この書類は「月の兎 ルナ」に関する追記情報が記載されています。しかし通常の管理権限を持つ職員がこちらの記事を参照することは許可されていません。
「月の兎 ルナ」の情報を参照したい一般職員の方は、こちらの記事をご参照ください。
+[管理権限5のみアクセス可]-権限を確認しました
月の兎? 違う、あれはそんなメルヘンな存在じゃない
特殊動物資料
〝月面の獣〟
実体名: 月(Moon)
愛称:ルナ
所属: ホートクエリア - LASAPO支部
管理権限: 1
特殊動物概要
▼実体
彼女の実体は月そのものです。
普段は無害で一般的な兎の風貌をしていますが、満月の時野生開放を行うと、その体長約3400km・移動速度は約1km/sに上ると考えられています。(単位は「m」ではなく「km」です。速度は「時速」ではありません「秒速」です。誤植ではありません。この事実をよく理解してください)
このあり得ない数値は、彼女のアニマルガールとしての元となった物が「月面模様」であったことが大きな原因であると考えられています。
彼女は兎であると同時に、実質的には「月」と全く同じステータスを持っています。詳しく観測することはできていませんが、質量は7.347673×1022kgあり、それ相応の重力を纏っていると考えられています。
他にも月と似通った性質を持っている部分が多く、この時発生しているけものプラズムの光量が月の光度と酷似していたり、普段の立ち姿の傾斜も5.1454度であることが多いのではないかとも考えられています。
また、宇宙の形質もわずかに保有しており、無重力から月の範囲内までの重力操作が行えるようですが、詳しいことは現在のところでは詳しく計測できていません。
▼野生開放の制限
上記に驚異的な能力を記載しましたが、これらの形質はその時の月の状態が「満月の時」「野生開放した時」のみに限られているようです。それ以外の時の野生開放では巨大化が不可能であったり、移動速度も大幅に制限されるようです。
このような性質は他のアニマルガールでは例を見ず、どうしてこのような特徴を持っているのかは不明ですが、予想では、彼女の本体である兎の模様が「欠ける」ことで、月=彼女であるという認識率が下がることが原因ではないかと考えられています。
そのため、雲で月が部分的に隠れた時等も同様に力が減衰すると思われます。
▼性格
基本的な性格は一般公開時の記事に記された通りです。
ここで特筆するのは、彼女が上記した野生開放を積極的に使わないという点についてです。
彼女自身その理由を多くを語りませんが、普段からおとなしい性格をしており、満月時にその他のアニマルガールと争った際にも特に能力を使う素振りはありません。████と争った際は、満月なのにも関わらず無抵抗にやられる姿も確認されました。
能力使用が確認されたのは今のところ1度しかありません。友人のヤマドリと、パークに不法侵入した密輸団と思わしき集団*1と対峙した時のみです。そのとき何があったのかは現在も調査中ですが、密輸団が行方不明なことや、本人が口を割らないこと等から非常に難航しています。
実際にはこれ以外にも、自身の重力操作などを使って光学的・電波的に情報を隠蔽しながら能力を使用している可能性も考えられていますが、今のところ確認はできておらず実際のところは不明です。
▼懸念
3400kmの物体が1km/sで移動する時点で非常に問題です。
現在地球上でそれほどの大きさで高速移動が可能なものはありません。存在するだけで航空事故が発生する可能性があります。今のところ被害は出ていませんが、そのような速度で移動した際は衝撃波の大きさも信じされないものとなり、地球上の気体の██%が宇宙空間に放り出されるとの計算結果も出ました。実際に高速移動した際はどういうからくりかそのような被害は出ませんでしたが、それがフレンズ化による副産物か、彼女の手心であるかは全く不明です。後者の場合、もし彼女がそうしなければ、それだけで生き物が住めるか疑わしくなります。重力による影響も同様です。潮の満ち引きに影響を及ぼし、瞬時に生態系を破壊、または津波を起こす力を持っている可能性があります。
このような点は挙げればきりがありません。
▼本人インタビュー
※この記録はLASAPOホートク支部の会議室監視カメラから発見され、同組織からパークに提出されました。
