ウロボロス「ロス」

ページ名:Ouroboros-AG.pdf

 

「んう…なあにぃ?あたしに用…?」

 

アニマルガール情報


アニマルガール管理番号: 0000412

動物名: ウロボロス

愛称: ロス

所属: 小笠原先端宇宙開発局(OASDAスペースフロンティア)

管理権限: 0

 

アニマルガール概要: 


-性格について

とても怠惰な性格です。加えて非常に気だるげで行動力が薄く、1日の殆どを睡眠に使うか、あるいは口寂しいのか尾をしゃぶる事に費やしていることが多々あります。その関係上、尻尾には何時も唾液が付着してしまっていますが、本人がそれを気にする様子は全くありません。

どうやら自身が「シンボル」である事を重要視しており、動く事が少ない生活も"シンボルは動かない"という理念の下に食っちゃ寝無駄な動きを減らした生活をしていると主張しています。
この主張をソファでごろごろするための詭弁であると指摘した場合、あからさまに不満を訴えるので推奨されません

彼女の気が向かない状態で職員が無理に行動させようとしたりした際は、普段使っているソファに掴まって駄々をこねるなどの抵抗を行います。度が過ぎると手痛い攻撃も用いて抵抗を激化させるため、彼女が拒否した際に行動を強要するのは推奨されません。

この様に普段は非常に怠けものと呼ばれる程の有様ですが、何らかの理由で彼女が本気を出した場合に出す力は強く、決して虚弱と言いきれるものではありません。

 

-愛称について

彼女には愛称としてウロボロスの名前から末尾の二文字を取り「ロス」と呼ばれる事があります。この愛称ははウロボロスが飼育員に"自分のシンボルとなる名前が欲しい"と要求し、飼育員からこの名称を提案されたのを喜んで受け入れた為、現在ではこちらの名称もウロボロスと併用して使用されています。

正式な文書などではウロボロスと記され、親しい人物からは「ロス」、更に親しみを込めて「ロスちゃん」と呼ばれる事もあります。

稀に「ドラコーン」などと呼ばれる場合もありますが、ウロボロスの名前が定着しているため、彼女に対してドラコーンと呼称しても反応を示す事はありません。

 

 

-外観について

彼女はウロボロスの頭を模した赤いフードをかぶっています。これは蛇のアニマルガール特有の特徴が色濃く残ったものと思われます。しかしそのフードには翼もついており、これは一部のウロボロスを指す壁画等に翼を持ったウロボロスがいたことに起因していると考えられています。

いつも眠そうに目は半開きで、もこもことカールの目立つ金髪で、毛先の色にはけものプラズムによって「星空」の様な色合いを見せています。

彼女の癖である尾をしゃぶる仕草は、ウロボロスの語源が尾を飲み込む蛇であることと、残っている資料のほとんどが、自らの尾を食べて環状になっている様をそのまま映した結果であると考えられています。

また、頭につけている豪勢な王冠の由来は不明ですが、ウロボロスはとても大切そうに肌身離さず着用しています。コースターなど王冠が飛んでしまいそうなことに遭遇した場合は両手でしっかりと保持し、頑なに王冠を離しません。眠る時は流石に近くに置くなどして眠りやすくしますが、時折手で抱えたままだったりと王冠に対する思い入れが強いようです。

追記: 現在のところ赤いフードに翼、王冠と言ったものの由来については、彼女の特徴に2匹が輪になって相食むタイプのウロボロスの特徴も色濃く表しているという説が定説となりつつあります。

 

-誕生・発見について

OASDAスペースフロンティアで執務を行っていた██研究員が資料室の内部で休息中のウロボロスを発見、その際彼女を無理に運ぼうとしてウロボロスと揉めていた途中でウロボロスが野生解放、██研究員を[削除済み]、██研究員は辛うじて一命を取り留めました。以来██研究員はウロボロスに対して強く出られない状態が続いており、現在に至ります。

 

-生活について

通常、ウロボロスは小笠原先端宇宙開発局のOASDAスペースフロンティアにて生活しており、併設されたアミューズメント施設「ステラフロンティア」で遊んでいる様子も偶に確認することが可能です。ウロボロスの気分によっては、一緒に遊べる事もあります。

彼女に特記すべき身体的異常は特にありませんが、彼女は自分から外に出る、歩くと言ったことを殆どせず、睡眠を取る際も寝室では無くリビングのソファで睡眠を済ませている事は日常茶飯事です。何時も以上に行動したとしてもテレビの電源を入れたりする以上の進展は見られません。現在は██研究員と専属の飼育員1名が彼女のお世話を行なっています。

ウロボロス自身は動きたくないという事を譲らず、度々口論に発展することも有りますが頼る部分は頼りきっている事もあり、飼育員や██研究員に対して依存している節も見受けられます。

食事に関しては通常の食品より、スナックやデザートといった菓子類を好む傾向にあります。特に甘いものが大好きな様で、彼女の私室には必ずお菓子が置いてあるほどです。1番の大好物はドーナツとバウムクーヘンである事が分かっていますが、この二つは食べる前に必ず手に持ってじーっと満足気に眺めている事が確認されておいます。彼女が尾を食み、輪となった蛇のシンボルだった事を考えるに、恐らく当該の菓子の形状に親近感を覚えての行動と予想が立てられています。

 

