登録日:2023/01/11 Wed 01:22:31
更新日:2024/06/28 Fri 13:59:38NEW!
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盾の勇者の成り上がり 槍の勇者のやり直し 仲野裕 七星勇者 杖 勇者 王 メルロマルク クズ オルトクレイ=メルロマルク32世 杖の勇者 オルトクレイ 愚王 英知の賢王 フィロリアルクロス 神鳥騎士団
ほう、こやつ等が古の勇者達か。
ワシがこの国の王、オルトクレイ=メルロマルク32世だ。勇者共よ顔を上げい。
出典:盾の勇者の成り上がり、4話「暁の子守唄」、キネマシトラス、盾の勇者の製作委員会、
2019年1月9日~6月26日まで放送、©2019 アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会
■概要
『オルトクレイ=メルロマルク32世』とは『盾の勇者の成り上がり』の登場人物。
外伝作品『槍の勇者のやり直し』『真・槍の勇者のやり直し』にも引き続いて登場する。
CV:仲野裕
四聖勇者を召喚したメルロマルク国の王。
初登場時に王を名乗ったが、メルロマルクは女王制のため*1、ミレリア不在時の代理の王である。正式な地位は大公。
家族構成は妻にミレリア=Q=メルロマルク、娘に長女・マルティ=S=メルロマルク、次女・メルティ=メルロマルクがいる。
なおマルティとメルティとの間に長男シゼルがいたが、既に故人。
家族を溺愛しており、娘の悪い所を見ようとしなければ聞こうともしない子煩悩。
かつては杖の勇者としてシルトヴェルトとの戦争で活躍し、『英知の賢王』と呼ばれた英雄だった。
しかし歳を重ねた今は、亜人・獣人・シルトヴェルト・盾の勇者への偏見で凝り固まっており、老害そのもの。
杖の眷属器も彼を見放し、戦争だけではなく政治でも冴えわたった頭脳も曇りに曇り、悪知恵くらいにしか働かない。
ただ若い頃の活躍のせいで諸外国に彼の派閥が出来ている事と、彼の『杖の勇者』『英知の賢王』という功績が、シルトヴェルトなど諸外国を牽制しているため、
彼に制裁を下すにはその派閥を黙らせ戦争を回避できる下準備が必要。
亜人・獣人差別主義者であり、その差別をなくし融和すべきと考えている女王がいない間に迫害を進めている過激派。
同じく考えを共にする三勇教とは意気投合しており、作中での亜人と盾の勇者への迫害はオルトクレイと三勇教が主導している。
とはいえ三勇教は彼以上の過激派集団であり、なおかつオルトクレイは派閥争いに関わらないようには配慮していたので、
彼が三勇教に目を光らせている間はこれでも亜人への迫害は抑えられている方であった。
彼の本名や経歴、全盛期の姿などからモデルは『ルルーシュ・ランペルージ』と思われる。
■過去
ここまで酷い差別主義者になったのには深い理由がある。
元々彼は人間と亜人が共存しているフォーブレイの王位継承権三十位の王子『ルージュ=ランサーズ=フォブレイ』であった。
しかし彼と妹で盲目のルシアが留守にしている間、シルトヴェルトのハクコ種によって近親者を皆殺しにされる。
しかしフォーブレイは政治的な理由でシルトヴェルトに追及できなかった。
この件でルージュは二ヵ国に強い憎しみを抱き、亜人と敵対するメルロマルクに身分を隠して妹と移住する。
メルロマルク内での名前は『ルージュ=ランサーローズ』。
メルロマルクに移住した後は、仮面とマスクで姿を隠しながら一将兵としてシルトヴェルトとの戦争に参加。
そのまま『英知の賢王』と呼ばれるほどの活躍していき、道中七星の杖に選ばれて杖の勇者としても行動するようになる。
しかしそんな時に、最愛の妹であるルシアが大量の血を残したまま行方不明となる。
殺して遺体を持ち去ったとしか思えない現場を見たルージュは復讐心をさらに燃やす。
最後はシルトヴェルトの王であるハクコ種のタイラン=ガ=フェオンと一騎打ちの末に撃破し、シルトヴェルトを撤退に追い込む。
その後は戦争での功績で女王と結婚して王になり、名前を『オルトクレイ=メルロマルク32世』に改める。
この頃は理性>復讐心だったのとハクコ種への復讐は終わったので、シルトヴェルトとの和平交渉を行おうとしたのだが、その席で息子が毒殺された。
しかも使われたのは『ウロボロス劇毒』という飲んだ者をウロボロスの使徒に変える猛毒だった。
悩みに悩んだ末にオルトクレイは息子を自らの手で殺してしまい、以後過剰なまでに家族を愛するようになり、
亜人やシルトヴェルトの事になると後先考えずに滅ぼそうとするようになってしまった。
そして杖の眷属器は彼を見捨て、姿を消してしまう。
■本編
