登録日:2023/03/13 Mon 01:01:01
更新日:2024/07/05 Fri 10:56:09NEW!
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《邪眼皇ロマノフI世》とは、TCG「デュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM-28「戦国編 第1弾」に収録された、ナイト及びロマノフの代表的カードである。
●目次
解説
邪眼皇ロマノフI世 SR 闇文明 (7) |
クリーチャー:ダークロード/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 8000 |
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から闇のカードを1枚選び、自分の墓地に置いてもよい。その後、山札をシャッフルする。 |
このクリーチャーが攻撃する時、自分の墓地にある闇のコストが6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を自分の山札の一番下に置く。 |
W・ブレイカー |
墓地に闇のカードを落とす能力と、墓地から闇の6コスト以下の呪文をタダで唱える能力を持つ。
墓地肥しも安定して強力で、闇の呪文をタダで唱える能力も使い勝手が高い。
結果的にこの強力なロマノフの効果は、戦国編環境下において【ロマノフサイン】というデッキで環境の一角を占めた。
が、デッキのコンセプトであった《インフェルノ・サイン》がその汎用性の高さから殿堂入り。
その強力な呪文の踏み倒し能力も、アタックトリガーであるという点が災いしてしまう。
環境の高速化と強力な除去呪文の登場により、そのタイムラグが致命的となってしまったのだ。
しかし、後に登場した《煉獄と魔弾の印》でまさかの環境への復帰を果たす。
スピードアタッカー化してリアニメイトしながら次の《煉獄と魔弾の印》か《邪眼皇ロマノフI世》を仕込む→ATで《煉獄と魔弾の印》を唱えて新たな《邪眼皇ロマノフI世》をリアニメイトする……という動きを繰り返して殴り切るというギミックを得て、まさかの【ロマノフサインワンショット】として復活を遂げた。
これならネックとなっていたアタックトリガーという弱点も解消されている。
派生カード
邪眼皇ロマノフI世 GS P 闇文明 (7) |
クリーチャー:ダークロード/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 8000 |
G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない) |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から5枚を墓地に置いてもよい。その後、闇のコストが6以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。その呪文を唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。 |
DMSP-02「超獣王来烈伝」にてリメイクされて登場したロマノフI世。
アタックトリガーによる呪文の踏み倒しの前に山札の上から任意の大量墓地肥やし能力(II世の墓地肥やしに近い)とG・ストライクを得たが、cipによる山札からのカードの墓地肥やしは消滅している。
墓地肥やしや防御性能は非常に優れているが、元ネタよりも呪文と踏み倒す安定性は落ちている。
ロマノフ系のデッキでは貴重な守備要員として働いてくれるだろう。
その他のロマノフ関連のクリーチャーについては、ロマノフ(デュエル・マスターズ)の記事を参照。
関連カード
魔弾ロマノフ・ストライク UC 闇文明 (5) |
呪文:ナイト |
相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-5000する。 |
自分の《邪眼皇ロマノフI世》の能力を使って、この呪文を墓地から唱えたら、このターン、相手の他のクリーチャーすべてのパワーを-5000する。 |
なんと《邪眼皇ロマノフI世》を指定した専用のサポートカード。
通常は相手クリーチャー1体に5000のパワー低下を放つのみだが、I世の効果で墓地から詠唱すれば相手クリーチャー全体に適用できる。
小型クリーチャーは全滅し、中量級~重量級でもパワー13000以下ならパワー8000のI世で最悪相打ちに持ち込めるなど、かなり有効な呪文として機能してくれる。
「ロマノフ」サポートなら数あるが、特定のロマノフを名指ししているのはI世と《邪神R・ロマノフ》くらいなので公式の優遇度がうかがえる。
名称カテゴリのため、上記の《邪眼皇ロマノフI世 GS》によるアタックトリガーでも当然使用できる。
デュエル・マスターズ プレイス
邪眼皇ロマノフI世 SR 闇文明 (7) |
クリーチャー:ダークロード/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 8000 |
