登録日:2011/02/02(水) 01:37:23
更新日:2023/08/17 Thu 22:57:24NEW!
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「めぞん一刻」は高橋留美子原作の漫画。ジャンルはラブコメ。
高橋留美子の代表作の一つとされている。
全15巻。
ビッグコミックスピリッツ(当時は月刊)の創刊号から連載され、連載終了までスピリッツの看板漫画だった。
また同時期に作者は週刊少年サンデーにてうる星やつらも連載しており、こちらもサンデーの看板漫画だった。
以降のラブコメに大きな影響を与えたとされ、今でもたまにオマージュされたものを見かけるほど。
アニメはスタディオディーン制作で、フジテレビで約2年にわたり放送された。
らんまのような作画の乱れも無く、安心して見られる。ただし途中のスタッフ変更で一部シナリオに矛盾がある。
主題歌もOPでは斉藤由貴・安全地帯・松尾清憲・村下孝蔵が、EDでは来生たかお・森英治(作詞家・森雪之丞実弟)率いるピカソが務めている。
特に終盤の方は故・村下孝蔵氏の歌うOPの「陽だまり」や三鷹の退場、五代のプロポーズやお墓の前のシーンなど見所満載。
実は二度程実写化(映画、スペシャルドラマ)もされたが、あれは……まあ……うん……。
〇あらすじ
■時計坂にあるオンボロな下宿屋にしてアパートである一刻館。
そこに住んでいた浪人生の五代裕作は住人の酷さに引越そうとしていたが、新たな管理人として来た音無響子に一目惚れ。
引越しをやめるも、響子は未亡人で、未だに亡くなった夫を愛していた。さらには、からかい好きな一刻館の住人にその恋心を知られてしまったり、強力な恋敵が現れたり、なし崩し的にガールフレンドが出来てしまったり……
前途多難な裕作の恋は、果たして実るのか……。
〇主な登場人物
■音無響子
CV:島本須美
二次元世界を代表する未亡人キャラ兼管理人キャラ。
通称管理人さん。
とはいえ、所謂『未亡人』の色っぽいイメージなんざとは違い、誰にでも真面目で優しい清楚なヒロイン。スタイルもとても良い。
一方でかなりのヤキモチ焼きで早とちりしやすく嫉妬深い一面もあり、裕作に惹かれるようになってからは自身の彼への好意に無自覚なまま、嫉妬心を剥き出しにするようになった。また家族の前ではズボラ。この絶妙に面倒くさい性格を含めて原作者の高橋留美子氏は「自分と一番近いキャラ」と語っている。
また、裕作ほどではないが響子も妄想癖を持つ。
とはいえ相思相愛だったことは確かで、ついには裕作と一晩を共にして結ばれ、そして再婚した。
最終回では裕作との間に長女・春香をもうけ、一刻館に帰ってきた。
余談だが放送数ヶ月前まで声優は小山茉美の予定だったがスケジュールの都合で島本氏に変更になった。
■五代裕作
CV:二又一成
5号室住人。妄想力豊かで優柔不断で苦労性の浪人生。のち大学生→保育士。
幼少時は両親が定食店を切り盛りする関係で、祖母・ゆかりに育てられていた。
お人よしな性格でよく住人にいじられており、四谷曰く「一刻館の玩具」。
手先が器用で、人形製作などの細かい作業が得意。どこかの仮面ライダーとは無関係。
序盤は響子の鈍感さに悩んでおり三鷹にチャチな対抗心を剥き出しにする、いっそ押し倒してやろうかと葛藤していたが、中盤からは突如来たモテ期と響子の無自覚な嫉妬に悩まされることになる。
妄想癖があり、響子とのイチャイチャを妄想しては何かに頭をぶつけるor声をかけられ我に返るパターンはお約束。
中盤まで童貞。
そして、響子と結ばれ結婚。最終回では響子との間に長女・春香をもうけて一刻館に戻る。
■惣一郎
CV:千葉繁
白くてジジむさい犬。
響子の愛犬で元は音無惣一郎氏が拾った野良犬。「シロ」と名付けられていたが、何故か「惣一郎」という呼び名にばかり反応し、本人の死後「惣一郎」の名前を貰う。
基本的に芸などは何もできず、餌を貰えばだれにでも懐く。
■一ノ瀬花枝
CV:青木和代
1号室住人。大酒飲みのトラブルメーカーなおばちゃん。
もっとも、一刻館の年長者ゆえに響子や五代に対して助言をする一面もある。
■一ノ瀬氏
CV:矢田稔
花枝の夫。影がが薄く存在が仄めかされたり後ろ姿のみの出番だったが中盤になってようやく登場。夫婦仲は良好。しかしやはり影は薄い…。
■一ノ瀬賢太郎
CV:坂本千夏
一ノ瀬夫婦の息子。小学生だが一刻館一の常識人。響子の姪の郁子に思いを寄せている。
中盤からは登場が少なくなるが、最終回では久々の登場で高校生になっていた。母・花枝譲りの背の低さがコンプレックスになっている。
アニメ版では二階堂の出番と役割を割り振られた為中盤もたまに出番があった。
■二階堂望
CV:堀川亮(現、堀川りょう)
