すたすた

ページ名:すたすた

「すたすた」

パークセントラル内某公園にて

「どこだろう………」

「うーん……ここじゃない………」

ゴールデンハムスターのアニマルガール「ハミィ」はあるものを探しているようだ。

「……みつからない……」


そしてそこを通りかかった子がいた

(ん?そこのアニマルガール…確か………)

彼女は斎条水咲……ではなくてユートリアム・斎条
斎場財閥の次期当主であるとされる女の子
見た目とは裏腹にとても賢いが、一部知識が古いこともあるため
たまにズレていることも言う

「石田、ここで待ってなさい」

「承知でございます」

 

「うーん、見つからない……ここじゃないのかな?」

「もしもし、あなた?」

「ん?」

ユートリアムが話しかける

「確かシャーリィの友達の……」

「ゴールデンハムスターのフレンズ「ハミィ」だよ……はじめまして」

「ええ、はじめまして…私は斎条財閥の次期当主のユートリアム・斎条よ」

「あー、シャーリィの友達の………」

「ええ、よろしくね」

「……で、ここで何やってるのかしら?」

「ええっと……他のフレンズから聞いたんだけど」

「この公園には四つ葉のクローバーがあるって聞いて……それを探してるんだ」

「へー……で、あったのかしら?」

「全然見つからなくて………」

「ふーん………そうだ、私が手伝ってあげようかしら?」

「え、いいの?」

「こう見えても探すのとか得意なのよ!」

「ありがとう………」

 

「で、どこらへんにあるのかしら?」

「ええっと、このあたりにあるとか……」

「広いわね……じゃあハミィ、あなたはこっちを探して私はここを探すから」

「うん」

二人とも探し始める

そしてそれを見守る石田

(お嬢様、ファイトですぞ)

 

「うーん、見つからないわね……」

「……ココにあると思ったのに……」ポロポロ

思わず泣き初めてしまう

「な、泣かないで、きっとあるはずよ!」

「ほらここに………え?」

「?」

「あ、あったわ!」

ユートリアムが偶然指差したところになんと四つ葉のクローバーがあったのである。

「こんなところにあったんだ……」

「通りで見つからないはずよ、木の根の近くにあったんだから」

「ありがとう、ユートリアムちゃん」

ニッコリとなるハミィ

「べ、別にいいわよ……」

思わず赤くなっているのであった

「ん?なんか声が……」


「ハミィー、ハミィー?」

シャーリィがハミィを呼んでいるようだ

「あ、ユートリアムさん、ハミィと遊んでいたんですか?」

「まあ、そんなところよ」

「ユートリアムちゃんが四つ葉のクローバーを見つけてくれたの」

「へー、ユートリアムさん、運がいいんですね」

「斎条家の次期当主たるもの当然よ!」

「よかったですね、ハミィ」

「うん」

 


(ほっほっほっ……お嬢様、良かったですな)

3人の少女が公園で遊んでいるところをそっと見守る石田であった

終わり

作・ダイヤモンド


Tale

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