バトルゾーンに出た時、自分の山札から闇のコスト5以上のカードを探索し、2枚まで自分の墓地に置く。その後、山札をシャッフルする。 |
攻撃する時、自分の墓地から闇のコスト7以下の呪文を探索し、1枚をコストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を自分の山札の一番下に置く。 |
W・ブレイカー |
DMPP-10「戦国武闘会 -SAMURAI X KNIGHT-」にて収録。DMPP-07の目玉カードの一つで、シークレット版も存在。
探索の仕様により弱体化するのではと当初は危惧されていたが、
- 山札から墓地に置くことができるカードが「闇のカード」から「コスト5以上の闇のカード」に変更
- 置くことのできる枚数が1枚から最大2枚(1枚ずつ2種類)に変更
- アタックトリガーの呪文のコスト上限が6から7に変更
と実質上方に調整された。
コスト6に調整されてはいるが、《インフェルノ・サイン》とあわさった【ロマノフサイン】の動きは健在。
ドラゴンかサムライにクロスされていれば、自分のドラゴンとサムライ・クリーチャーをスピードアタッカーにする《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》を利用すれば、
ロマノフ1世を出す→《インフェルノ・サイン》と《邪眼皇ロマノフI世》を墓地に落とす→
スピードアタッカーとなっているロマノフ1世のアタックトリガーで《インフェルノ・サイン》を唱えロマノフ1世を出す→・・・
といったワンショットキルデッキも作ることができる。
ただ、ナイトであるロマノフ1世がサムライの武器であるクロスギアと相性がいいのはとんだ皮肉である。
残念ながら《ロスト・ソウル》や《英知と追撃の宝剣》はどちらもコスト8になっているので唱えられないが、逆にコスト7に減少した《ラスト・バイオレンス》も唱えることができる。
背景ストーリー
煉獄に囚われし邪眼の始祖《キング・ロマノフ》より最初に「ロマノフ」の名を賜ったクリーチャー。
ナイトの中でも屈指の名門である邪眼の一族を率いており、同時に「邪眼財閥」なる会社の経営も行っている。
一番始めにキング・ロマノフの力に適合したロマノフという事もあってか、その影響力はかなりのもの。
本人の死後も一族の手で復活させようとする動きが働く他、姿を変え種族を越えて様々な形で顕現している。
戦国編
極神編から続く平和と武闘の祭典「戦国武闘会」が記念すべき第100回を迎えた時代。
それまでサムライに優勝を掻っ攫われてばかりなナイトの現状に業を煮やしたロマノフI世は、特殊な魔導具「魔銃」を用いて部下と共に自らも大会に出場した。
大会の実況を務める《超舌実況ミラクル・ショー》からは「その魔銃に狙われて生きて帰ったものはいない!よもやの出場!ロマノフI世の登場だ!」との紹介を受けており、出場自体がかなり意外だった事が読み取れる。
そんな鳴り物入りで参戦したI世だったが、大会が進み準々決勝が始まろうとする頃にはなんと敗退していた。
しかし背後では大会の覇権を確保するべく、ベスト8に駒を進めたナイトの一人《暗黒皇グレイテスト・シーザー》の誕生に関わっていた事が後に発覚する。
禁じられた魔銃《煉獄魔弾グレイテスト・ゲート》を解放させて《暗黒王デス・フェニックス》の魂を手にすると、邪眼の一族《邪眼の使徒シーザー》に暗黒王の魂を封じ込める事でグレイテスト・シーザーを作り上げていたのだ。
I世の期待通りに決勝まで進出してくれたシーザーだったが、決戦の火蓋が切られた途端に《超銀河弾 HELL》を乱射してまさかの暴走行為に及んでしまう。
最終的には対戦相手の《超聖竜シデン・ギャラクシー》が《超銀河剣 THE FINAL》を用いてシーザーごと両断する形で事無きを得たが、多数の犠牲者を出した事で最早I世が望む大会の覇権どうこうの話ではなくなっていた…。
戦国編(プレイス版)
こちらの物語では、大会が開催されるよりも前からI世が暗黒王の意志に囚われていた事が発覚。
憎悪と怒りに満ちた世界へ変えようとする暗黒王に無意識から誘導され、サムライのオールデリートを決心したようである。
また《煉獄魔弾グレイテスト・ゲート》でシーザーを誕生させた動機についても掘り下げられており、同じナイトの派閥である「アルカディア騎士団」がサムライの連合こと「大和魂連合」に敗れ去ったところを観戦し、I世自身が敗れ去った姿と重なったために煉獄魔弾の解放という凶行に及んだ模様。
更には暗黒王だけでなく《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》も蘇らせ、シーザーと共に《超神星DEATH・ドラゲリオン》が誕生している。
神化編
太古の軍勢オリジンが時空の裂け目より襲い掛かり、超獣世界は一夜にして荒れ果ててしまう。
ナイト達は次元の狭間へと撤退を余儀なくされたのだが、彼らを従えていたI世はと言うといつの間にか死亡していた。
しかもどのタイミングで死亡したのかすら語られていない。シーザーさんのHELL乱射にでも巻き込まれたのだろうか…?
