セルリアン管理番号: CEL-1-030/MP
種別名: Maleficium Phalaena
世代区分: 第1世代
脅威レベル: 1(低脅威)
駆除状況: 未駆除
通称: ケイパー
大きさ: 全長8cm
規定対応手順: CEL-1-030/MP駆除の際には鱗粉を防ぐのに十分な防護服を装着した上で休眠状態の固体から駆除してください。 CEL-1-030/MPの群れが確認された地域は欺瞞情報"区域の清掃"を用いて封鎖し、駆除を行ってください。
説明: CEL-1-030/MP 通称"ケイパー"はパーク内部事件B-057CL"女王セルリアンによるパークセントラル襲撃事件"(以下、単に"女王襲撃事件"と呼称)以降に出現が認められた第1世代区分のセルリアンとして知られる個体です。かつては都市部にも生息が確認されて居ましたが、現在では森林地帯などで確認されるのみです。
ケイパーの容姿、形状は蛾を模した蟲の様な形状です。体色は黒色、白色と個体によって異なるようです。特徴的な部位はカイコガを思わせる体毛や、時折明滅する目玉模様を備えた計6枚の翅です。
体色によって活性化する時間帯が変わるようで、白色は朝から昼にかけて、黒色は夜のみに活性化することが確認されています。
翅は動かすたびに鱗粉が撒き散らされ、ケイパー自身もそれを理解しているのか、対象に対する攻撃に使用する事があります。
活性化していない時は木や壁などに張り付いて休眠状態で待機しますが、活動時間に入り活性化すると、ケイパーは3~5匹の群れで行動します。普段は樹上を飛び回ってサンドスターのかけら等を探し求めて居ますが、近くをアニマルガールなどが通過すると即座に降下、対象の周囲を飛び回り、鱗粉を浴びせてきます。
鱗粉は特別異常は見られず、吸引したことによる体調の特異な変化も確認されていません。単純に鼻腔に強い刺激をもたらし、くしゃみを誘発させる以上の効果はない様です。
ケイパーの戦闘能力は低く、本体も通常の昆虫類と同じような虚弱な体質を有しており、軽いパンチを加えただけで簡単に消滅します。鱗粉を過度にまき散らした場合、墜落した後に消滅してしまう場合もあります。火を苦手とすることも分かっていますが、理由については詳しいことは分かっていません。
行動: ケイパーは鱗粉を浴びせる場合、指揮をする個体が対象の眼前で目玉模様を点滅させ、対象が気を取られている内に翅を振るい、鱗粉を対象の顔に散布します。対象が怯んだ場合は他の個体が順番に鱗粉を浴びせ、対象が気を取られている内に別の個体が張り付き、微量の輝きを吸収、それを二回繰り返した後に撤退します。遭遇した場合は早急に離れるか、駆除・撃退する事が推奨されます。
また行動が激化し、対象の顔に張り付いてから鱗粉をまき散らした例もあります。
事案記録CEL-1-030/MP-1 20██/██/██
CEL-1-030/MP "ケイパー"の群れがホホジロザメのアニマルガールを襲撃した際の記録です。CDCの監視カメラを通して撮影、録音されました。当該アニマルガールはリバーパークシンノウ付近で泣きながら彷徨っている所を保護され、記憶処理薬を投与し隠蔽が行われました。
発生場所: ホクリク森林地帯
対象1: ホホジロザメ(以下、ホホジロザメと表記) 対象2: CEL-1-030/MP"ケイパー" (以下、ケイパーと表記)
<00.03.00 再生開始>
ホホジロザメ: ~♪ [お腹をさすりながらホホジロザメが歩いてくる]
ケイパー: [木の下を通過したホホジロザメに5匹のケイパーが降下する]
ホホジロザメ: んしゃ? [降りて来たケイパーに釘付けになる]
ケイパー: [一匹がホホジロザメの眼前で目玉模様を光らせる]
ホホジロザメ: わ…光ってるぞー!
ケイパー: [ホホジロザメが目玉模様を見たタイミングで翅を振るい、鱗粉を散布する]
ホホジロザメ: ひゅわっ?!ぁっ… [鱗粉を吸引してしまう]
ホホジロザメ: んぁ…ぷしゅんっ!!
ケイパー: [浴びせた個体がホホジロザメのうなじに取り付き、別の個体がホホジロザメの頭の周りを飛び回る]
ケイパー: [ペシペシと翅でホホジロザメの鼻面を叩く]
ホホジロザメ: わぁっ…な、なん…っぷしっ!!
ケイパー: [別の個体がホホジロザメの頭の周囲を飛び回り、鱗粉を振りまく]
ホホジロザメ: わぁあっ、やめろー!! [手を滅茶苦茶に振るい撃退しようと]
ケイパー: [ひらひらと迎撃を躱す]
ケイパー: [輝きを吸った個体がうなじから顔面に這い寄る]
ホホジロザメ: んわああーー!?
ケイパー: [引き剥がすより早く羽ばたき、鱗粉を浴びせてから飛び立つ]
ホホジロザメ: んわっぷしゅっ…!くしゅっ…! [くしゃみを誘発され、マトモな動きが出来ずにいる]
ケイパー: [一匹の個体が前足をちょいちょいと揺らし挑発にも似た行動をしている]
ケイパー: [別の個体が輝きを吸いに取り付く。その間にもう一匹がホホジロザメの目元に覆いかぶさる]
ホホジロザメ: ぎゃっ…くちゅんっ!や、やああ…!! [両手とヒレをばたばたさせる]
ケイパー: [ずりずりと目元に鱗粉を擦り付け、頭頂部まで這っていく]
ケイパー: [再び顔面に飛び込んで来た個体がホホジロザメの鼻に取り付く]
ホホジロザメ: ひゃぶっ…けほっ、げほ…!
ケイパー: [前足を鼻に突っ込み、刺激する]
ケイパー: [頭髪にも鱗粉を擦り付けていく]
ホホジロザメ: ううう…! [じたばたと身体を振るい、ケイパーを追い払おうと]
ケイパー: [数匹が動きを感じて体から離れる]
ホホジロザメ: うゃ…うう…サイカブトっ…へぷしゅっ、だんくるぅ…!
ホホジロザメ: [泣きながら逃走を始める]
ケイパー: [未だに張り付いていた個体が鼻面にまで降りてくる]
ホホジロザメ: やああああああ!しゃぁあああぁー!
ケイパー: [泣きっ面に再び鱗粉を浴びせ、飛び去る]
ホホジロザメ: ひゃくしっ…うあああああああああん!!
ホホジロザメ: [近くの川に飛びこみ、そのままカメラからフェードアウト]
ケイパー: [離脱を確認し、群れが樹上に戻っていく]
ケイパー: [一匹が彼女の飛び込んだ川に汁を吹き付け、遅れて群れに続く]
<00.12.09 再生終了> |
追記: 20██/██/██ ナカベエリアにて調査中の職員が、襲撃したケイパー群から鱗粉のみならず、"汁"の様な物質を噴射されると言う事案が発生しました。噴射された職員から身体の異常は確認されず、皮膚の損傷・融解も見受けられない為、この汁の危険性は現在の所無いものと考えられています。
噴射された職員は3ヶ月間の期間中、腐った卵とラフレシアを混ぜた様な悪臭が取れなかった事を除いては、現時点での異常はありません。
汁に直撃した職員は以下のコメントを残しています。
暫くケイパーのケの字も見たくありません。 あの小さなクソったれムシ供を絶滅させてください。 ドブとラフレシアに下水を混ぜたようなあの悪臭を撒き散らす様な連中は生かしておけません。 |
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