渡す]
…お客さんも来ないみたいだし、三人で分けないかい?2人ともお腹減ってるだろう?


ミンククジラ
[店長と顔を見合わせ]……そうさせてもらおうかな。


フリード
おいしそうだねえ…。
よし
それでは"いただきます"をしよう。
[2人を見て手を合わせる]


ミンククジラ
[店長が手を合わせたのを見て、自分も手を合わせる]


フリード
[2人の様子を見て切り出す]
…いただきます。


ミンククジラ
いただきます!



[ミンクと完全に発言のタイミングが被り尻込みしたヤクも続けて「いただきます」をする。美味しいオムライスを分け合いながら3人とも同じことを考えていた。ヒトやフレンズで賑わうカフェはもちろんいいものだが、こういう風に静かなカフェで友達とゆっくりするのも、またいいものだな、と。静かな夜の山に、3人の笑い声がこだまする]


[fin]

 

 


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キャスト


フリード:ZAKU

ミンククジラ :キキリシュギ

編集・校正:Nordic

 

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