1999年、2012年、2███年、と人々を騒がせた大予言や予測は、笑いを取る恰好のネタだった。
地震や津波の比ではないその災害予想は、もはや缶詰一つポケットに突っ込ませないほどのデマとなり、UFOや未来人とともに永久的におもしろネタBotのツイートの一つとなり続けた。
今から█████年前に発表された大予言は、今までの流れを完全に無視した、最高に空気の読めないものであった。
人類滅亡は至って簡単に発生しうるものだった。
人類滅亡後の世界がどう移り変わるかを紹介した番組があった。世界を保存することのできそうなサンドスターにとって、その番組の中にあったような無残に崩れ去る遺物はどうでも良いのだろう。███年前は電気が消えた。██年前は家具が消えた。██年前は家が消えた。█年前は残骸が消えた。番組と同じ順番で、同じ時代に崩れ去る。じゃぱりまんはいつ頃消えたのだろう。
しかし世界の終わりは想像していたより、のろまだった。
一瞬で消滅する薬と、千日紅のお茶を出されたら、お茶には手を出さず一瞬で消滅する薬を飲もう。
サンドスターは生命に対して非常に優しかった。生命は死んで土壌にエサをやる。餌を得た種は枝葉を伸ばす。そうしてできたリンゴやバナナを食べることで一つの輪ができる。
サンドスターは道を間違えた。輪を千切りにして、留まらせた。
情報はそう簡単には消えなかった。
所詮輪廻ではなくただの蘇生だった。
忘却曲線を無限になぞる意識は確実に記憶を残していった。
今日は██████回目のなぞり時だ。
5分間のようにあっという間で、この先も同じように永遠が一瞬に感じられるのだろう。
泳げない自分は、どうも12話を見ることはできないらしい。島で11話をループする。█████████周年記念日。
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