伝承で伝えられている災害『災厄の波』が発生したため、
四聖勇者を召喚する儀式を最初に何処の国がやるかを決る会議がフォーブレイで行われるのでミレリアが出向。
女王が不在のためオルトクレイが代理の王をする事になったが、亜人迫害を進行させないためオルトクレイとは別の者が内政を任された。
しかしその人物は『波』で殉職、その他優秀な者はオルトクレイが左遷させたり、三勇教が裏で始末したりして、オルトクレイに権力で逆らえる者がいなくなる。
そんな時に三勇教が聖遺物をフォーブレイから盗んできたため、剣・槍・弓の勇者を独占するために勇者召喚を行う。
しかし盾の勇者まで召喚されてしまったため、表向きは平等に扱いつつ勇者間に信頼が生まれないように手を回す。
そして娘であるマルティが強姦されたと訴えたので尚文を糾弾し、以後は分かりやすく尚文の扱いを悪くする。
なお、オルトクレイは娘の言い分を信じて、本当に尚文が強姦していたと思っていた。
ただ、マルティが冤罪事件を起こさずともいずれ盾の勇者を追放したいオルトクレイと三勇教は罪をでっち上げしていたと思われる。
しかし、尚文が無実はだと分かっていた可能性もある。
盾の悪魔と考えている人物と愛娘を二人だけにしてしまっていることがそもそも不自然なのである。
自分の息がかかった冒険者を尚文の仲間につけて、尚文の監視兼娘の護衛に付けるなどすべきなどである。
さらに、槍の勇者のやり直し「メルロマルク編」では元康が尚文の無実を証明するため盗まれた『くさびかたびら』の製造番号について言及した際、城の中にあったものだと証拠を改竄するなど。
そんなこんだで盾の勇者を差別し、残りの三勇を優遇する方針をしていたが、ある時周りにいた三勇教に誑かされてメルティをフォーブレイから呼び戻す。
オルトクレイは純粋に娘に会いたがっていただけだが、実際は三勇教の罠だった。
尚文がメルティを誘拐したという三勇教の話を信じ、三勇者を尚文討伐に向かわせる。
その後は帰って来た女王に説教され、尚文にはこれまでの責任を取らせるために処刑されかけたが、女王の情けで命までは奪われずに済む。
しかし名前を『クズ=メルロマルク32世』に改名させられ、王族の権限を永久剥奪されてしまう。
その後は下着で城下町を徘徊させられるという罰を女王にさせられたり、離塔に監禁されていた。
だが、尚文が連れてきたアトラというハクコの少女が亡き妹にそっくりで、妹があの時死んでおらずこの娘が忘れ形見である事と悟る。
一方でマルティ、もといヴィッチはクーデターを起こし完全に王家と敵対。
そのうえタクトによってミレリアが殺されてしまいすっかり覇気を無くしてしまうが、ミレリアの遺言と尚文の発破のおかげで『杖の勇者』として覚醒する。
なおその後も自分の名前は戒めの意味も込めてクズと呼ばせ続けるようにしている。
ヴィッチの処刑時には最早いっさいの情けをかけることなく娘の処刑を決行した。
書籍版ではヴィッチは逃げおおせているので処刑は避けられてしまったが、
ヴィッチを捕らえた際は処刑されてもやむなしと考えているようなので、こちらでも事実上見放しているといってもいい。
■槍の勇者のやり直し
本編通り序盤の敵として登場する。
尚文迫害の裏側や、オルトクレイを簡単に処分できない事情が語られている。
盾の勇者を支援するものは槍の勇者であっても容赦はしない。
その代わり川澄樹が元康ポジにいるので、樹の支援者になっている。
- シルトヴェルト編
元康が罪をでっち上げるという計画を暴露したため、早急に槍と盾を始末しようとするが亡命される。
その後樹やシルドフリーデンと共にシルトヴェルト戦争を開始する。
しかしミレリアに「オルトクレイは偽物であり賊軍」と言われ、生け捕りされた。
(死ぬと杖の眷属器は飛び去るので本物とバレる。するとメルロマルクが七星勇者を意図的に殺害したとされ他国から狙われてしまう)
後ヴィッチこと赤豚を目の前で爆殺された。
- メルロマルク編
尚文たちが本編通りの行動をなぞっているため、元康を敵視している以外はだいたい本編通り。
三勇教に元康への対抗策としてフィロリアルの卵を人質(卵質?)にとるという手段を提供している。
(もっとも、思い付きで口にしただけで問題点が多数あると思ったのか本気で実行するには無理があると思ってはいた様子で、三勇教が勝手に採用、実行に移された)。
尚文の善行のやりすぎでクーデターが起きたため、尚文を王にしようとするミレリアにあんぐりしている。
- フォーブレイ編
召喚早々に四聖勇者に企みがバレる。
なので止む無く四聖勇者を抹殺しようとするが、逆に元康に返り討ちにされて赤豚共々死亡。何気にクズが死亡した珍しいループである。
