1992年第59回東京優駿(日本ダービー)

ページ名:1992年第59回東京優駿_日本ダービー_

登録日:2012/01/29 (日) 05:22:13
更新日:2023/08/18 Fri 11:50:19NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



タグ一覧
競馬 日本ダービー ライスシャワー 東京都 東京競馬場 レース 逃げ馬 万馬券 g1 東京優駿 92年クラシック世代 ミホノブルボン 逃げ切り勝ち 1992年



ブルボンだ!

ブルボンだ!!

ブルボンだ!!!

強いぞ!強いぞ!強いぞ!

ミホノブルボン逃げ切った!



1992年5月31日に東京競馬場で行われた第59回東京優駿(日本ダービー)はミホノブルボンの勝ったレースである。



【馬柱】



1992年東京3回6日9R 第59回東京優駿(日本ダービー) 東京芝左2400m 四歳牡牝 定量(57kg)


馬名騎手
11カミノエルフ柴田政人
2オースミコマンド増井裕
23サクラセカイオー小島太
4マーメイドタバン大塚栄三
35マヤノペトリュース田原成貴
6ウィッシュドリーム松永昌博
47マチカネタンホイザ岡部幸雄
8ナリタタイセイ南井克巳
59ホクセツギンガ藤田伸二
10アストロゲート横山典弘
611ゴッドマウンテン安田富男
12セキテイリュウオー田中勝春
713ライスシャワー的場均
14ゴールデンゼウス岡潤一郎
15ミホノブルボン小島貞博
816ヤマニンミラクル河内洋
17ブレイジングレッド村本善之
18スタントマン角田晃一


この年の注目馬はなんと言っても平成最強の逃げ馬ミホノブルボンだった。
3歳(旧年齢表記)王者にして無敗の皐月賞馬である。
この日の1番人気は当然ミホノブルボン。
スプリンターと言われ、距離延長に不安もあるものの、実績を買われた形である。
2番人気は皐月賞2着で前走NHK杯勝ちのナリタタイセイ。
3番人気は前走NHK杯3着のサクラセカイオー。
4番人気は前走青葉賞勝ちのゴールデンゼウスだった。


まず好スタートを切ったのは内のマーメイドタバンにウイッシュドリーム。
しかし、ダッシュを利かせてミホノブルボンがハナに立つ。
続いて16番人気と人気薄のライスシャワーが追いかける。


1コーナーから2コーナーにかけて隊列は決まった。
先頭はミホノブルボン。
2番手集団に内からホクセツギンガ、ライスシャワー、マーメイドタバン。
間を置いてウイッシュドリームと人気薄の馬が続く。
ミホノブルボン以外の人気馬はいずれも中団より後ろに位置した。


向こう正面に入ってもミホノブルボンは、飛ばし気味ということはなくいつものように12秒台前半のラップを正確に刻みながら、レースを進めていく。


3コーナーから4コーナーにかけて、ライスシャワーが単独2番手に上がり、ミホノブルボンとの差を詰める。
やはり距離が長かったのかと思われたのも、ほんの僅かのこと。
4コーナーを回って鞍上の小島貞博騎手が気合いを入れると、後続は一気に置いていかれた。
ミホノブルボンだけがそこからさらに加速したのだ。
置いていかれるその他の17頭。
直線半ばにして、勝利はもはや確定し、2着争いに興味は移った。


先頭を走るミホノブルボンの遥か後ろで、粘るのは人気薄のライスシャワー。
それを捕らえるがごとく足を伸ばすのは5番人気のマヤノペトリュース。
マヤノペトリュースが一旦は2番手に上がったが、ライスシャワーが粘りに粘る。


ミホノブルボンが鮮やかに逃げ勝った後ろで2着に入ったのは、最後に足の鈍ったマヤノペトリュースを差し返し、僅かに捕らえたライスシャワーだった。
そして4着以下はさらに遥か後ろのことであった。


ミホノブルボンは前年のトウカイテイオーに続いて、無敗の2冠を達成した。
馬場が重いため、タイムは伸びなかったものの、レース内容は圧倒的な勝利だった。
無敗の2冠達成は史上5頭目の記録であり、皐月賞、ダービーと逃げ切った馬はメイズイ、カブラヤオーに続いて史上3頭目の事であった。
そして無敗の三冠に挑む秋に期待がかかり、距離延長との戦いはまだ終わっていなかった。


結果


1着 ミホノブルボン
2着 ライスシャワー
3着 マヤノペトリュース
4着 マチカネタンホイザ
5着 スタントマン
6着 カミノエルフ
7着 ナリタタイセイ
8着 マーメイドタバン
9着 セキテイリュウオー
10着 ヤマニンミラクル
11着 ゴールデンゼウス
12着 サクラセカイオー
13着 アストロゲート
14着 ホクセツギンガ
15着 ウイッシュドリーム
16着 ゴッドマウンテン
17着 ブレイジングレッド
18着 オースミコマンド


払い戻し
単勝:15番 230円(1番人気)
複勝:15番 170円(1番人気) 13番 1990円(16番人気) 5番 390円(6番人気)
枠連:7-7 1370円(6番人気)  馬連:13-15 29580円(70番人気)


この年の日本ダービーは馬番連勝式の馬券が導入されて初めてのものだった。
競馬ファンの注目が集まるこのレースで、2着に単勝オッズが3桁という人気薄のライスシャワーが入った事で、馬番連勝式の威力をまざまざと見せつけた。
1番人気のミホノブルボンが勝ち、2着のライスシャワーと同枠に4番人気のゴールデンゼウスがいたことで、枠番連勝1370円に対し、馬番連勝29580円だったのだから。


この日のライスシャワーは本当に人気がなかった。
それは、この年に入って4着8着8着といいところが全くなかったからである。
ライスシャワーを生産したユートピア牧場の関係者すらも、同牧場で生産したもう1頭ブレイジングレッドが出走しているということで、ライスシャワーの馬券を買っている人は誰もいなかったという。
身内ですらこんな感じであったので、競馬ファンは言わんやであろう。


2着に入ったライスシャワーが、夏を越してミホノブルボンのライバルになろうかと思った競馬ファンは、この時点ではおそらく皆無であったと思われる。



ミホノブルボンの勝ち形が強いと思う人は追記修正して下さい。


[#include(name=テンプレ2)]

この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,4)

[#include(name=テンプレ3)]


#comment

シェアボタン: このページをSNSに投稿するのに便利です。

コメント

返信元返信をやめる

※ 悪質なユーザーの書き込みは制限します。

最新を表示する

NG表示方式

NGID一覧