さらば見知らぬ友人よ

ページ名:さらば見知らぬ友人よ

彼らは笑い、私達を見送った。

管理番号: CEL-1-11110/NA
種別名: Novis Amicis
世代区分: 第1世代
脅威レベル: 2(高脅威)
駆除状況: 未駆除

規定対応手順: 通常であれば封鎖区域に出現するセルリアンは駆除対象となりますが、CEL-1-11110/NA(以下"CEL/NA"と記述します)の駆除は必要ありません。CEL/NAは現状、封鎖区域における探索班の味方と言える存在です。後述の理由よりCEL/NAは利用価値があるため攻撃的行動は慎み、彼らから何らかのアクションがあるまでその場に待機して下さい。また、CEL/NAの指示は探索班長の指示よりも優先されます。CEL/NAからの指示があった場合必ずそれに従うよう心がけて下さい。

説明: CEL-1-11110/NA(以下"CEL/NA"と記述します)は封鎖区域のみに出現するセルリアンです。サンドスターで形成されたと思われる身体を持ち、全身をさらけ出すことはほぼありません。全身を見せることが少ないため不確定ではありますが、CEL/NAは概ね人型をしていることが報告から推測されています。
CEL/NAは封鎖区域において『門』を見失った個人・集団の前に出現し、『門』まで誘導してくれます。CEL/NAは先述のように全身を見せることはないものの、頭と手は必ず見えるため発見は容易です。CEL/NAを捜索する際は物陰を探すことでより発見が用意になります。
またCEL/NAはこちらが██mまで近づくと視界から消え、別の場所に出現します。この特性のためCEL/NAの捕獲及び研究は全くと言って良いほど進んでいません。しかし、CEL/NAの出現する方向へ向かって進行すると必ず『門』へ帰還することが出来るため、封鎖区域で進行困難・帰還困難に陥った場合撤退に利用することが出来ます。CEL/NAのこの特性をより良く利用するため、探索班は"CEL/NAは物陰に出現することが多い"事を念頭に置く必要があります。
前述の通りCEL/NAは敵対的行動を起こすことなく探索班を無事に帰還させるものであるため、駆除を行うべきか現在協議が行われています。

 

 

+管理権限5を所持、かつ探索班長権限所持者のみ閲覧可能-

CEL-1-11110/NAは存在しません。
CEL-1-11110/NAの情報は一部を除き欺瞞情報です。

管理番号: CEL-1-11110/SE
種別名: Scimus Eos
世代区分: 第1世代
脅威レベル: 5(退避警告)
駆除状況: 駆除不能

規定対応手順: CEL-1-11110/SE(以下"CEL/SE"と記述します)は駆除不能のセルリアンです。探索班長はCEL/SEと接触したと報告がなされた場合、報告者と発見者をその場に残し、それ以外の人員をまとめ即座に封鎖区域から撤退して下さい。
CEL/SEを駆除することは不可能であり、また遭遇するだけで重度の認識災害を引き起こします。そのため封鎖区域内で存在を認知し次第、その場での記憶処理薬の使用が許可されています。その場合記憶処理薬によって処理する記憶の範囲は60分を超えてはなりません。ただし、記憶処理薬を投与してなおCEL/SEに言及する人員は██が許可されています。
封鎖区域から脱出出来た場合も記憶処理薬を必ず服用して下さい。記憶の消去範囲はCEL/SEとの接触報告から脱出までの時間です。このためCEL/SEと接触した探索班に限り、規定量以上の記憶処理薬が使用できます。

説明:CEL-1-11110/SE(以下"CEL/SE"と記述します)は封鎖区域内で発生し、これと接触した人員(人間・動物・アニマルガールを問いません)の認識情報上に生息するセルリアンです。
CEL/SEに暴露した人員は、それ以降「彼らが呼んでいる」と主張するようになりCEL/SEとの接触を試みるようになります。CEL/SEは██mまで接近されると別の場所へ転移し、暴露者を誘導し続けるとされてます。これは結果的に暴露者を『門』まで案内することに繋がりますが、CEL/SEの特性上好意的な行動ではなく自身の生息範囲を拡大させるための行動と推測されています。

