シャーリィと宮本の研究室

ページ名:シャーリィと宮本の研究室

ここは研究開発局内にある第三研究室。

「ふぁあああああ・・・・もう朝か」

彼は宮本総悟、第三研究室の室長だ。

若い彼が室長の立場にある理由はまあ置いといて・・・

どうやら彼は研究論文の徹夜をしていたらしい

「よく寝たなぁ・・・・俺」

「もう9時か・・・・」

その時

ガサガサガサガサ

「!?」

山積みにされている研究書類の山が動く
そして

「ぷはああああああああっ!」

その山から出てきたのは・・・・小さい少女であった。

彼女はシャーリィ、11歳である。

「はぁ・・・・お前か、なんで埋まってたんだ?」

「起きてみたら研究書の下に埋もれてたんです!」

「整理もしておかないとなぁ・・・・掃除のおばちゃんにはほぼ愛想を尽かされてるし・・・・」

「そうですね・・・・ところで室長、論文は?」

こう見えてもハーバード大学を飛び級で卒業したエリート中のエリートであり、立派な研究者である。

下手すれば彼女のほうが宮本より学力は上なのだが・・・彼女はあえて宮本の下の主任研究員の立場にいる。

「論文ならできてるぞ、これだ」

「見せてください・・・・・」

「・・・・・・・」

「ゴクリ・・・」

「室長、7番目と12番目の文はほぼ同じ内容です。どちらか削ってください」

「あと、この文も削って、あとこの文も、この文も、この文章はすべて要りません」

「はいはい・・・」

本来なら室長が主任を叱るはずが、逆になってしまっているのも第三研究室の名物である。

「以上です、あとは別に良いです」

(半分くらい削られている気がするがな・・・・)

「ところで室長、ランチはどうします?」

「食堂はもう開いて無いしなぁ・・・・・備蓄のカップ麺でも食うか?」

「室長、カップ麺は昨日で底をつきました」

「・・・・そういえばそうだ」

頭を抱える宮本

「どうするんですか?」

「仕方がない・・・金渡すから売店でじゃぱりまんでも買ってきてくれ」

「!?」

一瞬ときめくシャーリィ

「どうかしたか?シャーリィ」

「い、いえ!なんでもないです室長!」

彼女はじゃぱりまんが好きであるが、本人はこのことを隠してクールにやっている。

「そうか・・・・じゃあこれでっと」

「お釣りで好きな物買ってきていいぞ」

「っ・・・・子供扱いしないでください」

「はいはい・・・・まあ行って来い、俺は少し片付けてるから」

「了解です」

売店に行くシャーリィ


「・・・・・さてこの山をどうするか・・・・」

ブツブツ独り言を喋りながら山積みになっている書類などを片付けていく宮本であった。

終わり


Tale

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