研究員: はじめまして。お名前を聞かせていただいてもよろしいですか? 月ノ兎: はじめまして。私はルナ。月の兎よ 研究員: 可愛らしい方ですね!普段…例えば昨日は何をして過ごしているのですか? 月ノ兎: あら、ありがとう。普段...?そうね、昨日はヤマドリと山の麓の湖で遊んでいたわ。 研究員: なるほど、仲がいいんですね。さて本題なのですが…そこで野生開放をしましたね? 月ノ兎: ...あら、なんのことかしら? 研究員: …そうですか。では、███国から謎の発光体の観測があったとの報告がありました。 月ノ兎: ......███国?知らないわ 研究員: …では湖の付近に密輸団らしき集団が侵入したのはご存知ですか?行方不明なのですが。 月ノ兎: …あらあら? 研究員: …!うっ…!貴方はデータ上、野生開放能力は単純な身体能力の強化とありますが… 月ノ兎: データに頼り過ぎるのは『人間』の悪い癖ねぇ... 研究員: …た、ただの研究員だ…っ。(職員カードを提示する) 月ノ兎: あらら?本物の研究員さんだったのね。 研究員: …どう証明できる? 月ノ兎: 証明?証明ねぇ… 研究員: …すべて…掌の上ということか。……今日はありがとう…これからも頼む…私は疲れた。 月ノ兎: もう、冗談よ。パークには私が守りたい人やフレンズは沢山いる。 研究員: …ああ。 月ノ兎: …そう、お仕事ご苦労様です。 <研究員が部屋を力なく出て行く> |
▼処遇について
- パーク研究開発局 ███部長
直ちに駆除が必要です。 新月の日に襲撃を行い、彼女の捕縛と、パーク外追放を行うべきです。 アニマルガールはパーク外に出ればサンドスターの力を失い、彼女の存在自体を安全に消すことが可能です。加えて新月であれば、月が完全に影で覆われ、彼女はうまく能力を使えず安全に作戦を行うことが可能だと存じます。 |
- LASAPO ホートク支部 気象観測チーム所属 副隊長イザベラ・ガードナー 陳述
こちらの支部で発見されたルナに関する資料の提出を行わせて頂きます。加えて、少々のお願いをさせて下さい。 このようなことをこちらから意見するのは失礼かと存じますが、ルナのことを大目に見てあげてはもらえませんでしょうか。彼女は普段からとてもおとなしく、なんというか…お嬢さんのような子だと思います。それに我儘ではありませんし、こちらで働いている職員や、アニマルガールともとても仲良く、笑いあったりしています。 …それに以前、ヤマドリのアニマルガールから聞いたんです。自分が怖い人たちに襲われたとき、ルナが凄い力でその人たちを追い払ってくれたーって。 だから何だと思うでしょうが…どうかよろしくお願いします。 |
-
パーク運営事務局最高顧問 "遥"
月兎駆除計画は否決します。以上。 |
天体情報
天体名: 月(moon)
lat: Luna
分布: 太陽系第三惑星地球の衛星
発見年: 有史以前
天体概要:
日本では月にはウサギが住んでいるという言い伝えがあります。これは、『今昔物語集』の天竺部に記されている「三獣、菩薩の道を修行し、兎が身を焼く語(こと)」という説話の結末で、帝釈天が火の中に飛び込んだウサギを月の中に移したとされており、日本は古来から月の模様を「兎」だと形容してきました。
しかし現在、月の研究と認知度は非常に進んでおり、直径が3,474.3 kmであることや、平均軌道速度が1.022 km/s程度であることを、誰もが詳しい値までは知らずとも大体の感覚で理解しています。
にもかかわらず人々は月の模様を指し、「月には兎がいる」「あの模様がその兎だ」と言い、それを問題視することはありません。
この二つの情報が不釣り合いに混ざってアニマルガール化した結果が、彼女の姿であるとの見解が有力です。
月は有史以前から存在し、その年齢は46億年であるとされています。しかし、月の模様がいつ完成されたのかは現在のところ多くはわかっていません。兎がいつのころから私たちを見ているのはわかりませんが、遠い昔であることは間違いないでしょう。
ちなみに月の模様は、アラビアでは「ライオン」・南ヨーロッパでは「蟹」などとされていますが、現在のところサンドスターが発生し、アニマルガールが生まれる場所は日本にしかないため、「月のライオンのフレンズ」等は生まれないと考えられています。
脚注
*1:ヤマドリに密輸団の詳細を伺ったところ、正体はUNEPPCの工作員だったのではないかと考えられています。しかし現状では証拠を見つけるまでには至っていません。
月の写真出典:プレ天文
イラスト:ZAKUさん
アニマルガール インタビュー 共著 ホートク ハザードインシデント 補足
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