詳細: CEL-1-11110/SE(以下"CEL/SE"と記述します)に暴露した人員は封鎖区域外であってもCEL/SEを視認するようになります。これまでの調査からCEL/SEは必ず物陰におり、暴露者を呼ぶような行動を取ることが報告されていますが暴露者以外にCEL/SEを認識することは不可能であるため確定的な情報ではありません。ただし、SEL/SEは認識情報上にのみ存在するのではなく、実体を持つ存在であることが報告されています。しかし度重なる調査にも関わらずSEL/SE実体の総数は未だ以て判明していません。調査のたびSEL/SE調査班から未帰還者が出ることから、現在はCEL/SEはCEL-1-11110/NAという無害なセルリアンであるという欺瞞情報を流し、必要以上に被害者が増えないよう措置が取られています。

報告からSEL-1-11110/SE(以下"CEL/SE"と記述します)の出現条件は次の条件を全て満たす事であることが判明しています。
・光度が100ルクス未満であること
・大気中に存在するサンドスターの量が███以上であること
・建築物や廃棄物などにより物陰が多く存在すること
この内「光度が100ルクス未満」の条件は満たしやすいものであるため、探索班は常に明かりを絶やさず野営地においても光源を設置して下さい。
しかし『門』近郊に設置された野営地において扉により光が遮られ100ルクス未満となったことで扉の影からCEL/SEが出現した事例が存在します。封鎖区域は決して安全な場所ではありません。『門』近郊に出現した事例は極めて稀な事例です。これ以外にCEL/SEの出現が報告された場所は『洋館』『████』です。

+インタビューログ No.28-音声を再生します。

インタビュワー: ██上級研究員
対象: CEL/SE遭遇者(当該人物の記憶は消去されているため、便宜上氏の名称はアランとします)
(注釈: この遭遇者は至近距離でCEL/SEと遭遇したにも関わらず、暴露者とならなかった人員です)

██上級研究員(以下██): 君がCEL/SEと遭遇したアランくんだね?
アラン: はい。
██: どのような状況でCEL/SEと遭遇したか教えて欲しい。あのセルリアンに関する情報が不足していてね。どんなに些細な事でも良い。
アラン: 自分は…。自分は携帯端末を操作しながら、野営地の部屋へ入ろうとしました。
██: ふむ、続けて。
アラン: すると、視界の端に灰色の腕のようなものが見えました。
██: 腕?
アラン: はい、腕です。ぶよぶよと常に形を変えていましたが、人の腕のように見えました。直感的に「こいつがCEL/SEだ」と考え地面を見たまま部屋の中に入りドアを閉めました。
██: すると…どうなったんだい?
アラン: 部屋の中は…自分が出る前と何も変わっていませんでした。部屋中の明かりをつけ隅々まで暗い部分を無くし…それでもあいつが何処かにいるかと思うと!
██: アランくん。重要な情報をありがとう。辛い事を思い出させてしまってすまない。退室してくれ。医療班から治療を受けるように。いいね。
[アラン氏の退室する音。再生終了]

この音声記録より、CEL/SE暴露者となるための条件に「CEL/SEを直視すること」がある可能性が示唆されました。
しかしCEL/SEの存在を認知するだけでその人員は重大な精神的ダメージを負うため、CEL/SEとの接触は積極的に避けるべきです。

 


CEL-1-11110/SE(以下"CEL/SE"と記述します)暴露者は、暴露から12時間以内に記憶処理薬を███mg投与することで影響から逃れる可能性があります。ただしこの処置は重大な記憶障害やパーソナリティ障害に繋がる危険性をはらんでいます。しかし封鎖区域の探索記録を失うことは可能な限り避けるべきであるため、この処置を行う場合暴露者から出来得る限りの情報を聞き出した上で処置を行って下さい。
実験記録よりCEL/SEの元となったものは人間(もしくはアニマルガール)であることが示唆されています。以下は実験記録より要点のみ抜き出したものです。個人差はありますが記憶処理薬を適切に投与されなかった暴露者は概ね同じ経過を辿ります。

・暴露直後: CEL/SEとさらに接触しようと試み、同時にCEL/SEの情報を他者へ伝えようと試みる。

・1時間後: CEL/SEをはっきりと視認するようになる。この時点で他者へCEL/SEの情報を伝えようとすることはなくなる。

・12時間後: CEL/SEの声を聞くようになる。これを境に記憶処理薬の効果が薄くなり、この状態から脱した暴露者は█名です。

・26時間後: 自身をCEL/SEと呼称するようになる。

・32時間後: 暴露者の身体がサンドスターへ変化していき[データ削除済]。

 


セルリアン 第1世代 脅威レベル2 未駆除

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