笑ゥせぇるすまん

ページ名:笑ゥせぇるすまん
笑ゥせぇるすまん
ジャンルブラックユーモア
漫画
作者藤子不二雄Ⓐ
出版社実業之日本社
掲載誌漫画サンデー
テンプレート使用方法 ■ノート

テンプレート:漫画『笑ゥせぇるすまん』(わらうせえるすまん)は、藤子不二雄Ⓐによる日本のブラックユーモア漫画作品。アニメ化、テレビドラマ化もされた。

テンプレート:ネタバレ

目次

作品概要[]

セールスマンの喪黒 福造(もぐろ ふくぞう)が現代人のちょっとした願望をかなえてやるが、約束を破った場合または忠告を聞き入れなかった場合にその代償を負わせる一話完結のオムニバス形式。この作品の本質は単なるブラックジョークではなく、喪黒がオチで発するセリフが示すように、“うまい話には用心せよ”という警鐘的・寓話的な意味合いを兼ねている。また、人間の本質であるいい加減さ、愚かさ、弱さが描かれた物語が多い。また、アニメ版でそれぞれの物語のお客様として起用される声優は山口勝平、日高のり子、増岡弘、キートン山田、肝付兼太、など第一線で活躍したベテランが多い。

1999年6月時点で、単行本の発行部数は累計350万部[1]

喪黒福造とそのセールス[]

喪黒は「魔の巣」というバーに出入りすることと、小田急線沿線に在住していること以外の私生活すべてが謎の男性。作者曰く、喪黒兄弟は人間ではない存在だという。 また、喪黒のふてぶてしい容貌はタレントの大橋巨泉からヒントを得ている[2]。なお、この作品は後にアニメ化されるが、後述の通りモデルとなった大橋巨泉が司会のバラエティ番組『ギミア・ぶれいく』の枠内で放送された(詳細は「アニメ」の項を参照)。

客に対して「ココロのスキマ、お埋めします」というキャッチコピーが書かれた名刺を差し出し自己紹介する。キャッチコピーの「、」は後に「?(ハートマーク)」に変わった(アニメでは第45話以降)。なお、『黒ィせぇるすまん』ではキャッチコピーの代わりに「友愛事業団 外務主任」という肩書きが記され、ドラマ版では原作の喪黒の顔が刷られている。ちなみに名刺の材質はウォータープルーフである[3]が、アニメ第7話「ナマケモノ」ではサウナの湿気のせいで湿って皺が寄っている。また、アニメSP作品「今仁見手郎の秘密復讐計画表」ではスチール製であり、これのおかげで喪黒は命拾いする[4]

喪黒は一回だけという約束で主人公のつかの間の夢を叶えてやる。金銭は一切要求しないが、その代わり主人公に守るべき条件を提示する(後から忠告を入れる場合もある)。

セールスマンという名目上、常に敬語で喋り、口を開いてにやにや笑っている[5]。お客や読者をおどかす時は「バア」と叫ぶ。基本的に表情を変えることはないが、アニメ第59話「愛妻弁当」では主人公が捨てようとした弁当を口にしたところ、あまりの不味さに顔を青ざめ苦しがり、アニメ第65話「はしご酒」では主人公に無理やり酒に付き合わされ、目を回しながら倒れるという描写が見られた。原作第33話「夢に追われる男」では客の夢の内容に口をあけて大笑いしている様子が見られる。また、顔とは関係ないが、足の裏に関してはアニメ第80話「小指のコヨリ」で見ることができる。黒ずくめの服装をしているが、靴下の色は白である。

一人称は「私」で、普段はです・ます調の敬語で話す。笑い声は「ホーッホッホッホ」。

オチとお客様[]

客のほとんどはその夢に欲望を惹起され、喪黒との約束を破り(忠告を無視し)、あるいは喪黒にもう一度夢を叶えてくれるよう懇願したことによって、最後には喪黒に顔面を指差され、「ドーン!!!!」という呪文とともに奈落の底に突き落とされ悲劇的な結末を向えることとなる[6]。もっとも、一見悲劇的に見えても本当に悪い結果であるとは言い切れず、客にとってはむしろ喜ばしい結果とも言える、と作者の藤子不二雄Ⓐがコメントしている[7]

原作・アニメともに、初期は喪黒の呪文によってつかの間の夢を励起された客が欲望のままに暴走して自滅に至るパターンが多かったが(つまり初期の喪黒の呪文は、客の夢を叶えるための呪文だった)、やがて客が喪黒との約束を破ったがために、ストーリーの最後で呪文を浴びて破滅するパターンが圧倒的に多くなった。また、"お金は一切頂きません"と無料奉仕をモットーとしているが、話によって金を請求したこともある(アニメ第7話「ナマケモノ」他)。

お客様の対象となるのは成人男性が多く高齢者も対象となるが、時折成人女性も対象となり、一度だけ男子高校生が選ばれたこともある。SPでは小学生がお客様となった話が存在する(アニメ第SP話「今仁見手郎の秘密復讐計画張」、「ワニオの怪奇料理」など)。

