もしもチート小説の主人公がうっかり人を殺したら

ページ名:もしもチート小説の主人公がうっかり人を殺したら

登録日:2024/01/17 Wed 13:44:56
更新日:2024/02/28 Tue 00:59:52NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



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へんじがない。でもしかばねじゃないとおもう。たぶんころしてないとおもう




「もしもチート小説の主人公がうっかり人を殺したら」とは、カクヨム及び小説家になろうに投稿されているネット小説である。


作者は「勇者と異常者」「ちんちん避けゲーム」「ドラゴンクワスゾ」のゲーム制作者であり、
東方二次創作動画やTRPGリプレイ動画MikuMikuDanceによる劇場動画など多数のジャンルを投稿している動画投稿者でもある「ガッkoya」氏。(旧名:koya)最近は漫画原作者を自称している。


投稿当初は、「もしもなろう小説の主人公がうっかり人を殺したら」というタイトルであり、投稿もカクヨムオンリーとなっていたが、
2023年12月から月刊コミックREXで漫画化されたことに伴いタイトルが変更され「小説家になろう」にも投稿されるようになった。こちらの作画は「ガブリエルしょう」氏。



あらすじ

16歳の少年&font(#ff0000){ライト]は&font(#ff0000){最強の盾を出すユニークスキル}を武器に冒険者パーティで活躍していた!
しかしそれはそれとして実はそこまで活躍していなかったのである日リーダーのジョシュアにパーティから追放されてしまう!
だが転職活動を始めたライトはそこで自分の能力を好きなだけ上げられるという雑に最強な能力を持っていたことに気づき!?


「凄い! この能力があれば人生バラ色だ! きっとみんな僕の事を尊敬するぞ!」


よかったねと笑顔で祝福してあげたいいチート物語『もしもチート小説の主人公がうっかり人を殺したら』ここに開幕!
(作者本人が投稿した動画より引用)


登場人物

ライト


「そんなの決まってます、職員になってよかったです! 別に冒険者じゃなくてもこういう生き方があるんだなって気付かされました! 今まで地味な裏方だと思ってたけど意外に良いですね!」

「そうですか、それは良かった! あまり調子に乗らない事ですね」


本作の主人公。本作は彼の一人称視点によって描かれる。
16歳の冒険者の少年であり、ドラゴンのブレスすら防ぐ最強の盾を顕現するユニークスキル『イージスの盾』を持つ。
その一芸でなんとか冒険者パーティの一員として今までやっていけたが、「盾なのに他の人間から見えない」「動かせない」「横にまわりこまれて取りこぼしが出ている」「そもそもライト自身がクソ弱くて暴れ馬程度ですら抑えることが出来ないと問題点が山盛りであり、他のパーティメンバーから内心「早く死ね」と思われながら冒険をしていた
だがしかし、冒険者ギルドの事務について文字の読み書きを習った*1ことがきっかけとなり、
最強の盾が実はステータスウィンドウであること、そして筆記具さえあれば好き放題数値を弄れることが判明。


彼のバラ色人生はここから始まるのだった。


人類の希望たる勇者ステラとは同じ村出身であり幼馴染の関係である。


+ だが、この作品のタイトルは…-

僕ならできる・・・・・・

本当にそうか・・・・・・


「筋力9999の状態で幼馴染の腕を振り払ったら、振り返ったときに幼馴染の首の骨が折れていた」という状態が発生。


読者目線どう考えてもライトが犯人なのだが、ライトは魔族による暗殺だ陰謀だと持論を展開しこれを否定。
証拠隠滅のために、バカ高い能力を活かして証拠隠滅、ひいては真犯人探しに明け暮れることになる。


物語が進むにつれて

  • 自分に関係ないからと文字の読み書きを覚えないなど、自分の人生に対する当事者意識の無さ
  • 貯金や将来設計、お世話になった孤児院への対応など、明らかになっていく幼馴染ジョシュアとの人間としての出来の差
  • 「何かをする!」と決めた後に「やっぱりやめた」とあっさり切り替えるなど、何がしたいのかさっぱり分からない心理描写
  • 沈んだと思ったら次の瞬間浮かんでいる躁うつ激しすぎる感情

など、16歳という若さがあるにせよ、仮にも社会に出ているとは思えない、同じ孤児院出身の同世代の人間と比較してもあまりにも幼稚な人間性が露呈していく。
そんな人間にチートを与えたら、そして幼馴染を殺したという罪の十字架を背負わせたらどうなるか?


