登録日:2022/08/26 Fri 20:55:00
更新日:2024/06/25 Tue 13:58:12NEW!
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乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です 転生者 一級フラグ建築士 大塚剛央 小林裕介 ひねくれ者 偽悪者 ハーレム シスコン 傲慢 モブせか 外道騎士 古の魔王を従える勇者 女運最高
ガタガタ五月蠅いんだよ!カス共が!
ライトノベル『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』の主人公。
声:大塚剛央(アニメ)、小林裕介(ドラマCD)
◆概要
前世は何の変哲もない日本の社会人だったが、妹に脅されて*1嫌々乙女ゲーを徹夜で丸二日かけてコンプリートするも体調を崩し、階段を踏み外して転落死してしまう。
そして、やっていた乙女ゲー世界のモブキャラである貧乏貴族の三男リオン・フォウ・バルトファルトとして転生。
5歳の時に突如前世の記憶を思い出すも、そもそも「バルトファルト家」はゲームでは名前すら出ないモブのキャラクターであったことに加えて、
田舎でのんびりスローライフを送りたいと思っていたためゲームのシナリオに下手に関わる気はなかったのだが、自分達側室家族を生贄にしようとしたゾラの企みを阻止するべく、
ゲームでは課金アイテムだったロストアイテムであるルクシオンと財宝を回収し、自分と家族を守ることに成功する。
しかし、ロストアイテムと財宝を手に入れた功績が想定以上に評価された事で男爵への出世が決定した上に、傲慢な貴族の人間が大半の学園上級クラスへ入学する羽目になってしまう。
性根が腐った学園女子達への婚活生活に辟易する中*2、自分と同じ転生者であるマリエの介入でゲームの展開が大幅に狂い、それにより孤立してしまったリビアやアンジェを見捨てられずに助けたことから波乱に満ちた第2の人生が本格的にスタート。
決闘で五馬鹿を色んな意味で叩き潰したことが、様々な要因と悪運のせいで「処罰を恐れず殿下の愚行に忠言した騎士の鏡」という建前で想定外の出世に繋がってしまったのをきっかけに、
その後も降り掛かる火の粉を払う度に意図せず活躍しては望まぬ出世をし続ける事になる。
◆人物像
基本的にやる気のないひねくれ者で、人を煽るのが好きという質の悪い一面もあるが、根本的には優しく、なんだかんだ言いつつも目の前で困っている人がいたら手を差し伸べる人情的な人物。
事なかれ主義な一方で、やられたらやり返す主義であり、いざ戦闘となると相手が誰だろうが一切の容赦なく、力と舌鋒で心身ともに徹底的に叩きのめす。*3
その戦いぶりに敵からは「外道騎士」の二つ名で呼ばれることになる。
もっともリオンが容赦しないのは身内を傷つけた者や人格に問題のある相手だけで(本人曰く「殴っても心が痛まないから」)、弱者を理不尽に傷つけるようなことは絶対にしない。
見る者の性質によって評価が極端に変わる人物で、悪人や性根が腐っている者達には恐怖と絶望を与えて楽しむ悪魔のような男に見なされるが、
逆にヒロインや善良な者達からはやり過ぎる所はあるが他者を思いやれる強くて優しい人物と見なされる傾向にある。
また、リオンの最も恐るべき部分は、人の弱みや隠し事を巧みに看破したり窮地でも打開策を見出せる目敏さにある。
物語序盤にゾラを出し抜いた一件に加えて、公国との戦いで手に入れた飛行船と鎧の改造品を学生達に無償で譲渡しつつ、
整備など諸々をリオンに依存させることでいざという時にリオンに逆らえない戦力として確保したり、アルゼル編では自分を陥れようとしたイデアルを逆に罠に嵌めたりと、他者を陥れる事に関しては作中でも最高クラス。
…なのだが、前世のゲーム知識が却ってその判断力を妨げることがあり、「ゲーム知識がある者なら馬鹿な真似はしない」と楽観視した結果、実は半端な知識しかなかったマリエの暴走を止められなかったり、ファンオース公国との戦争では続編の知識が無かったため魔笛が2つあった事を知らずに1つ確保しただけで安心してピンチに陥ったりと、頭が回るくせに詰めの甘さから割と墓穴を掘りがち。