なお、少数であるが、物語の結末が他の悲劇的な話とは異なる作品があるほか、喪黒の呪文を受けたことで客にとってはむしろ喜ばしい結果と見える話もあった。ただし、あくまでも破滅しなかったというだけの話で、本当に良い結果であると断言はできない(アニメ第27話「重役と窓際」、アニメ第35話「愛妻写真」、アニメ第56話「極楽風呂」、アニメ第77話「ホームレスのすすめ」、アニメ第88話「永遠のすみか」、アニメ第90話「ブルー・アイ・ジャパニーズ」、アニメSP「大変愛」、「下り電車への招待」、アニメ第103話「主夫道」など)。アニメ第56話「極楽風呂」においては、喪黒が過ぎ去る際に「私だってたまにはいいことをするんですよ」というセリフで締めくくっている。また、客が喪黒の忠告を聞き入れ、喪黒が客を助けた例や(「夜行列車」)、喪黒自身が自らの約束を破って客を助けた例もある(「ワニオの怪奇料理」)。

喪黒と客とは一期一会の関係であるが、アニメ版の第2話「イージー・ドライバー」と第52話「安心カプセル」の2話においては同一人物が登場し(原作でも同姓同名だが同一人物であるとする明白な描写はない)、喪黒によって2度も破滅してしまうという結末を迎えている。アニメSP「湯けむり哀歌」では、アニメ第1話「たのもしい顔」の主人公を始め、他の話の主人公や登場人物たちが高校の同窓として次々と再登場している。

大抵は財産的・精神的な破滅に陥ったり、進退窮まったり、動物や化け物にされたりすることが多いが、単なる遅刻をしたり、家族に怒られたりする程度の軽い物で済むこともある。さらに重大な物では、殺人などの罪を犯す、身体欠損、果ては廃人と化したり死亡してしまうこともある。変わったパターンでは、「ばぶばぶ、かんのんちゃま、ばぶばぶばぶ」と赤子に退化した状態で老婆に裸の状態で抱かれたり(『たのもしい顔』)、愛人が膣痙攣を起こした挙句体がくっ付いた状態で救急車に運び込まれたり(『手切れ屋』)といったものもある。物語の最後は、不幸のどん底に陥れられた客を見届けた喪黒の一言と「ホーホッホッ・・・」という高笑いで締めくくられる。

客が死亡、傷害または殺人及び身体欠損するという最も悲劇的なラストになっているのは以下のエピソードである。

  • 死亡するケース。ただし、客が本当に死亡しているという映写がないが殆ど確実に死亡しているものも含める。
    • アニメ第SP話「雪山惨歌」、「妖しいアンティーク1 MIRROR」、「妖しいアンティーク2 DOLL」、「幻のスーパーレーサー」、アニメ第45話「ケーフィア」、アニメ第50話「決断ステッキ」、アニメ第79話「谷間のケヤキ」、アニメ第94話「長距離通勤」、アニメ第102話「男運」など
  • 身体欠損するケース
    • アニメ第53話「自画自賛」、アニメ第80話「小指のコヨリ」など
  • 傷害または殺人を犯すケース。ただし、故意ではないものも含む。
    • アニメ第13話「ゴルフ入門」、アニメ第15話「切る」、アニメ第22話「男ぎらい」、アニメ第69話「幻のスタア」、アニメ第SP話「ワニオの怪奇料理」[8]、「弱肉強食」など

変更点[]

初登場時のタイトルは『黒イせぇるすまん』(あるいは『黒ィせぇるすまん』)であったが、1980年代末のアニメ化にあたり『笑ゥせぇるすまん』に改題された。また、主人公の名字も始めは「もこく」と読ませていたが、アニメ化の際に「もぐろ」に変更された。

原作・アニメ・ドラマによって、オチがそれぞれ異なる話がある。

  • 「ダミィ」は、原作・ドラマでは「レンタルした彼女が実は女装した男性だった」というオチだが、アニメでは「実はSMの女王様だった」というオチになっている。
  • 「主婦タレント」は、原作では「タレントをやめて主婦に戻るという約束を破り、女優ではなくお笑いタレントになってしまった」というオチだが、ドラマでは「夫を虐待したという記事が報じられたことで、主婦が夫も家も失う」(比喩的な意味ではなく、今まで住んでいた住居そのものが消滅してしまう)というオチになっている。
  • 「シルバーバンク」は、原作・アニメでは「おじいちゃんが倒れて介護しなければならなくなる」というオチだが、ドラマでは「今まで優しかったおじいちゃんが急に厳しくなって竹刀を持って孫に腕立て伏せを強要し、しかも家族に無断で高価な家具などを購入した」というオチになっている。
  • 「看板ガール」は、原作では「主人公の気変わりの早さには負けた」という喪黒の台詞で終わるが、アニメでは喪黒の呪文により、「男性が看板に封印される」というオチになっている。
  • 「ケーフィア」は、原作では「栄養ドリンクを飲んではいけないという約束を破り、また栄養ドリンク中毒に戻ってしまうという」というオチになっているが、アニメでは「ケーフィアを邪険に扱ってはいけないという約束を破り、ケーフィアの渦に飲み込まれ生死不明」というオチになっている。
  • 「月夜のオーキッド」は、原作では「月下美人」のタイトルで「妻に月下美人のつぼみを天ぷらにされて食べさせられた主人公の口から、喪黒の呪文により花芽が伸びて花が咲く」というオチで主人公は悲鳴を上げていたが、アニメでは「妻にカトレアのつぼみを天ぷらにされて食べさせられた主人公の口から、喪黒の呪文により花芽が伸びて花が咲く」という似たようなオチだが、主人公は涙を流し歓声を上げている。
  • 「OB夫婦‐夫のケース‐」の原作は単行本未収録の「めざめすぎた男」からきている。しかしこれはタイトルこそ違うものの話の内容やオチはあまり変わっていない。