それだけならよかったのだが、三勇教がクズの影武者を用意したため三勇教が国の支配者になってしまい、あらゆるループで一番亜人への迫害が酷い事に。そのためミレリアは次回のループ以降クズを殺さないように元康に頼んでおり、ゼルトブル後編以降元康はクズの殺害を行わない。
しかし、替え玉の娘に憑依した赤豚が女王に危害を加えようとしたことでクズの魂が反旗を翻す。
杖の眷属器の所有権を女王に移し替えた。
- ゼルトブル後編
フォーブレイ編同様、召喚早々に四聖勇者に企みがバレるものの、女王が帰還したおかげで元康に殺されずに済む。
代わりに元康から本編同様クズに改名させられ、王族の権利も剥奪させられ、赤豚は廃人同然の姿になっていたりと散々だったが、
妹の忘れ形見のアトラ(とフォウル)と引き合わされてからは落ち着きを取り戻していく。
そんな中、三勇教が乗り込み、近くにいたアトラを殺そうとしたことで覚醒。
杖の勇者として復活し、三勇教を返り討ちにした。
元康たちとは和解にこそ至らなかったものの、敵対することは無くなっている。
■真・槍の勇者のやり直し
- 真・チュートリアル編
元康が赤豚を殺したものの、それを国に隠したので行方不明になった娘の捜索を手配する。
それによって赤豚を心配したタクトがメルロマルクに序盤にやって来てしまい、錬と樹が殺されてしまう。
なお、赤豚を殺したのはタクトであるという事になっていた。
- 伝承のフィロリアル編
だいたい本編通りであり、(赤豚暗殺を知らないので)元康にも信頼を寄せている。
しかし元康が赤豚を『ウロボロス劇毒』で毒殺した際に、かつて息子を殺したのは赤豚だという証拠が発見された。
そのためあらゆるループで一番覇気をなくして監禁された……が。
元康がさらなる追い打ちのためアトラを連れてきた(おめーの妹は駆け落ちしたんだと暗に責めている)際に、全ての事情を悟る。
亜人や尚文にしてきた様々な事を反省し悩んでいる時にフレオンに「悩むだけが罪滅ぼしか?」と言われたために杖の勇者として覚醒。脱走する。
本編以上に『英知の賢王』として復活したため、マスクをした『フィロリアルクロス』として活動し始める。
同じく正義の活動をしていた錬と樹と共に『神鳥騎士団』を結成し、グラスたちの異世界で転生者狩りをしていた。
■伝説の杖
七星勇者の一つである杖の眷属器。
本編開始時ではオルトクレイが落ちぶれているので姿を消しているが、覚醒すると戻って来る。
姿を消しているだけで所有権はオルトクレイのままなことと、
杖に宿る精霊も聖武器による眷属器の剥奪に応じず、尚文にオルトクレイが覚醒するように頼み込むなど、相当彼に惚れこんでいるのが分かる。
なお所有権はそのままだった関係で、オルトクレイが眷属器に見放されていたという事は諸外国には気づかれていなかった。
杖の専用効果として、所有者に適性がない属性の魔法も覚える事が出来る。
そのうえ詠唱を短縮も出来る。極めれば無詠唱も出来る。
杖の強化方法は魔法強化。
レベルUPで得たスキルポイントを各魔法に割り振る事で魔法を強化できる。
強化段階によってI〜Xまで名前につく。
追記・修正は亜人を迫害してからお願いします。
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▷ コメント欄
- 項目名クズ(オルトクレイ=メルロマルク32世)の方がいいのでは -- 名無しさん (2023-01-11 03:38:56)
- クズから誇り高いクズに成り上がる男 -- 名無しさん (2023-01-11 06:36:06)
- 結局妹はどうなっちゃてたんだろ? -- 名無しさん (2023-01-11 11:57:40)
- 「モデルがルルーシュ」ならば今の見た目はその父シャルルが元だったりするんだろうか? -- 名無しさん (2023-01-11 15:18:00)
- むしろ、家族の仇をきっかけに王位に就いたが堕落していった繋がりでアマンダラ・カマンダラもモチーフに組み込まれてそう -- IRONHIDE (2023-01-11 17:40:53)
- ↑3 書籍版等の描写を踏まえると謀殺されている可能性がある… -- 名無しさん (2023-01-12 15:58:17)
- やった事は共感できないけど同情は出来る……覚醒前後纏めていいキャラだと思う -- 名無しさん (2023-01-12 21:05:33)
- 屑な所業に目を曇らせ、相手の見るべきところや自分のすべきことを怠るってよく考えると主人公と同じなんだよね -- 名無しさん (2023-01-12 23:57:49)
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