ヘビ型セルリアン
セルリアン管理番号: CEL-1-682/PS
種別名: Python Siren
世代区分: 第1世代
脅威レベル: 4（危急避難）
駆除状況: 未駆除
通称:セイレーン
大きさ: 全長5.2m
規定対応手順: CEL-1-682/PSは蛇と同じくピット器官を用いた体温感知による水中からの索敵を得意としています。それを応用し水辺に温かいものを置いて、それに襲いかかった隙を突いて駆除を行ってください。来園者やアニマルガールに対しての隠蔽処理は記憶処理薬が推奨されます。
説明: CEL-1-682/PS 通称"セイレーン"は通常、水辺や水中などで活動している第１世代セルリアンです。パーク内部事件B-057CL"女王セルリアンによるパークセントラル襲撃事件"以降、当該セルリアンの個体数は減少傾向にありますが時折確認される事があり現時点では未駆除と見なされています。
セイレーンの容姿・形状は通常のニシキヘビの様な長くしなやかで強靭な青い体色の身体で、足はアホロテトカゲの様に前足のみ、尾の先端には遊泳の補助の役割を担う為の尾ビレに似た部位が形成されています。
前足の用途は主に歩行の補助です。地上で活動する際にはそれも用いて移動することが確認されています。
またセイレーンは地上にて活動している時体表からは滑りのある粘液を噴出していますが、水辺から離れた時間が長くなると体表が乾燥し粘液が消失します。
アニマルガールに対し攻撃を行う際には基本的に自分が待ち伏せしている水辺に近寄ってきた所で奇襲し水中に引き摺り込み、長い身体で巻きつき締め上げて呼吸を封じ、その後に丸呑みするニシキヘビの仲間の行う狩りと似た手順で捕食を試みます。
奇襲が外れ戦闘行為に発展した場合には長い身体と粘液を用いて自らの機動力を確保しながら組み付きにかかる事が確認されています。
通常の蛇と同じくピット器官を有しているのか、暖かい物体に対しても捕食行動を行った例もあり、水中から狙いを定める分には温度を頼りに狙いをつけている様です。
セイレーンの飛びかかりの軌道は直線的なものが多いものの、横幅のリーチが長く力が非常に強いため巻きつかれた場合の脱出は困難を極めます。
また搦め手として口から麻痺毒を伴った針状の物質を打ち出す、粘液を獲物に付着させると言った例も確認されています。
捕食されたアニマルガールは数日かけて輝きを吸収されますが、完全に吸収される前にセイレーンを倒した場合救出が可能です。対象から輝きを吸収できなくなった場合、セイレーンは対象を吐き出し再び獲物を求めて移動を始めます。
既にアニマルガールを捕食している場合は水辺に佇み、獲物を求めるという事をしないためピット器官を利用した誘導は不可能ですが、代わりに輝きの吸収に集中している事が多いため、消化行動中のセイレーンを発見する事は比較的容易です。
追記: 目撃例が少数ながら、輝きを十分に摂取し進化したと推定される個体が川の上流部などで確認されています。この個体を今後"フローラル"と呼称します。
フローラルの身体能力は通常のセイレーンと大差ないものの、全長が6mとやや大きく、通常のセイレーンに金魚の様な背ビレが形成されており、ヒレから散布する花に似た甘い香りによる獲物の誘導、膨張させた腹部を用いての跳躍、粘液を浴びせ掛けるなどの行動の他、胃袋の容量が増え複数人のアニマルガールの捕食を可能としている事が推測されています。
獲物を誘き寄せる際には水面に背中だけを露出させ背ビレを展開、背ビレから花の香りに似た匂いを周囲に散布し近寄ってきたアニマルガールに襲いかかるといったスタイルを取った狩りもするようです。
フローラルは進化の結果、身体が所々魚類に似た形状になっており、前足にも小規模ながらヒレが存在します。エラに似た毒腺もややヒレ寄りの形状になっている事から、元から魚、ないしは魚類アニマルガールから輝きを奪ったセルリアンの進化の方向性が現れているとも推測されています。
また、代名詞である「粘液」も噴出する量が格段に増えている一方で乾燥した場所をより苦手としており、内陸にまで赴く事は殆どありません。
また、増殖する時期になるとフローラルは川の上流等でセイレーンの幼体を作り出し、幼体が成長するまで基本的に繁殖地を拠点とします。その際、川の底に穴を掘り、そこに幼体が身を隠す場所を数箇所構築します。その時期にフローラルが狩りに赴き、アニマルガールを捕食した場合は輝きをすぐに吸収せずに繁殖地にまで持ち帰り、麻痺毒で自由を奪ってから幼体に分け与えるといった行為を行うことが報告されています。
通常型と同じく対策は容易であるものの、より狡猾な動きが目立つ為遭遇した場合は細心の注意が必要です。
画像提供: 当該セルリアンの画像はCDC職員のふすつさんからいただきました。
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