加えて、面倒事は長く関わることを嫌がり何か起きてから手早く済ます手合いのため、その予兆があっても見通しの甘い対処だけに留めたせいで、劇中では何度も思惑から外れる目に遭遇している。
リオン自身は自分を「面倒ごとは一気に解決するタイプ」と称しているが、ルクシオンからは「失敗が多いタイプ」と称されている。
日本人だった前世の価値観を引きずっているためなるべく人殺しは避けているが、耐えられる一線を越えた相手に対しては一切の容赦なく引き金を引く。
但し、決して人を殺すことを何とも思っているわけではなく、むしろ人を殺すたびに強い自己嫌悪と罪悪感に苦しんでいる。
戦争に初めて参加した際は、アロガンツのコックピット内で嘔吐しながら戦った。
戦争の後や悪人を殺した後は必ずと言っていい程眠れず苦しんでおり、そのたびにルクシオンや婚約者たちを心配させている。
- ゾラ、メルセ、ルトアート
リオンの父バルカス・フォウ・バルトファルトの正室と子供達だが、メルセ、ルトアートの姉弟は不倫で産まれた子供でいずれルトアートをバルカスとしてバルトファルト家を乗っ取る腹積もりで、
リオン達側室リュースの子供達はもちろんバルカスのことも搾取対象としか見ていない、王国の女尊男卑文化を体現したような連中。
しかし、リオンを「淑女の森」に売ろうとして出し抜かれたのを皮切りに力関係が狂いだし、
以降も懲りずにリオンから金を搾取しようとするがその度に出し抜かれ、ファンオース公国との戦争の際に不貞も明るみにされ離縁され、
ゾラの実家も参戦せずに逃亡を選択したため取り潰しになり、戦争で大きく地位を上げたリオンとは対照的に平民に落とされてしまった。
さらに書籍版ではその後の詳細が描かれており、「淑女の森」の残党と共にラーシェル神王国からの支援でクーデターを起こして再び女尊男卑文化を復活させようと画策するも、
ラーシェルからは実質駒として利用されており、さらにローランドやリオンの手により呆気なく鎮圧され、
リオンに恨み節をぶつけながら、男のルトアートに魔装の破片を突き刺して捨て駒にしてゾラとメルセだけで逃げ出そうとするも、
暴走したルトアートにリオンより先に標的にされて殺され、残ったルトアートもリオンに粛清された。
リオンが直接的に手を下したのは最後の一件だけであとはかかる火の粉を振り払っていただけであり、
劇中の没落の要因はほぼソラ一家の自業自得なのだが、当人達はそれを全く自覚することなくリオンを逆恨みしていた。
- ステファニー・フォウ・オフリー
ブラッドの元婚約者。
文化祭でリオンに嫌がらせをした最中に、それを咎めたお忍びで来ていたミレーヌに暴言を吐くという愚行に及んだため、
自国の王妃に喧嘩売るというバカな行為への制裁を大義名分にしたリオンに使用人を半殺しにされて返り討ちに会う。
その後も懲りずに平民であるオリヴィアに標的を定めて彼女に精神攻撃を仕掛けた他、
繋がりのあった空賊にリオン達を襲撃させるが、リオンとルクシオンらに討伐された挙句、逆に悪事の証拠を掴まれ、
所属派閥からも見捨てられ父と兄を処刑されて家は取り潰しとなり、自分も学園から追放された。
- ミオル
ジェナの専属使用人だが、他の亜人同様に貴族を金ヅルとしか思っていない。
上記のステファニーの一件でリオンが亜人仲間を半殺しにし、しかも大義名分があるためお咎めなしだったことで彼を敵視し、
そこに目を付けたヘルトルーデの口車に乗ってリオンの保管していた魔装を主んで横流しした他、彼に冤罪を着せたが、
一連の行動はルクシオンに見透かされており、リオンの冤罪が晴れた後に一連の売国行為をリオンに明るみにされ、
命乞いも虚しくバルカスの手で処刑された。
おまけ彼の行動のせいで、残された男性貴族達は婚活の障害であった専属使用人制度を廃止する絶好の口実を手に入れ、
皮肉にもミオルの行動のせいで多くの亜人の同胞達が職と金ヅルを失う結果となり、リオン以上に多大な実害を及ぼしてしまった。
