登録日:2011/05/31(火) 14:15:48
更新日:2023/08/17 Thu 18:33:39NEW!
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『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 〜敗者たちの栄光〜』とは、「ガンダムエース」で連載された漫画のことである。
シナリオ:隅沢克之
漫画:小笠原智史
単行本は全14巻で発売中。
■概要
本作品は、TV版である『新機動戦記ガンダムW』の物語を、隅沢克之による新たなストーリー、カトキハジメによる新たなガンダムをマテリアルにして、小笠原智史がTV版のパラレル的続編の『Endless Waltz(EW)』の前日談として再構築したものである。
要するに「ガンダムW(EW版)」。
若しくは「ガンダムWジ・オリジン」。
元々EW自体TV版をベースに続編として作られたものであるため、再構成後の本作でもストーリーの大筋やキャラクターの人物像など主だった要素はTV本編と同じである。
ただし、尺の都合上カットされている場面も多く、細かな変更点も多いので、TV版を見ておいたほうがいい部分もある。
一方、そういった変更点を含めTV版やOVA、その前後に製作されたサイドストーリーの数々、更に同時期に連載開始した『FT』などの設定が盛り込まれているため、それらを合わせるとより楽しむことが出来る。
また、TV版とは微妙に異なるカトキ氏デザインのガンダムをはじめとするMSの数々がページ狭しと暴れ回る作風もインパクト充分である。
ちなみに近年、本作で登場した追加装備を同梱したガンダム達のガンプラがプレミアムバンダイで受注販売されている。
「SDガンダム ジージェネレーションCROSSRAYS」においては「EW版」として、
本作の追加装備版&アーリーウイング&プロトゼロ、トールギスF&アーリーエピオンが登場。
TV版の機体と肩を並べて戦う事も可能である。
■ストーリー
A.C.195――APRIL 06
地球から巣立った人類は 宇宙コロニーでの生活に新たな希望を求めていた――
しかし…
地球圏統一連合は《正義と平和》の名の下に圧倒的な軍事力をもって各コロニーを制圧していった
これにより コロニー側は自治権を失い沈黙を余儀なくされてしまう
――だが 反抗の芽が潰えることはなかった
作戦名《オペレーション・メテオ》
連合に反目する一部のコロニー居住者たちは流星に偽装した新兵器を地球に送り込む行動に出た――
だが この作戦は すでに連合本部に察知されていた……
■主要登場人物
●ヒイロ・ユイ
ウイングガンダムのパイロット。
概ねTVと変わらないが、養父の事を思い出す場面が追加されたりしている。
相変わらずゼクスのグライフに叩き落とされたり、無謀な行動をとったりする。
背景には大抵羽がある気がする。
「お前を殺す」
●デュオ・マックスウェル
ガンダムデスサイズのパイロット。
自分と相棒を『死神』と呼び、その姿を見たものは誰一人生かしてはおかない、というのがジンクス。
また、逃げも隠れもするが嘘はつかない、をモットーにしている。
酷い目に合うのは相変わらず。
この作品の主人公であり、1話はデュオの視点から始まる。が、段々無かったことになった感が否めない。
「冗談じゃねえや!!いまさら大量殺戮の片棒を担がされるなんて死んでもごめんだぜ!!!」
●トロワ・バートン
ガンダムヘビーアームズのパイロット。
相変わらず気を遣うイイヤツ。
サーカス団で飼われていたライオンを触れただけでゴロゴロさせる。
出番に恵まれている。
「ミスは許されない……弾丸が切れた時がオレの死ぬ時だ」
●カトル・ラバーバ・ウィナー
ガンダムサンドロックのパイロット。
相変わらずお坊ちゃん。
やっぱりマグアナック隊とつるんでいる。
そしてやっぱり暴走した。
「地球は……地球はこんなに美しいのに……」
●張五飛
シェンロンガンダムのパイロット。
相変わらず正義馬鹿。ごひ。
回想では眼鏡。そして幼妻の妹蘭(旧ナタク)も登場。
場面の再構成で各キャラの描写の量が均一に近づいたため、結果として出番が増えた。
「なあナタクよ……」
●リリーナ・ドーリアン
相変わらず凄いヒロイン。 やっぱり王女様。
「ええ!私とっても仲良しのクラスメートですの!」←満面のドヤ顔で
●ゼクス・マーキス
相変わらず凄腕パイロット。
やっぱりあのじゃじゃ馬にも乗る。
「馬鹿は来る!」
●トレーズ・クシュリナーダ
相変わらずエレガントなお方。
物語序盤既に彼のパソコンにガンダムエピオン、トールギスⅡ、Ⅲの設計図が映っていた。
「新たな時代には次なる機体(エピオン)が必要だ」
■登場機体
今作のガンダムタイプのデザインはアーリータイプと呼ばれる。
●ウイングガンダム
ヒイロの乗機。複雑なデザインの翼が目を引く。
やっぱり撃墜され自爆し乗り捨てられる。相変わらず不遇のMS。
後に新武装「メッサーツバーグ」が登場し、それを3つ付けた「ドライツバーク」でバスターライフルの火力がアップした。
すぐブッ壊れたけどな!
