漂う夢、遠いあの海

ページ名:セーラーちゃんのイラストとかをまとめるページ(不定期更新)
  よおこそ

 

あなたは 1435 番目の訪問者です。


 

ここはセーラーが寝てる時にみた夢を記録する場所なんだってー。だからみんなにはひみつだよー。

 

 

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気がつけば夢の中で電車に乗っていた。

 

低く唸るモーター音と程よい振動に揺らされて心地が良い。

 

車窓に目を向けるといわゆる住宅街が広がっていて、電車はその中を走っているようだった。

 

乗客は自分の他には誰もいない。

 

この空間は、私だけが存在している。

 

窓の向こうで流れる住宅街、白々しい蛍光灯、ギィギィと軋んでる車両の連結部、

 

ちょっとだけふかふかで埃っぽいシート、揺れるつり革・・・

 

ここにあるのはそんぐらいのものだろうか。

 

なんとなくこの電車は南に動いてるような気がした。なぜだろう。

 

少し考えたが、相変わらず低く唸ってるモーター音と程よい振動に揺らされて

 

夢の中でそのまま寝てしまった。

 

画像

 

 

しばらくしたら目が覚めた。

 

 

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誰もいない商店街を歩いていた。

 

まるで時間が止まっているかのように感じる。

 

見るもの全てがすこし古ぼけて見える

 

実際古いのだろうか・・・そんなことを考えながら商店街を歩く。

 

ところどころ違和感を感じるものがある。

 

なんだろう

 

違和感は一部の文字に対して感じる。

 

が、何かはわからなかった。

 

違和感は商店街を進むほど大きくなる。

 

波の音が遠くで聞こえる。

 

海が近いと直感した。

 

 

海が近い、なぜか胸が高鳴る。

 

今にも走り出したいような、そんな気分。

 

私は商店街を早足で歩く。

 

 

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最終電車を見送った。

 

随分と遠くへ来たような

 

そんな気分。

 

 

改札を出て、夜空を眺める。

 

夜空はどこにいっても同じだった。

 

変わらない星々を見てなぜか安堵している。

 

ここがどこなのかわからないが、

 

星たちの変わらない輝きに勇気付けられた。

 

そんな気になった。

 

 

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ごつごつとした岩、

 

肌にまとわりつくような潮風と磯の匂い。

 

 

足元を波が洗う。

 

その水は黒く、何もかも飲み込んでしまいそうだ。

 

漆黒。

 

潮風と夕日が目に染みる。

 

涙もろい訳じゃないのに、理由もないのに、

 

泣いてる。

 

大事な何かを、どこかに置いてきてしまった、忘れてしまった、

 

そう感じた。

 

 

私は、自分の事を、知らないでいる。

 

背後に人の気配を感じた。

 

振り向く。

 

ぼやける視界、急速に収縮する世界、

 

覚醒する意識。

 

目覚め。

 

振り向いた先の人の顔を、もう覚えていない。

 

 

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私はどこに行こうとしているのだろう。

 

電車に乗ったり、降りたり。

 

誰もいない空間を、

 

ただひたすらに歩き回る。

 

 

そして目覚める、

 

いつからか潮の香りが、鼻に残る。

 

 

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よおこそ


 

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