2号室住人。中盤からの登場だが漫画版ではほぼ空気であり、アニメ版に至っては出番がなんと丸々削られてしまった。。
声優は劇場版「完結編」のもの。
過干渉な母親に悩まされているせいか、未成年時よりタバコをふかしている。悪い奴ではないが、ムキになりやすかったり絶妙に空気が読めず余計なことを言ってしまう悪癖がある。
■三鷹瞬
CV:神谷明
3号室住人…ではないテニスのコーチ。
実家が金持ちで、本人も一流大学出身かつテニスの腕も全国レベル。
さらに歯がキラリと光る爽やかなイケメンという超勝ち組……なのだが犬が苦手。
いわゆるライバルキャラ。響子に惚れてはいたが、ある一件で、お嬢様の九条明日菜と交際、最終的に結婚することになり響子からは身を引いた。
犬恐怖症克服の為にポメラニアンのマッケンローを飼い始めたが、飼い主と同じく歯がキラリと光るように。
なお、そのマッケンローが九条との交際・結婚のきっかけでもある。
最終回では明日菜との間に双子の女児*1をもうけ、さらには三人目ももうけている。
■四谷
CV:千葉繁
4号室住人。本名、年齢、職業すべてが不明な人だが、祖父・叔父から続く一刻館の住人。
趣味は覗き。特技はたかり。
■六本木朱美
CV:三田ゆう子
6号室住人。スナック茶々丸で働く独身女性。
大体すけすけなネグリジェを着ている。
基本裕作にウザ絡みするが、響子と裕作の大喧嘩のあとの仲裁や苦言も行う一面も。
響子に対して言った、
「ろくに手を握らせない男で泣くわわめくわ…どうなってんの。あんたみたいな面倒くさい女から男を取るほど、私は物好きじゃないわ」は名言。
■七尾こずえ
CV:冨永み~な
天然でマイペースな女子大生(のち銀行勤務)。
裕作のGFだが何年経っても清い関係。
その後、裕作と別れて先輩とされる人物(原作では職場の先輩、アニメ版では高校時代の先輩)のプロポーズを受けて結婚。最終回では名古屋市に在住。
CDドラマ「PARTY ALBUM」では響子ともわりと仲良好で、カラオケではOP「サニーシャイニーモーニング」を歌っている。
■八神いぶき
CV:渕崎有里子(現、渕崎ゆり子)
響子の母校に通い、教育実習に来た裕作に惚れてしまう女子高生。
恋愛に積極的なキャラとして描かれたが、今の時代から見るとかなり真面目、あるいは性悪な娘。
「完結編」では女子大に進学し、20歳の成人を迎えて結婚前夜の裕作と響子の元に乗り込んだ姿が描かれ、響子とサシ飲みもしている。
■九条明日菜
CV:鶴ひろみ
三鷹のお見合い相手のお嬢様。犬を多く飼っている。思い込みが激しく三鷹に猛烈なアプローチをかまし見事結ばれた。中の人は後に「らんま1/2」に出演。
病弱だったが結婚後は沢山の子宝にめぐまれていた。
声が小さいので吹き出しが小さい。
■音無惣一郎
CV:田中秀幸
響子さんの亡き御亭主。裕作にとっては最強のライバル。
最後まで読者の我々に顔は判らないまま……。
裕作曰く「やさしそうな人」。
ちなみに本作終了後、主人公の両親の声が音無夫婦と同じ声の作品が登場したが…偶然だろう、多分。
その主人公も三鷹と同じ声の探偵の家に居候している。
■音無老人
CV:槐柳二
惣一郎の父で響子の舅。
一刻館の大家で、そして響子の母校の理事でもある。つまりは響子と惣一郎、及び響子と裕作が出会う切っ掛けを作った人物。
嫁の響子が若くして未亡人になったことを気に掛けており、惣一郎を忘れて幸せになることを望んでいる。
■五代ゆかり
CV:京田尚子
裕作の祖母。新潟にある定食店を切り盛りして多忙な両親に代わって裕作を育て上げた。
その破天荒な性格は難ある一刻館の住人・花枝、四谷、朱美も軽くいなすほど。
ある意味で本作最強キャラクターであり、CDドラマ「PARTY ALBUM」ではクリスマスの茶々丸にわざわざ新潟からやってきて、「悲しみよこんにちは」を熱唱するほど。
■マスター
CV:若本紀昭(現、若本規夫)
スナック「茶々丸」のマスター。作中における貴重な常識人。
既婚者だったが、最終回で長年の協議の末に離婚し、それを朱美に伝え、彼女と再婚した。
■坂本
CV:古川登志夫
裕作の悪友で、同じ予備校から同じ大学に進学した同期。卒業後は就職はしているが、無断で休んだりするなどのスチャラカ社員である。
アニメでは響子への憧れで飼っている猫に「響子」と名付けていた。
〇余談
舞台となっている時計坂のモデルは西武池袋線の東久留米駅北口の一帯といわれるが、これは作者の高橋留美子先生が上京後に居を構えたのが東久留米であったことから。その後先生は練馬区に転居しており、駅舎こそ東久留米駅のままだが、町並みは詳しく描かれなくなった。
2009年8月1日には、同年度末をもって取り壊されることが決まった同駅北口駅舎の駅名板を「時計坂駅」に変更するイベントが行われた。現在その跡は商業施設「Emio東久留米」となっている。