- ヘルトルーデ・セラ・ファンオース
ファンオース公国の公女。
修学旅行中のリオン達が乗る客船を襲撃するも、リオンを中心とした学生一堂に敗北し、自身も生け捕りにされる。
公国を傀儡にするべく学園に留学生として送られたが、裏で自分を利用しようとするフランプトン侯爵や亜人を逆に利用してリオンを陥れようと暗躍する。
しかし、結局リオンに出し抜かれてしまい、さらに王国との戦争の最中に被害者側だと思っていた公国が加害者側だったと知らされた他、
妹のヘルトラウダが命を落としたり、家臣の裏切りによって両親が殺された事を知るなど散々な目に遭い、
最終的に戦争にも敗北し、公爵代理として公国を属国と化するのに政治利用される立場に置かれた。
エルフの里長の占いを見る限り、本来リオンと結ばれる運命にあったのは彼女と思われる。
劇中では冤罪を着せられて孤立化したリオンに弱った時を見計らって手を差し伸べる形で寝返るよう説得して断られていたが、
リオンが拒否したのはこの詐欺師のような手口が大きな要因で、親しい人間はともかく王国自体には思い入れはほぼ無く、
ルクシオンもこの時のリオンへの対応次第ではマスターの説得に協力していたと語っており、
フランプトン侯爵に近付かず、リオンを駒として利用するのではなくもっと誠意のある対応をしていれば別の道を歩めた可能性が高い。
- バンデル・ヒム・ゼンデン
「黒騎士」の称号を持つ公国最強の老兵。過去の戦争で王国兵に妻子を殺害されており、王国民であれば誰であろうと敵視している。
修学旅行の件では操縦士としての技量と経験の差から主要戦力のリオンを追い詰めるが、
機体性能の差と情報アドバンテージでリオンに食い下がられて敗北し、あえて殺されずに自国で「学生ごときに負けた老いぼれ」として生き恥に晒される目にあう。
この件でリオンを恨み、ヘルトルーデが公国に送った魔装と融合して捨て駒同然の立場でリオンと再戦の機会を掴み、
あわやというところまで追い込むが、結局敗北して戦死した。
- マルコム・フォウ・フランプトン
レッドグレイブ派閥と敵対関係にある派閥のリーダーである侯爵。
密かにファンオース公国と内通しており、リオンに冤罪を着せてルクシオンらロストアイテムを合法的に手中に収めようとするが、
その浅慮さを見透かされてヘルトルーデにリオンの行動を封じるのに逆に利用され、さらに一連の行動はミレーヌやレッドグレイブにも見透かされており、
悪事が白日の下に晒されたことで無実を晴らしたリオンに失脚に追い込まれてしまった。
ただし、公国を軽視して戦争時に王国を窮地に陥れる愚行に出た一方で、公国民はおろか王国民の大半ですら軽視していたリオンを公国以上の脅威と見なして先に排除しようとしていた件については、
ルクシオンからは皮肉半分で「有能だった」と称されている。
(ルクシオンと異なり公国の戦力は王家の船で対処できる目途があったため軽視してしまったと一応フォローのようなものもされている)
- ピエール・イオ・フェーヴェル
アルゼル共和国の六大貴族の一つ「フェーヴェル家」の次男。
典型的な貴族のバカ息子で、聖樹の加護を笠に着て横暴な振る舞いをする者が多いアルゼル貴族の中でも特に傲慢。
その一方で、同格である六大貴族の人間相手には強気な態度には出れても正面から争う事はできないなど根は臆病者。
聖樹の誓いを利用して強引にアインホルンとアロガンツを強奪し、リオンへの挑発を切っ掛けにホルファート王国と開戦に持ち込み手柄を立てる事を目論んでいたが、
リオンが聖樹の苗木を入手したため、強奪したロストアイテムの返却を賭けた決闘を余儀なくされる。
アロガンツを入手していたため勝利を全く疑っておらず、さらに必要な鎧の調達ができない様に根回しの裏工作を行い、カーラを人質にするなど卑怯な手段を取ったが、
その状態でも生身のリオン相手に鎧に搭乗していながらいい様にあしらわれ激怒していたところで、
実は聖樹の力で制御などされていなかったルクシオンにネタ晴らしされた挙句機体のコントロール権を奪われ、