歴史[]

  • 1968年に小学館の『ビッグコミック』の読み切り作品『黒イせぇるすまん』として登場。
  • 1969年から1971年まで実業之日本社の『漫画サンデー』で『黒ィせぇるすまん』として連載。
  • 1989年10月から1992年までTBS系の番組『ギミア・ぶれいく』でアニメ化。『笑ゥせぇるすまん』に改題される。
  • 1989年12月号の『ビッグコミック』に『笑ゥせぇるすまん』として読み切り作品を掲載。
  • 1990年から1995年まで中央公論社の『中央公論』に『笑ゥせぇるすまん』として連載。
  • 1996年から2000年まで『漫画サンデー』に『帰ッテキタせぇるすまん』として連載。
  • 1999年にテレビ朝日系でドラマ化。
  • 2001年より実業之日本社の『コミック伝説マガジン』および『漫画サンデー』に『踊ルせぇるすまん』を連載。
  • 2003年に『ビッグコミック』1001号記念作品として誕生秘話を明らかにした読み切り作品『わが名はモグロ… 喪黒福造』を掲載。

アニメ[]

1989年10月17日 - 1990年9月25日、1991年3月12日 - 1992年3月24日、同年7月7日 - 9月29日放送。

大人向け番組である『ギミア・ぶれいく』内で10分枠のコーナードラマとしてアニメ化され、それまで一般には児童漫画だと思われていた藤子不二雄作品に別の面があることが認知されるきっかけになった。

アニメはヒットし、『笑ゥせぇるすまん』の知名度を押し上げた。夜9時以降の放送に加えて、コーナードラマであるため放送時刻も一定ではないにもかかわらず、小学生にも人気があったという。『漫画サンデー』連載分の原作がアニメ化し尽くされると、オリジナルストーリーのアニメを放送し(ストーリーのアイデアはすべて藤子が提供した)、その後も『中央公論』での連載分の原作を混ぜて放送を続けた。『中央公論』連載分はアニメ化にあたって一部内容が変更されたものもある。

劇中の音楽は田中公平、監督は米たにヨシトモ、アニメーション製作は藤子アニメでおなじみのシンエイ動画がそれぞれ担当。ビデオソフトの売上は1991年1月時点で9万本[9]を記録した。

『ギミア・ぶれいく』放送終了後もスペシャル版として特番が3回放送され、再放送も度々行われた。この特番ならびに再放送から通常のアニメのようにオープニングとエンディングがつき、それぞれテーマソングや各種クレジット、アイキャッチが挿入されるようになった。オープニングとエンディングについては後に『ホワイトアウト』などの小説を書いた真保裕一が演出を手がけた。

なお、『ギミア・ぶれいく』では2回ほど喪黒が実写化して登場している。1回目は視聴者の質問に喪黒が答えるとして、視聴者と同等の姿(実写)になるというもので、この時は作者である藤子不二雄Ⓐが喪黒の目を描いた眼鏡をかけて出演した。2回目は特別編として放送された実写版『笑ゥせぇるすまん』で[10]、この時はまずタモリにオファーを出し、本人は快諾したもののスケジュールの都合が付かず断念。その後は喪黒役を一般公募するも該当者がいなかったため着ぐるみでの登場となった。

主題歌(特番と再放送のみ)[]

  • オープニングテーマ「孤独の唄」
    • 作詞:藤子不二雄Ⓐ
    • 作曲:伊藤薫
    • 編曲:桜庭伸幸
    • 唄:梅沢富美男
  • エンディングテーマ「ココロの唄」
    • 作詞:藤子不二雄Ⓐ
    • 作曲:伊藤薫
    • 唄:梅沢富美男

登場人物[]

喪黒福造(大平透)バー「魔の巣」のマスター普段は一切言葉を発しないが、原作では一度だけ喋っている描写が存在する。客客の名前は、その回の内容に合わせた語呂合わせであることがほとんど。例:「長距離通勤:長井道範(ながいみちのり)」白金(大木民夫)第53話「自画自賛」に登場したある企業の経営者、もしくは権力を握っている人物。喪黒の知り合いで、第54話「家庭菜園」、第61話「夢のマイホーム」、第80話「小指のコヨリ」、第91話「夜行列車」、第93話「スタミナ茸」にも登場した。鬼田(加藤精三)第SP話「雪山惨歌」に登場した漫画の編集長。第83話「看板ガール」にも登場している。

藤子不二雄Ⓐ作品からのゲストキャラクター[]

茂手内蛾次郎(山口勝平)笑ゥせぇるすまん春の特大号「大変愛」に登場。『藤子不二雄Ⓐブラックユーモア短編』1977年作品『大変愛』の主人公。変奇堂店主(渡部猛)「妖しいアンティーク1,2」、「大変愛」に登場。藤子不二雄Ⓐの作品『ブラック商会変奇郎』に登場する主人公・変奇郎の祖父。原作同様、骨董品店「変奇堂」を営んでおり、いわくつきな商品を高額で販売している。

