ウォルター・C・ドルネーズ

ページ名:ウォルター_C_ドルネーズ

登録日:2012/03/22(木) 12:24:01
更新日:2023/08/11 Fri 16:43:02NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



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hellsing 最後の大隊 ショタジジイ 吸血鬼 裏切り 執事 清川元夢 浪川大輔 朴ロ美 ウォルター・c・ドルネーズ 死神ウォルター ワイヤー使い ショルター 高田社長 ヴァルケンハイン 執事の権化



ウォルター・C(クム)・ドルネーズ
CV.清川元夢


HELLSINGの登場人物


ヘルシング家の老執事。
HELLSINGの例に漏れず手袋にモノクル着用、しかも光る。
先代であるアーサーの頃からヘルシング家に仕えている。
丁寧で老人らしい落ち着いた性格だが、若い頃は真逆の粗暴で荒々しい口調だった。
今では「老いを楽しむのも英国人の嗜み」が信条。
主人の仕事のサポートは勿論、生活用品の調達や飲み物の用意、車の運転と言った屋敷の雑務全般、更には武器調達まで完璧にこなすパーフェクトな爺さんである。


現在の主であるインテグラは彼女が幼少期の頃から仕えており、彼女もウォルターには最早家族の一員と呼べるほどの絶大な信頼を寄せている。


アーカードからの信頼も厚く、中でもジャッカルを拵えた際には旦那の要望に完璧に答えて見せたことで「パーフェクトだウォルター」と最大級の賛辞を賜っている。
この時のやり取りのカッコよさは必見。
また執事として接する時は仕えるべき人物として丁寧な言葉遣いをするが、二人きりの時はかなり気安い言動を見せている。
これは嘗て二人がヘルシング家に仕える者同士として共に仕事を熟してきた仲であるため。














以下ネタバレ


小便済ませたか?
神様にお祈りは?
部屋のスミでガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?



その実は元国教騎士団ゴミ処理係。つまりアーカードの前任者である。
鋼線を駆使し吸血鬼たちをバラバラに惨殺する、作中でも最強クラスの戦闘力を誇る人間である。
人間である


大事なことなので二回言いました。


鋼線を振るって遠くにいる複数の敵を切り裂いたり縛り上げるなんてのは序の口で、鋼線を編み込んで防壁にしたり、全盛期には傀儡師のように対象を鋼線で操ったりと多種多彩な技を持つ。
その人間離れした強さから嘗ては「死神」という異名を賜っていたとか。
ただし老いた現在では対象を切り裂くまでが限界らしい。
創作物において恐らく糸という武器の有能性を押し上げ、世に広めた糸使いのパイオニアの一人と呼べるお爺さんである。(彼が使うのはワイヤーなので厳密には糸ではないが)


初戦闘はバレンタイン兄弟による本部襲撃の際。
部隊を引き連れ円卓に向かうヤンの前に現れ、瞬く間にグールたちを殺害した。
この際小銃による掃射をかわしていたりと既に人間止めているような描写がある。(ちなみに当時60代後半の爺である)
本人によればこれでも昔に比べれば衰えており、狙いが外れているかのような描写も少々あるがそれでも改造手術を受けた程度の吸血鬼など相手にならないほどの腕前。


次の戦闘は『最後の大隊』が動き出した際、インテグラに付き添い指導部のペンウッド卿の元を訪れた際。


内部の裏切り者が吸血鬼化して襲撃、インテグラたちを取り囲む。
しかし生まれたばかりの赤子だと嘲るインテグラの言葉を体現するかの如く彼らを瞬く間に殲滅。
OVAではインテグラたちを鋼線を用いて銃撃から守るなどしている。




最後はヘルシング本部に帰還中、インテグラを逃がすために現れた大尉の前に立ちはだかり無謀とも言える戦いを挑んだ。














以下更なるネタバレ
『ヤツは、いつから裏切っていた?』


青年時:CV.浪川大輔
少年時:CV.朴ロ美


ロンドン全域が戦火に包まれる中、飛行船の上で嬉々として指揮を執っている少佐。
そんな彼を軍用ヘリの機関銃が撃ち抜こうとしたその瞬間、幾つもの鋼線がヘリをバラバラに切り裂いた。
少佐を守った存在、それはなんと若返ったウォルターであった。