一族にとってI世は重要な存在であるため、フィオナの森を贄の場として《邪眼教皇ロマノフII世》率いる邪眼教団の手で復活の儀式が執り行われた。
煉獄に堕ちた太古の三龍《超竜バジュラ》《超神龍アブゾ・ドルバ》《超神龍バイラス・ゲイル》の力を取り込む事でI世の魂はようやく安定し、その姿にキング・ロマノフを垣間見た邪眼教団は新たに「ビギニング」と命名。
創世神が降臨していた頃、ついに《大邪眼B・ロマノフ》として復活を果たした。
ところが、三龍の力を無理やり取り込んだB・ロマノフは煉獄に依存した不安定な状態であり、やがて身体が崩壊していってしまう。
安定化を図るべく周囲の力を無差別に吸収し始める過程で《邪眼王B・ロマノフ》へと変貌し、今度は魂の依り代を次々と代えて《暗黒の悪魔神ヴァーズ・ロマノフ》から《神羅ダークネス・ロマノフ》に姿形を変えていった。
最終的にはNEXを依り代とした《超神羅ロマノフカイザー・NEX》となる事でようやく安定した。
世界をリセットしようとしていた起源神を激闘の末に打ち倒すと、残る元凶のオリジナル・ハートへと特攻。
その身を犠牲にしてオリジンの拠点を完全に破壊し、NEXと共に超獣世界に平和を取り戻している。
神化編(プレイス版)
《大邪眼B・ロマノフ》となって復活する流れは変わらず。
しかし、こちらの物語では神帝含む4体のオリジン・ゴッド全員が復活するよりも前にオリジンの計画を阻止している。
それに伴い、I世とNEXの協力でカイザーNEXが誕生する事もなくなったわけだが、大邪眼で不安定化した後にどのような末路を辿ったかは不明となっている。
覚醒編
《超神羅ロマノフカイザー・NEX》として特攻後、思念体となって漂っていたが、Z軍に回収され《時空の邪眼ロマノフZ/邪神の覚醒者ロマノフ・Z・ウィザード》として三度目の復活を果たす。
《奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX》に撃破されるが、死亡直前に《悪魔神王バルカディアス》を生み出した。
NEXへの恨みからNEXの後継者であるXXと敵対したことが語られたが、一体何が気に食わなかったのかは不明。
ようやく安定したところで勝手に特攻されたのが腹に据えかねたのだろうか……。
覚醒編(プレイス版)
こちらでも《邪神の覚醒者ロマノフ・Z・ウィザード》は登場しているが、出自が変更されてキング・ロマノフがZ軍に提供した新たなロマノフということになった。
つまりまさかの出番が消滅。プレイス版の世界線では、《大邪眼B・ロマノフ》後の去就が分からなくなってしまった。
エピソード3
ゼロの力にはロマノフ一族の記憶も残されており、その力をオラクルに利用された模様。
ゴッド・ノヴァ化した《邪眼右神ニューオーダー》として新生している。
ちなみに因縁のライバルである紫電もまた《紫電左神ヴィタリック》となってゴッド・ノヴァ化しており、何の因果か2体でG・リンクを形成している。
王来篇
「超獣王来烈伝」における12の王の1人「煉獄王」として超獣世界の歴史にその名を刻んでいた。
本編では《「無情」の極 シャングリラ》と合成されたディスペクター《零獄接続王 ロマノグリラ0世》と化しており、接続勢力の王としてレクスターズと対峙している。
ロマノグリラの撃破後は「超獣王来烈伝」へと還り、《Volzeos-Balamord》との決戦時に他の王達と共々《王来英雄 モモキングRX》に助力して《未来王龍 モモキングJO》へのパワーアップに貢献。
続く《究極英雄 キング・モモキング》でも12王全員で刀になってドラゴン・オーブの撃破に成功している。