また、今まで喪黒が取り扱った商品(「老顔若体」、「決断ステッキ」、「若さ自慢」、「男運」など)の商品もここで取り扱っている。

ワニオ(大平透。喪黒が行った「影写しの術」影響時)1991年9月3日の第SP話「ワニオの怪奇料理」に登場。藤子不二雄Ⓐの作品『黒ベエ』に登場したカイマン種のワニ。ペットを飼うことを禁じられていた柿田少年が喪黒から提供されたワニで、紆余曲折あって料理されかけたが、喪黒の「影写しの術」により、逆に喰おうとした人物を“料理”してしまう。今仁見手郎(田中真弓)1992年7月7日の第SP話 「今仁見手郎の秘密復讐計画」に登場。『黒ベエ』に登場したスズキミチオをモデルとした人物。表は内気で人付き合いが苦手であるが、裏では自らに危害を加えた人物や動物に対して“処刑”を行う12歳の少年。

「大変愛」のストーリーは『藤子不二雄Ⓐブラックユーモア短編』の『大変愛』の流用で、ラスト以外はほぼ同じストーリーで展開する。『黒ベエ』の2作品も主人公を黒ベエから喪黒にすげ替えただけで、喪黒も黒ベエの影使いを用い、今仁少年以外の登場人物の名前、ストーリー、結末も原作と同じであるが、一部演出が変更されている。

放送リスト[]

題名の右は喪黒が関わった客の名前である。なお、客の名前は第4話からテロップが挿入された。

1989年[]

★原作つき作品

  • 第0話 プロローグ(10月10日)氏名不詳のサラリーマン(声:二又一成)
  • 第1話 たのもしい顔(10月17日):頼母雄介(41)・会社部長(声:柴田秀勝)★
  • 第2話 イージー・ドライバー(10月24日):浦成平一(44)・サラリーマン(声:キートン山田)★
  • 第3話 ともだち屋(10月31日):青井達夫(22)・サラリーマン(声:難波圭一)★
  • 第4話 化けた男(11月7日):磯部錦一(26)・サラリーマン(声:島田彰)★
  • 第5話 47階からの眺め(11月21日):憂木守(20)・学生(声:松本保典)★
  • 第6話 勇気は損気(11月28日):熊井勇(24)・イラストレーター(声:平野義和)★
  • 第7話 ナマケモノ(12月5日):佐保民夫(37)・土地販売セールスマン(声:大山豊)★
  • 第8話 手切れ屋(12月12日):坊田進一(21)・タレント(声:水島裕)★
  • 第9話 プラットホームの女(12月19日):直木純一(23)・銀行員(声:堀川亮)★
  • 第10話 的中屋(12月26日):中山歩一(20)・学生(声:鈴木清信)★
第10話にはメイキング・オブ・笑ゥせぇるすまん(アニメ制作裏側VTR)も放送されている。1990年[]
  • 第11話 押入れ男(1月9日)日陰久利・漫画家(声:中村大樹)★
  • 第12話 白昼夢(1月16日)中島健一(声:橋本晃一)★
  • 第SP話 ユスリの落とし穴(1月23日)襟戸勉(声:塩屋翼)
  • 第13話 ゴルフ入門(1月30日)舞戸千代郎・サラリーマン(声:堀内賢雄)★
  • 第14話 結婚したい女(2月6日)妻成耐子(声:佐久間レイ)
  • 第15話 切る(2月13日)出無野風太(声:桜井敏治)★
  • 第16話 チ漢さん(2月20日)冬木花衛(69)・無職(声:野本礼三)★
  • 第17話 アルバイト(秘)情報(2月27日)筒井伸一(声:菅原淳一)★
  • 第18話 夢のあと(3月6日)浦島太一(声:仲木隆司)★
  • 第19話 ザ・ガードマン(3月13日)石野隆志(声:広森信吾)★
  • 第20話 初恋の人(3月20日)恋野夢美(声:松原雅子)
  • 第SP話 OB夫婦-夫のケース-(3月27日)虫味一郎(声:幹本雄之)★
  • 第SP話 OB夫婦-妻のケース-(3月27日)虫味蝶子(声:島津冴子)
  • 第21話 空手道(4月10日)鳥森喜一(声:竹村拓)★
  • 第22話 男ぎらい(4月17日)刈谷麻子(声:冬馬由美)
  • 第23話 家の灯(4月24日)加江利宅内(声:岡部政明)
  • 第24話 後部座席の男(5月1日)大栗之益(声:西川幾雄)
  • 第25話 モテモテご注意(5月8日)無西俊夫(声:荒川太郎)
  • 第26話 狸のオナカ(5月15日)出原奈也巳(声:橋本晃一)
  • 第27話 重役と窓際(5月22日)日眞賀星也(声:筈見純)
  • 第28話 五月病(5月29日)勝田類(声:菊池英博)
  • 第29話 伝言ダイヤル(6月5日)生地内也(声:巻島直樹)
  • 第30話 シングルライフ(6月12日)男谷毛馬(声:岸野一彦)
  • 第31話 途中下車(6月19日)半出押太(声:宮内幸平)★
  • 第32話 キッス占い(6月26日)尾崎真蔵(声:関俊彦)
  • 第33話 乗車拒否(7月3日)大井卓司(声:荒川太郎)
  • 第34話 ブルペンエース(7月10日)能見野新造(声:塩沢兼人)
  • 第SP話 笑ゥせぇるすまん大図鑑(7月17日) … 今までの放送回を再編集したもの
  • 第35話 愛妻写真(7月24日)加古忍(声:徳丸完)
  • 第36話 コレクター(7月31日)吉手麻仁也(声:速水奨)
  • 第37話 月下美人(8月7日)産名八太(声:津久井教生)
  • 第38話 カンヅメのペット(8月14日)高亜羅夫(声:高木渉)
  • 第39話 フクロウの目(8月21日)耳津邦夫(声:目黒裕一)
  • 第40話 若さ自慢(8月28日)若狭万次郎(声:納谷六朗)
  • 第41話 グルメ志願(9月4日)久留米星雄(声:堀川亮)
  • 第42話 カラオケ症患者(9月11日)空尾慶一(声:塩屋浩三)
  • 第43話 単身赴任(9月18日)丹巳一人(声:村松康雄)★
  • 第44話 月夜のオーキッド(9月25日)花畑駒太(声:池水通洋)★

