呪術師"イズナ"に関する報告書

ページ名:izuna_mihoshi

名前:イズナ(本名不明)

性別:女性

年齢:不明

取得管理権限:なし(パーク側の人物でない為)

所属:いのちのみほし

所在:不明(封鎖区域の居を構えているという噂も)

概要

要監視対象『いのちのみほし』に関わりがあり、パーク側から要注意人物として指名手配されている女性です。本名不明で『呪術師イズナ』という触れ込みから、イズナと呼ばれています。

容姿

腰の辺りまでの長い白髪で、日本人のそれとは違う青い瞳をしています。目付きは少し鋭く、動物で例えるなら狐を彷彿とさせます。さらに付け加えると、ペット用の緑色の首輪を身に付けているようです。『いのちのみほし』のメンバーが所持している衣装を着用しており、それ以外の服装をしているという情報がありません。

来歴

パークを訪れた時の映像記録が無く、『いのちのみほしの呪術師』という触れ込みで、数年前に突然噂されるようになりました。
噂の問題人物として捜査され始めたのは、彼女に出会ったというパーク職員からの被害届がきっかけです。

 

被害に遭った飼育員の証言

 「上司への不満を零していたら、イズナが現れたんだ。あぁ、実際には彼女の遣いだったんだけど。不服な現状を打破してくれるっていうから、それじゃあ上司に一泡吹かせてやりたいって言っちゃったよ。お金で解決するって言って来るから、提示された金額を払ったらそのまま何処かに消えちゃって、最初は詐欺か何かと思ったよ。翌日からその上司のテンションが徐々に下がっていって、数週間後に辞職しちゃったんだ。あの時はザマーみろって思ったね。正直イズナありがとうって感じで。
でもさ、俺が調子に乗り始めた頃にまた現れたんだよ。『やりすぎ』だとか『外れた』とか言い出して。そりゃまぁ最近ちょっと周りから疎まれ始めたのは薄々感じてたけど。とりあえず、イズナが幽霊みたいに襲ってきて・・・目が覚めたら貯金が全部持ち去られてたんだ!」

本人は仕事場の上司に不満があり、間接的に辞職に追いやったと反省しているようです。
この他にも、ストレスや体調不良を訴える休暇報告が増えたこともあり、呪術師イズナが彼らに何かしらの工作を働いたと見て調査が進んでいます。


被害に遭った施設経営者の証言

 「お金に困ってたら、そこにイズナが来たんだ。私はパークの施設に投資がしたかったと言ったら、イズナは快く引き受けてくれたぞ。ああ、その時は出せるお金が無かったから、出世払いというカタチで契約したさ。そしたら後日、大量の額を積んだケースを私に託してくれたのだ。神様かと思った。とりあえず施設への金額提供は済んで、したかったことを出来るようになって良かった。
・・・まだまだお金に余裕があってね、[削除済]の為に残りもつぎ込んだが、鳴かず飛ばずだったんだ。ヤケになってギャンブルに潜って、気が付くとイズナが積んだお金が無くなって。後日またイズナに頼んだが拒否された。殴ろうとして失敗して・・・・えっと、どうなったんだったか。」

本人が使用したとされる金額は、近日に起きた盗難被害のトータル額と一致しており、犯罪に加担したとして書類送検されました。
それとは別に、これまでに数十件の盗難被害事件が出ており必ず金品が被害に遭うので、上の事例を鏡見るにほぼ全てが呪術師イズナの引き起こした事件と見られています。

 

 

 

 

 

 

この先には管理権限3の照合を必要とする情報が記載されています。
照合は自動的に行われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

照合中・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

管理権限3の所持を確認。 情報を開示します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動物名クダギツネ(重要事項なので反転する必要性あり)

愛称:イズナ

所属:いのちのみほし

管理権限:なし(パーク側で権利を与えていない為)

アニマルガール概要
カルト教団『いのちのみほし』と関わりがあると疑いの掛かっているアニマルガールです。その正体は『推定75匹に増える狐憑き』。主の命令で動き、身体の一部(1匹)を飛ばし、盗難または対象に憑依し病気にさせるなどの悪事を行っています。これまで彼女と戦い消滅させた記録がありますが、75匹以上討伐しても存在が確認されています。このことから、サンドスターを摂取することで元の最大数まで補填できると予想されています。

