CEL-2-424/PI "ユークリッド"

ページ名:CEL-2-424_PI ユークリッド

 

セルリアン管理番号: CEL-2-424/PI

種別名: Polyedrum iustum

世代区分: 第2世代

脅威レベル: 脅威レベル4(危急避難)

駆除状況: 通常駆除困難

規定対応手順: CEL-2-424/PIの出現の際には管理権限4以上のパークガイド主導の現地職員によって、欺瞞情報"パーク所有の観測気球"を提示して下さい。また、駆除の際には管理権限3以上の権限を取得した職員、及び戦闘能力評価A判定以上のアニマルガールで構成されたセルリアンハンターによって行われます。

このセルリアンの攻撃方法は基本遠距離です。そのため、遮蔽物などを駆使して接近、各形態パターンの弱点を把握した状態での戦闘を推奨します。また、後述の超高圧サンドスター粒子ビームの砲撃が、一般来園者によって目撃された場合は、直ちに第一種隠蔽措置、または第二種隠蔽措置を状況に合わせて執行して下さい。

説明: CEL-2-424/PI、通称"ユークリッド"は、パーク内部事件B-057CL"女王セルリアンによるパークセントラル襲撃事件"(以下、単に"女王襲撃事件"と呼称)以降に出現が認められた第2世代区分のうち、DH型セルリアンとして知られる個体の1つです。

このセルリアン最大の特徴は、セルリアンであるにもかかわらず知能が非常に高い点と、大量のパネル型セルリアンを形成、それを統制し、様々な形に組み合わせることによってまるで1つの生き物のように行動する点です。このため様々な形態が存在し、大きさもはっきりと定義できませんが、総称してユークリッドと呼称します。当セルリアンのコアは18個あり、全てコアユニットと呼ばれる器官に集合しています。コアは常に空中を浮遊し、パネルはこのコアを中心に、形態を変化させることからコアユニットはなんらかの命令系統を持っている可能性があります。

ユークリッドの行動パターンは非常に特殊で、攻撃をしてこない限り、アニマルガールでも人間でもその存在を認識しているのにもかかわらず攻撃して来ません。さらにはユークリッドの形態パターンには何かしらプログラム的な思考が存在すると考えられており、各形態にはメリットとデメリットが存在するため、討伐の際には臨機応変かつ瞬時の判断力が問われます。また、一度形状を変化させると一定時間は変形できないため、こちらも攻撃パターンを常に変化させることでCEL-2-424/PIを混乱させる方法も考えられます。現在、ユークリッドが形態変化のプログラムを簡略化させ、変形までのプロセスが短くなったしまった為、討伐の際に攻撃パターンを変化させる方法は無効となっています。さらに今まで有効であった対処法もユークリッド自身が学習、対処法を構築した為、駆除はさらに難しくなっています。そのため研究員は「ユークリッド自身に学習能力が備わっているのではないか」と考えています。

 

正多角形のパネル型セルリアンは3つの種類に分けられています。

 

CEL-2-424/PI-1: コアユニットの周りに展開される正八角形型のパネル型セルリアンです。コアユニットの指令で各種形態パターンに集合、立体を形成する事により全体の形状を構成する主要パネルです。すぐれた柔性と強度を持つため物理的な衝撃に強く、組み合わせに応じて総体としての大きさを自由に変えることができます。最大個数は判明していませんが、コアがパネルに及ぼす命令系統の効果範囲から見て、並外れた巨大な形態は形成できないと思われます。

CEL-2-424/PI-2: コアを常に保護している球状形態を構成するパネルの1つです。CEL-2-424/PI-1と違い、正六角形の形をしており、後述のCEL-2-424/PI-3と組み合わせ、コアに対し球状に展開しています。

CEL-2-424/PI-3: コアを常に保護している球状形態を構成するパネルの1つです。前述の2つと違い、正五角形の形をしており、CEL-2-424/PI-2と共に球状形態を構成しています。

 

戦闘能力: ユークリッドの有する戦闘能力は、アニマルガールやセルリアンハンターの接近によってある程度判明している部分があります。しかし、その大部分は不明瞭なままです。パネルの組み合わせは何通りもあり、形状パターンはおそらく無限大であることから、未だ全貌が明らかになっていません。各形態パターンは"ユークリッド幾何学"を基準とした数学的図形に基づいていると考えられ、このような数学的立体構造を取る為、本セルリアンは"ユークリッド"と名付けられました。

主に遠距離攻撃を得意としており、中でも攻撃形態などが放つ、大気中のサンドスター、およびセルリアン内部に蓄積された高濃度のセルリウム及びサンドスターを一点に凝縮させ、開放時に発生する莫大なエネルギーを1本化させて推進させる"超高圧サンドスター凝縮粒子ビーム"は最も脅威的で、攻撃形態の照射時のエネルギーはジュール熱換算で最大約1800万Jと推測されます。しかし、サンドスターの構造崩壊速度の関係上、射程距離は数kmほどしかありません。

現場に撮影機器がなかったため、CDC職員(idola氏)によるスケッチを参考。虹色のビームがコアから照射されているのが分かる。

現在、ユークリッドはCEL-2-198/NA"イージス"やCEL-2-███"ドッグ"と同様、サンドスター火山から発生する高純度のセルリウムによって対応困難なレベルに成長してしまう懸念があり、これ以上のパークでの被害を防ぐため、アンチセルリウムシステムの構築が急がれます。現在、脅威レベルは4となっていますが、その活動の影響の大きさからレベルの引き上げが特定特殊生物対策委員会によって検討されています。