『漫画サンデー』連載分の原作のアニメ化は、第21話「空手道」が最後。『中央公論』連載分の原作のアニメ化は、第31話「途中下車」が最初。
第37話「月下美人」は原作なしのオリジナルだが、原作での「月下美人」[11]は第44話「月夜のオーキッド」として放送されている。

1991年[]
  • 第SP話 雪山惨歌(1月22日)見地目苔(声:難波圭一)
  • 第SP話 湯けむり哀歌(3月12日)落窪礼(声:田原アルノ)
  • 第45話 ケーフィア(3月19日)須田見梨也(声:山口勝平)★
  • 第46話 見おろす男(4月9日)宇和目和夫(49)・サラリーマン(声:増岡弘)★
  • 第47話 ゴルフフリーク(4月16日)白玉教一(声:肝付兼太)★
  • 第48話 老顔若体(4月23日)出雲若志(声:阪脩)★
  • 第49話 椅子男(4月30日)安楽一寿(声:塚田正昭)
  • 第50話 決断ステッキ(5月7日)真夜井王志(声:西村朋紘)★
  • 第51話 温泉奇行(5月14日)木原志佐雄(声:吉村よう)★
  • 第52話 安心カプセル(5月21日)浦成平一(声:キートン山田)★
  • 第53話 自画自賛(5月28日)伴護保(声:津久井教生)
  • 第54話 家庭菜園(6月4日)出利慶太(声:田中和実)
  • 第55話 からみ酒(6月11日)酔手壮郎(声:塩屋翼)
  • 第56話 極楽風呂(6月18日)湯網好男(声:田口昂)
  • 第57話 レンタル彼女(6月25日)常仁一人(声:菅原淳一)★
  • 第58話 想い出酒場(7月2日)開高角太郎(声:矢田稔)
  • 第59話 愛妻弁当(7月9日)我妻毅(声:松本保典)
  • 第60話 離婚倶楽部(7月16日)福水凡(声:島香裕)
  • 第61話 夢のマイホーム(7月23日)一戸立男(声:上田敏也)
  • 第62話 愛の贈りもの(7月30日)上木四郎(声:石丸博也)
  • 第63話 家族あわせ(8月6日)屋内寒志(声:麦人)★
  • 第64話 ガラス越しの愛(8月13日)甲田亀太郎(声:桜井敏治)
  • 第65話 はしご酒(8月20日)越葉庄介(声:青森伸)
  • 第66話 長期休暇(8月27日)長井安実(声:石森達幸)★
  • 第SP話 ワニオの怪奇料理(9月3日)柿田アゲル(声:松岡洋子)★
  • 第67話 ハウスレディ(9月10日)我間真知子(声:渕崎ゆり子)
  • 第68話 安眠まくら(9月17日)宗利清(声:橋本晃一)
  • 第69話 幻のスタア(9月24日)勝手良三(声:宮内幸平)
  • 第70話 クリーン症候群(10月8日)清家津寿貴(声:速水圭)
  • 第71話 すりかわった手帳(10月15日)目茂麻太郎(声:田中秀幸)
  • 第72話 赤か黒か!?(10月22日)筧一八(声:二又一成)
  • 第73話 日曜クラブ(10月29日)内名木洋介(声:青野武)★
  • 第74話 森の生活(11月5日)律木守(声:土師孝也)
  • 第75話 マンガニア(11月12日)中念宅次(声:荒川太郎)★
  • 第76話 空の上の空き地(11月26日)賀来大将(声:大塚芳忠)
  • 第77話 ホームレスのすすめ(12月3日)須藤礼寿(声:上田敏也)
  • 第78話 超豪華カーション(12月10日)泊場梨雄(声:橋本晃一)★
  • 第79話 谷間のケヤキ(12月17日)木上守(声:内海賢二)
  • 第SP話 妖しいアンティーク1 MIRROR(12月24日)日比野鏡子(声:日高のり子)
  • 第SP話 妖しいアンティーク2 DOLL(12月24日)姫野宅二(声:鈴木清信)★
1992年[]
  • 第80話 小指のコヨリ(1月7日)石井博若(38)・サラリーマン(声:屋良有作)
  • 第81話 幻の遊園地(1月14日)由地周郎(50)・無職(声:中庸助)
  • 第82話 点滴症患者(1月21日)甘絵泰治(42)・サラリーマン(声:西尾徳)
  • 第83話 看板ガール(1月28日)夢見憧太(23)・イラストレーター(声:高木渉)★
  • 第84話 アフター5CLUB(2月4日)手持房太(28)・サラリーマン(声:関俊彦)
  • 第85話 ゴルフ・ドミノ倒し(2月11日)泡手退三(56)・会社社長(声:富田耕生)★
  • 第86話 シルバーバンク(2月18日)加手井延満(34)・サラリーマン(声:平野正人)★
  • 第87話 谷間の灯(2月25日)宇佐木生士(39)・サラリーマン(声:大山高男)