読者すらライトが次に何をするか分からない、そのくせチートキャラなので誰も彼には敵わない、「信頼できない語り手」によるサイコホラー、それが、「もしもなろう小説の主人公がうっかり人を殺したら」という作品である。


ステラ


「……あ、ちなみにその岩砕いたのは私だよ! ごめんねー強くて!」


ライトの幼馴染にして、住んでいた町の町長の娘。
ユニークスキル『モンスター破壊』を持ち、

  • 視界に入ったモンスターは問答無用で消滅
  • ダンジョンすら念じるだけで中のモンスターは絶命、
  • 岩をも砕く圧倒的な圧倒的な身体能力、整備されていない道を何kmも歩き回って魔物を破壊して回る無尽蔵のバイタリティ

という、「勇者」と呼ばれるに相応しい強さを持つ少女。


一方で、泥だらけになっても気にしない、孤児であるライトやジョシュアにも普通に接する、上記の台詞を吐いて無邪気に煽るなど、他の人間から大きく外れた素質を幼い頃から持っていたが故に無邪気な危うさを秘めている。


冒険者をクビになり、故郷に帰ってきたライトを歓迎するのだが…


+ 「あはははは! 一緒だねライト! 頑張ろうね! あははは!」-

ライトが彼女の腕を振り払うと、気が付けば彼女の首はぽっきり折れていた
ライトはその圧倒的な回復魔法で治療を試みるも効果が無かったため、その場から逃げ出してしまった。


人類の希望たる勇者の死は瞬く間に広まり、
ある者は、彼女の死による悲しみから立ち直れず
ある者は、怒りに燃えて犯人捜しに躍起になり
ある者は、この悲劇の中で小銭を稼ごうと詐欺を企んだ…


ジョシュア

アナスタシア


「んじゃ、パーティ抜けてくれやライト」


ライトと同じ孤児院出身の仲間にして、元冒険者メンバー。
ジョシュアはパーティのリーダー。パーティの先陣を切る前衛の戦士。
ちなみにライトのユニークスキルに目を付け、冒険者になるように勧めたのも彼である
アナスタシアは後衛の魔法使いであり、多彩な攻撃魔法を使いこなす。
なお、ライトの見えない盾のせいで魔法が誤爆、危うく全滅しかけたことがある


本来の小説であれば、「追放してざまぁ」されるタイプの人間たちではあるのだが、
ライトを追放してもそこまで困らなかったことや幼馴染という関係もあり、むしろパーティから抜けた後になって一層ライトに気を遣うようになったでも無能呼びはする
ステラとも交友があり、彼女の死に深く悲しむとともに、復讐に燃えて犯人捜しに勤しむことになる。


+ 「確かにライトだけ全然寄付しないなとは思ってたけど、まさか話も行ってなかったとは……」-

勇者として村を出ていくステラを応援するため、ステラが居なくなった後でも村が存続できるようにと改革を推し進めており、
常に自分の収入の何割かを村に送っていた。
ライトは一切そんなことを考えていないばかりか、「家を買いたい」などと日々漏らしていたため、声もかけられなかった


追放したのは、「孤児院に寄付していないいらないメンバー」に報酬を分けているせいで、村の改革計画が滞っているからという身も蓋もないことが原因であった。



マリア


「私達もむしろ少しくらい困る事があってほしかったんですけどね~。それが蓋を開けてみれば全然で(笑)」


ライトの元冒険者メンバー。後衛。
村から路頭に迷いそうになったライトたちを助け、パーティまで組んでくれた優しい女性。
ライトが追放された時も優しく気遣ってくれたがライトが隠れている場では毒を吐いた
ライトからしたら、村を出て右も左も分からないが自分で勉強する気もない自分を導いてくれた年上の女性ということもあり、チートを手に入れた後になっても雲の上の女性である。
幼馴染の死に悲しんでいると思っているライトを慰めようと、100%の善意より行動を起こすが…?