実は最初から主であるヘルシング家を裏切っていた。
ウォルターは表ではアーサーやインテグラに尽くす良き執事を演じていたが、その裏では「打倒アーカード」の野望を掲げていたのである。
そのために当時封印されていたアーカードを解放すべく、伯父リチャードの襲撃を受けて逃げるインテグラを巧みに誘導、アーカードを再びこの世に顕現させた。
同時に裏では少佐と繋がりを持ち続け、来たるべきアーカードとの死闘のために準備を着々と進めていた。



そして時が経ち、遂に少佐率いるラストバタリオンによるロンドン総攻撃を迎えた日。
上記の通り大尉と対峙したウォルターだがこれはインテグラをその場から遠ざけるための演技であった。
その足で彼は自らドクによる改造手術を受け吸血鬼となり、その結果全盛期の青年の姿に戻り、彼はアーカードたちの前に敵として立ちはだかったのである。
その姿は何処と無くジャパネットの高田社長に似ており、よくネタにされている。
ただし、決して吸血鬼化によってパワーアップしたわけではなかった。
極短時間で吸血鬼化の処置を無理に行った為、急激な勢いで命はすり減らされており、若返りは効果のほんの一部に過ぎなかった。


全ては目標であるアーカードをこの手で倒すため。
自分の人生、自分の主君、自分の信義、自分の忠義……
しかし自分の持てる全てを賭けてもまだ足りない。
故に彼はヤクザな少佐たちからも賭け金を借りた。自分の忠義を少佐らに捧げる代わりに衰えた自分を補う力を手に入れ、アーカードと戦えるようにする――。
50年というあまりにも長い人生を、この一夜、ほんの数十分のアーカードとの決戦のために費やしたのである。



そしてアンデルセンがアーカードに敗れ死亡したその直後、彼の残骸を踏みにじりアーカードたちの前に再び姿を現す。
当然、彼の裏切りにはアーカードも、そしてインテグラも激しい動揺を見せた。
アンデルセンの残骸を踏みにじった事にブチギレた由美江が斬りかかるも、その場から動くことなくなます斬りにして殺害するなどその強さの片鱗を見せつけた。



しかし裏切ったとはいえ情は捨てきれていなかったらしく、セラスに面と向かって『ありがとうございました』と言われた際には複雑な表情で返答している。
そもそも、彼がヘルシング家を裏切ったのは「アーカードと戦うため」であり、今までヘルシング家に見せてきた忠義そのものは偽りでは無かったと思われる。
インテグラの迷いを断ち切らせるためウォルターは彼女をいつものように「お嬢様」と呼んだ上で一喝。
それを受けたインテグラは遂にアーカードにウォルター殺害を命じる。



最後の戦いに向かうインテグラたちを見送り、アーカードとの最後の戦いに挑む。
アーカードの体を完全に縛り上げて引き千切ったり振り回してビルに叩きつけ、カスールの銃弾を網状にした鋼線で防御し、ルークお兄ちゃんを食べたわんこを真っ二つにする等、全盛期の技を存分に見せつけてアーカードを圧倒。
さらには復活したルークを利用してアーカードを攻撃するなど臨機応変に対応する。
ついでに彼がアーカードに手渡したジャッカルには爆弾が仕込まれており、ウォルターに銃口を向けた瞬間爆破させて銃と共に彼の左手を潰した。*1
これまでの入念な準備が功を奏し、アーカードを順調に追い詰めていく。


しかし、無理な改造手術により酷使された身体は長時間の戦闘には耐えられず、徐々に彼の体を磨り潰していった。
結果、ルークを操り始めた時点でガタが来だし、吐血と共に少しずつさらに若返り始めていた。
それでも執念で立ち続け、遂にはアーカードの四肢を引き千切った上で縛り上げることに成功。
息も絶え絶えにパイプを拾い、その心臓を貫いて殺害した………が、それはアーカードが偽装したルークだった。


死力を尽くして放った最後の一撃が無駄に終わったと知ったウォルターは驚愕しながら後ずさりするが、背後にいたアーカードによって顔面を殴り飛ばされる。
アーカード曰く「ロクでもない外法」に頼った結果、遂には少年の姿に戻るウォルター。
彼が見たのは、約50年に共に戦った幼い少女姿のアーカードだった。
ふざけるなと激昂するウォルターに対し、アーカードは餓鬼の遊びに付き合っているだけだと嘲笑う。
ずっと変わっていない糞餓鬼と罵られ、更に死の河を回収し始めた彼を見て少佐の勝ちと自身の敗北を確信、自身のこれまでの半生すべてが台無しになり戦意喪失してしまう。