●ガンダムデスサイズ/デスサイズヘル
デュオの乗機。みんな大好き死神ガンダム。でも今回もヒイロにパーツをちょろまかされる。
ノーマルデスサイズは追加パーツ「ルーセット」で単独飛行できるようになった。
ヘルの方もバスターシールド×2の追加とツインビームシザーズで攻撃力がアップしている。
●ガンダムヘビーアームズ/ヘビーアームズ改
トロワの乗機。
コルシカ基地での戦いでは先制攻撃に固定式大型ビームキャノンを使用。
さらに新設定のイーゲル装備として両肩に大型ミサイルコンテナ。脚部に追加ミサイルポッドと無限軌道ユニットを装備という重武装で登場。敵陣中央で360°全方位攻撃を仕掛けるなど圧倒的な戦いを見せる。
が、勿論その後は弾切れである。また、何気にオプションでアーミーナイフが装備されクルクル回る。
あとプロペラ「ダムゼルフライ」で飛んだ。
でも改の方は何も無し……。
●ガンダムサンドロック/サンドロック改
カトルの乗機。
コルシカ基地戦では、サンドロック改が使用していたマントを彷彿とさせる増加装甲にシールドブースターや補助ブースターで更なる高速機動が可能のアーマディロ装備で現れた。
さらにニューエドワーズ基地戦ではアーマディロ装備 Ver.2を披露。ヘビーアームズのお株を奪う大型ミサイルポットを装備していた。
宇宙に出てからは大型ビームライフル(バスターライフル?)を携行している。
●シェンロンガンダム/アルトロンガンダム
五飛の乗機。
ドラゴンハングで汚物を消毒する。
追加装備は青竜刀型の実体剣「獠牙(タウヤー)」。
アルトロン化の際、EW版で没収されていた翼とビームキャノンが戻って来た。
ちなみにビームキャノンはオミットされたドラゴンハングファイヤーの代わりという設定。
●トールギス
ジジイ共が造ったガンダム並みのじゃじゃ馬にして最古の戦闘用MS。パイロットはゼクス。
やはり殺人的加速は健在。パッと見分かりづらいが細部のデザインが変更されており、新たにヒートランス〈テンペスト〉等が追加された。
宇宙に上がってからはトールギスF(フリューゲル)となり、トサカと見覚えのある翼を装備。ニワトリとか言うな。
●トールギスⅡ
トレーズ閣下のトールギス。
Ⅰと同様に細部デザインが変更され、長期戦を見越してヒートサーベルをメインウェポンとして装備している。
●リーオー
OZ製の量産型MS。 元々カトキデザインなので概ねTVと同じ。
しかしウイングを海底に沈めさせたゼクス機(グライフ)はアニメ版と違い、白になっている。
●エアリーズ
●キャンサー
●パイシーズ
●トラゴス
●トーラス
●ビルゴ
●ヴァイエイト
●メリクリウス
こいつらもカトキデザインなのでTV版と同じ。
本作ではヴァイエイトとメリクリウスはMD化した際もOZ宇宙軍の所属機となっており、デュオではなくヒイロ・トロワと戦っている。
●ウイングガンダムプロトゼロ
EW版ウイングゼロのの原型。
デザインはTV版ウイングゼロをベースとしており、武装や変形もほぼそのまま。
無論ゼロシステムも完備。
●ウイングガンダムゼロ
お馴染みのEW版ウイングゼロ。手羽先の方。
「自爆したプロトゼロを修理・改修した機体」という解釈で登場した。
後に更に改修され、ネオ・バード形態への変形が可能に。
●ガンダムエピオン
トレーズ閣下が建造した次なる機体。
EW版のカトキデザインだがTV版と大差無く、相変わらず格闘オンリー。
後に追加装備「シュトゥルム・ウント・ドラング」で強化され、最大出力のツインバスターライフルすら防ぐ防御力と更に巨大化したビームソードによる攻撃力を手に入れた。
某ゲルマン忍者とは多分関係ない。
正式にEW版としてデザインが登場したのは本作が初。
■新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop
同じく連載されている、EWよりも未来を描く小説作品。
著者:隅沢克之
イラスト:あさぎ桜
あさぎ氏は、これまでにもガンダムW系の漫画やイラストを手掛けている。
本編キャラの他、その子供たちが活躍する。
ヒイロはずっとコールドスリープしていた。
ちなみにガンダムエースにFTのスペシャルCDが付属した他、BD-BOXにも新作ピクチャードラマが付属する。
「冗談じゃねえや!!いまさら追記・修正の片棒を担がされるなんて死んでもごめんだぜ!!!」
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▷ コメント欄