追記、修正は、自分が追記修正したという証拠を隠滅しながらお願いします。


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  • あらすじだけだと凡百のなろう小説って感じだけど、それを逆手に取ってるのちょっと面白いな。というか作者自身が「狂人を狂人として、バカをバカとして描いてる」安心感 -- 名無しさん (2024-01-17 14:16:17)
  • 「凡人に身の丈に合わない力を与えたらどうなるか?」というのは思いついたことがあるけど、そこからさらにひねって「人を殺したら?」というのは思いつかなかった -- 名無しさん (2024-01-17 14:45:27)
  • 異世界版ザ・ボーイズって感じで面白そう -- 名無しさん (2024-01-17 15:15:58)
  • ガッkoyaかクリスマスあかりとか東方高速trpgとかなら見たことあるが奇才なんだな -- 名無しさん (2024-01-17 19:00:51)
  • 頭の悪い幼稚な無能ににデスノートを与えたらどうなるかの答えがなんとなくわかる -- 名無しさん (2024-01-17 20:04:33)
  • ミヒャエル エンディ -- 名無しさん (2024-01-17 21:38:25)
  • 殆どのなろう主人公がライト気質で草 -- 名無しさん (2024-01-17 21:42:36)
  • だがしかし、ライトとステラの性別が逆だったら、劇中での扱いとかってどうなっていたんだろう……? -- 名無しさん (2024-01-17 21:46:24)
  • 作者胃連結とかゴリラとか後10秒で爆発する葵ちゃんシリーズとか狂った作品出してるんだよなあ -- 名無しさん (2024-01-17 21:55:08)
  • ガッkoya氏マリオメーカーの頃から動画見てたわ。多才だなあ。 -- 名無しさん (2024-01-17 22:39:41)
  • チート化する前からウィンドウを無敵の盾として使ってる上に、言うほど役に立たないっていう追放の理由にまでしてしまうのが奇才すぎる -- 名無しさん (2024-01-18 08:50:19)
  • 記事読んで分からないんだが、ライトには家を買いたがっているとかで寄付の話は一切しなかったのか?せめて、提案・説得は試みるべきでは?相談もなく勝手に予算に組み込んだ挙句、「ライトが金を出さなかったから計画が滞った」は流石に横暴だと思うが。 -- 名無しさん (2024-01-19 21:54:13)
  • ↑計画が滞ったからというより、使えないと判断した仲間に出す金を圭角に当てた方が効率的だと思ったんじゃないですかね? -- 名無しさん (2024-01-20 06:08:10)
  • 他の箇所は置いといて、追放の主な理由だったりとか寄付のあたりはどうも主人公が下げられすぎな気がして。シンプルに「分け前を増やすために役立たずを追放」でいいと思う。 -- 名無しさん (2024-01-20 08:53:43)
  • 何がやばいって、幼馴染は善人だからこそ口足らずで、女はフランドール並みの精神不安定に、「やめろ」と言われて「ごめんなさい」と言いながらも地雷マシマシのマシンガントークをやめない、TRPGで地雷とは言わないがあまり一緒にいたくない人のそれなんだよな -- 名無しさん (2024-01-20 13:49:15)
  • 『チート』がゲーム用語として文字通りなのは面白いな。しかも"役に立たない"理由の一つが非識字ってのが巧い -- 名無しさん (2024-01-23 19:00:19)
  • 前作?のサドン崎デス男は凄かったな -- 名無しさん (2024-01-23 23:05:09)
  • なろう作品で書籍化してから漫画化はよくあるけど、書籍化しないで漫画化する作品ってどういう条件でそうなるのか気になる -- 名無しさん (2024-01-26 14:17:37)
  • 最近かなりの鬱展開 -- 名無しさん (2024-01-26 21:34:26)
  • モニモニさんってまた出てくるのだろうか -- 名無しさん (2024-01-29 22:03:24)
  • 生々しくて狂ってるのにドライでコミカルあまりこの類 -- 名無しさん (2024-01-31 01:19:46)
  • ↑の作品読んだことないな、この読後感は言語化し辛い -- 名無しさん (2024-01-31 01:21:16)

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*1 ライト自身が孤児であったのもあるが、文字の読み書き自体は1ヶ月あれば習えるとされており、事実ライトも1週間で読み書きを覚えることができた。それでもライトが文字の読み書き覚えなかったのは、パーティに所属している間に優秀な大人や、勉強熱心な幼馴染がいたため、ライトは読み書きに関して一切任を負う必要がなかった

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