やがてシュレディンガーを回収してしまい、姿を消したアーカードを見送った彼を襲ったのは、復讐にかられたハインケルだった。
ライフルで撃たれながらもハインケルをやり過ごし、彼は再びデクス・エクス・マキナに乗り込む。
そして最後はドクを道連れに死亡。
「あいつに勝ちたかった」……それが彼の抱いていた望み。


「おさらばです、お嬢様」――その言葉を呟いた彼の姿は元の老人で描写されていた。


臆病ながらも最後まで立派に務めを果たしたペンウッド卿とは対照的に、彼は表では忠義に厚い執事を演じておきながらその実自分の欲望を押さえきれなかった。
対比するように描かれているが、どちらもある意味で人間らしいと言えるのかもしれない。




外伝作品The Dawnにて主役として登場。
正真正銘の悪餓鬼であり、口調は荒く凶暴でタバコも吸っていた。
余談だが、なんかやたらと腰の辺りがエロい。まあヒラコーだし。


ワイヤーで煙草をくすねたりとかなり器用に扱っていたりも。


この時にも大尉とやり合っているが、殺すまでには至らず逆に殺されかけている。
幸いにもアーカードによって救われて事なきを得たが、この時に打倒アーカードに対する野望が燃えていたのかもしれない。


またヘルシングを裏切ったのはこの時期である可能性が高い。(あんなことされたら誰だって裏切りたくなる






小便済ませたか?
冥殿にお祈りは?
部屋のスミでガタガタ震えて追記修正する心の準備はOK?