王来MAX
《終来王鬼 ジャオウガ》率いる鬼レクスターズの侵攻に対し、再びレクスターズへと協力。
《テ・ラ・スザーク》に自身の力を継承させて《テラ・スザーク <ロマノフ.Star>》が誕生している。ライオネルもカツキングもそうだが、モモキングJOの時に消滅フラグを立てていたのに何故かピンピンしている
またタマシードとしても現出しており、《ロマノフの黒像》となって具現化している。
不敬なり!真邪眼騎士団
主君のMRCロマノフが《煉獄大帝 キング・ロマノフ》として煉獄から超獣世界へと戻った事に伴い、I世も晴れて復活を果たした。
それもただの復活ではなく、ドラゴン・オーブの力を掌握したキングによって《魔光大帝ネロ・グリフィス・ルドルフ》と魔縛させられ、ディスペクターの《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフI世》となっていた。
更にネロマノフは魔光のナイトを取り込んだ邪光騎士団を率い、東方血土への進軍を開始した。
備考
背景ストーリーを読んでもらえば分かるが、実は「ロマノフ」関連で登場したクリーチャーの殆どがI世関係となっている。
- 《大邪眼B・ロマノフ》…I世が「太古の三邪龍」の力を取り込んで蘇った姿
- 《邪眼王B・ロマノフ》《暗黒の悪魔神ヴァーズ・ロマノフ》《神羅ダークネス・ロマノフ》《超神羅ロマノフカイザー・NEX》…I世の身体が不安定化してから安定するまでの過程の姿
- 《時空の邪眼ロマノフZ/邪神の覚醒者ロマノフ・Z・ウィザード》…Z軍として復活し、超次元の力を得た姿
- 《邪眼右神ニューオーダー》…I世の力が転生したゴッド・ノヴァ
- 《テラ・スザーク <ロマノフ.Star>》…I世の力を継いだレクスターズ
- 《零獄接続王 ロマノグリラ0世》《不敬合成王 ロマティックダム・アルキング》《邪光魔縛 ネロマノフ=ルドルフI世》…I世のディスペクター
- 《ロマノフの黒像》…I世のタマシード
以上の面子は全てI世に関連したクリーチャー達である。
何ならI世以外で派生カードが登場しているロマノフはマッド・ロック・チェスターしかいななかった。
一番始めに登場したロマノフという事もあって登場機会は多いようだ。
メディアでの活躍
漫画・アニメともにザキラの切札として活躍。
『SX』ではガルドを裏切ったキサナドゥに《黒神龍グールジェネレイド》との一斉攻撃で引導を渡した。
なお、この時ザキラは「新たなしもべ」と称していたが、時系列でいえば過去編の学生時代から使用している。
このときは大学教授のハンデス戦法を逆手に《インフェルノ・サイン》により呼びだされ、《魔弾ロマノフ・ストライク》を唱え教授のクリーチャーを一掃した。
このほか、漫画ではアダム親衛隊のテラー、アニメでは不亞幽も使用している。
また、「ビクトリーV3」では実体化して登場したが、プラマイ 零に倒されカードに戻る。CVを担当したのはなんと当時新人も同然だった木村昴。同シリーズ《夜露死苦 キャロル》も担当している。
余談
- イラストでは「頭が白骨化した人型の龍」に見えるが、初出であるDM-28のカードイラストをよく見ると「龍の頭蓋骨を模した兜を被った人型クリーチャー」である事がわかる。
pixivでタカヤマトシアキ氏が投稿したイラストを見ると、それがより分かりやすい。
追記・修正は「ロマノフ」の名を継いでからお願いします。
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