  • 第88話 永遠のすみか(3月3日)羽賀場求(58)・サラリーマン(声:藤本譲)
  • 第89話 食品売場おじさん(3月10日)鵜飼寄道(48)・サラリーマン(声:増岡弘)
  • 第90話 ブルー・アイ・ジャパニーズ(3月17日)ケント・ピンカートン(32)・サラリーマン(声:堀内賢雄)★
  • 第91話 夜行列車(3月24日)小宮友雄(41)・サラリーマン(声:小林清志)★
  • 第SP話 今仁見手郎の秘密復讐計画表(7月7日)今仁見手郎(12)・小学生(声:田中真弓)★
  • 第92話 モグリメンバー(7月14日)毛栗入造(51)・サラリーマン(声:徳丸完)★
  • 第93話 スタミナ茸(7月21日)割井肝造(49)・サラリーマン(声:江原正士)
  • 第94話 長距離通勤(7月28日)長井道範(34)・サラリーマン(声:橋本晃一)★
  • 第95話 夢の楽園(8月4日)尾宅秀夫(23)・フリーター(声:沼田祐介)
  • 第96話 社長幼稚園(8月11日)尾山野大造(64)・会社社長(声:村松康雄)★
  • 第97話 示談屋(8月18日)
  • 第98話 同窓会(8月25日)堂木学(39)・サラリーマン(声:不明)
  • 第99話 家庭教師(9月1日)横道行雄(41)・サラリーマン(声:塩屋浩三)★
  • 第100話 余生(9月8日)向井誓司(65)・無職(声:北村弘一)
  • 第101話 ドリンクバー(9月15日)日練詩作(60)・作詞家(声:石森達幸)
  • 第102話 男運(9月22日)玉腰典江(28)・OL(声:荘真由美)
  • 第103話 主夫道(9月29日) 梶大介(31)・サラリーマン(声:橋本晃一)★… レギュラー放送最終回
特別番組[]
  • 笑ゥせぇるすまんスペシャル:1992年12月26日午後10時~11時30分放送
    • 全4話のうち、原作のアニメ化ストーリーは「カラオケパレス」1話のみ。
      • ラブミー・トンダー 太宰蔵司(声:難波圭一)
      • カラオケパレス 端目和久(声:橋本晃一)★
      • 待つ女 四井待子(声:松井菜桜子)
      • 幻のスーパーレーサー 車尾宅雄(声:山口勝平)
  • 笑ゥせぇるすまん春の特大号:1993年4月6日午後9時~11時放送
    • 全5話のうち、「大変愛」と「何もしない課」は他作品のストーリーを改変して喪黒を登場させている。また、「弱肉強食」は1968年の小学館『ビッグコミック』での読み切り作品『黒イせぇるすまん』が原作。
      • 大変愛 茂手内蛾次郎(声:山口勝平)★
      • 弱肉強食 青菜仁志夫(声:結城比呂★[12]
      • 愛犬物語 犬貴狛太(声:松本保典)
      • ダミィ 矢和井和夫(声:カシワクラツトム)★
      • 何もしない課 大仁芳雄(声:堀之紀)★
  • 笑ゥせぇるすまん年忘れ特大号:1993年12月28日午後9時~11時放送
    • 全5話。全話『中央公論』での連載後期の作品のアニメ化。このうち「豹変ゴルファー」では初期のパターンを踏襲し、客がストーリーのちょうど中間で喪黒の呪文を浴び、そのままCMへと入っていった。
      • 邯鄲の夢枕 霞忘作(声:塚田正昭)★
      • 豹変ゴルファー 押井忍(声:塩屋浩三)★
      • オールド・シネマ・パラダイス 勝戸大介(声:藤原啓治)★
      • リストラの男 枯木尚平(声:飛田展男)★
      • 下り電車への招待 夢野童太(声:菅原淳一)★

ソフト化されているもの[]

  • VHS(パック・イン・ビデオ)
    • 『笑ゥせぇるすまん』(全8巻)
    • 『笑ゥせぇるすまん・スペシャル』
    • 『新・笑ゥせぇるすまん』(全11巻)
    • 『新・笑ゥせぇるすまん特別編』
  • アニメコミック(中央公論新社)
    • 『アニメ版 笑ゥせぇるすまん』全23巻

DVD化は実現していない。

ドラマ[]

1999年にテレビ朝日系でドラマ化され、同年6月26日から9月18日まで放送された。全10回、平均視聴率8.4%。

喪黒役には伊東四朗を起用した。伊東は喪黒を演じるにあたって「この喪黒という男性は絶対に瞬きをしない人間だと思った」といい、収録中に瞬きをしてしまった伊東が自分でNGを申請し、周囲が不思議に思ったことが何度かあったという。