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  • 何されたんだ?ウォルター -- 名無しさん (2013-10-20 14:08:21)
  • 死の河を回収し始めた時に少佐に向かってやめさせろとか言ってなかったか? -- 名無しさん (2013-10-24 21:38:07)
  • 年取ったインテグラが自分を見ると「ウォルターを思い出してしまう」と最終回で言っていたな。 -- 名無しさん (2013-10-24 22:04:28)
  • ショタウォーターのエロさはやばい -- 名無しさん (2013-11-17 18:49:46)
  • アーカードを倒したかったってのは本当なんだろうけど、ただの裏切り者ってのとも少し違う気がするんだよなぁ。単純に裏切っただけならドクの後始末をすることもないだろうし。 -- 名無しさん (2013-12-07 13:18:31)
  • 要はアーカードとの一騎打ちがしたい、勝ちたいだけで、趨勢自体を覆す気も無ければインテグラへの反逆をするつもりもないんだろうな
    有り得ないとしてももしアーカードを倒したら、出来る限り自分で後始末はするつもりだったんだろうさ -- 名無しさん (2013-12-07 14:08:59)
  • ジョジョのストレイツォに似てるよな。吸血鬼を狩る側から吸血鬼になったり、主人公達と敵対してまで己を貫こうとしたりするトコとかね。ただ色んな意味で勝ちたいと思った相手(旦那)が悪すぎたね。 -- 名無しさん (2014-02-07 02:42:44)
  • アーカードをナチに倒されるくらいなら自分が、ってのが本音だったりして。 -- 名無しさん (2014-02-27 13:17:35)
  • 外伝で晒したアヘ顏であぁショルターは受けっぽいなとかなんかわけわかんない事思った -- 名無しさん (2014-04-14 12:20:37)
  • Wピースはしてねぇ -- 名無しさん (2014-04-14 23:05:54)
  • 最後の誰だって裏切りたくなるあんなことってなんだろ。 -- 名無しさん (2014-06-06 08:09:54)
  • ↑アーカードと彼の棺桶に臨戦態勢の狼大尉といっしょに部屋に閉じ込められた。ただし、ギャグ描写だからDAWNの続編が出れば、もっと -- 名無しさん (2014-06-06 10:35:10)
  • 途中送信失礼 DAWNの続編が出れば、もっと まともな裏切りの始まりが描かれるかもしれない。 -- 名無しさん (2014-06-06 10:36:23)
  • あれが裏切りの直接の原因だとは思えなけどな -- 名無しさん (2015-04-20 21:57:50)
  • 見た感じ完全にギャグ時空っぽいしあれは流石に原因じゃねえだろ。 -- 名無しさん (2015-04-28 18:22:37)
  • まぁ、戦闘描写見るからに大尉と二人っきりで放置されたらウォルターが負けて捕まる→少佐二度目の勧誘→裏切る。みたいな感じになったりして。 -- 名無しさん (2015-04-28 18:26:27)
  • ショタウォルターは見事に自分の性癖を拗らせてくれたというか、何と言うか…。とにかく、外伝の続きが見たいです(半泣き) -- 名無しさん (2015-11-13 23:05:15)
  • 女性陣を含めた中でも、ショルターはHellsing屈指のエロ担当だと思う。 -- 名無しさん (2016-05-14 18:43:18)
  • ↑3 自分は、「ウォルター&アーカード、少佐と愉快な仲間たちの作戦を阻止に失敗」→「戦場に溢れたグールの群れとナチ共を一掃すべくアーサーが拘束術式零号を開放」→「ウォルター、真の吸血鬼というものを知り、『今まで自分が倒してきた吸血鬼は何だったんだ?』と戦闘欲求が燻る。少佐もこの時、吸血鬼の本質と後のアーカード打倒のヒントを得る」→「大戦後、アーカードの能力を危険視したアーサーがアーカードを封印。」→「アーカードと戦いたい気持ちが燻っている所に、死んだと思ってた少佐から『アーカードと戦わせてやる』という条件で裏切りに走った。」という流れがあったんじゃないかと妄想。 -- 名無しさん (2020-01-10 11:56:31)
  • インテグラの出産と裏切りの決意はどっちが先だったんだろう?裏切り決行後も最期の時もずっとインテグラの事を思ってたし、アーカードの封印を解かせた時もアーカードがインテグラを守る事を想定した上での行動だろうし、形はどうあれ欲望を追求しつつもインテグラをずっと守ってた印象…。 -- 名無しさん (2020-01-10 12:19:11)
  • アーカードと対決をしたいっていう揺るぎない信念があるだけで、ヘルシングの執事としての忠誠心も本物でしょ。インテグラの命とアーカードとの対決が直接天秤にかけられた状況はないけど。 -- 名無しさん (2020-01-10 13:15:26)
  • OVA2にて、ウォルターはインテグラがアーカードの所に辿り着く為に通風孔を使った事を知ってた。逆に言えば、当時ウォルターが通風孔の構造を吹き込んでいたんじゃないかとも思える。インテグラが生存できて、邪魔な親族を消せて、アーカードを復活させることのできる完璧な案だった訳だ。 -- 名無しさん (2020-01-24 15:10:16)
  • 「小便済ませてくるから殺すのは待ってくれ」って言ったらどうなってたんだろうか -- 名無しさん (2020-10-11 19:31:40)
  • ↑細切れ -- 名無しさん (2020-12-01 00:22:22)
  • ウォルター本人はアーカードに勝ちたかったがアーカードが死の河(とシュレ)を回収した事でアーカードが長期的に消滅。少佐の思惑が勝りウォルターとの勝負は果たされぬままになったのでウォルターの裏切りは消化不良のまま終わりを迎えた -- 名無しさん (2020-12-29 02:00:43)
  • 吸血鬼化したから旦那はブチギレたわけで青年時代に人間として戦いを挑んだら旦那評はどんなだったろうか、裏切った時点でアウトか、それはそれとして人間として戦いを挑んだことを賞賛するか -- 名無しさん (2021-10-13 06:52:55)
  • ↑ アンデルセン相手のときみたいな反応かも? -- 名無しさん (2022-04-11 22:06:22)
  • 糸使いのパイオニアは秋せつらだろJK… -- 名無しさん (2022-07-18 20:09:52)
  • 幼テグラ襲撃時の不在の言い訳はなんだったんだろう -- 名無しさん (2022-07-19 08:28:31)
  • ↑2 山田風太郎→菊池秀行→ という経路やね -- 名無しさん (2022-07-24 01:35:59)
  • セラスからの感謝の言葉は本当に予想外だったって表情してた。罵声か説得が来ると思ってたんだろうな -- 名無しさん (2022-07-24 02:02:05)
  • ウォルターさん的には本心では無かったかも知れないが、「老いすら楽しむ」は普通にいい言葉だと思うんだ -- 名無しさん (2022-08-27 16:50:44)
  • ↑「老いすら楽しむ」執事としてのウォルターと戦闘者としてのウォルターは併存してたんじゃないかな。それを投げ捨ててすらアーカードに勝ちたかっただけで -- 名無しさん (2023-06-10 20:40:36)

#comment

*1 実際に爆破したのはリモコンを手にしていたドクである

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コメント

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