- TV版ゼロのリデザインであるプロトゼロとEWのゼロがどう関わるのか楽しみ。 -- 名無しさん (2013-10-15 19:42:22)
- 読んでみたら、分かりやすい上に面白いじゃん!! 個人的に、00みたいにミッションに応じて装備を変えるのがイイ! -- 名無しさん (2013-11-21 18:47:40)
- もう全然デュオ目線じゃないよな。普通にオリジナルと同じ群像劇だし、Wオリジンだと思って読んでる -- 名無しさん (2013-12-05 22:12:46)
- ヘビーアームズにはプロペラ装備もあったよ。 -- 名無しさん (2013-12-05 22:38:17)
- この敗栄がOVAになってくれたらDVDとプラモ全部買う自信ある。てか映像化してくれ…FT?そんなもんは無かった -- 名無しさん (2014-01-05 22:21:31)
- 主人公、デュオなの?上の人も言ってるが、群像劇らしくコロコロ視点が変わるからデュオが主人公って感じしないんだけど・・・ -- 名無しさん (2014-01-05 22:38:02)
- ↑デュオ厨が記事書いただけじゃね?、涙目とか言われる程ヒイロの出番削られてる分けでもないし。そもそもTV版も言う程ヒイロ視点で話進んでたか? 他の人も言う通り、それぞれに焦点合わせて全体的に話進めてたと思うが… -- 名無しさん (2014-03-21 21:00:05)
- いや、これはまだ連載初期につくられた項目だから。初期はデュオ目線でよく話が進んでたからそのままになってるだけ -- 名無しさん (2014-03-21 21:10:02)
- この作品のお陰で長らくあった「改になってから武装減りすぎじゃね?」にも答えが出そう(デスヘルとアルトロン、プロトゼロ見てると武装の結構な部分が脱落してるくさい) -- 名無しさん (2015-03-04 01:44:04)
- 00とこれの影響でオプション装備が大好きになりました(小並感) -- 名無しさん (2015-03-04 09:45:40)
- これに登場した追加武装はMGに装備できるように立体&商品化してほしいわ -- 名無しさん (2016-09-17 22:45:48)
- ウイングゼロの新装備のなんちゃらつばーくってのを早くスパロボで使いたい -- 名無しさん (2017-10-09 10:42:30)
- ↑ メッサーツバークだっけ。小説を参戦させたりもするから希望はあるけど、いきなり再構成版の要素を入れられても大抵のプレイヤーは「?」だし…やはり大々的に映像化してくれる日を待つしか… -- 名無しさん (2017-10-09 11:45:44)
- 劇場版とかOVAのゼロカスタム、ヘルカスタム、アルトロンの武装が貧弱だったのはやっぱりこの物語のリーブラ攻防の際に欠損したせいかな? -- 名無しさん (2017-10-09 13:23:34)
- この漫画が長らく日の目を見なかった「EW版の本編」なら、未だに日の目を見てない「TV版のエンドレスワルツ」は見られる機会あるのかな… -- 名無しさん (2017-11-07 16:55:11)
- スパロボではウイングしかアーリータイプが参戦していないんだよな。てっきり第二次Zで他の四機もそっちで参戦するかと思ったが -- 名無しさん (2018-01-02 22:06:39)
- ↑ガンダム5機の追加装備をスパロボで再現してほしい・・・最近のスパロボはウイング以外のガンダムが火力不足になってきてるし -- 名無しさん (2018-02-03 12:21:56)
- ×3 TV版は兵器を全部捨てたはずなので機体デザイン以外にもパラレルと呼ばれてる理由があるんだよ。 -- 名無しさん (2018-09-18 09:50:20)
- EW版のTV本編は実は機体デザインが違うので、この作品がエンドレスワルツ版のTVストーリーとは実は言えない。(M作戦で降下したデスサイズが同色で羽が無いだけだったり) -- 名無しさん (2018-09-18 10:52:28)
- マリーメイア事変の連載を期待してるんだけど、もうやりそうにないな・・・ -- 名無しさん (2020-03-10 16:43:37)
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