動物名: ネコ(イエネコ、特に船乗りネコ)
愛称: クロ オスカー(不沈のサム)
所属: アクシマエリア
管理権限: 1
戦艦ビスマルク | あれはとても強い船だったね。イギリスの船を大爆発させて、反撃は受けたけど簡単には沈まなかった。私が乗った船の中じゃ、一番強かったんじゃないかな。船員さんたちにもう一度会いたいね。 |
駆逐艦コサック | オスカーって呼ばれてたのはあの船に乗っていた頃だね。でもあの船自体はすごく慌ただしかったし、狭かったからあんまり好きじゃなかったかな...。攻撃された時もふっ飛んじゃったし。 |
空母アーク・ロイヤル | こっちではサムって呼ばれていたね。船の上に飛行機が降りてきたり飛んでいったり、あれはあれですごかったね。広かったし嫌いじゃなかった。沈んだ時は一度置いていかれたから大変だったけどね。 |
上記三隻と比較した現代の戦闘艦(アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦について解説した後) | なんだかあの頃の船とは全然違うみたいだね。攻撃しつつ相手の攻撃を最大限受けないようにうまく防御するのか...。でも、実戦だと何が起こるかわからないからね。当たっちゃったときが心配かな。 |
彼女にはキーロフ級を紹介するべきだったのでは?巡洋戦艦ですし装甲も一応ありますし。 ―パークガイド████
アニマルガールに過度に軍事的な事は教えなくてもいいだろう。イージス艦に乗ってみたいなんて言われたらどうする。 ―職員███
乗ろうとは思わないから大丈夫だよ。 ―オスカー
また、船乗りネコの主な仕事がネズミ捕りだった事が由来しているのか、ネズミほどの大きさで動くものを見かけると、反射的に飛びかかってしまう癖があるようです。飛びかかって捕まえた対象がネズミだった場合は近くの職員に見せびらかす事もあります。
ほら、捕まえたよ! あ、ここじゃ別に捕まえなくてもいいんだっけ...はは...。
能力・野生解放: 彼女は元々船の上、それも戦闘活動を行う軍艦の上で生活していたネコでした。そのため激しい揺れや大きな音、さらに漂流したところを救われた逸話から低体温症に対しても耐性を持つことが予測されていますが、実証には至っていません。泳ぐことも出来るようですが、自分からはあまりしたがりません。
野生解放は彼女の話によると、常時解放型の能力であり、「乗った船に呪いをかける」と説明しています。本人の同意を得て廃船予定の船舶で実験した結果、通常状態でも「波もないのに船が激しく揺れる」「局地的な時化に見舞われる」などの現象が発生しました。これらの現象は彼女が下船してからも数年ほど継続していました。
これらの結果と元動物の逸話から、本気の野生解放を行った場合の"呪い"は強制発生する事象の一種であると考えられ、その内容は「乗った船が数年以内に沈没ないし何らかの致命的な損害を受ける」ものとされます。また、実験後に下船のためにボートを使用した際、突如発生した横波によってボートが転覆、職員2名と共に海に投げ出される事故が発生したものの、同時に発生した悪天候により救助できず職員2名が30分近く漂流し岸に泳ぎ着いたのに対し、オスカーは直後に職員と反対方向に流され救助された事から、副次的な能力として「乗っていた船が沈没した際に必ず救助される」と考えられています。
動物情報
動物名: ネコ(イエネコ)
学名: Felis silvestris catus
分布: 世界中
IUCNによる保全状況: ―
動物概要: ネコとは、狭義には食肉目ネコ科ネコ属に分類されるイエネコを指します。現在では世界中で100以上の品種が作られていますが、その祖先はヨーロッパヤマネコの亜種リビアヤマネコであったことがわかっています。
人類とのかかわりは、農耕が行われはじめた頃の中東において、穀物の貯蔵場所に現れるネズミなどを狙って住み着いたのが始まりと考えられており、最古の飼育例はキプロス島の約9,500年前の遺跡から、今日のイエネコの直接的・系統的起源は紀元前3000年ごろの古代エジプトで固定化されたものといわれています。
また、これらネコ科動物の祖先はミアキスと呼ばれる約6000万年前の中型肉食獣であり、ミアキスからプロアイルルス(初期のネコ科動物)を経て進化したのがネコ、それとは別に集団生活を送るように進化したのがイヌであるとされています。
オスカー(不沈のサム)
動物概要: こちらは史実におけるオスカーについての解説です。
1941年以前にドイツで誕生したオスカーは、乗員の誰かに連れられドイツ海軍の戦艦ビスマルクに乗船しました。ビスマルクはライン演習作戦に参加、デンマーク沖海戦でイギリスの巡洋戦艦フッドを撃沈したものの、それによって復讐に燃えたイギリス海軍に執拗に追撃され、遂に撃沈されました。
この時オスカーはまだ無名(或いは乗員につけられていた名前があったと考えられますが不明)で、イギリス駆逐艦コサックに救助された後、そこでオスカーと名付けられました。
しかしその後、オスカーを乗せた駆逐艦コサック、空母アーク・ロイヤル、さらにオスカーとアーク・ロイヤルの乗員を救助した駆逐艦ライトニングとリージョンも後に全て沈没し、これ以降迷信深い水兵たちはオスカーを軍艦に乗せることはありませんでした。イギリス本土に移されたオスカーはベルファストにある「Home for Sailors」と呼ばれる船員の宿舎で過ごし、1955年に亡くなったとされています。
関連としてはロンドン近郊のグリニッジ国立海洋博物館にオスカーの肖像画が展示されている他、写真もいくつか現存しています。しかしこの「オスカー或いは不沈のサム」とされる写真の猫が二種類存在している事、またビスマルクに関する詳細な記述がされた本にオスカーらしい猫の記述が存在していない事などから、フィクションではないかという指摘もあります。
執筆:Type-ZERO
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