以下は205█年現在、ジャパリグループが把握しているユークリッドの形態の一覧です。これらのほかにも様々な形態が存在すると予測される為、新たな形態が確認され次第、追加記載をして下さい

 

形態の形状コード

記述方式 形態概要
円盤形態

概要/特徴、行動パターン/対処法

このセルリアンが空中を移動する際に形成される通常形態です。/パネルが巨大な8角形を構成し、コアは中心でピアノ線のようなプラズムで吊るされています。/本形態が移動時の通常形態であることから、他の形態に移行する前に遠距離から奇襲を仕掛ける事が最も有効と思われます。

球体形態

概要/特徴、行動パターン/対処法

全方位攻撃を行う際に形成される形状です。/八角形であるCEL-2-424/PI-1で八面体を形成、球体は上下に分かれ高速回転します。そして、サンドスター粒子をレーザーのように照射して目標物をなぎ払います。/ユークリッドが完全に包囲された時にのみ形成される特殊な形態であるため対処法は確立されていません。

分裂拡散形態

概要/特徴、行動パターン/対処法

敵対象に向けてアクティブディフェンスを行う形状です。/コアユニットを包む球状形態を中心にCEL-2-424/PI-1が一辺数十センチにまで縮小、個々が目標に対して特攻攻撃を行います。/個々のCEL-2-424/PI-1は大した脅威ではなく、そのためCEL-2-424/PI-1の消費を狙うことで強制的に形状変化させる戦法が確立されています。

防御形態

概要/特徴、行動パターン/対処法

あらゆる攻撃からコアを防御する時に形成される形状です。/一辺1メートル程のCEL-2-424/PI-1を9枚1組の正方形型に並べ、攻撃された方向に向けて壁のように展開します。/この形態時に展開可能な正方形の組の個数は8つで、それ以上は確認されていない為、飽和攻撃が最も有効です。また、この形態時には反撃が一切できません。ユークリッドが防御形態時に高圧電流による放電攻撃を行いました。

攻撃形態

概要/特徴、行動パターン/対処法

遠距離攻撃時に形成される形態です。/一辺10メートル程のCEL-2-424/PI-1を十字状に展開、高速回転し、空気中のサンドスターを吸収します。そして強力な高圧サンドスター粒子ビームを目標に向けて照射します。/空気中のサンドスターを吸収して放つため、自身が崩壊する可能性は極めて低いですが、チャージ中は無防備であることが確認されています。

格子形態

概要/特徴、行動パターン/対処法

███/███/███

+管理権限5のみ閲覧可能-承認しました

 

・最大照射砲撃形態

 

この形態は攻撃形態がさらに進化した形態で、粒子砲撃に特化した形態と推測されます。

攻撃形態にさらにパネルを円形に展開、全体的に筒状のパネルを形成することで加速器の役割を持たせ、威力を高めているようです。当形態は全長20m、高さ10m、砲身の直径6mと巨大で、照射される高圧サンドスター粒子ビームはさらに強力になり、通常攻撃形態の40倍の約7億2000万Jのエネルギーによる、多大な破壊力が確認されてます。そのあまりの破壊力から「斜線に存在していた木々や動植物が全て燃えていた」「川の水などが完全に蒸発し、地面が抉れていた」などの報告も受けています。射程は8kmほどと推測され、当形態への移行を確認したらすぐさま斜線上から退避してください。

 

以下形態変形のプロセス。

 

第1段階: 攻撃形態時の十字型に展開したCEL-2-424/PI-1を中心に、さらに多数の大型CEL-2-424/PI-1が展開する。

 

第2段階: 展開したCEL-2-424/PI-1が8枚1組の筒状の8角形を形成、照射方向に3組、後方に1組、全てが一列に並ぶように形成され、砲身を形成する。1組の砲身パネルは連結せず、間隔を開ける模様。

 

第3段階: さらに砲身を形成するCEL-2-424/PI-1の半分ほどの大きさのCEL-2-424/PI-1が展開して縦に集まり、砲身を包むようにリングを形成。ここまでのプロセスに移行するまでおよそ5秒かかると推測されます。

 

第4段階: 外側のリングが高速で回転、周囲の空気中からサンドスターを吸収し始める。

 

第5段階: 砲身のCEL-2-424/PI-1が4組一斉に回転し始める(この時、CEL-2-424/PI-1が回転する向きは外側のリングとは逆方向です)

 

第6段階: 元の攻撃形態から存在していた十字CEL-2-424/PI-1が、中心のCEL-2-424/PI-1を残して縦方向に回転し始め、最後のチャージに入ります。この時、サンドスター同士の摩擦力が最大になり、ユークリッド全体に高圧電流が発生しますが、ユークリッドはこの電圧を加速器に発生する遠心力を押さえつける用途に使用しているようです。

 

第7段階: 全てのCEL-2-424/PI-1が回転したまま、目標に向かって高圧サンドスター粒子ビームを最大威力で照射する。最初の形態変化から照射までには最大でも12秒かかる模様。

+通信記録-通信記録

女性パークガイド「セルリアン内部より、高圧のサンドスター反応!」

男性の声「何⁉」

パークガイド「先ほどの10、20、30、いえ40倍のエネルギーです!」

男性「まずい!討伐隊は斜線上から退避!」

ザッーーーーー!(爆音とノイズが走る)


 


現在、これらの特徴を含んだセルリアンはユークリッド一体のみしか確認されてません。ユークリッドはその特異性から活動が制限されている模様で、普段は体内のセルリウムをため込みながら活動を休止している模様です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


セルリアン 脅威レベル4 DH型 第2世代 通常駆除困難

画像提供idolaさん

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