外見


白い耳で、普通のキツネより細長い尾です。中分けにされた白い髪、後ろは竹筒で纏めています。目の周りが赤く、同じ色の麻呂眉で、目の色は黄色です。元の生き物と関連のある装飾として、至るところに竹筒に似た首輪・腕輪があります。常に教団の衣装に身を包んでおり、元の毛皮の服装をしていた情報がありません。ただしこれは、目撃された分身の姿であり本体ではありません。

本体はキツネのアニマルガールの皮を被っており、その中身は[削除済]。

+-

その中身は『75匹のクダギツネの集合体』そのもの。1匹消えてもサンドスターで席を埋める事ができる。しかしそれは“クダギツネの精神を薄めて増やす”という荒業。酷使のあまり動物としてもアニマルガールとしても最早ガワを保てておらず、“悪性の輝き”と僅かながらの良心だけが彼女を知性のある動物としてギリギリ留めているに過ぎません。四神と同じように全身がけものプラズムで構成されていると思われ、皮を脱げば超大型セルリアンほどの大きさの怪物になる可能性があります。

 

野生解放

「よぉく膨れましたこと。それでは主、頂きます・・・“一切頂戴・外道地獄”!!」

全身が大量の霊体として分裂し物量で襲いかかる。全身がプラズムで構成されている故に可能なスキルと思われます。他にも伝承になぞらえ、神通力による予言の能力を持っているのではと推測されます。

来歴
長く勤めている職員から情報を聞き出したところ、彼女はある日を境に見かけるようになったとのことです。具体的には 年前から。対策本部はこれらの断片的な情報から“ある飼育員”に疑いがあるとみて、彼を秘密裏に監視しています。

台詞

「どうも皆様、私はイズナ。呪術師のイズナでございます。」

「貴方のモノは主のモノ。主のモノは私のモノ。つまり貴方のモノは私のモノという訳です。」

「呪え呪え。我が呪術を甘受せよ!」

「ええ、そうです。私の仕業です。だってそれが、私という妖怪の性なのだから。」

「特製クナイです。よぉく斬れますよ?」

「私に近づいたな?・・・・・・堕ちろ!!」

「後悔なさらぬよう。これよりあなた様に仕えるのですから。」

動物情報
日本では有名な憑き物の一種。竹筒の中に入るほどの大きさ、推定75匹に増える動物などと伝承は様々あります。
別名は「飯綱」。占術に使われたり、依頼者の命令により動きます。これを飼う家は次第に裕福になりますが、75匹にも増え最後には食い潰されてしまうとも云われます。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[20██/██/██追記:とあるカフェに届いた一通の手紙]

+-

くふふふふ...♪
驚きましたか?ええ、驚きましたでしょうね。この秘密のメモは、貴女だけに宛てたものです。

もしお時間がある時にお読みください。
ああ、決して公言なさらぬように。これは信用の問題ですから。
・・・貴女の良心を信じますね?

私の心を見たなら、隠すこともないでしょう。むしろ理解して頂くことから始めるのが好ましいですねぇ。
...少し、昔話を。私の生い立ちを。

 

 

私という存在...クダギツネとは言わずもがな、人間の生み出した絵空事の生物です。この前提だと、少し誤解を生みますでしょうか。なら言い換えましょう。...私は、確かにいました。とある身体に巣食っていた。

生まれた瞬間、私という自我が芽生えた前後のことは覚えていません。いやむしろ、自然的に発生していたのかも...まぁどちらにせよ、確かめる術はないでしょう。とにかく私は、そこにいました。

最初の記憶は、とある雨の日のことです。私は...いや、私が宿とした狐は、ずぶ濡れで人の棲みかに迷い込みました。その幼い生き物は、先天性の全盲で、飼い主とはぐれてしまったようです。目が見えないまま、怯えながら、真っ暗の続く先を歩いていました。
とある家の庭で雨宿りしていたら、そこの家のご婦人に見つかり、冷えた身体を暖めてくれました。そして数日後...その家族の一員として加わることとなります。
白い狐は物珍しかったのでしょう。何しろ異国の地で作られた種族ですからね。白の大理石...マーブルホワイトというのは。