-野生開放能力

彼女の野生解放能力は瞬間的なパワーの増大を可能とする能力です。特に尻尾に力を貯めて放つ一撃は強烈で「星砕きめておてーる」と呼称され、叩きつけた際に尻尾から星の形をしたけものプラズムの残渣が飛散します。

その一撃を放った後、けものプラズムで生成される非常に強固な球状のシェルターは「ぜったいあんみんプラネット」と呼称され、ウロボロスは中に篭った状態で急速な睡眠に移行します。この能力は彼女が安らかに長く眠りたいという「欲望」の感情が高ぶった時のみに発現します。シェルターは空中で静止し、如何なる手段を持ってしても動かす事が出来ません。彼女の私室の外でシェルターを生成した場合、引き寄せられる様にして私室へと移動するのみでその場から動かせたと言う報告はありません。

シェルターに対する攻撃は殆どが無効に終わっており、その強度は地球上で2番目に硬い物質であるロンズデーライトにも匹敵すると推測されていますが、正確な硬度は分かっていません。

また、「ぜったいあんみんプラネット」に関しては単体の発動も確認されています。

この能力に関して彼女は以下のコメントを残しています。

 「むう…ねるのを邪魔されたうらみは、おそろしいんだよー…?」

 

 

-本人インタビュー

小笠原先端宇宙開発局の彼女の私室にて、██研究員との口論の記録です。

この記録はウロボロスが暮らす様になってから比較的初期の時期に記録されています。

+記録を展開-展開します。

<00.05.21 再生開始>

 

 

██: ロス。今日はステラフロンティアに遊びに行かないのか?

 

ロス: んぅ…いい。あたしここでごろごろしたいの。

 

██: ちゃんと身体を動かした方が良いぞ?

 

ロス: やだ。あたし…じっとしたい。

 

ロス: あたし…シンボルだもん、動くものじゃないもん。[何故か自慢げに]

 

██: …ちゃんと動かさないとなあ…体の節々が鈍くなるんだぞ。

 

ロス: えー

 

██: …その"えー"は、どっちの"えー"なんだね。

 

ロス: んー… [ごろんと背もたれに身を投げ出し]

 

██: …少なくとも動きたく無いって気持ちは伝わったよ。

 

ロス: うんー……このままがいい…

 

██: …だが…今日こそは動いてもらうぞ、お前の健康の為なんだ。

 

ロス: …やだぁ

 

██: やだじゃない。ロス、お前だってフレンズなんだから外でも遊んだ方が良い。

 

██: 外で遊んで、いっぱい友達を…

 

ロス: …しつこい。たたくよ?

 

██: ……それだけは勘弁してくれ。

 

ロス: じゃあ、お話おしまいだね。…あむっ

 

ロス: [話の終わったタイミングで再び尾をしゃぶり始める]

 

██: …はあ…

 

 

<00.08.10 再生終了>

 


追記: 飼育員の配属を要求します、私一人では限界がありそうです。

 

-友好関係の特筆事項

  • ██研究員

彼とは資料室で出会い、無理矢理連れ出されそうになった為前述の野生解放能力を用いて撃退しました。そのため██研究員からはウロボロスに対する若干恐怖の入った畏怖の念が感じられますが、ウロボロス自身は██研究員に対してそんなに悪い印象を抱いていない様です。██研究員自身もウロボロスの世話を行う事があるため、彼に対しても懐いてきていると考えられています。

 

彼女は試験解放区からウロボロスの飼育員として緊急に派遣されました。当初はウロボロスの怠惰な生活が一向に改善しない為に苦闘していましたが、暫く世話を重ねるうちにウロボロスとの仲も良好となっている様です。ウロボロス自身も世話を続けている糸川飼育員に対して特別懐いており、幾分かは彼女からの言う事を聞く様です。

伝承情報  


生物名:ウロボロス (ouroboros, uroboros)

古代ギリシア語: (δρακων)ουροβóρος(〈ドラコーン・〉ウーロボロス)

語源: 尾を飲み込む蛇

存在文化圏:ギリシャ・ヘレニズム・中国、ヒンドゥー神話・エジプト神話・北欧神話・アステカ神話 等

 

動物概要:

ウロボロスは様々な文化圏で散見される、己の尾を咥えて環となった蛇のシンボルです。古代ギリシャの哲学者達は、このシンボルを「ウロボロス」と呼びました。その他の文化圏ではまた違った名を与えられている場合もありますが、その多くは無名です。

もともとは生命力の象徴として考えられてきた蛇が、自らの尾を食べて環状となることで始まりも終わりも無い「完全なもの」としての意味を持たされており、他にも永続性・始原性・無限性・不死などを表すものとして、多くの文明・神話で用いられています。

ウロボロスには今日のウロボロスのイメージを形作った「1匹が輪になって自分で自分を食むタイプ」と、もう一つの姿として「2匹が輪になって相食むタイプ」が伝えられていました。2匹のタイプの場合、1匹は何も無い素のままの姿ですが(王冠を被っているタイプもあり)、もう1匹は1つの王冠と1対の翼と1対の肢があった姿で描かれる事がありました。

 

 

脚注


ウロボロスのイラスト出典: ICOOON MONO

ウロボロスと宇宙の関係についての図引用:[宇宙は何でできているのか . 村山斉著、幻冬舎新書出版、巻頭帯より転載]


 

クレジット

イラスト・記事の形態は特殊動物飼育員ふすつさんから提供されました。


アニマルガール uma アクシマ 共著 oasda

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