各話の「お客様」には知名度の高い俳優を毎回起用した。なお、藤村俊二演じる「魔の巣」のマスターは当初は原作通り一切喋らず、喪黒と客のやり取りにも無関心であったが、後半では喋るようになった。また、梨花演じるドラマオリジナルの「魔の巣」の助手も、当初は怪しいジェスチャーをとるだけであったが、後半にはマスター同様喋るようになった。

2011年現在ソフト化されていないが、2007年にはテレ朝チャンネルでも放送された。

キャスト[]

  • 喪黒福造:伊東四朗
  • バー魔の巣のマスター:藤村俊二
  • マスターの助手の蘭丸:梨花
  • 全話に違う役で出演:飯田基祐

放映リスト[]

話数サブタイトル脚本監督ゲスト出演者視聴率
SALE1ココロ痴漢吉田玲子江崎実生当前凡一(橋爪功)
秋葉ミチル(新山千春)
上田部長(布施博)
当前庸子(野際陽子)
14.0%
SALE2シルバーバンク原隆仁加手井延満(薬丸裕英)
加手井まどか(南野陽子)
軽井沢(近藤芳正)
加手井の上司(綾田俊樹)
加手井ケン一(松崎駿司)
大久保彦エ門(桂小金治)
9.0%
SALE3化けた男高橋ナツコ池添博磯部錦一(春風亭小朝)
磯部梨江(松下由樹)
田辺朋美(柴田理恵)
磯部錦(坂野令奈)
豊島茂(赤井英和)
8.4%
SALE4ダミイ前川淳中嶋豪矢和井一夫(柳沢慎吾)
羽仁絹子(斎藤陽子)
ジニー(ジャニカ・サウスウィック)
編集者(岡山はじめ)
バー「灯」のママ(五月みどり)
8.3%
SALE55時からCLUB原隆仁夕柄遊一郎(中村梅雀)
夕柄季美代(原日出子)
ルミ(釈由美子)
井上(前原一輝)
古川(斉藤暁)
山田(モト冬樹)
8.2%
SALE6主婦タレント吉田玲子池添博瓜田志代(野川由美子)
瓜田ナス夫(平泉成)
藤原紀子(松本留美)
良所(遠山俊也)
鍋蓋ミエ(絵沢萌子)
意地目マスヨ(菅井きん)
SALE7言いたいことを思いきって…高橋ナツコ中嶋豪日久津倉三(峰竜太)
日久津勝子(深浦加奈子)
井上部長(こぐれ修)
椎名(三嶋絵里子)
撫子(かたせ梨乃)
6.9%
SALE8マンガニア前川淳真船匡氏中念宅次(地井武男)
中念恵子(重田千穂子)
鹿島直子(松尾れい子)
鑑定士(鈴木清順)
マンガニア店長(奥村公延)
6.1%
SALE9スタア病患者吉田玲子中嶋豪色町イチロー/一村ジロー(京本政樹)
青木彩(細川ふみえ)
赤井(阿南健治)
警備員(大川浩樹)
秋元レポーター(梨元勝)
加奈子(丸川珠代)
女優(緒沢凛)
有名タレント(ラッキィ池田)
聖ユキ(青田典子)
6.0%
SALE10たのもしい顔吉田玲子池添博頼母雄介(林隆三)
頼母純子(水島かおり)
軽部明(笑福亭鶴光)
常盤(高橋ひとみ)
6.3%
平均視聴率 8.4%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ)

スタッフ[]

  • 脚本協力:松野泉
  • プロデューサー:高橋勝、中嶋豪
  • チーフプロデューサー:五十嵐文郎
  • 音楽:e-KLAY 1999
  • 制作:テレビ朝日、CUC

歌[]

  • オープニング - 「Dear...My love」(作詞:KEN、作曲:KEN、編曲:D-SHADE、歌:D-SHADE)
  • エンディング - 「モグロのサンバ」(作詞:藤子不二雄Ⓐ、作曲:MASAKI、編曲:MASAKI、加藤みちあき、歌:喪黒福造 with ダイナマイトSHU)
  • 挿入歌 - 「ふたりなら(single version)」(作詞・作曲・歌:山口由子)

ラジオドラマ[]

  • 「NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE」2009年10月25日放送分に登場。ただし名前は「トグロマキゾウ」。声はアニメと同じ大平透。トグロは、威厳を取り戻したいと考えていた部長に、肩を揉むと言うことをきくようになるマジックハンドを渡す。部長は飯野君に残業、愛犬の散歩と庭木の手入れを頼む。さらにマイケルジャクソンの映画のチケットのために場所取りをさせようとしたが、感謝の仕方が悪いと逃げられ、部下たちに北京ダックを奢るはめになる。

パチンコ・パチスロ[]

藤子不二雄Ⓐは藤子・F・不二雄と違って自身の作品のパチンコ機化には寛容である。

パチンコ
  • CR笑ゥせぇるすまん(2000年)
  • CR笑ゥせぇるすまん2(2002年)
  • CR笑ゥせぇるすまん3(2005年)
  • CR笑ゥせぇるすまん(2009年)
いずれも奥村遊機より発売。パチスロ
  • パチスロ笑ゥせぇるすまん(2011年、三洋物産)

ゲーム[]