私たちが暮らすことになった家も、少し特殊でしたよ。片方は日本人ですが、もう片方は外国の生まれで、その間の子供も、目だけは異国の色を受け継いでいました。
家族の関係は他と変わらない。お互い意識の違いを認識しながらも、愛し合うことはできていました。その愛情を私にも...ミドリと名付けられた狐にも与えられました。特に、その一人息子は大層気に入っていたようで、よく遊び相手をして下さいました。友達を作るのが下手だったのです彼は。名前の由来に「友達」の意味を込めていましたのに...名前負けをしていた。そう彼は話してくれました。そして私を友達だと、何も裏のない素顔を見せてきました。その素直さを他人にも打ち明かせば良かったのに...。

この家族に、恵みを与えたい。ふと私は、恩返しのつもりで力を奮うことを決めました。ミドリという名は、この外見が稲荷の神のようだという理由で、一生ご飯に困らないという気持ちで付けられました。その想いに応えたく、私はお金を降らせました。クダギツネは主の命令無しには動きません。勝手なのはオサキくらい。それでも私は指示無しの願望で動きました。一番喜んだのは...父親のほうです。一家の大黒柱の働く会社はあまり良い評判が無く、賃金も少ないほうでしたから、力添えをしたかったのですよ私は。その懐を潤すことだけを考えました。
そのたった1度の行動が、後の慢心を誘う引き金になるとは知らず...ね?

父親は気付いてしまった。私の存在に。クダギツネであるとまでは看破できてはいませんでしたが、妖怪がいると徐々に疑い始めた。ですが私はそんなことは気にしませんでした。自身が何者なのかなんてどうでもいい。ただ私は家族を裕福にしたい、それだけ。何食わぬ顔で、その家に黄金の雨を降らせ続けました。
...文献にあるクダギツネの特性と照らし合わせ、ついに私の真名は家族に知られました。"外道"という存在を家内に寄せてしまったことに気付いてしまった。稲荷の神の生まれ変わりだと思わせていた気持ちを裏切ってしまった。度重なる家族会議の結果、私は床下倉庫に押し入れられ、数年間に渡る悪辣な生活が始まりました。ご飯の量も少なめ、散歩も無く、衛生面の保障も無い。目の見えない狐はただただその場所で年々衰弱していった。...何が起きているのかを理解できないまま。
父親の企み、それはクダギツネの長所だけを都合よく利用するというものでした。ミドリを私と同一視していたようです、ミドリが弱まった分だけ祟り目の心配も薄れると鷹を括っていたのでしょうかねぇ。
私は憎いと感じました、その人間達を。本当の"外道"はどちらか...それはか弱い命を虐げる側だと私は今でも思います。

 

私は......その父親を呪い殺しました。

それだけで良かった。私の復讐への焦がれはそれでおさまりました。根源さえ消えれば、次第に変わっていくと......。

しかし、母親も後を追うようにして病死してしまいました。異国の地への怖れと、私という存在、そして謎の裕福さから、この家族は呪われているとレッテルを貼られ、ストレスによる過食で息を引き取ったのです。たった一人の孤独な少年を残して。

そこまでする気はありませんでした。父親を殺してしまえば済む話だと思ったからなのです。ですがそれは違った...私はその家を曲がりなりにも支える柱を私怨で折ってしまったのです。やがて家に捜査が入り、私という存在故に狂った父親の不正が、差し押さえというカタチで家ごと手離すことに繋がりました。両親だけでなく育った家すらも、その少年から奪ったのですよ。

これが...私たちが生前最後に味わった、"家族"という存在の結末です。

もうお分かりでしょう。本来クダギツネが取り憑くのはヒトではなく、"家"です。
もれなく周りとズレていく。それがクダギツネを迎える一族の運命であって、避けられぬ未来なのです。

それから私は・・・おっと、ついつい滑ってしまいましたか。今回はここまでということで。
何か知りたいことがございましたら、その少年を探してみなさい。結末を知る唯一の人ですから。
・・・真実を知った時、果たして貴女はどのような顔をなさるか楽しみですよ・・・。

 

 

結論を言い渡します。私は貴女を必ず、元の居場所へ返す努力を致しましょう。
そしてこの命尽きるまで、ヒトを試し続けます。これからもずっと...くふふ...♪

 

 

未所属 負の遺産 敵対的 いのちのみほし アニマルガール

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