本人の意志とは裏腹にヤケを起こしたピエールが観客ごとリオンを殺そうとしているかのようにアロガンツを暴れさせられてしまい(作中世界では遠隔操作の概念が希薄なため通用した)、
さらにフェーヴェル家の領内を始めとした共和国領地を酔ったピエールの取り巻きが暴れているという名目で遠隔操作したアインホルンの猛威に晒され、
無敗神話を誇っていた共和国艦隊を壊滅させられてしまう。
自分がリオンの掌で踊らされていたことを悟るが時すでに遅く、散々痛めつけられた挙げ句、アインホルンのコントロールも効かないため、
安易に約束した「負けたらロストアイテムを返却する」という聖樹の誓いを守れなかった事で加護を剥奪された「加護なし」にされてしまった。
表向き一連の被害はピエールとその取り巻きの蛮行ということにされ、アインホルンが王国の船であることを理由にリオンに賠償を請求しようとした貴族も、
「不敗神話が敗れたと対外的に認めることになるけどいーの?(意訳)」と煽るリオンを言い負かすことができず、
アインホルンの戦闘力を間近で見たため下手に脅すこともできずピエールの行動による賠償要求を飲まざるを得なくなり、
アルベルクの執り成しで戦争は避けられたものの、無謀な貴族達は自国の威厳に泥を塗ったリオンを敵視して後の動乱のきっかけとなり、
ピエールはWeb版でも書籍版でも共和国が衰弱する大きな原因を作ってしまった。
- レリア・ベルトレ
ノエルの双子の姉で、原作には存在しない転生者。
前世では人間関係に恵まれず両親や姉に冷遇されて不遇な人生を送っており、その反動で前世の記憶を利用して周囲に自分を売り込み、幸福な生活を得ようとしていた。
この点はマリエと同じだが、曲がりなりにも男を誑かす才能は持っていたあちらと異なり、彼女は前世の記憶があるが故に優秀と見なされているだけで凡人の域を出ず、
さらに、前世で原作のゲームはプレイしていたが、バッドエンドを嫌っているせいでそれにつながるフラグを一切知らず、これらのルートで初めて明かされる情報などにも疎く、
かつてのマリエ以上に知識は半端だったのだが、悲しいことに当人はそれらの事実を自覚することなく自分を過信していた。
また、能力の有無でしか子供を見ない毒親気質だった両親は普通の子供だったノエルを見向きもせず、優秀なレリアしか愛さないというゲームとは異なる事態も起こしていたが、
やはりこちらも自覚することなくゲーム感覚の延長戦でシナリオ通りにやれば問題無いと決めつけていた。
このため、Web版・書籍でそれぞれ展開は異なるが、イデアルに利用される形で「シナリオを破綻させた」と見なしたリオンと対立。
web版ではセルジュとイデアルがいれば恐れるに足らないとリビアの誘拐に加担するという地雷を踏んでしまったがために、
リオンにアルゼルを聖樹共々焼け野原にされるという報復行為を受けてしまい、さらにこの事態を招いた当事者としてセルジュと一緒に周囲から散々責められる羽目となり、
セルジュの父であるアルベルクが「自分の指示だった」と証言して全ての罪を被ったため命だけは助かったものの、壊滅状態の共和国の復興を背負わされる形になり、
アルベルクのように処刑されるのが怖いので投げ出して逃げるわけにもいかず、幸せとは程遠い激務に苦心する日々を余儀なくされる因果応報な顛末を迎えている。
書籍版では、イデアルが本性を現したことでクーデターが勃発するというレリアの思惑とは正反対の事態が起き、
自分の非を認めずリオンがシナリオを崩壊させたのが原因として責任転嫁するが、
アルベルクから両親が国の方針に反して聖樹の支配を計画していた挙句に禁忌に手を出して加護を失っていた事など、家を潰された被害者と思っていた両親が加害者の立場でもあったというゲームでは語られなかった事実を聞かされて絶句。
さらに、巫女の適性を持つ姉ノエルを一番可愛がっていたと思い込んでいた両親が、実は賢いレリアを溺愛していたが故にレリアにも巫女の適性はあったという事実を当人にも伏せて周囲に偽りの発表を行い、
重荷である巫女の役を無関心な方の娘であったノエルに押し付けていたことを知り、自分の行動が嫌悪していた前世の姉そのものであり、エミールとセルジュを天秤にかけた様も自分を裏切った婚約者と同じと自覚。