  • ディスクステーション98収録ソフト
  • メガCDソフト『藤子不二雄Ⓐの笑ゥせぇるすまん』
本作品のアドベンチャーゲームがコンパイルよりPC-9800シリーズ用に3作、MSX2シリーズ用に1作、セガよりメガCD用に1作発売されている(開発はコンパイル)。
  • キャバ嬢っぴ
レベルファイブ発売のiモードキャバ嬢育成ゲームで2010年4月1日のバージョンアップよりコラボレーションとして登場。、『社長 島耕作』の島耕作、『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造、『サラリーマン金太郎』の矢島金太郎、『釣りバカ日誌』のハマちゃんとスーさんの5人が客として登場している[13]

その他[]

泉谷しげるが日刊スポーツで連載していたコラムで、槇原敬之のことを「笑ゥせえるすまんのようなヤツ」と批判したことがある。

コマーシャルなど[]

2000年と2001年にはビジネス・ソフトウェア・アライアンス(BSA)と社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の2団体が共同で行った「違法コピー撲滅キャンペーン」で、ソフトの違法コピーを貸し借りしていた会社員を喪黒が「ドーン!!!!」という呪文とともに奈落の底に突き落とし、最後に「コンピュータソフトの違法コピーは犯罪ですよ。ホーッホッホッホッホッホ」と警告するテレビCMが放送された[14]

このほか、東京都の悪徳商法防止啓発のテレビCM(1991年)や東海旅客鉄道(JR東海)の「きっぷは必ず目的地まで」のポスター(2003年)、当時駅員への暴力が頻発していた東日本旅客鉄道(JR東日本)の犯罪防止啓発ポスター(1999年、管内各都県警察と合同)にも喪黒がPRキャラクターとして使われた。また、覚せい剤乱用防止啓発のビデオにもメインとして登場している。2009年には、千葉県警市川署で振り込め詐欺被害防止の啓発ポスターに起用された。

ほかには、NECのファクシミリ「Speax5」や、石川県加賀市内にある温泉旅館のローカルCMなどにも出演している。

喪黒福次郎の仕事[]

本作の外伝として『喪黒福次郎の仕事』という作品がある。内容は、喪黒福造の弟の福次郎が「痴漢に間違えられた」「ゴルフ中の不正を部下に見られた」など困っている人を素直に助けるというもの。だが稀に人助けが行き過ぎて後々お客が不幸になってしまうような話もある。(福次郎によってホテルで女の子を振り向かせることに成功した男だったが一方下では男の妻が部屋を訪ねていたなど)

作者は『笑ゥせぇるすまん』を書いている時に「どうやって客を陥れようかという考えにばかり陥ってしまい、自分自身が喪黒福造になっていくような気がした」という。そんな時、本当に困っている人を助ける福次郎を思い付いた。文藝春秋『カピタン』で1997年から連載され、作者自身も「心と体にとてもいい仕事だった」と気に入っていたが、雑誌が廃刊になったため、1998年にわずか12話、全1巻で終了した。

この作品は2005年2月16日放送の『トリビアの泉』でも紹介され、最後に「良いことは長くは続かなかった」というオチで締めくくられている。確認VTRの中で上記の「痴漢〜」の現場に登場した際、ゲストに「逆に福次郎が怪しい」と言われている。

脚注・出典[]

  1. 「世紀末のココロのスキマお埋めします「笑ゥせぇるすまん」テレ朝系でドラマ化」『読売新聞』1999年6月22日付東京夕刊、9面。
  2. 『わが名はモグロ・・・喪黒福造』。2005年2月9日放送の『トリビアの泉』でも取り上げられた。
  3. アニメ第51話「温泉奇行」より
  4. その回のオチで、喪黒は『あの人並みはずれた頭脳と実行力をもっと良いことに使ってくれれば良かったのに』と見手郎が行っていた行為を指摘する発言をしている
  5. 喪黒が口を閉じていたのは、アニメ第0話「プロローグ」やアニメ第57話「レンタル彼女」などの数作品のみ。
  6. 話の中盤・後半にて、決断を渋る客に対して用いられることも多い。また、呪文として使用する以外に、客に絡んできたチンピラをなぎ倒したりするなど護身用に用いられる事もある。
  7. 中公コミックス第1巻での巻末にてコメント。
  8. 喪黒の呪文を受けたワニオが殺したのであって、客が殺したのではない
  9. 「『あなた笑っていますか』(6) 人はハヒフヘホで笑う」『読売新聞』1991年1月7日付大阪朝刊、31面。
  10. 中公コミックス第3巻にて収録されている「夢に追われる男」がドラマ化された。
  11. 中公コミックス第2巻にて収録。
  12. なお結城はメガCD版の笑ゥせえるすまんにも出演しており、「勇気は損気」の熊井勇の声優を担当している。
  13. 島耕作も来店!『キャバ嬢っぴ』が人気マンガとコラボレーションファミ通.com 2010年4月1日
  14. 記事(2000年)、記事(2001年)

関連項目[]

  • 藤子不二雄アニメ史
  • どおくまん - 本作品のプロットを流用した漫画『摩訶不思議!通販大王』を制作。
  • 週刊ストーリーランド - シリーズものの「謎の老婆」の作風が本作品に酷似している。
  • XXXHOLiC - 設定に共通項がみられる。そしてノベライズ版ではそれをネタにしている。
  • ペルル - バー「魔の巣」のモデルといわれる。

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・話・編・歴
藤子不二雄
メンバー
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作品
共作
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