また最初はラブコメにするつもりは無く、
アパートで起こる人間模様を書いていこうと思っていたらしい。
アニメ版は後に同じ高橋留美子作品の「らんま1/2」で主演を勤め、一時アニメ業界を席巻する林原めぐみのデビュー作でもある(モブだが)。また、原作では描かれた性行為シーンもアニメ版では基本カットとなっているが、最終クールエンディング(「ビギン・ザ・ナイト」)の響子の絵はベッドシーンの姿を匂わせるものとされている。また前番組「うる星やつら」とはかなりスタッフ、キャストが共通している。
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- 僕はこずえ派です(半ギレ) -- 名無しさん (2013-12-12 16:46:57)
- 俺は八神派 -- 名無しさん (2014-01-17 20:46:02)
- 私は響子派! -- 名無しさん (2014-07-23 23:06:34)
- 生来の優しさ故に世渡りが下手な青年と今は亡き夫への想いを裁ち切れない女性の恋模様をうまく表現した作品。この作品がなかったら主人公より年上のヒロイン像は出来てなかっただろう。 -- 名無しさん (2014-11-16 20:24:12)
- ↑でも正直、主題としての「昔の男との戦い」って話のパイオニアにして既に完成系だから、後に続く作品は大概がこれの二番煎じ臭くなってしまった -- 名無しさん (2014-11-16 20:50:39)
- 五代くんと三鷹さんだったら三鷹さんだよ。でもそもそも響子さん的には惣一郎さんか五代くんか、しかなかったのがちょっと残酷。 -- 名無しさん (2015-02-23 23:04:26)
- 分かってないな。この作品はエンディングが全てだろ!「シ・ネ・マ」など神曲、神シーンばかりだと思わんのか? 最近のアニメが忘れてしまったものが全てつまっているだろう? -- 名無しさん (2015-02-23 23:42:59)
- アニメだと響子さんのキャラが大和撫子になった -- 名無しさん (2015-06-02 15:59:16)
- 一ノ瀬さんとか酒酔い辺りを除けば、面倒見の良いおばさんって感じだ。 -- 名無しさん (2016-01-13 20:44:58)
- いろんな意味でアニメ・コミック業界の歴史を作った一作。 -- 名無しさん (2016-01-13 20:51:04)
- 終盤はとにかく名台詞・名場面のオンパレード。これほど見事にストーリーを締めた作品もそうはない。 -- 名無しさん (2016-10-13 08:23:28)
- この漫画よりも良い終わりを描いたものを見たことがないな。アニメの94〜96話は何度見て何度感涙したかわからんほどだわ。 -- 名無しさん (2016-10-13 08:51:57)
- パチンコ最新作で結婚した後の後日談が描かれたけど、最後まで見て泣きそうになった。「私より長生きして」っていう管理人さんとの約束を五代はちゃんと守ったんだな。娘が成長していくシーンの後に年老いた五代が、管理人さんの写真を見てるシーンは泣く。 -- 名無しさん (2017-10-15 21:37:47)
- 響子さんリアルだったら今年で還暦だそうで・・・。 -- 名無しさん (2019-01-20 21:20:10)
- 惣一郎さん生存ルートでもこずえちゃんがいるから五代くんは外れ組じゃない -- 名無しさん (2021-09-19 22:55:16)
- コナンで田中さんと島本さんが夫婦役なのはこの作品意識で青山さんチョイスだったりするんかねえ -- 名無しさん (2021-10-14 11:38:54)
- うる星やつらみたいにリブートされないかなあ。 -- 名無しさん (2023-03-30 00:09:34)
- ↑今のアニメ作画で観たい気持ちはあるが、アニメがうる星よりずっと原作準拠の出来良く完結済だし、原作準拠の世界観のままだとやはり古いのは否めず、かといって現代に時代寄せてスマホなんか登場したら勘違いが起こりようなく話が成立しないなど難点もあるからなあ -- 名無しさん (2023-03-30 13:23:40)
- アニメがリブートやリメイクされるのって時代に合わせてアレンジしても面白い、子供むけゆえに旧来のファンと新規の子供ファンが見込める、前のアニメは(世間的な評判は別として)作者や原作ファンに不評とかそんなんじゃない? -- 名無しさん (2023-07-11 10:25:13)
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