最終的に罪滅ぼしとして自らの意思で巫女となり贖罪として壊滅状態の共和国の復興に携わることを選び、リオン達にこれまでの行いを謝罪した。
目先の利益しか見ていなかったが故に自業自得な目に会ったのはこちらのルートでも同じだが、周囲のおかげで己の過ちを認められる機会を得た分、
まともに反省もしないままリオンに蹴落とされたWeb版より遥かにましな結末となっている。
- イデアル
ルクシオンと同様に旧人類側のロストアイテム。
セルジュにより発見されレリアとセルジュをマスター扱いするが、彼らはイデアルの目的である「新人類の根絶」のために利用されていたに過ぎず、
Web版と書籍版で展開は大きく異なるが、共和国編の事実上のラスボスとして国を失墜させる直接の発端を作っておりその過程でリオン達と対立し、
さらに新人類を駒としかみなしていなかったイデアルとは対極な、リオンとルクシオンという「信頼で結ばれたマスターとロストアイテム」であるが故に実行できた腹芸により敗れたのは共通している。
◆女性関係
上記のような性格の為、性悪な女性には蛇蝎の如く嫌われるが、善良な女性には非常にモテる男。
好みは「巨乳の優しい女性」で、婚約者及び親しくなった女性達ほぼ全員がこれに当て嵌まっている*4。
前世の妹であるマリエが中身が残念過ぎる男にだけもてる最悪の男運の持ち主なのに対し、兄のリオンは外見・性格・能力と全てにおいて高水準の女性にだけもてる最高の女運の持ち主と言える。ちなみに、エルフ里長の占いによれば本来の運命の相手は貧乳枠のマリエとヘルトルーデだった可能性があったりする。
尚、自分の事を大した男じゃないと思っている事に加え、自分の幸せよりも惚れた女性の幸せを優先する性格なので、本当に好きになった女性とは恋愛関係にならないよう遠ざけようとするなど、かなりの不器用。
そのためリビアとアンジェに告白された際には、大切な二人だからこそ自分は相応しくないと考えて返事を誤魔化し続けたが、見かねたルクシオンの根回しで外堀を埋められて、二人同時に婚約する事になる。
三人目の婚約者であるノエルに対しても、出会った頃には既にリビアとアンジェの二人と婚約していたことや、自分より相応しい男がいるのではないかという思いもあって中々気持ちに答えようとせず、ルクシオンとマリエをやきもきさせた。
女性関係では縁のない人生を送っていると本人は思い込んでいたが、鈍感故に気が付いていなかっただけで、実際には女性を助ける度に好意を抱かれており、マリエの記憶によると前世でも同様だった模様*5。
ちなみにリオン自身は物語によく登場する恋愛に鈍感な主人公を嫌っていたのだが、自分がその鈍感だとは夢にも思っていなかった。
それ故にノエルに懸想された事で起きた騒動で、その欠点をマリエに指摘された際には困惑を隠せず、リビア達との婚約の経緯も含め、周囲からは「鈍感」または「ヘタレ」呼ばわりされる羽目になり、反論してもこればかりは簡単に言い負かされてしまうのがほとんどな為、苦々しく思っている。
婚約者たちの事は心から愛しており、彼女たちに手を出す者は相手がどこぞの王族・貴族だろうが巨大国家だろうが一切の容赦なく叩き潰す。
WEB版では婚約者の一人であるリビアを誘拐するという愚行を犯した共和国相手に全面戦争を起こし、共和国を焦土化させている。
本編ではリオンの平穏な人生の為に別れ話を切り出したアンジェに「自分の幸せにはアンジェが必要だ」と豪語し、絶対離さない意志を告げている。
◆戦闘スタイル
生身の戦闘では散弾銃と電撃魔法の組み合わせを得意としており、特に電撃魔法は奥義レベルの高等術を使えるほどに鍛えている(反面、電気と身体能力強化以外の魔法は然程得意ではない)。銃器は状況に応じてライフル銃を使う事も有る。
剣術もそれなり以上に強いので、中近距離の対多数の乱戦で真価を発揮するタイプ。
なお、リオン自身は自分がルクシオンを運良く入手しただけでさして取り柄のない凡人と認識しているが、
前世の知識があるとはいえ、ボロ船を使って決して楽な道のりではないルートを通って自力で浮遊島のルクシオンの回収地点に辿り着くなど、腹を括った時の行動力は非凡である。
