トビ
「どこかに取ってもいい食べ物ないかなぁー」
アニマルガール概要
鳥の子であり猛禽類である「トビ」が元となっています。
常に食べ物を探して飛び回り、駆けずり回る落ち着きのない子です。
目を皿のようにして食べ物のありかを探しているので、目つきは鋭さを感じさせますが、目を凝らしすぎて疲れ目になっているようで、どことなくショボショボしているようにも見えます。
アニマルガールになりたての頃は、食べ物を見つけたらそれが誰のものとも関係無しに突撃しては奪っていくため、多くのアニマルガールから疎まれる存在になってしまっていました。
ですが、アニマルガールになってから多くの失敗と経験を重ねる中で、他者の食べ物を奪うのではなく「おこぼれをもらう」術を身につけようと考え、元来な生真面目さも手伝って、他者が食べ残した物を後片付けする役を買って出るようになりました。食い散らかしてしまう癖のあるアニマルガールにはありがたい存在として映っており、信頼関係を築きつつあります。
食べられないゴミ拾いも率先して行うため、パーク内が綺麗に保たれているのは彼女のおかげもあるかもしれません。
アニマルガールとして大きく成長した彼女が今後、誰からも信頼され、愛される存在になっていくのを望まずにいられません。
性格
根は生真面目で悪意はないのですが食欲に負け暴走してしまうきらいがあり、他者が美味しそうに食べているのを見ると我慢できずに奪い取ろうとしてしまう癖があります。
本能の赴くままに行動する動物らしさと言えばそれまでですが、両手を広げて駆けずり回る姿に羞恥心は感じられず、大人っぽい体躯でありながらも子供っぽい性格をしたアンバランスな存在と感じます。
食べ物に対する執着を除けば感情の起伏は穏やかで、風の吹くまま気の向くままにさすらうため、目を離すといつの間にかその場からいなくなっている事もままあります。マイペースで天然なキャラと言っていいでしょう。
容姿
茶色を主体として斑を伴った羽根が特徴ですが、地味な色合いのため印象には残りにくい姿です。
猛禽類らしい鋭い視線と、肉体美を感じさせる引き締まった身体のラインは、それに見合った立ち振舞いをしたならばとても魅力的に映ることでしょう。
しかし、常に羽を広げて風を受けることばかりに執着する習性がアニマルガールになっても抜けない彼女は、頭の羽を使って空を飛んでいない、地に足を着けている時でさえも両手を大きく広げて駆けずり回っており、やんちゃな子供を思わせてしまい、漂うかに見えた妖艶さは儚くも霧散してしまうのです。
他のアニマルガールとの関係
かつて、オイナリサマのお使いで持ち歩いていた「おあげ」を攫って叱られたことがある「ギンギツネ」に対しては、理路整然と諭された後におすそ分けをしてもらった縁があり、姉のような存在だと思い慕っています。
一方で「カラス」たちは動物の頃から食べ物を奪い合うライバル関係で、アニマルガールになってからも小難しい話し方で上から目線の物言いをされている気がしてしまうので苦手にしています。
先述の通り食べ物の恨みによって疎まれた過去があるために積極的に関わろうとするアニマルガールはほとんどいないのですが、スマートでクールな立ち振る舞いの「タカ」には憧れの視線を向けていて、しばしばそのようになるにはどうしたらいいのかを聞いているようです。
[トビについてひとこと]
名称 | コメント |
---|---|
タカ | まだアニマルガールとしての生活に戸惑ってるみたいで、なかなかうまく行ってないみたいね。 でも私の言うことをじっと聞いてくれるし、すごく真面目な子だから、早く生活になれるように応援してあげたくなるわ。 私みたいになりたいって言ってるけど、トビにはトビの、私にはない純粋な魅力があるんだから、背伸びして私を真似るようにするのはもったいないなって思うけど、それを直接言っちゃうとあの子のことだから混乱してまた変なことをしでかさないか心配だから、うまく伝える言葉が見つからないの。難しいわね。 |
ギンギツネ | 私の言うことを素直に聞いてくれるいい子よ。うちのキタキツネにも少しは見習ってほしいものね。 良い意味で“けもの”らしさを残しているというか、食欲に素直すぎるからちょっと危なっかしいけど、最近は他の子の食べてるものを見ても我慢できるようになったんでしょう? うーん、でもよだれ垂らしてじっとこちらを見つめられちゃうのはつらいな…… |
ハシブトガラス | 腐れ縁……かもしれませんね。 トビをみるとつい反射的に威嚇してしまうのですが、今は安定して食べ物がもらえる環境にあるのですから、互いに仲良くし合えるようになるといいのですが何というか、どうにも血が騒いでしまって素直に相対せないままでいるのです。 ああ、最近はゴミ拾いを頑張っているようですね。私も率先してやっているつもりなのですが、早朝以外はどうも気持ちが乗らなくて……ずっと見て回っているのには頭が下がります。 |
元になった動物について
トビ(鳶、学名: Milvus migrans)は、タカ目タカ科に属する鳥類の一種。トンビとも言う。
ほとんど羽ばたかずに尾羽で巧みに舵をとり、上昇気流に乗って輪を描きながら上空へ舞い上がる様や、「ピーヒョロロロロ…」という鳴き声はよく知られており、日本ではもっとも身近な猛禽類である。
(Wikipedia 「トビ」のページより引用)
陸地の空ならば山であれ平地であれどこにでも現れては、空を悠々と旋回しているイメージがある猛禽類の一種です。
人の多い市街地でも飛んでいる姿がよく見られます。それどころか、隙を見て人の食べ物を掻っ攫う「食べ物ハンター」として、ちょくちょく被害を発生させている厄介者の顔を持っています。
上昇気流と風を翼へ巧みに受けて飛ぶため、羽ばたくことはほとんどありません。体力を浪費すること無く効率重視の飛翔スタイルは、獲物にありつけなかったとしてもより長く生き延びられるよう温存していくのに好都合なのかもしれません。
また、その甲高くもどこか哀しげな鳴き声は、多くの人の脳裏に刻まれていることでしょう。ピーヒョロロロロ~
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