第4話 終わらない旅のショートストーリー

ページ名:カフ 4-7

 

 

 今夜も彼女を見つけられなかった。もしかして、私には人探しの才能がないんだろうか?私が探しているのは命の恩人。昔、私を助けてくれたフレンズを探している。勇敢で、力強く、そして誰よりも親切だった。あの時の自分は臆病で、勇気もなく、根暗な性格で自分自身でさえ信じることができなかった。そんな彼女は、私のことを見捨てなかった。導いてくれた。

 

 わたしはニホントカゲのアオイ。私を助けてくれたフレンズは今どこにいてなにをしているのだろう?私に進むべき道を示してくれた【師匠】とも言えるべき存在...

 

 彼女は私を助けた後、すぐにどこかへ行ってしまった。お礼を言う間もなかった。それでも、あの人の姿は忘れていない。忘れられるわけがない!!もしかしたら、パーク内で様々なフレンズたちを助けてあげてるのかもしれない。なんてかっこいいんだろう!

 自分は、一刻も早くあの人を見つけてお礼を言いたい。そんな気持ちで胸がいっぱいだった。そんな時、とあるフレンズと出会った。ケサランパサランのケサランちゃんだ。彼女も旅好きでしばらく私と一緒に旅をしてくれた。あの子は、甘いものが好きで、人との出会いを楽しんでいるかのようだった。

 

_______________

 

 それでも、私は昔の自分とは違う。
自信を持つことができるようになったし、仲間もできた。

 

 もし…あなたが困ってるなら、力になりたい。
あの時のお礼も言いたい...

この広大なパークの中であなたを見つけることができるだろうか?

 

...今夜はいい満月だ。

まるで私を導いてくれてるかのようね...

 

 私はふと、静かに流れる川を見つけた。昔から私は自然が大好きで、こんな感じの穏やかな川も、夜に道を照らしてくれる満月も私は大好きだ。それだけは今も昔も変わらない。

 そうだ、焦る必要は無い。

 私にはまだ時間がたくさんある。

 この川の水のように穏やかな"ココロ"を持って、彼女を探し続けよう。

 私ならできる。

 

まだまだ...!

 

旅は、始まったばかり!


Tale

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