実戦では主にルクシオンが用意した兵器「アロガンツ」に搭乗して戦う。
◆マリエルート
マリエルートではマリエが攻略対象達に手を出すのを事前に阻止したので、本編序盤でメインヒロインの一人であるリビアと深く関わらない展開に変わる。
しかしその結果、本編よりもひどいいじめに苦しむリビアを助ける事が出来ず、リビアは聖女の怨念に体を乗っ取られるという最悪の事態に陥ってしまう。
その事が至る所に悪影響を及ぼし、本編よりも救われない者や命を落とす者が増え続ける世界になる。
本編でのリオンの選択と行動が、どれほど多くの人を救ったのかがこのマリエルートで判明する。
◆余談
- 重度のシスコンというか血の繋がりのある家族に対して異様に甘い性格をしており、困っていたら何だかんだですぐ手助けやお小遣いを渡し(ジェナへの対応や短編での従妹に対するお小遣いなど)他のキャラからも甘すぎると言われる程である。特に魂の妹であるマリエには甘く、3章王国編が終了してからはお願いされると必ずお小遣いを渡し、一緒に五馬鹿のトラブルに振り回されるなど妹と判明してからのマリエに対するシスコンぶりが所構わず描写されている(ドラマCDでも)。このことから転生前でもマリエのことは表面上苦手と言っておきながらお互いに非常に仲が良かったということが分かる(マリエの過去描写からも踏まえて)、というか仲が悪かったら脅されていても代わりに乙女ゲーをプレイなんてしなかっただろう。
- リオンは現代日本から作中世界に転生したと認識しているが、書籍版の共和国編でリオンと見た目も言動もそっくりなリオン・サラ・ラウルトの存在が明かされている。本編時点では5歳の時に原因不明の病が原因で故人になっているが、リオンが前世の記憶を取り戻した年齢が5歳など偶然にしては不可解な一致が多数あり、リオンも気にしてはいるが検証が不可能なので確かめられずにいるものの、web版掲載のIFルートを見る限り彼も「前世リオンの転生者」だった可能性が高い。このことからリオンは自覚がないだけで実は転生は一度ではなく、現代日本の前世の死亡時の人格をセーブポイントのようにして何度も転生を繰り返している可能性が浮上している。
- 読者からの人気は高く、書籍版の人気投票では総合1位。
追記・修正は転生してからお願いします。
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▷ コメント欄
- 気のせいかリオンはリビアをはじめ愛の重い女性に好かれる事が多い気がするな -- 名無しさん (2022-08-26 21:20:49)
- ドラマCDの声が小林さんがやってるドクストの千空と、結構縁のある福島さんのこのすばのカズマを足した感じがあって好きだったから、アニメで声変わるってちょっと嫌だったけど、悪くないね -- 名無しさん (2022-08-27 03:41:04)
- 作中で一番面倒くさい奴 -- 名無しさん (2022-08-27 20:41:37)
- 「フォン」じゃなくて「フォウ」なのか…。(銀英伝脳) -- 名無しさん (2022-08-27 22:13:05)
- マリエとヘルトルーデの運命の相手はリオンだが恋愛的な意味とは限らないそうな -- 名無しさん (2022-08-29 17:47:33)
#comment(striction)
*2 ホルファート王国では貴族の男子は20歳までに結婚しないと白い目で見られ将来に響くことになる。その為、学生でありながら婚活をしなければならない。
*3 この敵と見做したものに対する容赦のなさは前世からだったようで、小学生の時にいじめっ子たちを一人残らず転校させたことがある
*4 視線が自然と胸へ向かってしまう癖があり、露骨な所為で隠そうとしても周囲にはバレバレ
*5 他人の人間関係すら誤解する事が多く、マリエや今世の家族からは心底呆れられている
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